【台湾旅行記】Day1 台湾は悶絶の地だったぁ?!

10月に妻の休みと自分の休みと連休が重なったので、大してエアチケットが安かったわけではないのだが、なんとなく台湾に行くことに。

今回は羽田→台北(桃園)間に就航しているPeach便を初めて利用。出発は5時55分ぐらいのやつなので、羽田から微妙に遠い場所に住んでいる我々にとっては、家を出る時間がかなり早くてちょっとつらい。しかし、その辺は我慢しなければならない。

さて、台北行きのPeachは「まあ、多くの日本人はいるだろうな~」とは思っていたが、蓋を開けてみれば「9割以上日本人ぢゃね?」ってぐらい日本人だった。3月に香港に行った時に乗った「HK Express」は4割ぐらいの人は香港人だった。やはり日本のマイナーなLCCはまだ世界での認知度は低そうな感じ。

羽田から台湾へは3時間ぐらいで到着。なんとなく「近い」というイメージが先行してしまっているのだが、「意外と時間がかかるなぁ~」なんて贅沢な事を思ってしまったりする。

台湾はこれで3度目なのだが、桃園空港を利用したのはこれが初めて。わりと乗継便とかで利用されているような空港なので、「かなり大きくて賑やかな空港なんだろうなぁ~」と勝手に思っていたのだが、意外と小さくて静か。古臭い空港なのかと思っていたが、そんなことは全然無く、かなり綺麗な空港だった。イメージは全て外れてしまっていた。

さすがに台湾に訪れる日本人の数は半端ないからか、当たり前のようにイミグレの担当官は日本語で対応してくれる。すでに「海外旅行感」は皆無に近い状態。「いや、その辺はプライドを持って英語で話してくれていいっすよ」と、逆にこちらが恐縮してしまう感じだ。

無事入国を済ませたら、まずは現地のSIMをゲットする。最近はオフラインのマップアプリが充実してきたので、「あまり現地のSIMを利用する価値も低くなってきているなぁ~」というのが正直な感想なのだが、台湾ではそれなりに安い価格で現地SIMがゲットできるので、せっかくなので利用する。

イミグレと税関を抜けたロビーに出たら、右側に進むとこんなカウンターが並ぶ場所がある。

ここのブースには3社ぐらいのカウンターが並んでいて、料金は全て横並びで同じ。以前「中華電信」のSIMを利用して何の問題もなかったので、今回も「中華電信」のSIMを買うことに。今回の旅はほぼ2日間ぐらいしかいないので、一番安い「3日間で300元(1000円程度)」のプランを選択。

SIMの購入はパスポートの提示だけでOK。噂によると、本当はパスポート以外の身分証明書が必要らしく、街中では要求されるそうなのだが、空港のカウンターではパスポートだけでOKだった。

台北のもう一つの空港である「松山空港」にある中華電信のカウンターでは、セットアップまでやってくれたのだが、桃園空港の中華電信のカウンターではやってくれず、SIMを携帯端末に入れるまではやってくれるのだが「APNはこれだから」と言われるだけで、あとは自分でやらなくてはならない。といっても難しいことは何もなくただ「APN」の設定のところに「internet」と入れるだけ。

iPhoneの設定では、「設定」→「モバイルデータ通信」→「モバイルデータ通信ネットワーク」→「APN」の順で進み、ここに「internet」と入力する。ユーザー名やパスワードは必要ないのでブランクでOK。すごく簡単。

自分が買っている時に後ろにならんでいた日本人男性は、SIMを買う気満々だったのだが「えっ?SIMフリーの端末ぢゃないとダメなの?」みたいな話を連れの男性としていて、結局買うのを諦めていた。さすがに海外のSIMを使うにはSIMフリー端末ぢゃないとダメですよ。予めSIMフリー端末を購入するか、SIMロック解除処理をしてもらってくださいね。

桃園は台北の市街から車で4~50分ぐらいの距離にある。残念ながら台北市街まで走る直通の電車等は無いのでバスで移動するのが一般的。

バス乗り場は到着ロビーから一つ下の階にあるので、案内表示に従って下に降りる。

バス乗り場はこんな感じでゲートが幾つか並ぶ感じになっている。

バス乗り場の前にはチケット売り場があるので、そこでチケットを買えば良い。

台湾市街行きを運行しているバス会社はいくつかある。我々は予約していた宿が台北のもう一つの空港である「松山空港」近くにあったので、松山空港行きのバスを運行している「国光客運」という会社のバスを選択。

松山空港行き以外でも、もちろん台北駅行きとかいろいろあるので、自分の行動スケジュールに一番合った物を選ぶと良い。

どこの会社のバスがどこに行くか?とかは、台北ナビのページ(
)なんかに詳しく書いてあるので参照してもらえば問題ないと思われる。

桃園空港から松山空港までほぼ直通で行くのが「1840」番のバス。片道一人125元だった。我々は途中で降りる予定だったので、桃園市内と台北市内で幾つかのバス停で停まる「1841」番のバスに乗った。こちらは幾つかのバス停で停まるため、1840番のバスより遅くなり、料金も若干安く一人片道86元だった。ちなみに写真はチケットの半券。

桃園空港から台北市内まで行く「1841」番のバスはこんな感じの経路を走る。松山空港まで直通の「1840」番は空港から直結するハイウェイを走るので早くて快適だが、1841番は桃園市内で幾つかのバス停に停まるので、いきなりハイウェイには乗らない。

んで、我々が乗ったバスは運悪く、運転がすごく荒い運転手だったので、乗り物に弱い妻は桃園市内ぐらいでいきなり激酔いする。乗り物に弱い我々にとっては、桃園空港と台北市街を結ぶ電車を通してくれることを切に願うだけだ。

1841番のバスも途中からハイウェイを走り、台北市街に入るとハイウェイを降りる。

ハイウェイを降りてものの5分ぐらい走った所にある「三徳飯店」というバス停で今回は降りた。バスを途中で降りる時は「下車鈴」というボタンがあるので、それを押せば次のバス停で止まってくれる。一応バスの一番前に「次のバス停」表示が出るのだが、1回しか表示されないので、見逃さないようにした方が良い。できればiPhoneとかの地図アプリで現在の位置と降りたい位置を確認しつつ、近づいてきたらボタンを押すようにした方がいいと思う。

