【スリランカ旅行記】Day4 せっかくシギリヤロックにまで行ったのに”あの”写真が撮れないなんて~!

スリランカについてのイメージがあまりない人でも「シギリヤロック」というのは聞いたことがあるのではないだろうか?

そんなシギリヤロックはこのスリランカ旅のメインの観光地でもある。
今日はその「シギリヤロック」を目指す。

まずは腹ごしらえ。
相変わらずスリランカの暑さにやられて、街までご飯を食べに行く気力もやる気もない自分は、朝食も宿で済ます。
昨日の夕飯が美味しかったので、若干楽しみにしていたら、写真のような「なんだ?こりゃ?」というものが出てきた。
しかもコレオンリー。

これは「ホッパー」というスリランカの朝食としては、ごくごく一般的な食べ物。
小麦粉のような粉を水で溶き、クレープのように薄く焼いて食べる。
スーパーには粉を売るコーナーに「ホッパー用」とわざわざ謳った袋まで売っているぐらいだ。

上写真のように卵を落として焼いたものもあれば、下写真のように何も混ぜずに焼いたプレーンなものもある。
ちなみにプレーンなものはジャムなどを塗って食べる。

お味の方は正直「可もなく不可もなく」って感じ。
そりゃ小麦粉焼いただけの物だもんね。
日本で言ったら「食パン」的なポジション。
それに「美味い・不味い」を求めちゃイカん。

そんなこんなで、朝からシギリヤに向けて出発。

まずは、シギリヤ行きのバスに乗るため、バスターミナルを目指す。
昨日の反省(暑さで死にそうになった)も踏まえ、さすがに今回は宿のにぃちゃんのスリーウィラーで送ってもらう。
さすがに楽チン。

シギリヤ行きのバスは、ダンブッラ唯一のバスターミナル内から出る。
ちなみにアヌラーダプラとかに行くバスはここからは出ず、直接道路沿いのバス停から乗る。
バスターミナルは時計台がある交差点近くにあって「歩き方」の地図にも載っている。

んで、バスターミナルはこんな感じ。
一応ちゃんと地面はコンクリートで舗装されている。
キオスク的なお店も何件か併設されていてそこそこ立派。
でも、バスの行き先はそれほど多くないようで、停車場はクルネーガラほど多くなく、一列で済んでしまうような感じ。
全然カオスっぽい感じもない。

さて、本日目指しているシギリヤ行きの停車場は、バスターミナル内でも奥の方にある。
バスが止まるところの上には、写真のように行き先を表示した小さな看板があって、現地の文字と一緒にアルファベットで「SIGIRIYA」と書いてあるのですぐわかると思う。

んで、この停車場に止まるバス上部の行き先表示にもちゃんと「SIGIRIYA」の文字が書かれているので、間違いなくシギリヤ行きだ。
ちなみに、スリランカのバスは若干カオス的なほどたくさん走っているのだが、この行き先表示に嘘は無いので、信用して大丈夫。

ダンブッラからシギリヤまでは結構近い。
しかしながらバスで行くと1時間ぐらいはかかってしまう。

途中までは幹線道路的な道を走るのだが急に山道みたいな道路に入る場所がある。
後述するが、ポロンナルワ方向に行こうとする場合は、このポイントでバスを乗り換える必要がある。

というわけで、シギリヤロックのバス停に到着。

シギリヤ行きのバスは、シギリヤロックに行きたい観光客(とくに欧米人とか)が乗っている場合が多く、車掌も慣れたもんで、観光客らしき人物には「シギリヤロックに着いたよ」とちゃんと教えてくれる。
「どこで降りたらいいんだろう・・・?」と不安になる必要は全くない。

しかし、シギリヤロックのバス停だと言って降ろされた場所は、こんな感じでただの交差点。
特にバス停らしい建物や立看板があるわけではないので「これ、帰り大丈夫か?本当に帰りのバスここに停まる?」と不安になる。

「まあ、帰りのことは帰りに考えればいいや」と思いつつ、早速シギリヤロックに向かう。
まずはチケットを買ってゲートを通らなければならない。

「バス停降りたらすぐにチケットブース」みたいな親切心はスリランカ人には無いようで、バス停でバスを降りたら、チケット売り場までしばし歩かなければならない。

そんなわけで、早速チケットブースに向かって歩く。

バス停からチケットブースはそこそこの距離(歩いて5〜10分ぐらい)があるので「待ってました!」とばかりに、バス停付近には数台のスリーウィラーが待機しており「チケットブースまで乗らないか?」と声をかけてくる。

