【マカオ旅行記】Day2 マカオの世界遺産には本当にウェディングドレス姿の人がいるの?

今日はマカオに行って世界遺産を見にいく。

さて、そんな旅行者にとって地下鉄は移動の強い味方。香港では地下鉄に乗る時に毎度チケットを買っても良いが、日本のSuicaみたいな電子カードの「オクトパスカード(八達通)」がすごく便利。だた、こうゆうカードって、ふと「今どのぐらい残ってるんだろう?」と心配になったりする。当然改札を抜ける時に確認できるが、実際に残額に不安がよぎるのは改札前で、「あ〜、残額どのぐらいだろう?このまま改札行って大丈夫だろうか?」と思ったりしてしまう。

そんなこんなで、まず最初に改札前にあらかじめ確認しておくための、オクトパスカードの残額確認方法と、駅でのチャージ方法のご紹介。

駅にはこんな感じの小さめの機械がある。んで、画面下のオクトパスカードをかざす部分にカードをかざしてみる。

すると、画面の一番上には残額が表示される。この写真では 38.3HKドル残っているのがわかる。そして、その下には使用履歴も表示される。まあ、使用履歴までは必要無いが、残額ぐらいは確認できるので便利。

さて、残額が足りない時のチャージ方法。駅には先ほどの機械よりはもっと大きくて、チケット販売機のような機械がある。この機械で現金チャージしてみる。

まずは、カード挿入口にカードを挿入する。特に前もってボタンを押さなくてもいきなりカードを挿入して大丈夫。

すると、画面には現在の残額が表示されるので、残額が十分であれば「Confirm」ボタンがあるので、このボタンを押せばそのままカードが戻ってくる。

チャージしたければ、何もボタンを押さないで、そのままいきなり現金を投入してOK。

すると、先ほど表示されていた残額に投入した金額がプラスされた表示になり、チャージ後の金額表示となる。特に問題がなければ「Confirm」ボタンを押せばチャージされてカードが戻ってくる。すごく簡単。

ちなみにこれは機械でのチャージ方法だが、コンビニや駅の売店でもチャージできて、その時は店員に言って現金を渡せばチャージしてくれる。どちらの方法にしてもすごく楽で旅行者にはありがたい。

そんなこんなで、本日は早朝から地下鉄で移動。まずはホテル激近の佐敦駅(ジョルダン)から地下鉄に乗る。

季節によっては天気が不安定な日も多い香港。そんな特徴を示しているのか、佐敦駅には折りたたみ傘の自販機も設置されていたりする。さすがに傘の自販機は日本では見たことない。

そんなこんなで、佐敦駅から香港島にある「上環駅」に向かう。

駅に書かれた習字体の「上環」の文字は、日本や中国等の漢字を使用していて、さらにその文字の美しさを大切にする文化の特徴のように感じる。表意文字ではなく表音文字を使用する欧米人に、この感覚を理解するのは難しいかもしれない。(といっても、スティーブジョブズは「カリグラフィ(装飾文字)」というのを学んでいたというし、欧米にも「美しい文字」を大切にする文化はあるかもしれないが・・・)

香港島は九龍地域とは違って「ビジネス街」的な色が非常に濃い。ビジネス街にはつきものの高層ビルなんかも立ち並んでいるが、まだ出勤前の時間とあって、裏路地なんかはひっそりしている。

上環駅からはE2出口を出て、こんな感じで裏路地を辿りながら目的の場所へ向かう。

向かった先は「蓮香楼」。言わずと知れた老舗の飲茶店。早朝6時から営業している。

ということで、ここに来るには朝がいいと思って来たところ、すでにほとんどの席が埋まってるし〜!

完全に予想外だった。老舗の飲茶店でしかも早朝からやっているとなると、朝は地元のおじいちゃんおばあちゃんがゆっくりと茶をすすりながら、仲間とお話をしたり新聞を読んだりする憩いの場になっているのだ。

席に着くとまずお茶の種類を聞かれる。ジャスミンやプーアル茶等4種類の中から選べる。このお茶で食器を洗ったりする。この店はそんな昔の飲茶スタイルを今でも続けているお店なのだ。そんな食器の洗い方等の独特のルールがわからなくても、観光客感を丸出しで行けば全然飲茶は楽しめるので問題ない。しかも香港の人は基本優しいので、困っていたらやり方を教えてくれる場合が多い。我々もお茶のいれ方に苦戦していたら、隣の席の人が何度も教えてくれた。

このお茶。飲んでお茶がなくなると、何度でもお湯を足してくれる。お湯がなくなったらこの蓋を開けておけばお湯を注いでくれるのでいい。まさしくお茶を楽しむ「飲茶」なのだ。

とはいえ、我々は観光客。ゆっくりとお茶を楽しみに来たというよりは、飲茶独特で香港らしい美味いものを食べるのがほぼ目的なので、ガンガン食べる。

ここは古いスタイルを守っているだけあって、オーダー制ではなくおばちゃんがワゴンで席の近くを回ってくるので、その中から食べたい物があったら選ぶシステム。なので、ガイド本とかに乗っている食べたい物が必ずしも食べられるとは限らない。ワゴンで運ばれてきた物の中から選ぶので、ほぼ一期一会状態。次の日来たって同じものにありつけるとは限らない。もどかしい感じもするが、そんな一期一会も良いと思う。

