【メキシコ旅行記】Day3 カンクンのおばちゃんが作る料理は絶品だったぁ?!

旅は3日目に突入。今日は現在いるアメリカ・オーランドからマイアミ経由でカンクンに飛ぶ。ということでホテルを早朝3時に出る。

本来だったらまずは国内線なので、2時間前とかに空港に行かなくてもいいのだが、ここは空港の悪評高いアメリカ。セキュリティーゲートがめちゃ混みとか、想像の斜め上の事が簡単に起こる国なので、念のため2時間前に空港に行っておいた。

オーランドからマイアミまでは実質1時間もないぐらいの飛行時間。こんな短い距離の便に誰が乗るんだろう?(自分はアメリカン・エアラインでオーランドからカンクンまでの便を探したら、マイアミ経由しかなかったので選択)と思っていたが、満席に近い状態だった。自分と同じようにマイアミ経由でどこかに行く人が多いのだろうか?

国際線だったらイミグレがあって苦労するのだが、さすがに国内線乗り継ぎの国際線出国だったら何も無いのでスムーズ。今回の乗り換えは、乗り換え時間も無くロスする時間が少なくて良かった。

そんなこんなで、メキシコ・カンクンに飛ぶ。

さすがにビジネススタイルの乗客はあまりおらず、「これからバカンスですっ!」的な乗客が多かった。

カンクンの空港には第三ターミナルに到着した。事前情報では税関を抜けると、いろいろな旅行会社やタクシー会社等のブースの中に「ADO」というバス会社のブースがあって、この会社のバスで中心街まで出るのが安いということだったので、この「ADO」のブースに行ってみたところ、係員が誰も居ない。

「???」と思っていたら、そこら辺にいた案内係(旅行会社かタクシー会社の客引きかもしれない)が「ADOのバスなら、外に出たところで乗れるぞ。でも次の便は9時半だぞ」と言われた。現在の時刻は8時過ぎ。「かなりあるなぁ~」と思いつつ、とりあえず外に出てみる。

外に出てみると、「うん、リゾートだね」という空気が既に流れている。椰子の木が植えられていたり、ちょっとした店の屋根は「海のリゾート」のような造り。そして暑い。これはすぐさま海に入りたくなるような環境だ。

さて、そんな感想はともかく、まずは街まで出るADOのバスを探さなくてはならない。

ターミナルを出ると左側の方にはたくさんのタクシーが並んでいる。事前情報によると、タクシーを使う方法が一番楽で(そりゃそうだと思うけど)、直接ホテルゾーンとかにも出られる。まあ、当たり前だが値段はそれなりに高い。

そして、中央付近はホテルとかのお迎えサービスとかが停まれるような感じになっていた。ほとんどの人はタクシーかホテルのお迎えの車で出る模様。そんな中ADOのバスを探すアジア人2人。

事前情報によると、ターミナルを出て右側の方にADOのバス停があって、小さな簡易ブースがあるということだったのだが、そんなものは全く無く、どこに停まるかさっぱりわからない。「ここかなぁ~?」ときょろきょろとさまよい歩いていると、一人の男性が話しかけてきて、「ADOのバスなら9時半だよ」と言ってきた。「何だ?タクシーの客引きか?」と思っていたら、別に我々を強引にタクシーに引き込むようなこともせず、そのまま他の仲間とおしゃべりに興じていた。

「9時半だったら、時間をだいぶロスするなぁ~」と思っていたら、何故か運良くADOのバスが来た。どうやら客を乗せるために来たのではなく、客を降ろすために来たようなのだが、先ほど話しかけてきた男性がバスのドライバーと交渉してくれて「ドライバーが乗っていいよと言っている」と親切にも教えてくれた。完全に悪質な客引きだと思っていたので申し訳なかった。

