【ベルギー旅行記】Day7 アントワープでフランダースの犬の最終回を再現してみる?

今日はオランダ・アムステルダムからちょっと足を伸ばして、お隣の国ベルギーのアントワープに行こうと思う。

ということで、朝からアムステルダムセントラル駅に行く。アムステルダムセントラル駅は結構広く、利用者も多いので迷ってしまいそうなのだが正面出入口の近くに、こんな感じの場所があって、特急列車のチケット等が買えそうだった。

駅構内図とサービスセンターの場所はこんな感じ。ちなみに国際特急列車となる今回の列車は、アムステルダムセントラルのホームの中でも一番端っこのホームから出発した。

さすがヨーロッパの列車というだけあって時間は当たり前のように正確。
車内もこんな感じで超綺麗だ。やはりヨーロッパ人体格に合わせてシートが作られているからか?我々には結構豪華過ぎる大きさのシートのような感じがする。

さて、ここからは少し余談が続く。

今回乗った国際特急列車は「Thalys」という名前でフランス・ベルギー・オランダ・ドイツを結ぶ高速鉄道だ。

恐らく当日でも席が空いていればチケットは駅で買えるとは思うが、事前に買っておけばスムーズだし、場合によってはお値段も安い(かもしれない)。
チケットの事前購入は全然難しくなく、日本にいながらにして買えてしまうので超簡単。

まずはにアクセスする。適当な国と言語を選択するとこんな感じの画面が出てくる。
ここで出発駅・到着駅・乗車日・人数等当たり前の項目を選択して列車を検索する。

出発駅と到着駅は、例えばアムステルダムセントラル駅からアントワープセントラル駅までであれば「Amsterdam Centraal」というのを Departure station(出発駅)で選び、「Antwerpen-Centraal」というのを Arril station(到着駅)で選択すればよい。

検索ボタンを押すと、検索結果が出て、現在買える列車のチケットがズラッと出てくる。
当然、自分の観光スケジュールがあると思うので、それに合わせて都合が良く値段もお手頃なやつを選べばよい。結構前から取ればチケットはよりどりみどりだし、列車の本数も多いので、わりとフレキシブルにスケジュールを立てやすいと思われる。

都合の良いチケットを選択すると、そのチケットの詳細が表示される。問題がなければ次に進む。

あとは、エアチケットを取るような感覚で、氏名等の必要事項と記入し、クレジットカードで支払う人の情報を記入。そして「チケットレス」の方を選択して次に進む。

すると、クレジットカードの実際の支払い処理のページに進み購入完了。以前スペインの特急列車チケットを取る時は、このクレジットカード処理でエラーが出るという情報を幾つか見かけた(自分の場合は大丈夫だった)が、今回 Thalysでのチケット購入では、クレジットカードの処理でエラーは出なかった。(ちなみにカードはマスターカード)。

支払いが完了すれば、メールでチケットが送られてくるので、購入内容を確認して、プリントアウトしたものを当日持っていけば良い。チケットには乗車日や名前、座席番号等が記載されていて、QRコードがプリントされている。車内で車掌がチケットの確認をしに来る時には、このQRコードを機械で読み取って検札が完了。

というわけで、すごく簡単・便利なので、実際に利用しようかと思っている人は是非トライしてもらいたい。

そんなこんなでアントワープセントラル駅に到着。
Thalysの列車は車内のシートも真っ赤だったが、列車自体もワインレッドの赤が綺麗な車両。

アムステルダムとアントワープの位置関係はこんな感じ。Thalysでは1時間ちょいの移動。あっという間の移動で乗り心地も超良いので、かなり快適。

アントワープセントラル駅はこんな感じで天井がすごく高く、アムステルダムの駅とはまた違った感じの駅舎だった。アムステルダムセントラル駅ほど混んでないのでちょっとゆったりしている。