三徳飯店のバス停で降りた我々が歩いて向かったのが、ここから徒歩10分ぐらいの場所にある「林華泰茶行」。お茶の問屋だ。

林華泰茶行は、大通りに面した場所にあるし、こんな感じで大きな看板が出ているのでわかりやすい。

隣にはそっくりなお茶問屋「林茂森茶行」もある。「林茂森茶行」は「林華泰茶行」から別れてできたお店。いろいろとトラブルがあったみたい。

自分は以前も「林華泰茶行」にてお茶を買ったのだが、今度来る時はこっちで買ってみようかしら・・・。

店の中は「林茂森茶行」は全然綺麗で近代的。一方「林華泰茶行」の方はボロボロって感じ。昔からやっている感がすごくある。

林華泰茶行の店の中には、こんな感じで値段表がある。お茶の種類と値段等級が書かれていて、こらの値段は「一斤(600g)」毎の値段。同じお茶でも等級によって値段の差が結構あるのがわかる。

あと、細かいことだが、お茶の種類が微妙に変わることがある。この値段表をよ〜く見ると、上から紙を貼って消していたり、値段を書きなおしているところがちょいちょいある。

自分はネットからこの値段表を印刷して、予め「これと、これと、これ」みたいな感じで頼んだのだが、「もう、このお茶は扱ってない」と言われた種類のものが1つあった。ちなみにこの写真は2015年10月現在私が撮ったもの。

林華泰茶行の店内はこんな感じ。古ぼけた店内なのだが、お茶の匂いが充満していて、日本人であれば自然と落ち着いてしまうような空気が流れている。

店内には大きな缶が置かれていて、それぞれの缶にはお茶が入っている。缶の蓋にはお茶の種類と等級(値段)が書かれている。お茶問屋なので扱うお茶の量は大量。同じ種類のお茶でも等級によって香りの質や強さが微妙に違うのが、ド素人の自分でもなんとなくわかる。

今回の旅の大きな目的はこのお茶を買うことでもあった。大量に買い込むつもりだったので、荷物になることが予想され、一泊しかしない我々は先にお茶を買い、ホテルに荷物と一緒に預けておいて行動し、夜に改めてしっかりとパッキングしようという魂胆だった。

しめて4160元(15000円ぐらい)も使ってしまった。重量にして3.9kg。若干買いすぎな感は否めない。

紅茶やジャスミン、小種烏龍茶等、葉っぱの状態のお茶はダメなのだが、凍頂烏龍茶や金萱茶のような葉っぱが「ギュッ」とくるまっているようなお茶は真空パックにしてもらうことも可能なので、大量に買い込んですぐには飲まない分については真空パックにしてもらうのも良いと思う。

さて、お茶も買ったことだし、ここからは移動を開始する。台北市内は地下鉄が充実しているので、とても便利。

台北にも日本で言うSUICAのようなチャージ式のカード(悠遊カード Easy Card)が普及していてとても便利。カード自体は地下鉄駅の窓口で購入可能だし、久しぶりに来ても使えるので、台湾にちょくちょく行く人なんかは持ち続けてもいいんぢゃないか?と思う。

しかしながら、久々に来た台湾ではいきなり「あれっ?いくらぐらいカードに残ってたっけ?」と思うのは普通なこと。そんな時は駅構内にあるチャージ機で確認できるし、ついでにチャージもできちゃう。

まずは、チャージ機のカードを置く場所にカードを置く。

すると、画面には現在残っているチャージ金が表示される。この写真では31元残っている。

チャージ金が十分であれば、そのままカードを取ってしまえばOK。 続けてチャージしたい場合は、何もボタン操作とかせずとも、おもむろにチャージしたい分のお金を投入する。

すると、画面には今投入した金額が表示されるので、問題なければ「Next Step」のボタンにタッチ。

すると、無事にチャージされ、チャージ後の金額が表示される。この写真ではもともと31元残っていて、そこに100元追加でチャージしたので、最終的に131元がこのカードにチャージされていることとなる。

チャージ残金の確認と追加チャージは超簡単。地下鉄に乗る時は、改札する度に日本と同じように液晶画面に残金が表示されるので、都度確認できるし、足りなくなったら同じ手順で追加チャージができる。

そんなこんなで、林華泰茶行で無事お茶をゲットしたので、歩いて5分ぐらいの場所にある「大橋頭駅」から地下鉄に乗り、松江南京駅に向かう。

松江南京駅は7番出口から地上に出る。

と、まあ、どこから出ても良いのだが、7番出口から地上に出てそのまま数十メートル進んだ最初の角を右に曲がる。そして突き当りを左に曲がると見えてくるのが、次の目的地「富霸王豬腳」。甘辛く煮た豚肉や豚足が美味いと有名なお店。

車1台通るのがやっとの狭い路地なのだが、遠くから見てもすぐわかるぐらい店の前には人だかりができている。

ガイド本によれば、この店は人気が高く、午前11時開店なのだが、人気のメニューは開店30分で売り切れてしまうそうだ。我々が到着したのが11時半頃。売り切れてしまっていないか?心配になるほどの盛況ぶりだった。

この店は店内で食べることもできるし、テイクアウトすることもできる。店の入口付近で大量の豚肉を煮ている。そして店員が手際よく皿に盛ったり、持ち帰り用の容器に入れたりしているのだ。その光景は圧巻。

ちなみに店に向かって右側の列はテイクアウトの人の列で、左側は店内で食べる人の列。我々は店内で食べたのだが、列は店の入口にあるレジから始まっていて、自分の番になるとレジにいるおじちゃんが注文を聞いてくる。ガイド本に載っているだけあって、日本語のメニューもあるので安心。注文するとお金をその場で支払い店内へ。

