昨日の夜、ポーランドのクラクフに到着した。今日は朝から活発に動こうと思う。
ホテルを出てしばらく歩くと、青空市場みたいなのが開催されていたので、ちょっと寄ってみた。どうやら常設の市場のようで、ジャンルに限らずいろいろな物が売っていて、主に野菜・果物やお土産屋が多い。
アジアや南米等と異なって、ヨーロッパ等先進国の市場の特徴かもしれないが、果物や野菜が雑然と並べられているわけではなく、すごく綺麗に並べられている。それを見るだけで「美味しそう」と感じてしまうのだ。
すごく広い敷地では無いが、いろいろな店があった。たいていの野菜とか食料品はここで揃ってしまうんぢゃないか?と思われる。
さて、本日メインの目的地は「ヴィエリチカ岩塩抗」。ヴィエリチカ岩塩抗は今いるクラクフからちょっと離れた場所にあって、バスか電車で行くのが一般的。バスの方が本数が多そうだったので、バスを選択。
バス乗り場はクラクフ中央駅ではなく、中央駅に近い教会の前から出発するので、そこまで行く。
バス停にはこんな感じでちゃんと「バス停ですよ」という表示があるので、旅行者には優しいね。
利用客が多いからなのか?バス停の前にはチケットの自販機が設置されていた。すべてのバス停にあるわけではないので、珍しいかも。通常はバスの中に設置された自販機で買えばOK。
にしても、自販機が街なかにあるってことは、結構治安が良いってことだね。壊されたような形跡も無いし。
バス停はこんな教会の前にあるので、目印にすると良い。
バス停に掲示されていた時刻表。ヴィエリチカ行バスの番号は「304」番。1時間に2~3本ぐらいの間隔で走っているようなので、結構頻度が高い。事実、クラクフにいる間にこの304のバスは結構見た。バスのタイムテーブルはネットでも見られる。まあ、本数が多いので必要ないとは思うが・・・。
そんなこんなで、バスはクラクフ市街を出発し、30~40分でヴィエリチカに到着する。
さて、現地の路線バスに初めて乗る場合に困ることは「どこで降りたらいいか?」ということなのだが、スマホが無い時代なんかはやはり運転手や周りの人に「着いたら教えてね」と言うのが定石なのかもしれない。しかし、現在は便利な「iPhone」というものがあるので、その地図アプリで確認しながら行けば、大体ことは足りる。
自分は事前に調べた情報を信用しすぎてしまい、実際に走っている道は一本違う道だった(どうやら工事中によりルートが変更されていた模様)。ということで、見事に乗り過ごしてしまい、結局気づけば終点だった。
終点まで行ってしまうと、ヴィエリチカ岩塩抗まで歩いて戻らなければならないのだが、まあ歩けない距離ではないので、最悪乗り過ごしてしまっても大きな問題にはならない。
ということで、ちょっとした失敗はあったものの、無事岩塩抗に到着。
岩塩抗は実は地下にすごい広い領域で広がっているので、観光客が入るメインの場所がどこなのか?というのがわかりにくく、いろんな施設があったりする。多分この写真の場所が最もメジャーな場所だと思われる。
岩塩抗はガイド付でなければ入ることはできない。ツアーとかだったらその団体ごと入れるのだと思われるが、自分のような除け者単独旅行者は一般の英語ツアーに乗っかるしか無い。入場料は79ズオチ(2015年5月現在およそ2500円ぐらい)と結構高い。
チケットを買う時に「○○時からの英語ツアーね」とチケット売り場のおばちゃんに言われるのでその時間までしばし待つ。
さて、待っている間にそこら辺をうろついてみる。世界遺産の登録を記念した碑が建っている。ヴィエリチカ岩塩抗は世界遺産として最初に登録された12件のうちの1つと、かなり歴史ある世界遺産だ。
と、そこら辺をうろついていると、ツアーの時間になった。