建物自体もちょっとした芸術作品のような建物。こっちの人たちのセンスが光る建物だ。

駅の外観はこんな感じで、駅というよりも「教会?」と勘違いしてしまいそうな建物。ここら辺のセンスはやはり「ヨーロッパ人!」という感じがする。

アントワープセントラル駅からはトラムで移動する予定。トラムは駅舎を出て北に数分歩いた場所にある。駅を出て北に歩けばトラムの架線が見えるので迷うことは無いと思われる。

アントワープ市街を走るトラムはこんな感じ。アムステルダム市街を走るトラムとは違って、結構ボロい。しかも細い。

アントワープセントラル駅から向うは、アントワープ大聖堂。大聖堂まではトラムの「10」もしくは「11」番で行くことができる。ちょっとこの図からは分かりにくいが、黄緑色と白色の線。
アントワープセントラル駅に停まるトラムの路線は結構多いのだが、大聖堂付近まで行く路線は2路線のみ。

アントワープセントラル駅に停まる路線が多いので、路線によってトラムの乗る場所が違う。乗り場にはこんな感じで路線番号が書かれているので、それを確認してから乗ったほうが良いと思う。ちなみに同じ乗り場からでるピンク色の24番の路線は、大聖堂とは全然関係ない場所に行くので注意が必要。

アントワープセントラル駅のトラム乗り場のすぐ横にあるチャイナタウンらしき場所。2006年ぐらいに撮られたGoogleストリートビューのデータでは、この門は無かったので、最近になってできた模様。
恐るべし中国人パワー。

そんなこんなでトラムに乗る。外観から予想はできたが車内もけっこうボロい。ガムを噛みながら、すんごい若いねぇちゃんが運転してたので若干不安を覚える。

トラムのチケットはドライバーから購入する。乗る時に「2人」とか言えばチケットを買える。

そんなこんなで、トラムに乗ってまずは大聖堂付近まで行く。
大聖堂付近ではトラムはぐるっと一周回るような感じの経路を取っている。
アントワープセントラルの駅からは5~10分ぐらいで着いてしまう。

トラムの駅と大聖堂はすぐ近くではなく、ちょっと歩かなければならない。といっても2~3分ぐらいの道のりなのだが・・・。

そして現れる大聖堂。
さすがにヨーロッパの教会らしく立派な建物。すごい高い塔が印象的。

大聖堂の周りの街並みはこんな感じ(写真上)。道は結構広いものの、建物は密集している。
そして大聖堂の前はちょっとした「広場」的なスペースもあった(写真下)

「では早速大聖堂の中へ・・・」と言いたいところなのだが、まだ大聖堂は開いている時間ではなかったので、開くまでの時間、その辺をちょっとブラブラとしてみることに。

まず向かったのは、大聖堂を超えてほんの少し行った所にある市庁舎前広場。

市庁舎(写真上)は、これまた立派な建物で、当時はあまり無かったイタリアの「ルネッサンス様式」の建物とのこと。規則正しく並んだ窓が素晴らしい。

素晴らしいのは市庁舎だけではなく、周りの建物(写真下)もギッシリと立ち並んでいるのだが、これまたヨーロッパらしい建物だった。

さて、この市庁舎前の広場の中央には「ブラボーの像」が建っている。この像ををよく見てみると、何かを投げようとしているように見える。

ブラボーとは兵士の名前で、シュヘルド川で猛威を振るっていた「巨人の手(ant)」を切り取って「投げた(werpen)」という伝説があるらしく、この「ant」と「werpen」から、この地の名前「アントワープ(antwerpen)」という名前になったとのこと。

日本語にすれば「手を投げた街」ってことか? 何でそんなのを街の名前にしちゃったんだろう?とちょっと疑問が残る。もっと良い逸話とか無かったんかいな?