そんな経緯で運良くADOのバスをゲット。先ほどATMでメキシコ通貨のペソをおろしたのだが、小額しかおろしておらず、今後の事も考えてアメリカドルで支払えるのであればドルで支払っておきたかった。ということで、バスの運転手に「5ドルでいい?」と聞いたら「いいよ」ということだったので、一人5ドルづつ支払う。事前情報だと5ドルということだったのだが、確かに2015年8月現在でも5ドルだった。

カンクンの空港は3つのターミナルがあるのだが、このバスはその後、第二・第一ターミナルを順に回って客を拾っていって中心街に向かう。ちなみに第二ターミナルで停まった場所には、自分が事前情報で見たADOの簡易ブースがあって、客がそこでチケットを買っていた。(車内から撮ったのではっきりしていないが、写真中の赤いブースがADOの簡易ブース)

カンクンの観光は主に「セントロ」と言われる街の中心街と「ホテルゾーン」と言われる絵に書いたようなビーチリゾートゾーンに分かれている。ADOのバスはこのうちセントロにあるADOのバスターミナルに向かう。所要時間はおよそ3~40分ぐらいだった。

ということで、無事セントロにあるADOバスターミナルに到着。バスは地元民の主な足で、近くにも遠くの街にも行ける便利な交通手段だからか、このターミナルは結構な賑いだった。

明日はカンクンからバスで3時間ぐらい離れた所にある「チチェン・イツァ」に、やはりADOのバスで行く予定だったので、せっかくなのでこのターミナルで明日のバスチケットを買っておこうと思う。

ところが、チケットブースがいっぱいあってどこで買ったら良いのか?わからなかったし、どのブースもそこそこ並んでいたので、とりあえずチケットブースの反対側にある写真のインフォーメーションで聞くことにした。

インフォメのねぇちゃん:「ええ、買えるわよ」

という感じで、あれよあれよという間に何故か明日のチチェン・イツァ行きのバスチケットがゲット出来てしまった。というわけで、チケットブースが混んでいたら、このインフォメーションで買えるかもしれないのでトライする価値はあるかも。

さて、無事に明日のバスチケットがゲット出来たので、ここから少し街歩きする。

オーランドの空港は朝早すぎて売店すら開いてなかったので、二人共お腹ペコペコ。「メキシコに来たらとりあえずタコスでしょっ!」と思っていたので、タコスを食べに行くことに。

メキシコでタコスなんてそこらじゅうで食べれるのだが、ガイド本や「東野・岡村の旅猿」でも訪れていた、「タコス・リゴ」というお店に行くことにした。ADOのバスターミナルからは少し歩かなくてはならない。10~15分ぐらい歩いてタコス・リゴに到着。

ちなみに、バスターミナルからタコス・リゴまでの途中に「メルカド28」というお土産市場があって、いろいろなお土産屋が集まっていて、なかなか面白い。でも観光地にあるお土産市場なので、客引きとか値段交渉とか、それなりに結構面倒なのは覚悟して見たほうが良いと思う。店員は片言の日本語で呼んでくるのでそれなりにあやしい。まあ、悪い人ではないとは思うが…。

さて、そんなこんなで、タコス・リゴに到着。ちなみにここら辺からかなり感じていたのだが、カンクンはすごく暑い。最近日本でクーラー漬けのだらけた生活をし続けていた自分にとっては、何もしていなくても体力を奪われてしまう。

店の前にはこんなかわいい感じのベンチが置いてあったりする。

店内はメキシコらしい派手な色使いで楽しい内装だ。しかもお店が通りに面してオープンな構造になっているので、心地良い風が吹いて気持ちいい。

地元の客も多いらしいが、どのガイド本にも書かれているぐらいなので、観光客も多いと思う。したがって、我々が入店すると、問答無用で英語のメニューを持ってきてくれた。

メキシコの暑さで若干やられ気味の我々は、とりあえずタマリンドのジュースを頼み、二人でシェア。心地よい甘さがとても美味かった。二人で1つのジュースを頼んだので、店員は何も言わなくても気を利かせてストローを2本挿してきてくれた。