さて、余計な話はさておき、まず最初に食べたのは海老たっぷりの「ザ・飲茶」的なもの。海老がプリプリで、わざわざ言わなくても、美味いのは分かっている。

続いてありついたのは「牛肉腸粉」。腸粉と書くとなんだか怪しい食べ物に感じるが「腸粉」とは米粉を伸ばした生地を蒸して作るもので、中に牛肉とかいろんな物が入るバリエーションが高い食べ物。腸粉の部分はプルプルとしていて美味い。我々が食べたのは中にレバーが入っていた。

飲茶といえばこんな感じの中華まんも定番。やっぱり日本で食べるものと違って味わい深さが全然違う。中の肉が美味いのは当たり前だが、皮の部分も美味いのだ。

そしてシュウマイ。こんなの美味いに決まってる。

そして、これは蓮の実を餡にした饅頭。隣の席に座っていたおっちゃんが「これがここの名物なんだよ」と言って勧めてくれたので食べてみた。あんまんとは違って不思議な感じの甘い餡の中に、おろらくアヒルの卵を塩漬けして干した物と思われるものが入っていた。朝から食べるのはちょっとキツイかも知れないが、おやつ感覚で食べるのは良いと思う。日本ではなかなかたどり着けない食べ物だ。

いろいろなメニューがある飲茶なので、もっともっと食べたいところなのだが、すぐにお腹がいっぱいになってしまうのが悔しい。泣く泣く蓮香楼を後にして次の目的地へ。
これから、マカオに行って世界遺産を見にいくことに。マカオに渡るには高速フェリーで行くのが一般的な手段。マカオ行き高速フェリーは、九龍と香港島それぞれに乗り場がある。香港島の乗り場は蓮香楼に行くために降りた上環駅の近くにある。蓮香楼からは図のような道順で行った。余計な情報だが、フェリーターミナル入り口は大きな道路を挟んだ海側にある。この道路を渡るには遠くに歩道橋みたいなのがあって、そこまで回るとすごく遠回りになるが、上環駅の 「C出口」から入って「D出口」から出ると、簡単に道路を渡ることができて便利。

フェリーターミナルのチケット売り場は建物の3階ぐらいにあって、こんな感じの窓口でチケットを買う。時期や時間等にもよるが、片道約165HKドルぐらいだった。現金だけではなく、クレジットカードでも購入可能。

フェリーターミナルにはマカオの観光案内所があることを「地球の歩きかた」で事前にチェックしていたので、予め地図とかできればバスのルートマップなんかがあったら貰っておこうと思っていたが、時間が早いせいかまだやっていなかった。(使えねぇ〜)

フェリーのチケットはこんな感じ。大事なのは、各乗り場で係りの人にチケットを渡して座席番号のシール(写真中では六角形の「28B」とかかれたやつ)を貼ってもらわなければならない。我々は乗り場に早く行き過ぎたために、その係員がまだおらず待合所のベンチに余裕をかまして座っていたら、しばらくすると後から来た人が次々とおばちゃんにシールを貼ってもらっていて、自分たちにも必要なのかよく分からず、危うく早く来たにも関わらず「席がない」という自体に陥るところだった。

香港島のフェリー乗り場は10分おきぐらいに出るというので、こちらの方が早いかと思い、わざわざ香港島の方のフェリー乗り場に来たのに、結局 1時間後ぐらいのフェリーしか乗れず予定より時間を大幅に遅れてしまった。
そんなこんなで、ようやくフェリーに乗船。先ほど貼ってもらったシールで席は決まっているので、船内は特に混乱することも無く座れる。

観光以外にもマカオに行くひとは多いのか、頻繁に出ているフェリーにもかかわらず満席。そんなこんなで、しばらくすると、香港島の高層ビルを横目にマカオに向けて出発する。

高速フェリーの外観はこんな感じ。高速で走ることを基本として設計されているため、スピードが出ると結構安定して走行するが、逆に低速の時は波の影響をモロに受けてすんごい揺れる。出発したての時にすんごく揺れていた為「この調子だとかなりキツイなぁ〜」と心配だったが、結局ぐっすり眠れるほど安定して走行していた。

香港からマカオまでのフェリーの経路はこんな感じ。およそ1時間ぐらいでマカオにあるフェリーターミナルに到着する。ちなみに飛行機でもマカオに行くことはできるし、香港の空港からフェリーでマカオに行くこともできる。

先に書くべきだったかもしれないが、マカオも香港も一応中国の一部だが、それぞれ特別行政区になっているので、実際には他国に入国するような手続きが必要。なので、マカオに行く時はパスポートが必要。当然香港でフェリーを乗る前に出国審査があり、マカオに入る時は入国審査がある。香港もマカオも現在では入国と出国でパスポートにスタンプは押されない。滞在許可期間が書かれた小さな紙を渡されるだけ。

マカオは歴史的に長らくポルトガルの植民地となっていた場所。そんなこともあって、公用語としてポルトガル語も採用されている。なので早速看板は上から「中国語」「ポルトガル語」「英語」の順で表記されている。英語よりもポルトガル語の方がメジャーなのだ。

余計な情報だが、イミグレを過ぎた所にはプリペイドのSIMカードも自販機にて売られている。ちなみに自分が見たところによると、SIMのサイズはマイクロSIMだったので、iphoneとかでナノSIMが必要な人はSIMカッターを持っていく必要があるかもしれない。