先ほど見た大聖堂の塔は一際(ひときわ)高いので、こんな感じで市庁舎広場周りにある建物越しにでも上の方が見える。

市庁舎広場付近からさらに周辺をブラブラしてみる。

まだ、朝の早い時間なので、街なかのお店もまだ開店しておらず、ひっそりとしている。街を歩いている人もほとんどいないので静かで気持ちが良い。

続いて向かったのは、市庁舎広場から大聖堂横をかすめ、少し南下した所にある「Desire De Lille」というカフェ。

途中にあったお店。外装では全く何屋か分からないが、蛇のマークで薬屋さんだということがわかる。日本では馴染みが無いが、海外ではたいてい、蛇が薬屋さんのマーク。

これは、ギリシア神話に登場する名医アスクレピオスの持っていた蛇の巻き付いた杖から来ている。なので、海外で体調が悪くなった時なんかは、蛇のマークを探すといいよ。

そんなこんなで「Desire De Lille」に到着。まだ開店したての時間で、店員のにぃちゃんが「はぇ~よ。」的な、「超寝起き」感満載で対応してきたのが印象的だった。
そりゃ、こんだけ早い時間にいきなり来たら「あぁ、俺が逆の立場でもそういった対応するよ」と思うので、その態度に対してそれほど不快な感じがしない。逆に一種の同情すら感じてしまう。

それはさておき、店内は奥の方まで席がたくさんあるお店で、朝からお年寄りがくつろいでいたりする、ゆったりとした店だった。

というわけで、早速注文。メニュー表にはちゃんと写真も載っているので、注文には何の問題もナシ。どんなものなのか?が分かりやすくて良い。

ここに来た理由は「ワッフルを食べること」。昨日、キューケンホフ内で食べたワッフルがかなり「イケてない」もので、かなりがっかりだったのだが「美食」として有名なベルギーも果たして同じなのか? という点について知っておきたかったのだ。

ワッフルの前にホットチョコレートで体を温める。なんせこの日は若干寒かったから。

程よい甘さと温かさが体に染み渡るホットチョコレートだった。

さらにワッフルの前に食べたのが、このクレープ。

真ん中に置かれた、たっぷりの生クリームとその奥に写っている茶色い砂糖で食べる。
朝からこんな甘いものを食べるオッサンの姿は、若干気持ち悪い感じもするが、そんなことは気にせず食べる。

んで、これが結構美味い。というのも甘さが控えめで、全然重くないのだ。結構オススメ。

さて、本命のワッフルへ。

一口食べて衝撃が走る! 昨日キューケンホフで食べたワッフルは何だったんだ?と思ってしまうほどの美味さ!

というのも、生地がサクサクで超軽い。我々のような おじさん・おばさんが食べても、何個でも行けてしまいそうな程の軽さ。そしてサクサク。「あぁ、本場のワッフルってこんなにも美味いんだぁ~」と思わずとろけてしまいそうな感じなのだ。超オススメ。

もちろん上に乗った生クリームと一緒に食べてもベストマッチングだし、添えられたクランベリーのシロップ漬けと一緒に食べても絶品。いろんなアレンジができるのもうれしい所。

本場のワッフルに驚き、そして大満足した我々は、そろそろ大聖堂が開く時間になったので向うことに・・・。

というわけで再び大聖堂へ。建物を近くで見ると「いかにもヨーロッパの教会!」と言ってしまいそうになる立派な彫刻が所狭しと彫られていて、当時の人の熱意を感じる。

そして入り口のすぐ横にある銅像。教会にこういった銅像もつきものだね。ただ、これが何を表現しているのかは不明。

早速入場料を払って入ってみる。ちなみに入場料は2016年4月現在、一人6ユーロ。

さて、中に入ると開館したての時間なので人も少ない。そしてさすがに厳かな空気が流れる。そこまでは他のヨーロッパの教会と同じだが、ただ一つ違うのは、そこら中に美術館級の絵画が飾られていることだ。

南側窓にあるステンドグラスも素晴らしい美しさ。

大聖堂の中には特に柱などに、こんな感じで立派な絵画が飾られている。それも一枚や二枚といったレベルではなく、どの柱にも飾ってあるぐらいたくさんの絵画。しかもクオリティーは超高い。