タコスを注文すると当然のようにまずサルサソースを運んできてくれる。写真奥のサルサソースは味が想像出来そうなちょっと辛めのソースだったが、手前の青いやつはパクチーのソースだった。「あぁ、パクチーってソースにもなるんだぁ~」とちょっと驚き。

パクチーが苦手な人にはちょっと厳しいかもしれないが、我々はパクチー大好きなので問題なし。この店の特徴なのかと思いきや、この2つのソースはメキシコのタコススタイルとしては、オーソドックなソースのようだ。

まず運ばれてきたのは「サボテンのタコス」。メキシコ独特の食べ物と言ったら、やはりサボテンだよね。日本ではなかなか食べられないと思うので、果敢に挑戦。

青臭い味なのかと思ったら、全然青臭さは無くて美味い。インゲンというか、ピーマンというか、なんとも表現の難しい味だった。日本でよく食べられている野菜ではそっくりの味なものは無く、近そうな野菜にも「近似値」的な味だ。興味のある人は是非試してもらいたい。

次に来たのがお肉とチーズのタコス。タコスに自分で具材を好きなだけ乗っけて食べるスタイル。タコスからはとうもろこしのいい匂いがすごく香って美味しい。チーズがアクセントとなり、「お~!やはり本場のタコスは美味いね!」と叫んでしまいそうな美味さだった。

薬味として、タマネギのみじん切りとパクチーのみじん切りが別皿で来るので、これらを好きなだけ乗っけて、先ほどのソースをつけて食べるとさらに美味。ちょっと辛めのサルサソースの方が美味いのかと思ったら、個人的にはパクチーのサルサソースの方が美味かった。

もう一つ頼んだのが、牛たんのタコス。このお店はお肉が美味しいと評判の店らしく、旅猿でもこの牛たんのタコスを食べていて美味そうだった。というわけで我々も食べてみた。

しっかりと味付けされた牛たんからあふれる味がタコスと合っていて美味い。ソースをつけてもつけなくてもどちらでも良い感じだ。日本人が想像する「牛たん感」はあまり感じられないが、特に問題は無い。

後々知った悲しいお知らせなのだが、我々は図書館で借りてきたちょっと古いガイド本でこの旅に臨んでいた。ということで、バスターミナルからわざわざ歩いてこの店まで来たのだが、2014年にホテルゾーンに支店ができていたらしく、この後お腹いっぱいでホテルゾーンに行ったら、その支店を偶然発見し「だったら、ADOのバスターミナルからローカルバスでそのままホテルゾーンに来れば、セントロを歩きまわる必要無かったぢゃん!」という結果となった。古いガイド本は基本的には使えるが、そういった面で若干難はある。

お腹の満たされた我々は、とりあえずADOのバスターミナル付近まで歩いて戻ろうかと思ったのだが、あまりの暑さに歩くのが嫌になってしまい、バスで戻ることに。

ちょうどお店の前の道路を路線バスが通るのを、お店に向かう途中で見かけたので、「多分バスターミナル付近まで行くだろう」という何の確証も無い、ただの勘で乗った。乗ったバスは6番のバスで、読み通りADOのバスターミナル付近まで行った。そして、そこから少し歩いて大きな通りまで行き、1番のバスに乗って予約していたホテルがあるホテルゾーンまで向かう。

バスの車内はこんな感じ。外からの見た目は割りとボロい場合が多いのだが、実際に乗ってみると想像したよりボロくなく、意外と綺麗。

ここで、カンクンでのバスの乗り方を少し解説。細かく知りたい方は、ネット上に丁寧に解説してくれているページがたくさんあるので、そちらを参照。

ホテルゾーンでは、バス停があるのでそのバス停で待てばバスが停まってくれる。バス停以外のところでは基本的に停まってくれない。しかも、バスが来たら「乗りますっ!」という意思をちゃんと示さないと、通り過ぎちゃう場合もあるので(あまり無いけど)注意が必要。とりあえずバスに向かって手を上げとけば間違いない。