歩き始めると右手奥の方にシギリヤロックが見えてくる。
否応なく期待は高まる。

バス停からチケットブースまでは途中からこんな感じのお堀沿いを歩くことになる。

そんなこんなで、やっとのことチケットブースに到着。
チケットは大人一人30USドル。
30ドルは固定で、為替に従ってルピーの金額が変動するタイプのようだ。
ここではドル払いもOK。

チケットブースには左写真のような警告が。
シギリヤロック上部の方にはハチが巣を作っている場合が多いらしく、場合によっては人を攻撃してくることもあるそう。
そんな場合は上部には登れませんよという警告。
しかも、「登れなかったとしてもチケットは返金しません」という注意書きで、なかなかちゃっかりしているなぁ〜と思う。

そして、右写真は”いまどき”な禁止事項。
「ドローン禁止」

ゲートを通って、早速シギリヤロックの敷地内に入る。

シギリヤロックに向かってまっすぐな道が続き、その両脇にあるのが水の庭や夏宮。

水の庭は夏に過ごすための宮殿として造られた。
沐浴場や足湯なんかが整備されているらしい。

水の庭や夏宮についてはよくわからないのだが、この辺からシギリヤロックの写真を撮るとこんな感じになって、シギリヤロックに向かって歩道がまっすぐ進んでいるのが実に絵になる。
こんな風景を目の当たりにすると、否応なくテンションが高まる。

シギリヤロックの手前で「これから階段を登るぞ!」というぐらいの場所に大きな石があって、洞窟状になっている場所がある。
これは石の庭。
ここは宮殿が建つ前から修行僧たちの瞑想の場所でもあったそうだ。

さて、ここからは階段が始まり、いよいよシギリヤロックの登山(登石?)となる。

早くもハチに対する警告の看板が。
こんな大量のハチに襲われたらたまったもんぢゃないね。

まず階段を少し登ったところにあるのが、天然の石でできたアーチ。
なんか、今にも崩れそうで恐いのだが、これで敵が一気に入ってこないようにしたんだとか。

ここら辺も瞑想の場だったんだろうか?何となくフレスコ画の痕跡っぽいものも残っていた。
それにしても大きな岩だ。一つの岩がこんなに大きなものってなかなか見る機会が無い気がする。
しかもこんな不安定な感じで鎮座しているとは・・・。

そんな感じで、大きな岩がたくさんあった「石の庭」からさらに階段を上っていくとあるのが「テラスの庭」

テラスの庭からさらに登る階段も辛いのだが、テラスの庭まで登る階段も結構ある。
スリランカのクソ暑い気候の中、階段を登り続けるのは結構体力を奪われ、このテラスの庭で休憩を取っている人が結構いた。

テラス状の庭を段々に整備して、そこに木や花、ハーブなどが植えられていて、かつては美しい花壇のようだったそうだ。
現在は花壇の面影もなく、ちょっとした広場みたいになっていた。

さて、テラスの庭を登りきった場所にはちょっとした展望台的な場所があって、そこから見る景色はこんな感じ。
永遠と続く森が遠くまで見えて、とても景色が良い。
緑に覆われたスリランカの大地がとても綺麗だ。

さて、その展望台を過ぎるといよいよシギリヤロック・メインの一つ「シギリヤレディ」のフレスコ画がある。

この螺旋階段を登るといよいよシギリヤレディとのご対面だ。

と、ここでトラブル発生!
なんと、シギリャレディのフレスコ画の写真撮影が禁止となっているではないかぁ〜!
ガイド本には「フラッシュはダメ」とは書かれていたが、写真撮影自体が禁止とは書かれていない。
しかも、ネット上の旅行記にはシギリヤレディの写真を載せている人がわんさかいるので、以前は撮影可能だったんだろうと思われる。
なんと運が悪いことか・・・と思う。
シギリヤレディはシギリヤロック観光の目玉と言っても過言ではないのに・・・。

写真撮影ができなかったので、言葉だけで表現。
シギリヤレディは「素晴らしい」の一言に尽きる。
岩肌によくもこんな綺麗な絵が書けるなぁ〜と思う。
自分はその違いがよくわからず、どれも同じ人種のように見えたのだが、どうやらいろいろな人種が描かれているようで、当時世界各国から来ていたということが読み取れるらしい。
ここに描かれている女性は王妃や侍女などと言われているそうだが、はっきりしたことはわかっていないらしい。