マカオに着いた時には、お昼前ぐらいになっていたので、フェリーターミナルにある観光案内所は当たり前のように開いていた。自分はバスのルートマップが欲しかったのだが「そんなものは無い」と冷たくあしらわれた。結局一般的な地図のみもらう。

さて、今回のマカオの大きな目的は、マカオにたくさんある世界遺産を一気に見よう!というもの。
マカオの世界遺産は北側の島に図のように南北にほぼ一列の状態で並んでいる。ということで、今回の作戦は、フェリーターミナルからバスで一気に一番南の世界遺産まで行き、そこから徒歩で北上しながら次々と見にいくということにした。

カジノの収入で潤っているマカオは、フェリーターミナルから各ホテルが集まっている市街地まで、それぞれのホテルが出しているシャトルバスに乗ればそのホテルまで行ける。ちなみにこのシャトルバスは必ずしもそのホテルに泊まらなくても乗ってOK。自分は以前その方法で市街地まで行った。

しかし、この方法だと今回の作戦のように、一番南にある世界遺産に行くことが難しい。ということで、フェリーターミナルから公共のバスで向かう。我々が乗ったのは「10」番のバス。ルートはこんな感じだった。ちなみに「28B」のミニバスでもルートは違うが同じ場所に行くことができる。

注意点だが、バスに乗るには小銭を用意しておく必要がある。香港から向かう時は予め香港で小銭を用意しておいた方が良い。というのも、マカオでは香港と通貨単位は異なるのだが、交換レートは常に1:1で行われている為、マカオで香港のお金を使うことができる。ちなみに逆に香港でマカオのお金を使うことはできない。香港で小銭を用意しておけばそのままバスに乗ることができる。バスは3パタカ(マカオの通貨名)ぐらいだった気がする。

そんなこんなで、一番南にある世界遺産「媽閣廟」前のバス停に到着。バスは当然のごとくアナウンスは無いのだが、先頭にある電光掲示板に次のバス停が表示されるので、「媽閣廟」の文字が出るのを注意深く見ておけば乗り過ごすことは無いと思う。ちなみに英語では「A-Ma Temple」なので、その表示も頼りにしても良い。

マカオにはたくさんある世界遺産のうち、とりあえず市街中心部にある「セナド広場」を基準にして、その南側にある主だった世界遺産はこんな感じで並んでいる。まずは「媽閣廟」から次々と北に向かって巡って行くことにする。

まず最初に訪れたのは「媽閣廟」。この「媽閣」の広東語読みがマカオの名前の由来ともなっている廟なのだ。

こんな感じでたくさんの人が大小様々な線香を立ててお祈りをしている。境内にはあの独特な螺旋状のお線香もたくさん焚かれていて、ここも他の廟と同じく「ちょっとけむくねぇ?」ぐらいのモクモク感がある。

ここは海の神様を祀られている場所でもあるため、境内にある大きな岩には船の絵が刻まれている。媽閣廟にある4つある廟のうち、3つにこの海の神様(女神)が祀られているのだそうだ。

媽閣廟の前の広場も一応世界遺産。このタイル地の綺麗な広場も素敵。

さて、媽閣廟を後にして北上します。マカオも香港と同じくあまり土地は広くないので、道も割と狭い。こんな1車線の道路にもマイクロバスタイプのバスがガンガン猛スピードで走っているので若干怖い。

続いて向かったのは港務局。媽閣廟から歩いて5分ぐらいのところにある。

港務局はイタリア人建築家の設計によってできた建物で、元はマカオの警察部隊を補強するためにインドのゴアから派遣されたムーア人兵士の宿舎として使用されていて、現在は港務局のオフィスとして使用されている。建物にイスラム調の装飾や形状が用いられているのも特徴的だ。

港務局からさらに北上。2~3分のところに「リラウ広場」がある。

この「リラウ広場」は、ただの公園みたいな感じで「えっ?これのどこが世界遺産?」と思わず言ってしまいそうなぐらい、のどかな空気と普通の日常が流れていて、現地のおばちゃんたちがベンチでくつろいでいたりする。

このリラウ広場周辺は早くからポルトガル人が住み着いた場所だそうで、周辺には西洋風の建物がそろっていたりする。

そして、リラウ広場の交差点を左に曲がってほんの少し行った左側にあるのが、「鄭家屋敷」。

この「鄭家屋敷」はメインの通りに面した位置にあってかなり広い敷地を有しているにもかかわらず、入り口はメインの通りに面していない為、以前来た時にはどこか分からず入ることを断念してしまった場所なのだ。

鄭家屋敷とは鄭觀應という思想家の住居だった場所で狭いマカオに似合わず中はかなり広い敷地だった。一時は300人程の人が住んでいたとのこと。

建物の中に入ってみると、一見すると中国独特の建物のように見えるのだが、なんとなく西洋文化が混ざったような不思議な造りになっている。

こんな感じで勉強部屋なのか?もしくは執事をしていた部屋なのかは不明だが、当時の雰囲気を感じさせられる展示もされている。

こんな感じの長い廊下なんかもあったりする。建物内は係員(というか監視員)が何人もいる。

鄭家屋敷を後にしてさらに北上して向うのは、聖ローレンス教会。鄭家屋敷から聖ローレンス教会まではちょっと距離がある。それでも歩いて5~10分ぐらいだが・・・。

聖ローレンス教会は、黄色が綺麗でかなり立派な教会。マカオ三大古堂のひとつで、昔、この教会から海が見え、帆船時代は風の善し悪しが航海の安全につながったので、ポルトガル人はここからよい風が吹くようにと祈ってたとのこと。それで、この教会は「風順堂」と呼ばれるようになったそうだ。