アントワープと言えば有名な画家「ルーベンス」が思い浮かぶだろう。ルーベンスの絵画もあるが、それ意外の画家の絵画も飾られている。

ここまで立派な絵画が並ぶと、教会に来たのか?美術館に来たのか?分からない感じにもなってくる。

ここに来た最大の目的はこの絵画「キリストの降架」を見ること。これはルーベンスの有名な作品。

というのも、アニメ「フランダースの犬」を見たことのある人はご存知だと思われるが、主人公の「ネロ」がいつか見たいと熱望していた絵画がこの「キリストの降架」ともう一枚のルーベンスの作品「キリストの昇架」。
不運に見舞われたネロはこの大聖堂にたどり着き、そして愛犬のネロと共にこの絵画の前で亡くなるという悲しい話。

実は自分は「フランダースの犬」をほとんど見たことが無く、話の内容を全く知らなかった。なので、この旅に出る前に急いでレンタルビデオ店に行き、全部見るのはしんどいので「ダイジェスト版」(DVD1枚のみ)を直前で見た。ダイジェスト版を見る限り、主人公の少年「ネロ」は、常に「かわいそう」な境遇ばかりで、あれだけ見てたら「生きる楽しさなんてどこにあるのか?」と思ってしまう内容というのが、自分の正直な感想。

ちなみに、多少他の場面をみたことのある妻によれば「あんなダイジェスト版にあるような辛いことばかりではなく、少しは楽しいこともあったよ」と言っていた。
なので、人生について悲観したくない人には、俺のようにダイジェスト版だけ見ることは絶対にオススメしない。

このフランダースの犬で描かれていた大聖堂の内容は、実際の物とそっくりに描かれていると「世界行ってみたら本当はこんなとこだった!」という番組で紹介されていて、さらに興味が湧いたので、この旅のスケジュールにアントワープ訪問を無理やりねじ込んだのだ。

さらにウィキペディアの情報によれば、日本では結構有名なこの「フランダースの犬」は、現地での評価はさほど高くないとのこと。この大聖堂に訪れる観光客も日本人が多いらしい。

「俺らの国が一番!」と考える国民性で有名な「アメリカ」においては、原作の結末の悲惨さから「こんな結末では、主人公たちが可哀想すぎる」という理由により「ハッピーエンド」を迎えるように改変が加えられているという、若干「はぁ~?」と言ってしまいそうなことをしているらしい。まあ、それほど悲惨な話ということかもしれないが・・・。

キリストの降架はこんな感じの観音開きの扉と共に成り立っていて、かなり大きい。描かれている人物は実物大なんぢゃないか?と思われるほどの大きさだ。

観音開きの両側の部分にも絵が描かれている。

観音開きの両側の部分に絵が書かれているのは、まぁアリかなぁ〜と思うのだが、これのスゴイ所は反対側(裏側)にも絵が描かれている点。ということはこの部分の絵は扉を閉じないと見れないぢゃん!ということになってしまうのだが、この絵の構成にもこだわりがあるんだろうと思われる。

そして中央の祭壇。思ったほど大きく感じられなかったのは、天井がすごく高かったからだろうか?

キリストの降架は正面祭壇に向かって右側にあったのだが、祭壇の左側には「キリストの昇架」がある。

こちらもフランダースの犬で主人公の少年「ネロ」が一度は見たいと熱望していたルーベンスの作品の一つ。
先ほどの「キリストの降架」は十字架にかけられたキリストが絶命した後に、十字架から降ろされる場面を描いたもの。
そして、こちらの「キリストの昇架」はこれから十字架に磔(はりつけ)にされるキリストの様子を描いたものだ。

大きさも構成も「キリストの降架」とほぼ同じ。そしてその絵の素晴らしさもどちらも甲乙つけがたい感じだ。
「ネロ」が一度は見たいと熱望した理由もわかる。

キリストの昇架もこんな感じで観音開き。そして両側と裏側にも同じように絵が描かれている。

アントワープ大聖堂の中央、そして祭壇の両側に並ぶように展示されているこの2点の絵画は、飾られている場所から考えても、かなり貴重で価値のある作品なんだろうなぁ〜というのがわかる。