シギリヤレディの写真が撮れなかったことは残念極まりないのだが、気を取り直して先へ進んでいく。

シギリヤレディの次に現れるのはミラーウォール。

ミラーウォールはその名の通り「鏡のような壁」なのだが、写真の土壁にミツロウを塗ってピカピカに磨いたもの。
かつては通路を挟んで反対側の岩にシギリヤレディと同じような絵が描かれていたので、その絵が壁に映し出され、両側で絵を楽しむしかけだったそうだ。

しかしながら、現在のミラーウォールを見てみると「これ、本当に反対側の絵が映った?」と思わず言ってしまいそうな感じ。
正直「ただの壁ぢゃん!」と思ったことは否めない。
一応現在ではこの壁は触れないようになっている。

さて、ミラーウォールから下の方を見ると大きな岩が木の陰に隠れて見える。
この石、よく見ると、地面との間に若干の隙間が見える。

これはエレファント・ロックと呼ばれていて、岩の下、地面との間につっかえの石が挟まっていて、敵が攻めて来た時にはこのつっかえ石を外して、上の大きな石ごと落とす仕掛け。
しかし、今の今まで使われなかったというもの。

この岩には近づいて見ることもできる。
近づくとすごく大きな岩でその大きな岩をこんな小さなつっかえ石だけで支えられてると思うとぞっとする。
よく今まで自然に落ちてしまわなかったなぁ〜という感じ。

さて、ミラーウォールがある通路をずんずん進んでいくと、今度は「ライオンの足」のポイントに出てくる。

シギリヤロックと言えば、シギリヤレディのフレスコ画とこの「ライオンの足」が代名詞となっていると言っても過言ではないだろうか?

ライオンの足はこんな感じで大きな岩のたもとにライオンの足が鎮座する。
「何で足だけ?」と思うが、以前は足も頭部もあって、ライオンが大きく口を開けて座っていた。
んで、中央の階段を上っていくと、ライオンの喉に飲み込まれるようになっていた(んではないか?と考えられている)そうだ。

「シギリヤ」の名前はここから来ていると考えられていて、シンハラ語でライオンは「シンハ」、喉は「ギリヤ」。
ここから「シンハギリヤ」となり最終的に「シギリヤ」となった。

そんな基礎知識はともかく、現在も残っているライオンの足の造りはとても素晴らしい。
爪なんか「引っ掻かれたら痛いだろうなぁ〜」と思ってしまうほどとんがっている。

さて、いよいよライオンの両足の間にある階段を登って、岩のてっぺんを目指す。

さて、この岩を登る階段は岩を這うように設置されているのだが、この階段が超恐い。

別にスリランカ人を信用しないわけではないのだが、岩に無理矢理鉄製の階段を打ち付けてあるように出来ているので「これ、本当に落ちないか?」と心配になる。
高所恐怖症の人なんか、全然登れなさそうだ。

息を切らしながらてっぺんに到着すると、こんな感じの「宮殿跡」が広がる。

どんな感じの建物だったのか?なんてことは全然想像できないのだが、それでも「あ〜、ここに宮殿があったんだぁ〜」というのがよくわかる感じで区画整理がされていたりする。

昨日ダンブッラの石窟寺院からもこのシギリヤロックが見えたが、それだけ高い場所にさらに大きな岩が鎮座しているだけあって、その頂上から見る景色は360°広がっていて素晴らしい。
森の緑が永遠と続いているように見える。

こうゆう基礎知識は最初に書くべきなんだと思うが、この「シギリヤロック」とは何のために作られたのか?

むかしむかし、あるところに「カーシャパ」という人がいた。
彼の父は王様で、腹違いの弟もいた。
その弟の母親は王族の血筋だったが、彼の母は平民の血筋だったために、彼は将来、弟に王位を奪われるんではないか?と恐れていた。

そこで、彼は父親を監禁し、王位を奪ってしまう。
最終的にはいろいろな事情で父親を殺してしまうのだが、後悔と苦しみの念に襲われる(だったら殺さなければいいのに・・・)。
その結果、彼は狂ったようにこの辺鄙(へんぴ)な土地に宮殿を作った。
その跡が現在でも残っているのだ。

結局のところ、彼は弟に攻められて最終的には自害した。

そんな宮殿跡には大きなため池があったり、女性たちを躍らせた舞台や、その踊りを見学するために作られたんだろう石製の椅子があったりする。
当時の姿は頭で想像するしかないが、CGとかで再現して欲しいなぁ〜と思った。