店内がいっぱいだと、その場でさらに待つのだが、店員が案内してくれるので大丈夫。あとは注文した物が来るのを待つだけ。


店内はもちろん大盛況。店自体に席はそこそこあるものの、すごい広いわけではない。

あと、さすがにガイド本に載っているだけあって、ツアーのコースにもなっているようで、ツアー客と添乗員が来たりする場面も見られた。地元の人も買っていくが、半分弱ぐらいは観光客の感じもする。

そんなこんなで注文した品を待っていると早速豚足が来た。

色からしてすごい濃い味なのかと思って、とりあえず白いごはんも注文していたのだが、白いごはんは無くても食べられるぐらいの適度な味付け。

とろとろになるまで煮こまれていて美味い。豚足はさすがに「コラーゲンですっ!」って感じの食感だった。

そして続いて来たのが、開店30分で売り切れてしまうという「霸王腿扣」。太ももの部分の肉を煮込んだもので、味自体は先程の豚足と一緒なのだが、こちらはコラーゲンではなくお肉が中心で、ホロホロになるまで煮こまれた肉が実に美味い。開店30分で売り切れてしまうのも納得の味だった。脂身の部分もじっくり煮こまれているので、脂分は落ちてコラーゲンだけ残りましたっ!って感じになっていた。

日本でも同じような物はありそうなのだが、やはり日本と違って台湾独特のスパイスを使った感のある味わいで、「あ~、台湾来たわぁ~」というのが実感できる味だ。

だいたい、こういう脂っこい物を扱う店って、テーブルとか椅子とかもなんとなく油っこい感じになっているのが普通だが、この店は結構清潔で、テーブルが油っこくなっている感じもなかった。

「富霸王豬腳」は開店30分で売り切れてしまうということもあって、時間の制限があったが、ここからは特に時間の制限も無い旅となる。先ほど買ったお茶で重くなってしまったバックパックをとりあえず置きたかったので、まだまだお昼ぐらいなのだが、予約していたホテルに向かうことに。

松江南京駅から昨年11月に全面開通した「松山新店線」を使って移動。松山新店線ができたことで、いままで地下鉄では行けなかった「饒河街夜市」へも簡単にアクセスできるようになったのだ。

というわけで、こんなかわいいキャラクターの案内にしたがってホームへ。

松山新店線と文湖線を乗り継いで「中山國中駅」へ向かう。今回予約したホテルは「Forever Inn」というホテル。「中山國中駅」からは歩いて5分ぐらいの場所にある。

中山國中駅を出たら、大通りをそのまま松山空港とは反対の方向に歩く。

台北市街はGoogleのストリートビューが充実している。当日ホテルの場所が分からず迷ったりして時間をロスするのが嫌だったので、事前に日本からストリートビューでホテルを確認しようとしたところ、ホテルの看板とか見当たらず、ホテルの入口らしきものも見当たらずで、若干の不安を覚える。

しかしながら、Booking.comで予約した後、ホテルからメールが来て場所の案内(文章のみだったが)とかが書かれていたのを読むとやはり思った所にありそうだった。

んで、実際に来てみると、すんごい小さくホテルの看板が出ていた。

中山國中駅から南に5分くらい歩くと、「金澤」という日本料理店がある。そこの交差点を右に曲がってほんの数十メートルのところにホテルの入口があった。

ホテルは「これ、ホテルの入り口ですか?」と思わず言ってしまいそうになるような雑居ビルの3~6階にあって、多分夜に到着したら建物内に入るのもためらってしまいそうな感じだった。3階まで上がるエレベータも微妙に狭く「大丈夫か?」といった感じだったのだが、実際にホテルに入ったら全然綺麗だった。

豪華なホテル感は全く無いが、ドミトリーの汚い宿的な感じも全然無く、最近日本の大都市でもあるような、小さなビルに入っているので、コンパクトにできていてオシャレで最低限のものはちゃんと揃っているといった感じの若者向けのホテルだった。実際にホテルのフロント業務をしている人も、いかにも「若者」的な感じ。「今どきのホテルだなぁ~」という感じで、自分は結構居心地が良かった。

お昼過ぎに行ったので、絶対部屋はまだ用意されてないだろうし、荷物だけ預かって貰えばいいやと思っていたら、部屋はすでに用意できており、部屋の中にバックパックを置くことが出来てよかった。

このホテルの面白いところは、ルームキーは無く、ホテルに入るのにも4桁の暗証番号の入力で、部屋に入る時も同じ暗証番号の入力という形式だった。部屋番号と暗証番号を忘れてしまったら最悪だが、そうでなければ非常に合理的だと私は思う。

しかも、夜中は係員が常駐しないタイプで、フロントのカウンターには「緊急の時にはこの番号へ・・・」みたいなメモスタンドが置いてあり、さらに「アメニティーが足りなければ、ここから取って行ってね」みたいに、カウンターの上にバスケットがありその中にトイレットペーパーやティーパック、歯ブラシなんかが置いてあった。

ということで、ホテルにバックパックを置くことができたので、身軽になり早速街に繰り出すことにする。

地下鉄を乗り継いで次に向かったのは大安森林公園駅。

さて、この旅行記の題名は「国慶節に台湾に行くとどうなっちゃうのか?」なのだが、本日はその国慶節。どこもかしこも混み合っているんだろうなぁ~と思っていたのだが、ホテル前の道路はこんな感じで、別段混雑した感じも無く至って普通。

ただ、大安森林公園駅を出て地上に出たところの大通りの中央には、台湾の国旗が並んでいて、ちょうど日本の「祝日」みたいな感じがした。

さて、大安森林公園駅に来た理由は、この駅からすぐ近くにある「假日建國花市」と「建國假日玉市」を見ること。

大安森林公園駅の6番出口を出て、左手方向に進むと立体交差の道路が見えてくる。その高架下で週末限定で開催される「花市」と「装飾品市」なのだ。

入り口にはこんな立派な看板が掲げられていた。

早速中に入ってみると、結構な賑わい。といっても、通路は広く、歩くのが困難なほどではないので、結構楽しい。

この花市は花はもちろんのこと、いろいろな植物やそれに関連するものなんかが売られている。

これは小さな鉢でサボテンが売られている。

花は咲いていないが、植木鉢なんかも豊富。もちろん「なんだろ?これ?」という植物もたくさんあって楽しい。

これは種。日本でも見られるものの種はたくさんあるし、花の種や野菜の種なんかも豊富。

さて、これは最初に言及しなければならないことかもしれないのだが、ここで売られている植物や種をここで買って日本に持ち帰ることはできない。植物検疫に引っかかるか申請をしないといけないと思う。細かいことはやはり農林水産省のページ等で調べていたたきたい。