内部は自由に見学できるにも関わらず、すご~く静かで厳かな空気が流れている「ザ・教会」といった感じで、左右の高い位置にある窓のステンドグラスが印象的な教会だった。

続いて向かうは聖ヨセフ修道院及び聖堂。聖ローレンス教会の裏口(というか横の入り口)から出て、北側の門を出て交差点を渡ると聖ヨセフ修道院及び聖堂の門が見えてくる。

入り口の門はこんな感じで、その横には茶色の世界遺産を示す塔もちゃんと立っている。

聖ヨセフ修道院および聖堂も黄色が綺麗で立派な建物だった。1746年から1758年にかけてイエズス会によって建築された教会で、中国、日本および近隣における宣教活動の主要拠点だったそうだ。

聖ヨセフ修道院および聖堂を出て右に進み(北方向)途中の道を右折して進むと、そこには世界遺産が集中する場所がある。ちょうど先ほど見た聖ヨセフ修道院および聖堂の裏手にあたる部分だ。

まず最初に訪れたのは、ロバート・ホー・トン図書館。こちらも黄色が綺麗な外観だった。
ポルトガル人のドナ・キャロリーナ・クンハの住居を、香港の実業家で大富豪、ロバート・ホー・トンが1918年に購入して別荘として使用していた建物。ロバート・ホー・トンの死後は遺言により建物はマカオ政府に寄付され、1958年に図書館となった。2005年に図書館の新棟ができていて、マカオ最大の図書館となっている。

実際に中に入ってみると「世界遺産」という遺産のイメージは無く、すごく近代的な建物になっていて、普通に図書館として利用されている。日本の大きな市にある近代的な図書館と同じ感じだった。

ロバート・ホー・トン図書館と道挟んで反対側にあって、聖オーガスティン教会の横にあるちょっとした広場が聖オーガスティン広場。ここも、本当にこじんまりとした広場で、地面のタイル地が綺麗な広場だった。

広場の隣にあるのが聖オーガスティン教会。1586年にスペインから来たオーガスティン派の修道士たちによって創建された修道院がもとで、現在の建物は1874年に再建されたもの。再建の際に資金難で藁(ワラ)が使われていた時もあったそうだが、現在はそんな面影は全く見られない立派な建物になっている。

聖オーガスティン教会の向かいにある薄緑色の建物が、ドン・ペドロ5世劇場。今までは綺麗な黄色の建物が多かったが、こちらは緑色。
1860年にマカオに暮らすポルトガル系住民が主導して建設された、アジア初の西洋式の劇場で、当初は男性専用の社交場だったが、現在は劇場として時々使用されているらしい。

世界遺産が集中した場所から、さらに北側に歩いて行くと、中心地となるセナド広場に到着する。

セナド広場は今まであった広場とは全然違って、凄い賑わいで人が多かった。セナド広場の前の道路の交通量も凄い。広場は噴水等もあってかなり広く地面はやはりタイル地で綺麗な広場だった。観光客から地元の人まで、みんなが集まる広場といった感じだった。

セナド広場と道を挟んで反対側にあるのが「民政総署ビル」。かなり立派な建物で、マカオの行政の中心として現在でも機能している建物だ。建物のてっぺんに堂々と掲げられているマカオの旗が印象的。

さて、ここで世界遺産めぐりを一旦中断して寄り道を。マカオに来たら絶対に食べたい「エッグタルト」の有名店に向う。セナド広場からカジノが多くあるホテル街の方向(東側)に向って大通りを歩いていく。大通りは歩いている人がめちゃ多く、若干疲れてしまう。

歩いて5~10分ぐらいで、エッグタルトの有名店「マーガレット カフェ エ ナタ(Cafe e Nata Margaret’s)」に到着。店の前には常に行列ができていて、どのガイド本にも載っているからか、日本人客も多い。行列はできているものの、客の扱いも慣れているようで、進みは早い。

これが超美味いエッグタルト。こんな感じで焦げ目が適度についているのも、食欲をそそる。

このエッグタルトの何がうまいか?というと、生地が「タルト」というより「さくさくのパイ」といった感じで、そのパリパリサクサク感がたまらないのだ。それをさらに盛り立てているのが、中身のプリンのようなもので、中身のプルプル感がたまらない。

店の前にはベンチとテーブルがあるので、テラス席のそこで食べるのが美味。

注意点だが、これを自分が食べながらiPhoneとかで自分で写真を採るのはやめたほうがいい。何故ならこのエッグタルトを持った手は油でベトベトなので、iPhoneがベトベトになることが間違いない。撮るならパートナーが持って食べているのを、自分が食べる前に撮った方がiPhoneが汚れることはない。自分のiPhoneはベトベトになった。

ここのエッグタルトはすごくオススメなので、マカオに行った際は是非食べてもらいたい。

さて、エッグタルトに満足した我々は再び世界遺産巡りに戻る。
続いては、セナド広場から北側の世界遺産を回る。大まかな位置関係はこんな感じ。セナド広場から北側も世界遺産目白押しなのだ。