別角度(エレフェントロック付近)からシギリヤロックを見る。
いや〜、こんな大きな岩が存在して、そこに宮殿を建てちゃうなんて、正気の沙汰ではないよね。

シギリヤロックをズンズン下って、ほぼ下りきったところに「コブラの岩」という岩がある。
見た目がコブラに似ているって、ただそれだけのことなんだけど。
写真で見ると大して「お〜」とは思わないが、実際に見ると思わず「お〜!」と言ってしまう岩だ。

シギリャロックを下りきって、チケット売り場の近くにミュージアムがあるのでついでに寄ってみた。

このミュージアムは日本のJICAの援助で建てられた博物館。
そんなわけもあってか、ガイド本には「かなりオススメ」的な感じで紹介されているのだが、実際に行ってみると、正直ちょっとイマイチな感じだった。
別にわざわざ寄らなくてもいい感じ。(あくまでも個人的な感想です)

シギリヤロックはたっぷりな時間をかけて見たので満足。
というわけで、ダンブッラの宿に戻ろうと思う。

ここに来る時にバスを降りた場所まで歩いて戻る。
ダンブッラ行きのバスは1時間毎の間隔で来るので、運が悪いと1時間近く待つ事となる。
自分は運が悪い方で45分ぐらい待った。

んで、この付近には何台かスリーウィラーがいて「ダンブッラまで乗っていかないか?」と、次から次へと違うスリーウィラーの運転手が声をかけてくる。これがかなりうっとうしいので注意が必要。

さて、来る時にも心配していたことなのだが、このバス停はバス停らしい建物や看板も無く「ちゃんとバス停まるかなぁ〜?」と、かなりドキドキしていて、絶対にバスを逃さないように気合たっぷり(45分も)だったのだが、結果的にこれについては心配ご無用だった。
というのも、バスはなるべくたくさんの人を乗せて走りたく、
この付近には小さな宿も結構あるので、かなりのノロノロ運転。
正直どこからでも手を上げれば停まって乗せてくれる状態だった。

もし、この地図の道路沿いの宿に泊まっていて、ダンブッラ方向のバスに乗りたければ、わざわざシギリヤロックからの交差点(この地図の「バス停」と書かれたところ)で待たなくても、道路沿いで待っていてバスが来たら手を上げればどこでも乗れる。

この写真はバス停付近なのだが、こんなだだっ広い交差点が「バス停」だと言われても、どこで待ったらいいのかさっぱりわからずでかなり心配だった。
結局その心配は全く無用だったが・・・。

バスはこんな感じで派手派手なので、見落とす心配なんて全くない。

ただし、ここのバスに限ったことではないが、ドライバーの性格によっては、完全に停止してくれない場合もあるので、ハズレな運転手に当たってしまうと、ノロノロと走るバスに駆け乗らなければならない時もある。
心して乗るべし。

さて、ここからは余談。

今回の自分のスケジュールでは、シギリヤロックがメインの観光地であったこともあり、時間に追われながらシギリヤロックを見るのも嫌だった。
というわけで、ダンブッラからシギリヤへ行き、またダンブッラに戻るという予定にした。

しかし、多くの観光客はシギリヤと「ポロンナルワ」という観光地をセットにする場合が多いらしく、宿のにぃちゃんもそのようなことを言っていた。
んで、実際に行ってみた感想だが、一日でシギリヤとポロンナルワを観光するのは、すべてを駆け足で見なければならず、それはそれで厳しいと思う。
ただし、シギリヤを観光し、そのままポロンナルワへ移動、そして次の日にポロンナルワを見るのであれば、無駄な時間を省くことができて効率的だと感じだ。

シギリヤからダンブッラに戻るバスが、幹線道路に入るところの交差点でバスを降り、そのバス停でポロンナルワ行きのバスに乗れば、それは全然可能だと思う。
実際に行かなければわからないとは思うが、それは地図上でこの付近のポイント。
スマホとかを持っていて、現在地と地図が見れるアプリがあったら、この場所でバスを乗り換えれば良いと思う。
もしくは、バスの車掌に「ポロンナルワへ行きたいんだけど、乗り換えのポイントになったら教えて」と言えば、たいていのスリランカ人は優しいので多分教えてくれると思われる。

「シギリヤ」「ダンブッラ」「ポロンナルワ」の位置関係はこんな感じ。
おそらくシギリヤからポロンナルワまでは2〜3時間ぐらいの時間はかかるが、ダンブッラから行ったとしてもほぼ同じぐらいの時間かかると思う。
無駄にダンブッラで一泊するぐらいなら、朝からシギリヤに行き、夕方にポロンナルワinできるような感じで移動してしまえば効率的だ。