やはり日本古来の植物を守ることは大切。「こっそり」みたいなことは絶対にやってはいけないので注意が必要。ここで台湾独特の花とかをたくさん見て楽しむだけにしておこう。

あ〜、台湾らしいね。と思ったのは、市場内にはジューススタンドならぬ「お茶スタンド」があったこと。小さなコップで10元とかぐらいの値段で烏龍茶なんかが売られている。冷たいやつも温かいやつも売られていて、喉が渇いたらちょっと試してみてもいいかもしれない。

植物に関するグッズなんかも売られていて、こんな感じで鉢植えの鉢や、堆肥、砂利や剪定用のハサミ等も売っている。これらの店は数は多くないものの、品揃えは豊富だった。

中には「えっ?こんなの買ってく人いるの?」と思うものや、「こんなデカイ木をここで買って、どうやって持ってくんだろう?」とちょっと疑問になるような植木も売られていたりする。

持って帰ることはできないのだが、個人的に「これってお得ぢゃない?」と思ったのが、小さめの胡蝶蘭なんかが豊富だった点。綺麗だし、マンションやアパート暮らしのような小さめの部屋にはピッタリのサイズだった。出ている数が多いだけあって、別段高いお値段ではなく、他の花とかとほとんど変わらないような値段だった。(もちろんピンキリだが・・・)

花・植木・種と来たら、次は「球根」。球根を扱う店はかなり少なかったが、それでもこんな感じで扱う店があった。

ちょうど今が咲き時の花は見るだけだ楽しくなるよね。色鮮やか。

花瓶を売る店もあった。しかし、何故か花瓶の中に金魚のような魚と水草を入れて、水槽チックに仕上げてあるものも存在。ここに花を挿すのかかどうかは不明。

しかも売っている金魚(というか熱帯魚)は、「なんだ?こりゃ?」と思わず言ってしまうような見事なヒレを持ち、色も鮮やかな魚ばかり。「明らかに、観賞用に品種改良されましたね」と言う感じがすごくする魚ばかり。

魚には詳しくないのだが、一見すると高そうな魚が実は安かったり、逆に「何でこんな値段するの?」という値段の魚もいる。ちなみにこの魚は1200元で、2015年10月現在、日本円で4500円ぐらいする。

植物つながり?ってことなのかどうかは不明だが、一角にはフルーツを売る店も何件か出ていた。この時期は、特に目を引くようなめずらしいフルーツが揃っているわけではないのだが、それなりに美味そうなフルーツが並ぶ。

ということで、自分が大好きな(カット)グァバを買う。あの歯ごたえがたまらなく、適度な甘さが最高だ。いくらでも食べられる。カットされたものだと若干割高になるが、あの思わず食べてしまう硬い種に当たることもないので、食べやすくて良い。

ポリポリと食べながら、綺麗な花を見るものなかなか良い。

花市の北側にあるのが「玉市」。花市と同じく高架下で週末に開催される市。

「玉」とは「宝石」とか「装飾品」とかの意味の玉。そう、こちらは装飾石なんかが売られている市場なのだ。

花市はたくさんの客でごった返していたが、玉市はそれほどでもない。しかも、店側の人がめちゃめちゃ居り、行く前は「冷やかしながら気軽に見れるだろうなぁ〜」なんて考えていたのだが、実際に行くと、各店のブースの前には客用の椅子が置かれていて、じっくり吟味して店員と値段交渉するようになっていた。

どのぐらいの値段で手に入るのか?知りたかったが、やはりここは交渉制のようで、値札なんか全然ついておらず、我々のようなド素人にはどのぐらいが妥当な値段なのか?がさっぱりわからず。もちろん買う気は全く無く、観光ついでに見に来ただけなので、下手に店員と話すとドツボにはまりそうで、値段を聞くことはできなかった。

もし、本気でここで装飾品を買おうと思っているのならば、この市場に精通している人に同行してもらうか、ツアーなんかで行った方がいいと思う。

とはいえ、置いてあるものはなかなか綺麗で欲しくなる物ばかりだ。

中東なんかで装飾品と言ったらもちろん「金」だし、ヨーロッパなんかは一般的に言われる「宝石」という鉱物だと思う。しかしながらここにある装飾品は中国らしい「石」と言った感じ。太古の昔から綺麗な石は価値あるものとして扱われた文化が現代にもつながっているんだろうなぁ〜というのが良くわかる。

まあ、「掘ったら出るかどうか?」という現実的な理由の方が大きいとは思うが、中国系のアジアの人々にとっては、キラキラと光るダイヤモンドのような鉱物よりも、鮮やかな色彩の石の方に心惹かれるDNAを持っているのかもしれない。

う〜ん、やはりこれらの値段の相場を知りたいところだ。

さて、「花市」と「玉市」を楽しんだ後、次に向かったのが花市のすぐ南側にある「大安森林公園」

大安森林公園はかなり広い公園で、芝生なんかも豊富にあって、国慶節の休みの日ということもあるからか?家族連れの人々を中心にすごく賑わっていた。

公園の入口で面白いものを発見。

こりゃ、蚊よけの薬ですな。最近日本でも建物の入口とかに手を消毒できるようなアルコールが置かれている場合も多いが、この大安森林公園の入口には、そんな感じで虫よけの薬が置かれていた。

日本でも最近代々木公園で蚊に刺されてデング熱に感染したというのがニュースになったが、ここ台湾でもデング熱に感染する人が近年増えているのが、ちょくちょくニュースに出てくる。地球温暖化によって、熱帯性の蚊が台湾まで上がってきたというのがニュースの趣旨なのだが、やはり自然がいっぱいの場所には蚊が多いため、こんな感じで虫よけステーションが設置されているんだと思う。