最初に訪れたのは三街会館(関帝廟)。セナド広場からは1分もかからない距離にある。

関帝廟はその名の通り「関帝」を祀る廟。関帝とは三国志英雄で、マカオでは加護と安定をもたらすとして、多くの人が家庭や職場、カジノで関帝を祀っている。

と、名前だけ聞くとすごい場所のように聞こえるのだが、実際の関帝廟はかなりこじんまりとしていて、観光客もゼロだった。マカオの世界遺産の中でもあまりメジャーではないのかもしれない。

さっきエッグタルトを食べたのだが、ちゃんとした昼食を取っていなかった。本当はセナド広場にある「黃枝記」という店に行こうとしたのだが、超並んでいて諦めた。んで、どっか良いとこないかなぁ〜と探していたら、先ほどの関帝廟の目の前にある店(屋台風・露店)に結構客がいたので、そこで食べることに。
あまりの露店風だったので一瞬「お腹大丈夫かな?」と直感的に思ってしまうような店だったが、覚悟を決めて食べてみることに。

まず頼んだのが、こんな感じの焼きそばみたいなやつ。焼きそばのように見えるがソース味ではなく、どちらかと言えば醤油味。と言っても、まるっきり醤油の味でもない複雑な味だった。でも普通にうまい。他の地元客とかも食べていた。

続いて頼んだのが、魚のつみれをカレー味に煮込んだもの。日本人だったらこの「つみれ」と「カレー」をドッキングするなんて普通考えないと思うが、これがまた美味い。マカオぢゃなくても、香港でも一般的な街中にあるスタンド的な店でも全然買えてしまう、ファーストフード的な存在。
もともと「つみれ」自体が魚の味がしっかりしているのにさらに「カレー」という味がしっかりしたものでコーティングされているので、2重に美味い感じがある。ちなみにカレーはつみれの中まで染み込んだ感じにはならないので、個々の味を味わう感じとなる。

そしてもう一つ頼んだのが、定番の「ピータン入りお粥」。実は自分はこれまでピータンを食べたことが無く、勝手に「クセがあるんだろうなぁ〜」と思っていたのだが、全然クセが無くうまい。お粥の中でも特に強い存在感を出すわけでもなく、普通にマッチしていた。これまたお腹に優しい感じでうまかった。

さて、お腹が満たされたところで、世界遺産巡りに戻ります。続いてむかったのは「聖ドミニコ教会」。関帝廟から徒歩で数分の場所にある。

聖ドミニコ教会も黄色が綺麗な建物で、1587年にメキシコのドミニコ会の修道士によって創建された教会。たくさんの人が行き交う賑やかな場所に負けない感じの圧倒的な存在感だった。

聖ドミニコ教会から小道に入って、行くと次に向かった「大堂(カテドラル)」がある。

大堂(カテドラル)は黄色の建物ではないが、石造りが美しい建物。マカオのカトリック教会の中心的役割を担っている大聖堂。現在はいろいろなビルに囲まれているので圧倒的な存在感はないが、昔は周りに高層ビルがなかったので、海を眺めることができ、船乗りの妻たちはこの教会で夫が帰ってくるのを見ていたため、「望人寺(人待ち寺)」とも呼ばれていたそうだ。

さて、ここら辺は道が複雑でちょっと迷いやすいので注意が必要。
大堂からは先ほどの聖ドミニコ教会方向へ戻る道で、先ほどとは違う道を入った所に「盧家屋敷」がある。

「盧家屋敷」は中国広東省出身の商人だった、盧華紹の1889年に建てられた邸宅。彼は銀行業等で財を成したお金持ちなのだ。んで、実際の建物は、う~ん、歴史を感じる建物だが、正直「えっ?これ世界遺産?」と思わず言ってしまいそうな感じでもあった。

さて、ここからは北西の方向へ進んで行き、次に向うのは「聖ポール天主堂跡」

聖ポール天主堂跡はイエズス会によって1602年に創建された教会で、1835年の火事で教会の前壁だけが残り他は全て崩れてしまった。

「マカオの世界遺産=聖ポール天主堂跡」ぐらいなイメージが付くほど、ガイド本なんかでは大きく写真が載っている。そんな扱いもあって、ここにはすごいたくさんの観光客がいて、聖ポール天主堂跡に繋がる道の両脇にはお土産屋さんが軒を連ねる盛況ぶりなのだ。

正面から見るとすごく立派な建物に見えるが、見えるものは火事で残った前壁だけなので、裏側に回ってみると本当に前壁1枚だけが残っているのがよくわかる。

実はこの聖ポール天主堂跡は火事で壊れなかった前壁にあやかって、新婚のカップルが「二人の仲が壊れないように」という願いを込めて、ここで結婚式の記念写真を撮ったりするらしい。そんな情報は以前より知っていたのだが、今回ここを訪れてみて本当にウェディングドレスを着た女性がいた。天気が曇りなのが残念なところ。

と、ちょっと疲れてきたのでここらで一休憩。聖ポール天主堂跡前の広場にあったジューススタンドで「グァバジュース」を買う。疲れた体に染み渡る自然な甘さがうれしい。ジュース形式でグァバを頂くのもいいが、個人的にはグアバの歯ごたえが好きなので、直接食べたほうがいいかも。

聖ポール天主堂跡の裏手には2つの世界遺産があるが、2つともやはり「えっ?これ、世界遺産?」と思わず言ってしまいそうなほどこじんまりとしているし、観光客もあまりいないので、すごく分かりにくい。