さらに余計な事だが、スリランカの路線バスは前から乗っても後ろから乗っても良い。
なので「このバス、ポロンナルワ行くかなぁ〜?」と不安だったら、前側の入り口へ行き、大きな声でドライバーに「ポロンナルワ?」と聞けば、そのバスが行くかどうか?を教えてくれると思う。

そんなこんなで、自分はダンブッラまで戻ってきてしまった。

「昼メシ」には少し遅い時間だったが、腹ペコだったので、そこら辺の食堂的レストランに入る。
昨日の宿飯のスリランカカレーに感動したので、今回も「ライス&カリー」を注文。
というか、だいたいこういったローカルのレストランにはメニュー表がないので、他のスリランカ料理を知らない自分は「ライス&カリー」しか注文できないのだが・・・。

そんな事情もあるが、この時間にはレストラン側も色々なメニューは用意しておらず、あるのは「ライス&カリー」か「フライドライス」ぐらい。

昨日、宿で食べたライス&カリーの美味さと安さに感動したが、このレストランで食べてみて新たに発覚しこと、それは「どこで食べても、そこそこ混んでいるレストラン(食堂)で食べれば、どこも美味いし安い」。
あの宿が特別というわけではなく、スリランカ全体のカレーのレベルが高いのだ。

お腹が満たされたところで、宿の方向に向かう。
途中にガイド本には詳細が載っていなかったのだが、ダンブッラのバスターミナルから南に少し行ったところに「ベジタブルマーケット」があるらしかったので、ちょっと行ってみることに・・・。

ベジタブルマーケットは「カオス」を形にするとこんなんぢゃないか?ってぐらいのカオスっぷり。
市場内のトラックなんて「どうやって動くんだろう?」と思うほど前後左右にビシッ!と別の車が取り囲んでいる。
それでも、どの車も動こうとしているのが恐ろしい。

市場はかなりの活気。
これはあくまでも自分の予想なのだが、ダンブッラという街は、スリランカの交通の要衝に位置しているからか、この場所に野菜のマーケットを置くことで、様々な場所からの野菜や果物が集まるし、ここに来れば欲しい野菜や果物が簡単に手に入る。
だから、これだけ活気づいているのではないか?と思われる。

一般人が買うような場所ではなく、問屋的に業者みたいな人たちが集まって大量の野菜をやり取りしている感じ。
おそらくみんなそれぞれが作った(仕入れた)野菜をここに持ってきて取引し、逆に他の場所から来た欲しい野菜を積んで帰るのではないのだろうか?

日本でも普通に見られる野菜も沢山あるが、日本ではなかなか見られない野菜もちらほらある。
特に「バナナの花」なんか日本ではなかなか入手困難ではないだろうか?
こちらの方では、バナナの花は食用だ。

これだけの野菜や果物の種類と量を見れは、スリランカって本当に実り豊かな土地なんだなぁ〜と思う。
人も優しいので、この暑さが無ければ意外と暮らすのにも心地よいのかもしれない。

こんな感じでトラックの荷台いっぱいに野菜や果物を積んでいる。

ちなみにこちらのパイナップルも結構美味しいが、フィリピン産とかに比べてちょっと小ぶりで長細いパイナップルだった。
果たしてこんな沢山のパイナップルを売りさばくことができるんだろうか?

親日の国ってこともあるからだろうか? 日本の中古車だと思われるトラックもたくさん走っている。
スリランカはみんなボロボロの中古車ばかり走っていると思いがちだが、確かにボロい車も走っているが、ピカピカの車もたくさん走っているし、プリウスとかのハイブリッド車もかなりたくさん走っていた。
自分が想像していたより、国民の所得は高いのかもしれない。

ピカピカの車も道路を走るが、野良牛も道路を歩く。
でもインドの野良牛ほど痩せてはいない気がする。
確かに、草木は豊富そうだもんね。

相変わらず暑さで外に出るのが億劫(おっくう)だったので、珍しく今夜も宿飯。
ライス&カリーを期待したが、今夜はフライドライスだった。
こちらも美味しいのだが、ライス&カリーに比べて味に変化が無いので、個人的ないろいろな味が楽しめるライス&カリーの方が好き。

さて明日は朝から移動して、古都「アヌラーダプラ」に向かう。
果たして明日はどんなものに出会えるのだろうか?


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