私も以前ベトナムで蚊に刺され、日本でデング熱を発症した。その時はわけもわからず、いきなり体温が40度以上にも上がってしまい、自分の住んでいる田舎の病院では「デング熱」という名前も医者にあまり知られておらず、医者は「良くわからないけど、とりあえず抗生物質出しとくねぇ〜」的な軽いノリで抗生物質が処方されたが、デング熱に抗生物質は効かず、とりあえず熱が下がるまで家で安静にしているしかなかったという辛い経験がある。

そんな経験があるので、我々も一応この虫よけを塗ってみたが、これまたびっくりするぐらい肌にべっとりまとわりつき、ヌルヌルが非常に気持ち悪い虫よけだった。日本で売られているような、塗っても別に気持ち悪くならないようなサラッとした虫よけではないので注意が必要。しかも匂いも独特。

さて、大安森林公園に来た目的が、この写真の「健康歩道」。

地面に一定間隔で丸い石が置かれており、ここを靴を脱いで歩くと、足裏を刺激して健康になるというコンセプト。

大安森林公園に健康歩道があるという情報だけ持って行ったので、大安森林公園内のどこにあるか?というのは知らず、結構探し回った。なんせ大安森林公園が想像以上に広かったので・・・。

ということで、大安森林公園内にある健康歩道は、公園のほぼ中央のこの辺にありますYo!

さて、何で健康歩道にわざわざ来たのか?というと、普段「健康」を自慢する妻をやっつける為だ。この健康歩道を歩かせて、痛がる姿を楽しもうという、私(夫)の性格の悪さが全面に出た企画なのだ。

早速、歩いてもらう。

「う~ん、かかとの方がちょっと痛いねぇ~」と言いながらどんどん歩いて行く。

???。そんなもん? 意外と痛くないのね。先日「世界の果てまで行ってQ!」で、出川哲朗がすんごい痛そうにしていたが、やはり「リアクション芸人の芸だったんだ」と勝手に納得。

なんだかつまらない企画となってしまったようだが、自分もとりあえず歩いてみる。

1歩目2歩目は「まぁ、こんなもんか~」という感じだったが、3歩目ぐらいから「ん?これ、痛くね?」となり、5歩目ぐらいは悶絶する痛みになる。

そして最終的にはこんな感じになる。

あまりの痛さに、両サイドにある手すりに逃げた。しかしながら、この状態、よく考えてみよう。手すりに逃げたところで、結局のところ靴を脱いだ場所に戻るには、やはり石の上を歩いて戻らなくてはならない。ということで、やはり悶絶しながら靴を脱いだ場所まで戻る結果に。どうやら、出川哲朗のリアクションは本気だったのかもしれない・・・。「いつも自分の健康をアピールする妻は、本当に健康だったのかもしれない」と思うと若干悔しい。

石と石との間隔が広いということは、1つの足にかかる石は相対的に少なくなる。実際のところ、ここにある健康歩道だと、1つの足当たり2~3個ぐらいの石に乗ることとなる。一つの足当たりの石の数が少ないということは、各石ごとの圧力は必然的に大きくなってしまう。ということは痛さが大きくなってしまうのではないか?

同じような健康歩道は台北中心部の「二二八記念公園」にもある。そちらの方は石と石の間隔は結構狭い。では、二二八記念公園にある健康歩道は痛くないのか?

その結果については、「Day2編」にて・・・。

さて、大安森林公園はかなり広く、公園内にはこんな感じで野外ステージ的な物もあった。我々が行った時には結構年配の方々がコーラスみたいな事をするイベントをやっていた。

大安森林公園で悶絶したので、続いて向かったのは中正記念公園近くににある小籠包の店「杭州小籠湯包」。大安森林公園からあるいて10~15分ぐらいの距離にある。

杭州小籠湯包に向かう途中、大通りを歩いていると、歩道にたくさんの人がいる場所があって、「なんだ?なんだ?」と思って見たら、小籠包で有名な「鼎泰豐」の店だった。相変わらず安定した人気っぷりだね。

だいぶ過ごしやすい季節になったと言えども、肌寒くなった日本と比べてまだまだ暑い台湾では、街歩きをしていると喉も乾いてくる。杭州小籠湯包に向かう途中にお茶で有名な店「天仁茗茶」があって、お茶スタンドもあったので、お茶を買う。

購入したのは、金柑とレモンが入った甘酸っぱいお茶。台湾のこういったお茶スタンドは、甘さの好み(甘くするか、あまり甘くしないか)や、氷の量なんかを指定して買う。

疲れた体に染み渡るちょうど良い甘さが最高だ。台北市内にはこういったお茶スタンドがそこら中にあっていいなぁ~と思う。日本にあったらいいのに・・・と思う。まあ、その代わり日本ではコンビニとか自販機とかが充実しているのかもしれないが・・・。

そんなこんなで、寄り道をしながら杭州小籠湯包に到着。

この店はたいていのガイド本に載っている。超有名な「鼎泰豐」に比べて手頃な値段で小籠包を味わえるというのが特徴だそうだ。

さて、店内に入ってみると、並ぶほどの人ではなかったが、それでも結構混雑している。やはり人気の小籠包の店なのか?