まず一つ目が「ナーチャ廟」。本当に小さなお寺で「ナーチャ」を祀っている廟。ナーチャとは暴れん坊の男の子で、孫悟空にも登場するらしく、一種の土着宗教の一種の祠の位置づけだ。

んで、ナーチャ廟のすぐ横にあるのが「旧城壁」。17世紀初期にポルトガル人が外敵を防ぐために築いたもの。材料はシュナンボーという、土砂、わら、牡蠣の貝殻を混ぜたもので出来ているらしいが、本当にただの土壁なので、これが世界遺産と言われても感動が薄い。

さて、ここからは少し離れた世界遺産に移動。といっても歩いて5分ぐらい。向かうは「聖アントニオ教会」

聖アントニオ教会は、マカオでもっとも古い教会のひとつ。ここに祀られている聖アントニオは「婚姻の神様」としたわれていて、かつてはポルトガル人の婚礼が多く挙げられたことから、「花王堂」と呼ばれるようになったといわれているそうだ。

聖アントニオ教会横にあるバス停を挟んで奥にあるのが「プロテスタント墓地」。カトリックが多いマカオにおいて、プロテスタントの墓地があるのは面白い。

まあ、本当に墓地なので「見るべきものか?」という判断に対しては難しいところがあるが、マカオ在住のイギリス人画家、ジョージ・シナリーやマカオに来た初めての宣教師であるロバート・モリソンのお墓がある。墓石の数はそんなに大きくなく、敷地もそんなに広くはない。

プロテスタント墓地のさらに奥にあるのが「カーサ庭園」。この日は残念ながら休館日で中にはいることはできなかった。

中に入れなかったので入り口から撮った写真だが、ここはもともと地元の富豪の別荘だったのだが、東インド会社がここを借り入れ、スタッフを常駐させていた場所。現在は東方基金会という財団のマカオ本部として使用されている。

さて、ここから次に向かおうとしているのが「ギア要塞」。ところがどっこいギア要塞だけは離れた場所にある。歩いても行けない距離ではないのだが、今回はバスで行くことに。さて、バスに乗ろうかと思ったが、小銭が全然無いことに気がつく。
どうしようか?と悩んだところ、バス停でバスを待っていた親子に「どこかで両替できるところはありませんか?」と聞いたところ、その親子総出で自分たちの小銭を寄せ集めて、我々のお札を崩してくれた。なんて優しいんだ!マカオの人は。写真はみんなで小銭を集めているところ。

さて、バスに乗ることにしたは良いが、ちょっと困ったことに、下調べしたところ「17番」のバスに乗ればいいらしいのだが、17番のバスが見当たらない。しょうがないので観光案内所でもらった地図とにらめっこして「8A」のバスが近くまで行きそうだったのでとりあえず「8A」のバスに乗ってみた。iphoneに入れていたオフラインマップとGPSを駆使しながら、現在の位置を確認してみると、バスは自分たちの行きたい方向と全然違う方向に行く。不安が募る・・・(汗)
かなりの距離乗って、バスが止まったのはギア要塞から全然離れた場所だった。このまま乗り続けたら行けるのか?と思っていたら運転手が冷たく「終点だよ」と。完全にバスで行くのは失敗した感が・・・。
んで再度地図とにらめっこしたが、この失敗で疲れが倍増してきた。二人で相談したあげく、ギア要塞には行かずそのままフェリーターミナルまでバスで行き、香港に帰るという苦渋の決断をしたのだ。ぢゃあ、我々はこんなところまで何しにきたのか?
ということで、よくわからないバスターミナルで今度は「28B」のバスに乗り換え、一路フェリーターミナルへ。

我々はバスに完全に失敗したのだが、プロテスタント墓地近くにあるバス停は2つのバス停があって、広場の横にある方のバス停にどうやら「17番」のバスがあったみたい。実際はこの地図の紫色のルートを通ってギア要塞に行けるらしい。

バス(正確にはミニバスだが)はもう一つ注意点があって、降車ボタンを押してもどうやらちゃんと機能していないみたいで、「私降ります!」というのを運転手に強くアピールする必要がある。我々はフェリーターミナルの手前で降車ボタンを押したのだが、全然止まる気配は無くスルーされた。んで、次のバス停でようやく降りることができたが、フェリーターミナルまで歩いて戻らなければならなくなったのだ。
世界のいろんな国に行くと、どこにも共通することだが、バスって難しい。でも使えるようになるとすごく便利になる。なんとか早々に乗りこなせるようになりたいものだ。

そんなこんなで最後にトラブル続きだったが、フェリーターミナルに到着。マカオのフェリーターミナルも香港のフェリーターミナルと同じようにチケットブースがあるので、チケットを買ってフェリーに乗る。香港でマカオ行きのフェリーはかなり混んでいたが、マカオから香港行きのフェリーは結構空いていた。

そんなこんなで、帰りも1時間ぐらいで香港に到着。香港に到着してもやはり入国審査があるので注意。
香港に着いてむかったのが、フェリーターミナルから近くにある「ウェスタンマーケット」内にある「滿記甜品」