ガイドの案内を聞くためのヘッドフォンを渡されて、ツアーがスタート。と、いきなりものすごい段数の階段をどんどん降りていくことに。これ、膝とか痛めてたらヤバイし、お年寄りだったらついていけないんぢゃね?ってぐらいの段数なのだ。
ず~っと螺旋状の階段を左回りに降りていくので、最後の方は若干酔った感じにもなってしまう。
ちょっとした「罰」のような階段をようやく降りきると、もうそこは塩の世界に突入。こんな感じで綺麗な石の地面に見えるが、これもすでに塩だそうだ。さすがにここを舐める勇気はないが・・・。
岩塩抗はその名の通り、岩塩を採掘するための場所。石炭を採掘する炭坑とかは想像つくのだが、それと同じく、採掘したら岩盤の崩落の危険性がある。したがって、こんな感じでほとんどの掘られた場所は木材で補強されている
こんな感じで、岩から染みだしたように塩が結晶状に析出している部分もある。
岩塩抗の中にはこんな感じで彫刻が掘られたものも所々にあったりする。当然のようにこれは塩で出来ている。
王女と家来のような彫刻は、ガイドの話では何かの経緯があって、それを表現したものだったような気がしたが、すっかり忘れてしまった。
塩の染みだし方が激しい所はこんな感じで全面にびっしりと結晶になっていたりする。
これは塩でできているわけではないが、当時の採掘の状況を模したもの。こんな感じで掘られていた。
人間の力だけではなく、馬の力も利用していた。この馬、一度岩塩抗の中に入れられたら、外に出されることはなく、一生岩塩抗の中で生きていくことになったりするそうだ。
岩塩で作られた王様の像があったりする。
岩塩抗の中にはこんな感じで像が結構あるのだが、像に統一性が見られなかったのは、もともとここを「美術館」的なテーマパークにしようとしたわけではなく、作業員が暇つぶしや趣味で彫刻を掘ったものが現在も残っているからだと思われる。
当時はまだ人力や馬を使って、取った塩を運んだりした。垂直方向や水平方向に移動させたりするには、こんな感じの道具を使っていた。
井戸みたいなシステムで噴出する地下水を組み上げたりする。
当然、出てくる水には塩気が混ざっているので、装置の金属部分は早期に錆びてしまったりする問題点もあったようだ。
岩塩抗の中にも宗教的な施設(主に教会)も作られている。
これは塩で作られているものではないが、イエス・キリストが十字架に磔(はりつけ)にされている像も置かれていた。
さて、ツアーはこの岩塩抗のクライマックスとも言える「聖リンガ礼拝堂」に来た。
基本的にどこもかしこも塩で出来ていて、このシャンデリアも塩で出来ている。
こんな感じの綺麗な床ももちろん塩。
あちらこちらに、こんな感じの彫刻が作られている。
色的には完全に地味なグレーなのだが、岩塩を掘って作られているのでしょうがない。
基本的にここは「礼拝堂にしよう!」として作られた場所なので、掘られている彫刻もキリスト教宗教物に限られている。
下はキリストが生誕した時の状況を表していて、上は逆に十字架を背負わされてゴルゴダの丘に向かう最中を表しているんだと思われる。
奥にあるのはマリア像。それにしても塩で出来ているとは思えないほど綺麗なシャンデリアだ。
日本人にとって、ふだんの生活と宗教は密接に関わっているか?と考えると、ちょっと疑問な所もある。なんとなく宗教と普段の生活が関わっているなぁ~と感じられるのは、せいぜい葬式・お盆・正月、そんな感じかもしれない。
しかしながら、塩を採掘する仕事ををしていた人たちは、場合によっては何ヶ月も地上に出ない生活をしていたのかもしれない。そんな中、やはり心の拠り所となる教会を自らの手で作ったというのはすごいなぁ~と思う。日本人だったら、同じような炭坑とか岩塩抗とかあった場合に、中にお寺とかつくるだろうか?それほどヨーロッパの人達には、普段の生活と宗教が密接に関わっていたのかもしれない。