ホテルゾーンはちゃんとバス停で停まるので、バス停で乗らなくてはならないのだが、セントロは楽で基本的に「どこでも乗れる」というシステム。というか、バス停があまり見当たらない。適当な所でバスを探し、バスが来たら乗る意思を大きくアピールすれば停まってくれる。場合によっては通過してしまうこともあるが、まあ数分待てばすぐに同じ番号のバスがくるので、めげる必要は全然無い。

バスに乗る時は必ず前のドアから乗る。降りる人がいる場合は後ろのドアが開く場合があるが、そちらから乗ってはダメ。そして車内に入ると運転手にお金を渡す。ホテルゾーンを走るバスの料金はどこまで乗っても一人10.5ペソ。セントロを走る6番のバスは一人8ペソだった。路線によって値段が違うかもしれないが、おそらくホテルゾーンを走るバスが一番高いと予想されるので、10.5ペソを用意しておけば間違いない。まあ、20ペソ札があれば間違い無いし、帰ってきたお釣りから乗車運賃が分かる。事前情報によればあまり大きなお札だと拒否されるらしいのだが、とりあえず自分の場合50ペソ札は受け取ってくれた。100ペソ札は厳しいかもしれない。

ホテルゾーンではちゃんとしたバス停があるので、目的地付近のバス停で降りれば良い。一応バス内には「降車ボタン」があるので、機能しているのかどうかは不明なのだが、一応降車ボタンを押せば次のバス停で停まってくれる。降りる時は前から降りても後ろから降りても問題ないが、前からは人が乗ってくるので、後ろから降りる人の方が多い。
セントロでも一応なんとなくバス停があるみたいで、目的地近くでバスが停まったらそこで降りれば良い。誰かが乗ってきて止まった場所で降りることもできるし、降車ボタンを押せば停まってくれる。カンクンの街には「そんなに要る?」ってぐらいタクシーが走っているのだが、バスだけでも全然便利。
ここで注意が必要なのだが、ホテルゾーンからセントロに向かう時は、たいていどのサイトにも「1番か2番のバス」と書かれている。それは間違っていないのだが、ADOのバスターミナル付近まで行きたいのであれば1番のバスに乗る。2番のバスに乗ってしまうと、セントロの中心を走る大通りを横切ってそのまま進んでしまうので、バスターミナル付近には行かない。我々は2番のバスに乗ってしまい、大通り付近で急いで降りた。とは言えセントロの中心街はそれほど広い範囲ではないので、歩いても問題はない。

そんな失敗を犯さないためにも、事前に「何番のバスがどこを走るか?」というのがわかっていれば問題ない。

んで、そんな時にはちょっと写真ではわかりにくいが「 http://www.buscun.net/ 」というサイトで目的地と出発地から候補となるバス路線が検索できるので、事前に調べておけば良い。どうやらスマフォのアプリもあるようなのだが、自分はインストールしていないので、使えるかどうかは不明。

ということで、ホテルゾーンのビーチに到着。

「うぉ~!さすがに綺麗な海だわ~」と思わず叫ぶ。これならさすがに世界中の人が「ビーチリゾート」として来る理由が分かるね。意外と波が高くなかったので、安心して泳げる。

こんな綺麗な海は、日本ではなかなかお目にかかれないんぢゃないだろうか?

泳ぐ妻。帽子を被ったまま泳いでいるのは、日焼けに対するせめてもの抵抗。

自分の足もしっかり見えるぐらいの透明度なのだ。水が綺麗なのでゆらゆら揺れる水面に光が反射してさらに美しさを増している。

波打ち際を見ればその綺麗さは一目瞭然だ。まさしくテレビなんかで紹介される、絵に描いたような「ビーチリゾート」がここにあった。

天気もよく、用意されているパラソルの日陰でゆっくりと横になると、本当に「ダメ人間」になりそうで恐い。そのぐらい日常の生活を忘れてのんびりできる環境だ。人生には、たまにはこんな時間を作ってもバチは当たらないんぢゃないか?