滿記甜品はどのガイド本にも載っていて、香港には13店舗ぐらい展開されている。マカオ(南島)にも一店舗ある。メニューも100種類以上あったりする。

ここでどうしても食べたかったのは「ドリアンパンケーキ」。さすがにドリアンは好き嫌いがあるので、ガイド本には「マンゴーパンケーキ」の写真で載っている場合がほとんど。写真のように緑色のやつはドリアンパンケーキで、マンゴーパンケーキは黄色の生地だ。中を割った写真を撮ってみたが、綺麗に切れなかったので載せないが、生のドリアンと生クリームが薄いクレープ生地に包まれていて超うまい。しかもあまり大きくないので、「これだけでお腹いっぱい」ということにもならないのがいい。
昔は「ドリアン」と聞くと「うぇ〜」って思っていたが、今は全く逆で「うぉ〜!食べたい〜!」となる。昔は芸能人とかがテレビで「くせぇ〜!」とかやっているのをみて楽しく見ていたが、今となっては全然理解できない。「う〜ん!いい香り。やっぱドリアンいぃねぇ〜」と言ってしまう。そんなドリアン好きに、このパンケーキは発狂してしまいそうなぐらいのデザートなのだ。

そしてもう一つ頼んだのは、マンゴープリン。以前食べた時はもっとマンゴー感が強いように感じたが、今食べてみるとそんな感じはない。先ほどのドリアンパンケーキの印象が強すぎたのか?

パンケーキに大満足の我々が店を出ると目の前はトラムの路線。こんな2階建てのトラムを見ると、「あ~、香港に来たんだなぁ~」というのを改めて実感する。

なんか順番は逆な気がするが、ここから夕飯を食べに行く。「もう一回、ガイド本に載ってるような人気店のお粥が食べたいよね」ということで、向ったのが「生記粥品専家」

この店もどんなガイド本にも載っているような超有名店。イートインだけではなく、テイクアウトでも人気らしく、店の前にも何人かが自分の注文した持ち帰り用のお粥を待っていたりする。なので、店の前にも「ど~ん!」とメニュー表が表示されているので、現地語が読めない旅行者には、入店前に「傾向と対策」を立てることができていい。

店の中は決して広くない。根拠は無いが、どのガイド本にも載ってるから勝手に「観光客には冷たいだろうなぁ~」と思っていたら、店員が意外と優しく拍子抜け。注文した後なのに日本語のメニューを持ってきてくれたりした。

注文したのは、また「ピータン入り粥」と「魚の粥」。正直なところ肝心の味の方は・・・

昼間、マカオで食べたお粥は何だったんだ?ってぐらい、こちらの方が美味い! さすがに超有名店だけある。特にピータン入り粥の方は味わいが深く「お粥」の概念を変えてしまうような感じだ。魚の粥の方は魚の切り身がたくさん入っていて美味しい。こちらの方はピータン入り粥に比べてあっさり味。とは言え、テーブルの上に醤油(というか、正確には「たれ」)があるので、必要に応じて味を足してもいい。

香港のレストランには、たいていテーブルの上に醤油のビンみたいなのが置いてある。日本人には「ただの醤油か~」と思ってしまうが、単なる醤油ではなく、醤油以外にもいろいろ混ぜてある「たれ」になっていて、それだけでかなり美味い。なので、そのお店で出す料理にちょうどいいように、各店のオリジナルな味に仕上げてあるのだ。そんな各店の「たれ」をいろいろと味わってみるのも面白いと思う。

続いて食事2件目。当たり前のように一回の食事でハシゴするようになってしまった。続いて向ったのは「やっぱり汁あり麺ももう一回ぐらい食べたいよねぇ~」ということで向った「麥奀雲吞麵世家」。この店もどのガイド本にも載っているぐらい有名。

この店の注意点は、一人あたりの最低金額が決まっている。お粥を食べた後なので、そんなにたくさん食べれないので2人で1つの雲吞麵を食べようと思ったが、「1人あたり20HKドル以上注文してください」と注意された。2人なので合計金額40HKドル以上注文しなければならないのだ。(と言っても、もう一品注文すれば40HKドル超えるのだが)

そんな事情もあったが、まず注文したのはオーソドックスな「雲吞麵」。ゴムみたいな独特な麺が輝いていて美味そうだ。日本人の感覚やガイド本に載っている写真から、勝手に「麺の上に雲吞が乗っているもんだ」と思ってしまいがちだが、たいていは「雲吞の上に麺」というのが普通。ということで、運ばれてきたばっかりのものをいきなり写真を撮っても若干インパクトは薄くなる。

ということで、見栄えが良くなるように下の方から雲吞を掘り起こすとこんな感じ。こう見ると、さらに超美味そうに見える。

肝心の味の方もさすがに確かな味で、エビの味わいが効いているスープにあの独特な麺がマッチしていた。

んで、一人あたりの最低金額を満たすために頼んだ野菜。なんとなく、今まで食べた中で、香港はこの野菜が一般的なんだろうか?と思うほど付け合わせ的によく出ていた。茎の部分なんかはすごい太くて硬そうなのだが、しっかりと湯通しをしてあるので、適度な硬さになっていて食べやすい。
香港では麺とかお粥とか、炭水化物的なメニューは多いのだが、「野菜たっぷり」的な物はそんなに多くないので、ちょっと「野菜不足だなぁ〜」と思っちゃったりする。自分のようなおじさんにはそんなに問題にはならないかもしれないが、女性にはちょっとキツイかも。