掘られている彫刻もかなり凝っていて、これは「最後の晩餐」ですな。クオリティー高し。
聖リンガ礼拝堂は、岩塩抗ツアーの最大の目玉ということもあって、たくさんの人がいた。各ツアーのグループはここでしばらく自由時間を取っているので、結構たくさんの人が思い思いに塩で出来た彫刻とかを鑑賞していた。
礼拝堂全景。結構広い空間が確保されている。
像のクオリティーが高いものもある。
ネガティブな言及になってしまうかもしれないが、実はここに来る前にはいろんなサイトや本とかで、下調べをして来た。ほとんどのサイトにはこの聖リンガ礼拝堂の写真が載っているので、「この岩塩抗にはこんな素晴らしい彫刻とかがあちこちにあるんだろうなぁ~」と勝手に想像していたのだが、実際にこんなに芸術的な彫刻が集まっているのは、この聖リンガ礼拝堂だけであって、他の場所にはちょいちょい彫刻があるぐらいで、ほとんどの場所はただの通路で見どころも何もない。
確かに岩塩抗はすごいし、広大な広さの場所に広がっているのは素晴らしいのだが、自分のようにあまり大きな期待をして行ってしまうと、若干のがっかり感は否めないので、その点は注意が必要だ。
ツアーの最後の方には、巨大な坑道の空間が広がっているところがあった。
これは地下です。地下にこんな広大な空間を作ってしまったら崩落しないかどうかすごく心配。まあ、これだけ木材で補強しているから大丈夫だとは思いますが・・・。
岩塩抗の中にも世界遺産を記念するマークが彫られていた。周りに書いてある文字には「最初のユネスコ世界遺産」とかかれてあって、1978年に最初に登録された12個の世界遺産が描かれている。ヴィエリチカはその中の一つ。ちなみに最初に登録された12の世界遺産とは
- ヴィエリチカ岩塩抗;ポーランド(文化遺産)
- クラクフ歴史地区;ポーランド(文化遺産)
- アーヘン大聖堂;ドイツ(文化遺産)
- キト市街;エクアドル(文化遺産)
- ガラパゴス諸島;エクアドル(自然遺産)
- ゴレ島;セネガル(文化遺産)
- ランス・オ・メドー国定史跡;カナダ(文化遺産)
- ナハニ国立公園;カナダ(自然遺産)
- メサ・ヴェルデ国立公園;アメリカ(文化遺産)
- イエローストーン国立公園;アメリカ(自然遺産)
- ラリベラの岩窟教会群;エチオピア(文化遺産)
- シミエン国立公園;エチオピア(自然遺産;危機遺産)
自分が行った時には誰も食べてはいなかったが、地下にはレストランも完備されている。
ツアーは通常の団体のツアーで約2時間ぐらいと、それだけで壮大なツアーなのだが、その後一旦解散して、さらに参加したい人だけで30分から1時間ぐらいのツアーにもオプショナル(料金追加無し)で参加できる。
「んなら、参加しないと損ぢゃん!」と、貧乏根性丸出しで自分は参加したのだが、すでに最初の2時間のツアーで結構疲れているためか、参加する人は少なかった。
自分の時は中国系シンガポール人らしき若い女性二人の計3人のみでのツアーとなった。
オプショナルのツアーに参加して思ったことは、このツアー、ガイドによって良し悪しが結構変わるかもしれない。最初のツアーとオプショナルのツアーでガイドが違う人だったのだが、最初のツアーのガイドはなかなか丁寧に解説してくれて良かったのだが、オプショナルツアーを担当したガイドは人数が少なかったからか、解説は適当でどんどん進んでしまい面白くなった。
ネガティブなことをどんどん書いてしまうが、岩塩抗のほとんどはこんな感じで坑道が木材で補強された通路ばかり。なので、岩塩自体が見える所も少なめだ。ただただトンネルの中を歩いている感は否めない。
ということで、最終的にまとめてみると、ヴィエリチカ岩塩抗のオススメな見どころは「聖リンガ礼拝堂」ぐらいなもので、あと残りはちょいちょい出てくる彫刻と、当時使っていた器具や運搬装置の解説模型ぐらいなもん。