正面祭壇の左、キリストの昇架のさらに左に位置する「聖母礼拝堂」にある「アントワープ聖母の慈悲」。

正面祭壇に飾られている「マリアの天国の包含」は、これもルーベンスの作品。

かなり大きな絵なのだが、これだけの大きさの絵をバランス良く描く才能はスゴイと思う。

あちこちに広がる「ザ・ヨーロッパの教会」と言える部分は見ているだけでクラクラしてしまいそうな美しさと造りだ。

一番奥にあるステンドグラス。

写真では全く伝わってこないが、かなりの大きさで、これだけの大きさのステンドグラスをこしらえるのも、相当な労力が要るんだろうなぁ〜と思う。

我々が教会に入ったのは、開館したての時間だったので、ほとんど人がいなかったのだが、少し時間が経っただけで、
これだけの人が「キリストの降架」の周りに集まっていた。

教会内の各作品のある場所はこんな感じ。もう「教会のスタイルを取った美術館」と言っても過言ではないのではないか?と思う。

アントワープ大聖堂は本当に素晴らしい大聖堂だった。ルーベンスの作品だけではなく、それ以外の作品のクオリティーも超高い。フランダースの犬でネロが見ることを熱望していた理由も納得の教会だ。いや、美術館だ。

大聖堂を後にした我々は、アムステルダムに戻る列車の時間まで、もう少しアントワープの街をブラブラすることに。

大聖堂からほんの少し(1〜2分)ぐらい南側に行ったところにちょっとした広場的な場所があった。

大聖堂の南側にある広場の中央にはルーベンスの像があった。

さて、ルーベンスとは有名な画家であるのだが、多才な彼は画家だけではなく、外交官として各国の王族たちと和平交渉を行うなど、絵の才能だけではない部分も見せているらしい。
さらに驚きなのは、彼が53歳の時に16歳の女性と結婚したりしている。考えられない超人と言っても過言ではないだろう。

さて、そんなルーベンスの銅像がある中央の広場のすぐ横にあるショッピングセンター「Grand Bazar」にちょっと足を伸ばして、ベルギー土産を調達することに…。

このショッピングセンターの地下一階には食料品のスーパーがある。ここでバラ撒き土産を調達しようとしているのだ。

さすがにヨーロッパのスーパーらしく店内は綺麗。
海外のスーパーで野菜コーナーに来ると、何故かトマトに目が止まってしまう。
海外のトマトは常に美味しそうに見えるのは何故だろうか?

野菜意外にも、酒類(写真上)も豊富。
そして、ばら撒き土産としてターゲットとしてたチョコレートコーナー(写真下)も、流石にベルギーだけあってかなり豊富。
どんな種類が有名なのか?という下調べを全くしていなかった我々は、どれが美味しくて値段も手頃でお土産に最適か?というのを考えてしまって、完全に迷ってしまった。

さて、帰りの電車の時間まであまり時間が無いのだが、昼食を取ることにする。

大聖堂の横をかすめて北上し、向かった先は「De Taloorkes」というレストラン。
ガイド本によれば「手頃な価格でベルギーの伝統的な料理を提供する」と書かれている。期待大だ。

「De Taloorkes」の店内はこんな感じ。我々が行った時には店内に全然客がおらず若干躊躇した。

席にメニューは無く、メニュー表は壁に設置された黒板に書かれている。
で、もちろん現地語で書かれているので我々はさっぱりわからなかったのだが、店員が丁寧に説明してくれる。
ところがどっこい、この店員の英語が自分にはさっぱり聞き取れず…。英語のできる妻においても、大筋が分かる程度で、詳細はわかりませ~ん!という感じ。

とにかく「ベルギー独特の料理」とかいうキーワードを何とか聞き取って「ここでしか食えねぇんぢゃね?」という料理を(ほぼ勘で)チョイス。

まず出てきたのは、タン(舌)のシチュー的煮込み。

このタン(舌)が超柔らかく、クセもなく美味しい。ちょっと強めの味付けがお肉にマッチングしていた。そして写真左上の方に写っているポテトフライも表面はパリパリで中はホックホクの超美味だった。