ただ、難点もある。それは「ジリジリとすごく暑い」ことだ。パラソルの日陰にいるか、海に入っていないと、地味な罰のような暑さだ。

そんな暑さなので、当然喉も乾いてくる。ちょうどビーチでカットフルーツを売っているおばちゃんがいたので、マンゴーとキュウリか瓜のような物を買った。マンゴーはアップルマンゴー系のあま~いやつで、それはそれですごく美味いのだが、甘いので若干余計に水分が欲しくなったりする。そして、よくわからない瓜の方にはおばちゃんが「スパイスはかけるか?」と聞くので「スパイスは要らないよ」と言うと「えっ!スパイス要らないのか?」と驚かれた。よく東南アジアとかでもカットフルーツに砂糖とスパイスを混ぜたものをかけるのだが、フルーツの良さが失われてしまうのでいつもかけない。ということで今回もかけなかったのだが、結局のところ瓜には全然甘さがなく「かけておけばよかった・・・」と思うほど淡白な味でちょっと後悔。

本当は最初にチェックインして部屋でまずのんびりとしたかったのだが、まだ部屋が用意されていなかった。昼過ぎになってようやく部屋が用意されたので、クーラーがガンガン効いた涼しい部屋でのんびりする。

今回停まったホテルはガイド本とかでも結構紹介されている「クリスタルカンクン」という高級ホテル。えぇ、ビーチリゾートということで奮発しましたよ。

施設は高級ホテルなのだが、ホテルマンがイマイチで、細かい説明とか全然してくれない。チェックイン時に突然手首にタグを巻かれ、何の説明もなくただ「タオルカード」とかを渡されて、ビーチリゾートに慣れていない貧乏な我々は若干「???」な感じだった。(タオルカードはビーチで使うバスタオルを交換できるカード)

部屋にはテラスが用意されていて、こんな感じでビーチが一望できる。こんな贅沢な環境に身を置いて良いんだろうか?と不安になるところが、我々が貧乏な庶民である証拠である。

アメリカ・オーランドを出発したのが早朝だった上に、年甲斐もなく海ではしゃいでしまったので、正直ちょっと疲れてしまった。部屋でシャワーを浴び、ちょっと休憩したところで、早めの夕飯を食べにセントロへ向かうことにする。ホテルゾーンのレストランは全体的に高そうな気がしたので、バス代も安いことだしセントロに出ることにしたのだ。

レストランに行く前に、大きめの「Chedraui」というスーパーマーケットがあったので、ちょっと中を覗いてみた。ホテルゾーンからのバスが走る道がセントロの大通りにぶつかる交差点の角にあるスーパー。

店内は意外と広い。結構混んでるのか?と思いきや、大して混んでおらずゆっくりと中が見れるような雰囲気だった。

今や世界中どこでも手に入るタコスだが、さすがにメキシコは種類も量も豊富。

野菜も意外と豊富に揃っていてなかなか楽しい。

メキシコらしいのがこの「CHILE(唐辛子)」の量。実はこう言う風景をテレビとかネットで良く見ていたので、「あぁ、メキシコの料理はすごく辛いんだろうなぁ~」と勝手に思っていたのだが、自分でも食べられる程度の辛さでちょうど良かった。東南アジアで食べるような「それ辛すぎでしょ!」って感じは全然無い。

そして、日本ではなかなかお目にかかれない「サボテンの実」。サボテンの実はペルーに行った時に一度食べたことがあるのだが、小さくて硬い種が散らばって入っているので若干食べにくいものの、実は結構美味い。メキシコに行ったら是非お試しあれ。