冷静に考えれば、そりゃ、ただただ必要な塩を掘っていただけの所なので、壮大な景色や素晴らしい建築とかが見れるところではないのだ。なので過度の期待は禁物だ。
ツアーの最初は相当な段数の階段を降りるところから始まったので、あの階段を歩いて上がるのはキツイなぁ〜と思っていたのだが、帰りは当時の坑夫たちが使っていたエレベーターにてさっくりと上がる。観光客用のエレベーターとして作られたものではないため、乗れる人数はせいぜい5〜6人ぐらい。結構恐いエレベーターだった。エレベーターにかぎらず、岩塩抗の中は「閉所恐怖症」の人にとってはキツイかもしれないので、苦手な人は避けたほうがいいかもしれない。
ヴィエリチカ岩塩抗を後にして、クラクフの街に戻ることにする。バス停に向かう途中に面白そうな食べ物が売っていたので買ってみることにした。商品名が分からなかったので困っていたら、キオスクの店員のおばちゃんが「ホットドッカ?」と聞いてきたので、うなずく。なんだ、ホットドックか。
このホットドックは中心に穴が開いたパンみたいな生地に、穴の空いた部分にお好みのソースを注入し、ソーセージを突っ込む。ソーセージを突っ込む反対側はもともと閉じられているので、最初に入れたソースが漏れたりすることはない。
肝心の味の方は・・・。まあまあです。普通のホットドックの方が美味いかな。ソースが全体に行き渡らず、最後の方に溜まっているのもマイナス点。
とはいえ、ポーランドに来た時には記念として食べてみる価値はアリだ。
ヴィエリチカ岩塩抗に来るときに降りなければならなかったバス停でクラクフ行のバスを待つ。ポーランドはちゃんと「ここがバス停ですよ」ってのがはっきりしていて安心だ。ここを通るバスの時刻表は何となく貼りだしてあるのだが、ルートが良くわからんので、どこか他の場所に行きたいときは困るかもしれない。
帰りも304番のバスに乗ると、クラクフ中央駅近くの教会前にあるバス停まで戻ってくる。行きに乗ったバス停と同じバス停にちゃんと戻ってくる。
さて、微妙な時間になってしまったのだが、明日はヴィエリチカよりも遠いアウシュビッツに行く予定。公認ガイドの中谷氏にガイドをお願いしてあって、集合時間も決まっているために、バスに乗り遅れたら最悪だ。事前にネットのいろいろなページを見ていたら、バスがいっぱいでチケットが買えず遅れそうだったという人もいたので、とりあえず買えるのならば、前日にバスのチケットだけ買っとこうかなと思って、バス乗り場に行ってみる。アウシュビッツ行きのバスが出ているバスターミナルは中央駅東側にあるので、中央駅内のコンコースを通ってバスターミナルに行ってみた。
バスターミナルの外観はこんな感じ。
ターミナルの中に入ってみると、こんな感じで時刻表が貼りだされている。これはミニバスの時刻表。
アウシュビッツに行くには、この写真の一番上に書かれている「OSWIECIM(オシフィエンチム)」行きに乗れば良い。ミニバスは結構な本数が走ってますなぁ〜。
バスターミナルのチケット売り場・待合室はこんな感じ。
そして、もう一つの時刻表があって、こちらは先ほどのミニバスではなく、大きなバスの方の時刻表。今回はこちらのバスのチケットを買うことに。
ということで、チケット売り場のおばちゃんに「アウシュビッツ・トゥモロー・モーニング」と言うとすぐに分かってくれた。ちなみにカウンターにあったバスのパンフレットと、時間の部分を指さして買ったので簡単だったのかもしれない。
結局のところは時期とか混み具合によるところが大きいとは思うので、当日チケットを買っても全然問題はないとは思われるが、前日でもチケットが買えるので、確実性を求めたかったら前日に買っておけば安心だ。