さて、食事を終えた我々は、昨日失敗した夜景を見にいく為に「尖沙咀駅」へ。毎晩夜8時から「シンフォニーオブライツ」という光のショーがやっているのだ。

実は以前も一回このシンフォニーオブライツを見たのだが、その時も「う〜ん、なんだかなぁ〜」という感じであまり感動はなかった。んで、今回も前回と同じくあまり感動は無く、初めて見た妻も「う〜ん。なんだかなぁ〜」と言っていた。わざわざスケジュールをいじって、無理やり見に来なくてもいいかなぁ〜という感じ。
いろいろなビルからレーザー光線とかが出るのだが、あまり統一性が無く、次にどこで光るのか分からないので、ちょいちょい見逃しちゃったりする。しかも、湿度の高い香港では、全体的にちょっとガスっている日も多く、視界がクリアではない場合があるのも気になる点だ。

九龍半島の最南端が、シンフォニーオブライツのベストスポットらしく、しかも東側の開けた部分がオススメらしい。とはいえ、どこから見ても同じようにしか見えないのだが(個人的感想)
反対側の西側にある遊歩道は「アベニューオブスターズ」といって、香港映画に関係する人の手形やブルースリーの銅像等があって有名。

遊歩道を歩いていると、地面に香港の映画スターの手形がところどころに並んでいる。香港映画に大して詳しくない我々にとって、ほとんど知らない人ばかりで、知っているのは「ジャッキーチェン」ぐらい。
んで、ジャッキーチェンの手形はどこだろう?と一つ一つ見落とさないように探しがちだが、そんな頑張って探す必要はない。何故なら、ジャッキーチェンクラスの超有名人ともなると、彼の手形にはたいてい人が集まっている。なので、有名人の手形はすぐに見つかるので見落とす心配は無用だ。

アベニューオブスターズの結構歩いたところにブルースリーの像がある。ということでブルースリー様を拝む。やはりブルースリーは香港でも人気が高く、像の周りは記念写真を撮る人がいっぱいで、彼らが映らないように写真を撮るのに苦労する。

ブルースリー様に挨拶した我々は、食後のデザートを食べに「油麻地駅」に地下鉄で移動。

向かった先は「豆腐花」がうまい「珍豆漿豆腐花専門店」。

珍豆漿豆腐花専門店は油麻地駅A1出口から、「それ、絶対迷わないでしょ〜」というぐらい単純な経路で到着する。歩いて行っても2〜3分ぐらいで着く距離だ。

店内はこんな感じで広くないのだが、結構お客さんが入っていて、自分たちが行った時も相席となるぐらいだった。

んで、まず注文したのが「マンゴーの豆腐花」。写真では全然美味しそうに写ってはいないのだが、自分はこれが好き。
そもそも「豆腐花」とは?という点を最初に説明する必要があったのかもしれないが、「豆腐花」とは要は「豆腐」なのだ。日本では豆腐といえば「食事」なのだが、香港では「スイーツ」としての位置も確立している。
このマンゴーの豆腐花の味の説明をすれば、本当に日本で食べるような甘くない豆腐の上にマンゴーの果肉とマンゴーピューレがかかっている。なので甘くない豆腐と甘いマンゴーピューレを一緒に食べることでちょうど良い甘さのスイーツをいただくことができる。暑い日なんかはちょろっと寄って涼んで食べて行きたい感じがする。

こちらはレッドビーンズの豆腐花。要は小豆。豆腐とアンコを同時に食べるようなもので、日本人の感覚では思いつかなかったが、実際には全然「アリ」な組み合わせだ。妻はマンゴーよりもこちらの方が美味いと言って食べていた。
日本では、なかなかこういった形でスイーツとして食べられるお店がないので、香港に来たら是非たべてもらいたい。そういえば台湾にも「豆花」という名前で同じように豆腐をスイーツとして食べることがあるが、あちらは豆腐自体に若干甘さがあるが、香港の豆腐花は甘さは全然無い。個人的には台湾の豆花の方が好きだが、香港の豆腐花もなかなかいい。

さて、食べてばかりであまり水分を取ってないなぁ〜、ということで、なにかドリンクを飲みに行くことに。妻の希望としてはフレッシュジュースが飲みたかったらしいのだが、そういえばこの辺に「椰汁大王」という有名な店があったなぁ〜と思ったので、iPhoneで検索したら、彌敦道(ネイザンロード)を挟んで反対側にあったので歩いて向かう。

「椰汁大王」はこんな感じで超こじんまりとした店で小太りのおっさんが携帯で電話しながら客の対応をするという、日本人にとっては許せいないような対応なのだが、なぜか有名なのだ。

しかも、作っているところを見るとほぼ缶詰のココナッツミルクをタピオカを入れた容器に注ぐだけなので、これまた日本人にとっては許せないのだが、飲むと「うまいなぁ〜」と思ってしまって完全に負ける。
食事をしてお腹いっぱいなのにタピオカがさらにお腹をいっぱいにさせてしまうのだが、それはそれでアリだ。ココナッツミルクの味が体に染み渡る。

現地の人が結構街中で飲んでいて気になっていた紙パックの飲み物があったので、我々もコンビニで買って飲んでみた。そこらじゅうに売っている飲み物で中身が想像できなかったのだが、飲んでみたらただのレモンティーだった。日本でも全然味わえるようなレベルの飲み物だったが、それがとても普通で安心する感じだった。
本日はマカオに行って、香港でいろいろ食べて、なかなか充実した1日だった。明日は旅の最終日。飛行機の時間まで、もう少し香港を楽しんでみようと思う。

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