ということで、まず注文したのが、鶏のスープ。

スープには鶏の「ダシ」がたっぷり出ていて美味い。一緒に入っているシイタケも風味の良い味を出していた。鶏からたっぷりダシが出ているので、逆にその鶏を食べると、ダシが出きってしまっているので味が淡白。

「アサリだったらダシがたっぷり出ていて、それをヘチマが吸って絶対美味いっしょ!」と思って注文したが、これがびっくりするほどアサリのダシがスープに出ておらず。したがって、ヘチマを食べると「う~ん、味薄いっす」といった感じで若干残念。個人的には「必食」ではないと思う。

台湾では「ヘチマ」を料理として使うケースが多く、日本ではあまり食べないので、そういった意味では貴重だと思う。

そして、ノーマルな小籠包を注文。

「う~ん、間違いない味」。ショウガや醤油なんかは、店の一角にあって、自分で持ってくるスタイルなのだが、醤油が無くても全然OKな味。豚肉の旨味を皮が逃さず、全ていただけるので、そりゃ美味いよ。

妻の知り合いで、台湾出身の人から言わせれば「日本人って、なんであんなに小籠包が好きなのか?」と疑問らしいが、答えは単純「美味いから」だ。

そして、こちらがかぼちゃの形をした小籠包。

外側の皮は超もっちもちで、中にはタロイモの餡が入っている。我々はタロイモの優しい甘さが好きなのだが、久しぶりに食べたタロイモはやはり美味かった。

もともと行く気はなかったのだが、なんだかんだで中正紀念堂の近くまで来てしまったので、ちょっと寄ってみることにした。国慶節だしね。何かいつもと違うことがあるかもしれない。

さて、その途中にある交差点の脇で「菱角」と書かれた屋台があり、中には見たことない形状の黒いものが綺麗に積み上がっている。なんだ?これ?

近づいてみると、ねえちゃんとおっちゃんがやっていて、ねぇちゃんの方は黙々とその黒い物体に切れ込みを入れていた。並べられた一部のものは殻の上の方が取られており、中から白い物体が見える。そして、何故か横に並ぶピーナッツ。

屋台の人はやはり日本語も英語も通じない。とりあえず「菱角」が何なのかもわからず、しかも値段も分からない状態だったが頼んでみた。ビニール袋に少し入った量で100元だった。多分重量の端数(足りない分)はピーナッツで補うようで、おじちゃんは何個かピーナッツもビニール袋に入れた。

こんな形をしていて、絶対に美味くなさそうなのだが、とりあえず恐る恐る食べてみる。

と、これが結構美味いのだ。味は栗と芋の中間といった感じで、どっちかと言えば芋寄り。しつこい甘さは無く淡白な味だった。そして食感も栗と芋の中間といった感じでどっちかといえば栗寄り。日本で食べたことの無い食材だ。

ネットで調べてみると、水辺に育つ「ヒシ」という植物の種子とのこと。確かに食感は「種の内部」みたいな感じだった。台湾では冬の名物でこういった屋台でよく売られているそうだ。

個人的にはこの「菱角」は大好きになった。海外に来て、その土地独特の食べ物が思いもかけず食べれるのはすごく楽しい。菱角は日本でも普及して欲しいと素直に思った。

中正紀念堂の周りの道路には、こんな感じで大型の観光バスが連なって停まっていた。なんだ?なんかあるのか?

記念堂の建物の1階では、蒋介石の生い立ち等や実績等を展示するスペースがあったり、蒋介石の執務室の再現が見れた。これらの場所はさすがに国慶節ということもあってか?かなりの賑わい。

我々はここに初めて入ったので、これらが常設展か、それとも国慶節の特別展示かどうかはわからなかったのだが、「抗日戦争に勝利した記念の展示」がされていた。

戦争報道というのは、その国の社会情勢などで大きく変わるものだが、ここの抗日戦争勝利の展示を見る限り「台湾は日本と戦って勝利した」という趣旨の展示になっている。日本人は「太平洋戦争でアメリカにコテンパに叩かれて、戦争ができなくなり負け、中国からも手を引いた」という教育がされている。自分は戦争を体験していないのでどちらが正しいか?というのは言えないが、そういった認識の差があるんだなぁ~というのは興味深かった。

一概にこう言うのは語弊があるかもしれないが、歴史上「台湾は蒋介石が作った」ということになっている。なので、国慶節では蒋介石に対するアイデンティティーを大切にしている感じの展示となっているのは否めない。

これほど台湾の人達に「抗日戦争・抗日戦争」といった教育がされているにも関わらず、台湾の人たちが親日的であることは、本当にありがたいことだと思う。まあ、国民党軍のおかげなのかもしれないが・・・。

過去はいろいろあって、衝突の火種を完全に消すことはできないが、日本と台湾が将来に向けて相互に協力と発展をしつづけて行けるように我々は努力し続けたいと思った。

中正紀念堂の敷地内にはたくさんの出店が出ていた。普通はこんなのは無い。これも今日が国慶節であるからかもしれない。

中正紀念堂はいつもより人が多い感じはあるのだが、歩くのが大変だというほどの人出ではなかった。

そして、大きな蒋介石の像がある建物の前にはこんな感じで巨大なステージが組まれていた。どうやら夜になって何らかのイベントが開催される模様。

写真を撮った位置が悪かったのだが、ステージ中央の背景には、中正紀念堂の建物が中央にすっぽり収まるようなレイアウトだった。

先ほど小籠包を食べたばかりなので、全然お腹は減っていなかったのだが、この中正紀念堂のすぐ近くに「金峰魯肉飯」という超有名な「魯肉飯」の店がある。以前食べてかなり美味かったので、今回も絶対に食べたいと思っていたのだが、今の腹の状態ではかなり無理しないと入らない。仕方ない、諦めるしかないか・・・

と、ここで悪知恵を思いつく。今は食べられなくとも、ちょっと時間が経てば食べられるかもしれない。ということは、テイクアウトしてしまえばいいのだ。そして、食べれるような空腹状態になったら、ホテルでゆっくり食べれば良いのだ。

中正紀念堂から金峰魯肉飯はすぐ近くで、歩いて5分ほどの距離。中正紀念堂からは歩いて5分だが、地下鉄の「中正紀念堂站」であれば、2番出口を出てすぐのところにある。

金峰魯肉飯は相変わらずの賑わいで、中も明るい感じだ。

金峰魯肉飯は店内で食べることもできるしテイクアウトすることもできる。我々が行った時は店内も満員で、空席を待つ人達が、店の前にたくさんいた。写真のように左側の方にあるレジで申請すればテイクアウトの注文を承ってくれるし、中央の所で申請すれば、空き席ができたら呼んでくれる。