ということで、明日の足も確保したことだし、クラクフの街をちょっと散策してみることにする。まずは中央駅と直結しているショッピングセンターの中をうろついてみた。
このショッピングセンターはかなり近代的でオシャレ。たくさんのブランドのお店が入っている。ほとんどの買い物はここで済んでしまうんぢゃないか?という感じだった。
ショッピングセンターにはフードコートもあって、ピザとかごくごく普通のファーストフードから、並べられた惣菜を自分で盛って重量でお金を払うシステムのお店など様々な店が入っていた。
と、南米でよく見かけるパイ包み料理「エンパナーダ」のような物を発見し買ってみた。
んで、実際に食べてみると、すんごく大きくて一人で食べるには結構無理があるなぁ~という量。中に入っているひき肉もたっぷりで味はごくごく普通。以前エンパナーダを自分で作ってみよう!と挑戦して失敗した時のことを思い出した。こんな感じですごいでかい物ができてしまったのだ。
このショッピングセンターでこんなにお腹を満たすつもりではなかったのに、思いがけずお腹がいっぱいになってしまったので、とりあえずクラクフの旧市街を歩いてみることにする。
クラクフ中央駅から少し西の方へ歩き、その後南に向かって歩いて行くと、旧市街の入り口となるバルバカンが見えてくる。
現在は取り壊されて緑地になっているが、クラクフの旧市街は昔は城壁でぐるりと囲まれていた。その中に入るための門がフロリアンスカ門なのだが、この門を守っていたのものがバルバカン。
バルバカンは現在ではヨーロッパに3ヶ所しか残っておらず貴重な物だそうだ。
実際に近づいてみると、「もう、これだけでお城なんぢゃないの?」と思ってしまう程立派な物だった。
と、その奥にそびえ立つのが、フロリアンスカ門。この門から旧市街へ入ることができる。
旧市街は歴史を感じさせるおしゃれな街といった印象。フロリアンスカモンからまっすぐに伸びる道の正面には聖マリア教会が見えてくる。
旧市街のど真ん中には中央市場広場があるので、とりあえずそこまで行ってみることに。
中央市場広場はだだっ広い広場で、噴水があったりカフェがあったりして、市民が思い思いの過ごし方でのんびり過ごしている感じがあっていい。結構人が多く観光客もいっぱいなのだが、窮屈な感じはしない。
中央市場広場の東側にひときわ目立つ建物が建っている。これが聖マリア教会。自分は中に入らなかったが、おそらく地元の人と思われる人がひっきりなしに出たり入ったりしていたので、現在でも教会としての存在感が大きいんぢゃないか?と思われる。
広場の中央に建っている長い建物は織物会館。この建物は14世紀に建てられたもので、当時は衣服や生地の交易として使われていたため、このように呼ばれている。2階は国立博物館になっているそうだ。
織物会館の1階は現在はお土産屋が並んでいるので入ってみた。観光地にはよくあるお土産市場的な感じで、特に目立って珍しい物とかがあるわけではないのだが、東南アジアや南米とかにあるお土産市場みたいなガッツいた感じの必死さは無くてゆっくりと見られるところがいい。
中央市場広場からさらに南に歩いて行くと、フランシスコ修道院がある。
フランシスコ修道院は派手さは無いのだが、立派な修道院だった。正面にはヨハネパウロ2世の銅像(たぶん)があった。
フランシスコ修道院からトラムが走っている道をそのまま東の方向へ歩いて行くと左手の方に見えてくるのが「ドミニカン教会」
ドミニカン教会は上部のトゲトゲっぽい感じが印象的な建物。レンガ色がとても綺麗な建物だった。
ドミニカン教会からメインの通りっぽい通りを南側に歩いて行けば、聖ペテロ聖パウロ教会がある。
その通りは結構賑わっていて、馬車とかでも観光できるようになっていた。そんな賑わう通りにすんごいウマそうなスイーツを並べている店があった。ちょうど疲れていることもあったし、こちらの方のスイーツの味に興味があったので、入ってみた。