極めつけのメキシコらしさは、サボテンそのものが売っていること。一枚の大きな形で売っているものもあれば、すでに角型に小さく切られているものもある。

お肉なんかも充実していた。

さて、夕飯を食べに向かった店はこのスーパーから歩いて数分の所にある「ロスワラチェス デ・アルカトラセス」というお店。大通りから一本入った通りにあるお店。

一応、ガイド本とかにも載っているが、基本的に地元民向けの大衆食堂的な感じなので、ぼ~っと歩いていると通りすぎてしまいそうな店構え。

このお店はすでに出来上がった料理がショーウィンドウに並べられていて、自分の食べたい料理を指させば、ショーウィンドウ越しに立っているおばちゃんがよそってくれるスタイル。最初はちょっと感じ悪そうなおばちゃんかと思ったら、結構やさしいおばちゃんで、「ご飯いる? 豆は? スープはどうする?」みたいな感じで、多分定食なのだろうが、ちゃんと聞いてきてくれた。

ロシアではこのような販売スタイルが一般的で、メニューが豊富だった。そんな感じを勝手に想像していたのだが、
残念ながらこちらの店は、メニューは結構少なく、メイン料理は3~4品程しかなかった。

ということで、まず選択したのが、鶏肉のトマトソース煮込み。右上のご飯と一緒の皿に乗っているのは揚げバナナだった。鶏肉はホロホロになるほど煮こまれて柔らかく、勝手に辛い味を想像していたのだが、全然辛くもなく美味しい。しばらく煮込み料理を食べていなかったので、ちょっとホッとする感じだった。揚げバナナは普通東南アジアとかで食べると、甘くないバナナを揚げて芋みたいな味になるが、この揚げバナナは割と甘い味のバナナを揚げてあったのでちょっと驚き。これはこれで美味し。

そしてこちらが、ラザニア。

ラザニアといってもイタリアのラザニアとは程遠い感じで、メキシカンスタイルのラザニアなのだが、自分は結構好き。チーズたっぷりの具だくさんな感じがとても良いのだ。

ごはんの皿と一緒に乗っている黒い不味そうなものは、黒い豆を炊いたもので、正直「これは不味いでしょ~」と思って一口食べたところ、全然不味くなく、むしろ美味い。日本だったら甘く味付けして、いわゆる「あんこ」みたいにするが、こちらは甘くなく、おかずの一品になるように味付けされている。

どの料理も大満足の味で、「ビーチリゾート」でお金を使いに来た人には、あまりオススメできる感じの店ではないが、こういった「庶民食」が大好きな人にとってはすごくオススメ。多分ショーウィンドウのところでよそってくれたおばちゃん達の手作り感が満載なのだが、やっぱり「おふくろの味」というのは、不格好だが味は確かだよね。レストランのシェフも毎日食事を作っているのかもしれないが、世界中の母ちゃんだって毎日食事を作るプロだもんね。

このお店は味は確かだし、値段もお安く、個人的にはかなりオススメ。こんな小汚い店に連れてきてしまって申し訳なかったのだが、それでも妻はこの味を大絶賛しており、翌日行った観光客向けのレストランよりもこちらの方が美味いと言っていた。地元民が結構食べていたのも納得できる。

さて、お腹が満たされたし、海ではしゃぎすぎて疲れてしまったので、あとはホテルに帰って寝るだけだ。その前に、この店の北側にある「パラパス公園」を覗いてみた。

パラパス公園はただのだだっ広い公園なのかと思いきや、なんか不思議ディズニースタイルのキャラクターの乗り物があったり、常設のお土産屋があったりして、ごく小規模な遊園地ちっくな雰囲気があった。

しかも、野外コンサートホールチックな場所もあって、なかなか楽しそうな公園だったのだが、自分たちが行った時にはすでに夕方だったため、お土産屋などはすでに撤収を始めている感じだった。なんとなくメキシコ感を感じられる時の流れがあっていい。

そんなこんなで、特に目立ったことをするわけでもなかったカンクン一日目だったのだが、個人的には何故か満足できる一日だった。そんなこんなで、明日はチチェン・イツァに行く予定。

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