【ロシア旅行記】準備編(ビザを取って寝台特急を予約してみた)

今年の夏旅は、ロシア・バルト三国(のうち二国)に行くことに。

旅の目的は、たまねぎ寺院を見ること。そしてキジ島の木造教会を見ること。
そして、ロシアのお隣にあるバルト三国にもちょっと足を伸ばしてみることにする。

以前から、モスクワのたまねぎ寺院(聖ワシリー寺院)と赤の広場には行ってみたいと
思っていたのだが、最近流行りの世界遺産本にあった「キジ島の木造教会」の写真を
見た時に、完全に心奪われた。

以前、JATA旅博のロシアブースで
「キジ島に行きたいんですが・・・」と情報収集してみたら、「あ~、あそこは
結構遠いところにあって、シーズン中はロシア人のツーリストで結構混むんですよね~。」
と、わりと行くのが大変そうな空気が。完全にビビッていたのだが、意を決して
計画することに。

今回はたまたまJALのマイルが溜まっていて、こんなド夏休み時期に特典航空券
なんて取れるもんぢゃないけど、奇跡的にどこか取れないかしら?と思って
探していたら、モスクワ行きの特典航空券は空きまくり!

そんな条件もそろって、ロシア行きに決定したわけです。

さて、ロシアを旅行するにはビザが必要。
ロシアのビザは「ロシアにいる人に招待されて発行される」というスタイル。
ビザ発行までの手順は

現地の人からの招待状を入手
ビザ申請書を用意
招待状とビザ申請書をロシア大使館に提出
問題なければ2週間ぐらいでめでたく発行

といった感じになる。

でも、現地に知り合いがいるわけでもないので、招待状なんて無理ぢゃん!
と、当たり前のように悩んでいたら、ホテルを予約すると招待状(インビテーション)を
発行してくれるところもあることが判明。ちなみ招待状の発行後にホテルをキャンセル
すると、お金取られます。

Booking.comなんかで、ホテルを検索すると「ビザ発行サポートします」とか備考に
書いてあるホテルがあるんで、そんなのを利用すれば便利。

もしくは、20ドルぐらいを支払えば、招待状を発行してくれる専門の業者も
あるみたいで、その場合はPDFで招待状を送ってくれるので、それと申請書を
ロシア大使館に持っていけばOK

都心に住んでる人は問題ないけど、自分のように「ド田舎」に住んでる人は
東京の大使館に行くのも一苦労。申請と受け取りで2回行かなくちゃいけないし、
受付時間も限られてる。しかも交通費が・・・

という問題を一気に解決してくれるのが、「ビザ発行代行業者」。自分の場合は
交通費を計算すると、代行業者に頼んだ方が安いという計算結果になり
(後にこれは計算間違いだと判明)、代行業者に頼みました。
でも、この方法だとパスポートを業者に送らなくてはならないので、
しょっちゅう海外出張がある人なんかは厳しいかもね。

自分が今回利用した業者はロシアビザセンター。それなりの対応で一応ビザは取れましたよ。


無事にビザゲット

ビサ取得までの流れは

ホームページで必要事項の記入
業者からの返信メール受け取り
振込みで入金
パスポートと写真を送付
2週間ぐらいでめでたく発行

てな感じ。「ガイド本なんかには、ビザ取得の際にはロシアでの日程が全部決まってて、
ホテルとかも取ってないといけない」的なことが書いてあるんで、若干ビビッて
たけれども、業者に頼むとそんなのぜんぜん関係ナシ。とにかく入国予定の日と
出国予定の日を連絡すれば、あとは適当にやってくれるみたいで、ラクちんです。

あと、ちなみに観光ビザには「シングル」と「ダブル」ってのがあって、
普通に入国してロシア観光してそのまま日本に帰る場合は「シングル」でOK。

今回自分は一旦ロシアに入国して、それからロシアを出国してラトビア・リトアニア
を観光。んで、またロシアに戻ってきてロシアをさらに観光してから
日本に戻る、という日程を組んでいたので、ロシアに2回入国することになる。
そんな時は「ダブル」の方を選ぶ必要がある(当然値段は若干高くなる)。
これを間違えるとロシアで大変な目に遭いますので注意。
しかも、シングルでもダブルでもビザの見た目はほとんど変わらず、一ヶ所だけ
異なる部分(下の写真の赤い部分)があるので、そこを確認必要あります。
(写真は「ダブル」エントリーのビザ)


「ダブル」エントリービザが必要な人は要確認

さて、ビザもめでたく取れたら、その他いろいろなチケットを取っておけば
現地での行動もスムーズに行きます。(もちろん制約される部分も多々あるので、
自由気ままな日程が組める人は取る必要ナシです)

まず、今回キジ島に行く予定で、キジ島に行くには「ペトロザヴォーツク」って
町に電車で行く必要あり。今回の日程では、モスクワ→ペトロザボーツク
(行き)とペトロザヴォーツク→サンクトペテルブルグ(帰り)のチケットを取る必要
あり。


モスクワからペトロザヴォーツクへ。その後サンクトペテルブルグへ

オンラインでチケットを取るには、ロシア国鉄のホームページで予約する必要があるんですが、以前はロシア語のページしか
無かったらしく、最近になって英語のページができたそうです。しかし、自分はその
事実を知らず(チケットを取ってから知った)、代行してチケットを取ってくれるサイト
(英語)で取った。こうゆうサイトを使ってチケットを取るのは、ロシア語が
読めない人にとって、以前は普通だったらしい。

んで、今回利用したサイトは、海外のサイトにしては、びっくりするほど対応が良く、メールを送った
次の日には必ず返信は来るし、トレインチケットは乗車日の45日前から購入可なのだが、
それ以前にオーダーしても、45日前きっかりに購入してくれたので助かった。

ロシア国鉄のホームページで取った方が安いらしいのだが、実はチケットを取った後にロシア国鉄のページで取り直してみようかと挑戦してみたが、途中からロシア語になって、「???」な感じになって挫折。値段的にびっくりするほど高くなるわけでもないので、

代行して取ってくれるサイト
を利用した方が安心かもしれない。

うまくチケットが取れるとこんな(↓)感じのPDFファイルが送られてくるので、
これをプリントアウトして持って行くだけで、電車に乗れます。


こんな感じのPDFファイルが送られてきて、これがそのままチケットとなる

これは、2人で旅する人への参考ですが、自分がとった客車の種類は2nd class
だけれども、この客車だと、一部屋に2段ベッドが2つあるタイプ。やはり
連れと同室になりたいのでこの場合予約する時には、同じclassで
「Lower berth」と「Upper berth」ってのを、それぞれ1個づつ同時に予約すれば、
同じ部屋になります。もちろん残りの2つのベッドは他の人(たぶん現地のロシア人)
となりますので相部屋になる。


寝台の部屋はこんな感じ。現地のロシア人と相部屋になってなかなか楽しい

相部屋が嫌な場合は、1st classにすれば1部屋の定員2人の客車になるので、
ゆっくりと過ごすことができる。

自分は全く社交的なタイプではないので、本心では1st classで個室が良かった
んだけど、お値段がかなり張るので断念。
でも、実際に2nd classで現地のロシア人と相部屋になってみると、部屋内設備の
使い方とか、英語が話せない車掌との通訳をしてくれたりと、とても親切に
してくれて(ロシア人はだいたい恐い顔をしているが、実際はかなり
やさしい場合がほとんどだと、今回の旅では感じた)結果的には2nd classで
良かった気がする。

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