んで、注文したのはこのケーキ。これが、すんげぇ~不味くて「初めてケーキを作ったんぢゃね?」ってぐらいの味。味は微妙だし、スポンジもボソボソだ。
自分が日本人だからかも知れないが、今まで海外のスイーツで「これは美味くて日本にないなぁ~」と思うほどのスイーツに出会ったことが無い。
さて、気を取り直して聖ペテロ聖パウロ教会へ。正面から見るとすごく立派な建物。いかにもヨーロッパらしい教会ですな。
聖ペテロ聖パウロ教会のすぐ南隣りに建つのが「聖アンデレ教会」。この教会の歴史や、それこそクラクフ自体の歴史や成り立ちなんかをちゃんと調べて来なかったので「何でこんな隣接して教会があるんだろう?」と不思議に思う。何か繋がりがあるんだろうけど…。
さて、ここから南西の方向にどんどん下って行くと、クラクフ観光の目玉の一つであるヴァヴェル城があるので向かってみた。
近道をしようと裏道的な所を歩いて行くと、ウエディングドレス姿の女性が・・・。
どうやら結婚式の写真を撮っているようだった。パムッカレやマカオでもであったのだが、こうやって有名観光地で記念写真だけ撮るってのは世界中どこでもあるんだなぁ~と思う。日本人だったら、日本人というのを活かして、白無垢で京都の街とかで記念撮影してもいいんぢゃないか?と思ったりする。
それにしてもラブラブですなぁ~。
さて、そんなラブラブな姿を横目に見つつヴァヴェル城に到着。スロープ状の坂を上がっていくと場内に入る門にたどり着く。
城門をくぐってすぐ左にそびえ立つのは「大聖堂」。とにかく教会というものは、ヨーロッパの人々の生活に密接にあるんだなぁ~と思う。鐘楼と思われる高い建物が印象的。
ヴァヴェル城とは、歴代のポーランド王の居城。広い敷地の中に先ほどの大聖堂や王宮等が建てられている。
そう考えると、この城の敷地内に大聖堂とか教会を建てるってのは、日本の城の敷地内にお寺や祠(ほこら)等を建てるのと同じ感覚なんだろうなぁ~と思ったりする。
ヴァヴェル城の敷地内には、こんな感じでヴァヴェル城内を案内する銅製の模型が置かれていた。ベルリンにもこういった模型があったのだが、日本では単なる地図案内を掲示する場合がほとんどだが、ヨーロッパではこんな感じで立体的に表現するのが文化なのだろうか?
普通、こうゆう時に大人はあまりベタベタとさらわないが、ちょうど居た子供がいじくりまくっていたのが印象的だった。
ヴァヴェル城の南側には川が流れていて、川沿いではのんびりした時間を過ごす人たちなんかがいてとてもいい感じだった。
クラクフの街は今回の旅ではあまり主な目的ではなく、ヴィエリチカやアウシュビッツの拠点だけのつもりだったが、ポーランドでは日本で言う京都のような古都のような街だそうだ。それは戦争で襲撃を喰らわなかったという過去があるのだが、いろいろな歴史等を事前勉強して歩けば、もっと楽しめる街なんぢゃないか?とも感じた。
そんなこんなで11日目は終了。明日はアウシュビッツに向かうこととする。
ここまでとこれからの中欧旅
Day1・2 サラエボって本当はどんなとこなんだろう
Day3 国を二つに分ける境界って何?
Day4 自作 vs 本場のサバサンド 勝つのはどっち?!inトルコ
Day5・6 パムッカレは日帰りで十分だったぁ?
Day7 イスラエルの「黄金のドーム」がこんなところに!?
Day8 世界で一番美味いケバブはベルリンにあったぁ!?
Day9 あの騒乱があったウクライナの独立広場は今!?
Day10 ローカルバスで世界遺産へ行こう!
Day11 ヴィエリチカ岩塩抗ってどうやって行くの?
Day12 アウシュビッツで思うドイツ人と日本人の違いとは…?
Day13 最大の見どころワルシャワ旧市街は工事中だったぁ?