そしてこれが「チコリ」という野菜のグラタン。こちらは店員の説明では「ベルギーの伝統的な…」的な事を言っていた気がした。んで、帰国後にガイド本やらネットとかをよくよく見てみたら、やはりベルギーの伝統的な料理だった。

グラタンの中にハムで巻かれた「チコリ」がドンッ!と入っていた。グラタンって物によっては、食べ続けるとだんだん「くどく」なってくる場合があるが、中に大きな野菜(チコリ)が入っているので、一緒に食べるとちょうど良い感じで、くどさや重さは全然無く美味しかった。

ガイド本には「コンセプトはおばあちゃんが作る手料理」みたいな事が書いてあったし、料理が結構繊細な感じがしたので、結構年配の女性なんかが作っているんだろうなぁ~と勝手な想像をしていた。しかし、我々が座った席から厨房内が見え、覗いてみたら屈強な男たちが狭い厨房内で手際よく作っていて、彼らがこんな繊細で美味しい料理を作っていることを考えたら若干引いた。

ガイド本に載っちゃっているお店だが結構オススメだ。

じつは帰りの電車の時間まで全然時間がなく、料理も超急いで食べたので「ゆっくり味わって」食べられなかった。

そんな我々は超急いでアントワープ中央駅まで再びトラムに載って戻る。

というわけで、帰りは11番のトラムに乗ってアントワープセントラル駅まで戻ってきた。

それにしてもアントワープ市街を走るトラムは本当に細い。

アントワープセントラル駅前の広場には仮設っぽい子供の遊具が設置されていた。
逆バンジーの小さいやつ的な感じで「ビヨーン・ビヨーン」と遊べるもの。
個人的にすんごいやりたかったのだが、時間がギリギリでそんな悠長なことを言ってられない状況だったし、そもそも大人は体重の関係でやらせてもらえないんぢゃないか?と思われる。
ズルいぞ!子供!

実はこの旅のちょうど1〜2周間前に、ベルギー・ブリュッセルの空港でテロが発生した。

まじかっ!と思ったのだが、エアチケットの払い戻しにはお金がかかるし、そもそも今回はブリュッセルに行く予定が無い。
しかもそんな立て続けにテロは起こらないだろうという楽観的な考えで予定通り出かけることにした(ちなみに自分は楽観的に考えていたが、妻は結構心配していた。

ということで、とりあえず家族には「ベルギーに行く」とは言わずに出かけた。

んで、実際アムステルダムでもベルギーでも、街なかは超厳重な警備体制か!?と思っていたが、全然そんな感じはなく至って普通。正直テロが起こったことなんかすっかり忘れてしまっていたぐらいだったのだ。
しかし、アントワープの駅では自動小銃を携帯した軍人が、一応巡回していて、テロのことを思い出し若干緊張が走る。

スケジュール的に忙しかったが、大満足のアントワープを後にし、再びアムステルダムに戻る。

帰りの車窓からは、こんなのどかな風景も広がってのんびり・ゆったり。

さて、帰りの列車は、空き席の関係からそんな必要は全く無いのに一等席しか取れなかった。

というわけで、高いお金を払って一等席に乗ったのだが、一等席は二等席と違って車内食が支給される。
「お〜!やったぜ!」と普通なら思うところなのだが、食事が支給されることなんかすっかり忘れていた(チケットには書かれている)ので、先ほど超急いでレストランでベルギー料理を食べてしまった。

なので、全然食べられず。といってもとりあえず一口づつ口にしてみたが、それほど美味しくもなかったので、それほど損した気分ではなかったのだが・・・。

そんなこんなであっという間にアムステルダムセントラル駅に戻ってきた。
時間はお昼過ぎ。まだ時間があるので、ここからはアムステルダム市街を観光してみようと思う。

というわけで、この先のアムステルダム観光編は次の旅行記に続く・・・。

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