店に向かって右側の方では、調理専門のスタッフが忙しく働いていた。うまそうな匂いが漂っている。

ということで、金峰魯肉飯で無事魯肉飯をゲットし、一旦ホテルに戻る。

今日は夜の8時から「Taipei EYE」というところで劇を見る予定なのだ。朝便だったこともあり、若干寝不足感が今になって出てきた。劇を見ながら寝てしまったらもったいないので、ホテルに戻ってちょっと休憩。

さて、ホテルに戻ってきたところで、全然空腹感は生まれないのだが、やはり金峰魯肉飯の魯肉飯は気になる。ということで、早速食べてみることに・・・。

金峰魯肉飯ではこんな感じの紙を渡されて、ここに欲しいメニューの数を書くだけなので、注文は超簡単。

今回買った魯肉飯。さすがに間違いのない美味さ。良く煮こまれた肉にタレの味が染み込み、タレには肉からでた旨味が染み出し、旨味の無限ループだ。そして、その旨味たっぷりのタレが白いご飯にしっかりと染みこみ旨味倍増。さすがに若干の油っ気があるので、大量には食べられないのだが、少量で満足できる味なのだ。

前回台湾に来た時は夜市で普通の魯肉飯を食べ、次の日この金峰魯肉飯で食べたのだが、味は雲泥の差だっだ。さすがに地元の人で賑わう店は違う。

魯肉飯は白いごはんの上に煮こまれた肉が乗っているのだが、ビーフンの上に同じ肉を乗せた「乾米粉」というメニューもあるので、今回はそれにも挑戦してみた。

同じ肉が乗っているので、味は基本的には変わらない。ビーフンがしっかりとタレを吸い込んでいるので、こちらも美味いのだが、個人的にはやはり白いごはんの方が好きだ。

そういえば金峰魯肉飯で魯肉飯を買った後、ついでに2件ほど隣にお茶スタンドがあったので、こちらで飲み物も購入。多分ガイド本にも載っていない普通の店なのだが、結構お客さんが買っていた。

買ったのは、檸檬味の愛玉。愛玉とはクワ科の植物から作られるゼリーのようなもので、檸檬味のお茶の中と一緒にゼリーのような愛玉が入っている。寒天やゼリーよりも柔らかく、太めのストローで飲めちゃう程の柔らかいゼリー。日本ではあまりないので、台湾に来るといつも味わいたくなるのだ。

さて、夜に見に行く予定にしている「Taipei EYE」の時間も近づいてきたので向かうことにするが、その前にちょっと寄り道をして「豆花を食べに行く」。

まずは地下鉄を乗り継いで「中山國小站」へ向かう。

目的のお店は中山國小站から徒歩5分ぐらいの所にある「丁香豆花」。中山國小站の1番出口から出てすぐを右に曲がり、しばらく行った所を左に曲がるとある。

丁香豆花のすぐ横の通りでは「雙城街夜市」という夜市がやっていて、規模は小さいながらもうまそうな料理を出している店が並ぶ。

丁香豆花は、狭い路地を入ってすぐのところにある(ファミマがある通りを入る)。外観はこんな感じ。

店員はおばちゃん一人で、日本からガイド本を見て来たド観光客に、若干「面倒くせぇ〜よ」的な空気を出しながらも一応対応してくれた。ちなみにおばちゃんは日本語はしゃべれないので、フィーリングで会話するしかない。

台北で「豆花」と言えば、どのガイド本にも絶対に載っている「古早味豆花」という店が超有名で、我々も過去2回行って豆花の大ファンになってしまった。

「他の豆花の店も開拓したいよねぇ〜」ということで、今回はこの丁香豆花に来たのだ。

豆花とは日本で言う豆腐のこと。と言っても日本では豆腐は食事もしくはおかずと言った地位だが、台湾では豆腐を「スイーツ」としていただく文化がある。すこ〜しだけ甘くされた豆腐を適度な甘さのシロップの中に入れ、豆やピーナッツ等のトッピングと一緒に食べるという、女性には人気なんぢゃないか?と思われるスイーツ。

ちなみに同じよなものは香港にもあるが、香港のそれは台湾のものよりも、多少日本の豆腐に近い感じがある。

んで、丁香豆花の豆花はどんなお味か?というと、こちらも古早味豆花の豆花に負けず劣らずの美味さ。ここの豆花は少し卵が混ぜられているそうで、ちょっと黄色味がかっており、食感は「ツルッ」としていて上手く、優しい甘さでホッとする味だ。 ここの豆花も個人的にはオススメ。

さて、丁香豆花を楽しんだので、予約していた「臺北戯棚 TaipeiEYE」に向かう。

丁香豆花からは歩いて10〜15分ぐらいの場所にある。

フロントで予約していた旨を伝えて、チケットを買う。係員に案内されて観客席の方に向かう。

予想はしていたが、「臺北戯棚 TaipeiEYE」は完全に観光客向けの物。なので値段も一人3000円以上と結構お高い。その代わりお客に対するサービス精神はちゃんとしており、ロビーでは役者が化粧をする風景とかが目近(まじか)で見られる。

また、こんな感じで衣装を着て記念写真を撮ることもできるようだ。

「臺北戯棚 TaipeiEYE」とは、ホームページによると「台湾伝統舞台芸術のステージ」ということになっている。

我々が今回見たのは「西遊記 白骨精」というお話で、孫悟空の話の中の一部だった。また90分のステージは前半と後半に別れていて、前半はアクロバティックな感じの「中国雑技団」的なショーみたいなものをやって、後半に西遊記の話をやっていた。

セリフは全部台湾語なのだが、舞台の両サイドに大きなモニターがあって、英語・韓国語・中国語・そして日本語の訳が出るので、何を言っているか?もちゃんとわかるようになっていた。

前半のアクロバティックなショーは目を見張るものがあって面白かったが、後半の孫悟空の劇は個人的にはそれほど面白くはなかった。 自分の席の後ろに座っていたおばちゃん達は、どうやら短期で台北に住んでいるようだったのだが、「私今回で6回目〜」とか言っていた。個人的には「6回も来る程か?」というのが正直な感想。

また、さすがにこういった観光場所には日本人が多く、劇場内の3分の1ぐらいは日本人だったんぢゃないか?という割合。まあ、そんなもんだよね。

さて、劇が終わって劇場を出ると、ロビーで出演者と記念写真を撮ることができる。この記念撮影にお金を要求されることはないので、自分のカメラで気軽に撮ることができていい。

こんな感じで気軽に写真に応じてくれるで、サービス精神はバッチリですYo!

Taipei EYEを楽しんだ後は、夕飯を食べに夜市に向かう。

今回向かったのは、規模は小さいながらもグルメな店が揃うという「寧夏觀光夜市」。Taipei EYEからは徒歩で15分ぐらいの場所にある。

ブラブラあるいて「寧夏觀光夜市」に到着。通りの入口にはこんな感じで立派な看板が立っている.

こちらの夜市も結構賑わってはいるが、夜市として有名な「饒河街観光夜市」や「士林夜市」程の混雑はなく、結構ゆったりと歩けるのも良いところだ。

さて、この寧夏觀光夜市はグルメな夜市だということは知っていたが、具体的に「ここのお店がオススメ!」的な情報を調べずに来てしまった。しかしながら、確かな味を楽しみたい。

そんな時は「とりあえず混雑してる店を選べば、だいたいアタリ」というのは、今までいろいろな国を旅した経験から言えること。
というわけで、「方家鶏肉飯」という屋台が結構な混雑ぶりだったので、ここでとりあえず食べることに。

ちょうどこの旅では、今まで食べたことのない「鶏肉飯」を食べてみたいと思っていたのでちょうどよかった。

ということで、早速運ばれて来た鶏肉飯は、先ほど食べた「魯肉飯」の「鶏肉版」だ。一口食べてみると、さすがに地元の人で混雑しているだけあって、確かに美味い。「魯肉飯」は若干油っこく、たくさんは食べられない感じなのだが、この「鶏肉飯」は油っこさは全然なく、女性でも全然いけちゃう感じのさっぱり感。それでいて味には奥深さがあって、鶏の味が口の中いっぱいに広がる。

妻もここの「鶏肉飯」はお気に入りで、次の日も「鶏肉飯食べたい〜」と言っていた。個人的にもこのお店はオススメ。

せっかくなので、ここのお店でもう一品食べようかと。

今日は小籠包やら、魯肉飯やらで、肉ばかり食べていた。というわけでちょっとあっさりなお野菜も食べたいと思い、オーソドックスな「空芯菜の炒め物」を注文。そりゃ間違いないよ、この味は。にんにくが効いていて当たり前のように美味い。塩加減もちょうど良く、「白いごはんが無いと食べられない〜!」という感じは全然なく、これだけでバクバクいけちゃう感じ。

最初空芯菜を台湾で食べた時は、あのシャキシャキ感がとても気に入って「日本でもメジャーな野菜になるといいなぁ〜」と思っていたが、最近日本でも空芯菜は一般的になりつつあって、ちょっとうれしい。

さて、他に混んでいる店はないかなぁ〜?と探していたら、行列のできる店が一件。もう我々にとって重要なことは「自分たちが何を食べたいのか?」ではなく、「台湾で失敗せず確実に美味いものを食べる」という、若干本末転倒な感じになってきてしまっているのだが、その辺は目をつぶることにする。

そんなこんなで、その行列のできる店はどうやら「牡蠣オムレツ」の店だった。

店の入口付近で手慣れた店員が豪快に焼く「牡蠣オムレツ」は実に美味そうだった。

牡蠣オムレツとは、小さめの牡蠣に卵とサツマイモの粉で出来た生地を一緒に焼き、出来上がったオムレツに台湾独特の甘めのタレをかけて食べる、屋台ではごくごく一般的で人気の高い食べ物。

んで、実際に食べてみると、サツマイモの生地が焼けた部分は若干透明な感じになっており、でんぷん質でプルプルな感じに仕上がっている。これまた美味い。生地自体にも結構しっかり味がついているので、タレをつけなくても美味く、タレもオムレツ本体の味を損なうほどの強い味ではないので、タレをつけながら食べても美味しいという、1度で2種類の味わいが楽しめてお得感満載な感じだった。

さてさて、欲の出た我々は、すでにお腹はいっぱい気味なのだが、もう一件ほど行ってみる。

先ほどの牡蠣オムレツの店の斜め前に別の行列ができていたので、並んでみる。

と「何の店だろうなぁ〜?」と列の先頭の方を見てみると、屋台でおばちゃんが手際よく何かを作っている姿が見える。

んで、よくよく見てみると、台湾のおにぎり「飯団」のお店だった。夫婦らしき店員が手際よく「飯団」を作っていく。

「飯団」の外観はこんな感じで、大きなオニギリという感じ。ご飯はもち米でできており、我々が買った飯団は白いもち米だったが、黒いお米を使ったりするのも一般的。

「じゃあ、日本のおにぎりでいいぢゃん!」とも思ってしまうのだが、日本のオニギリとは比べ物にならない程、中に入っている具材がハンパない。

頑張って割って撮ってみたが、上手く写せず中身があまり分からないのだが、基本的に「デンブ」と呼ばれる魚や肉で出来た粉が入っている。そして今回買ったものには菜っ葉の炒め物のような物や、食感の良いピーナッツのようなもの。そしてサクサク感を演出するために重要な「揚げパン」も入っている。炭水化物 in 炭水化物だが。

写真からもわかるように、かなりボリューミー。そして、もち米なので食べてみるとさらにボリューミー感を感じる。魚の粉のデンブがとても良い味をだしており、中身の具材は基本的にそれだけでも美味しいものばかりなので、「ちゃんとした食事を携帯しました」的な感じだ。お昼ごはんとしてもいいんぢゃないか?という感じだ。

そんなこんなで、我々が今回食べた3件の店はこの図の付近にあるので、気になった店があったらすぐに GO & GET!だ。

ということで1日目は終了。明日も朝から食べますよ〜!

この先の台湾旅
Day1 台湾は悶絶の地だったぁ?!
Day2 痛恨のミス!あの店のシャッターも閉まっていた!

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