塊のチーズを熱で炙り、とろりと溶けた部分をそぎ落として、パンやじゃがいもの上などにかけて食べる料理。ラクレット。
以前から「食べたいなぁ〜」と思っていたのだが、なかなか食べる機会に恵まれなかった。今回十勝に行く機会ができたので、そこで食べてみることに。さて、そのお味はどんなものか？
十勝は言わずと知れた酪農そして農業王国だ。酪農が盛んということは、牛乳が豊富。ということは牛乳が美味い。牛乳が美味いということは、それから作られるチーズも当たり前のように美味い。という方程式は間違うこともなく、当たり前のように美味かった。トロッと適度にとろけたチーズは最高だ。
でも、我々の席に運ばれた時には、すでに削ぎ取られたチーズがじゃがいもの上にかかっていた状態なので「目の前でトロッとしたチーズをそぎ落としてくれないと、なんだか、テンションが上がらないなぁ〜」と、ちょっと残念。これだったら、自分で適当なチーズを溶かして、じゃがいもやパンの上にかければ家でもできちゃうんぢゃない？というのが正直な感想。確かにネットで検索すると、家庭で簡易ラクレットをやっている人は結構いる。
とまあ、食べる前にかなりの期待を持ってハードルを上げてしまっていた我々にとって、ラクレット自体の感動はそれほど厚いものではなかったのだが、それを超える感動があった。
それは、チーズがかけられた「じゃがいも」自体が超美味かったことだ。いつもスーパーで買うじゃがいもも決してマズくはないのだが、十勝で食べるじゃがいもと比べると「単にボソボソしてるだけぢゃね？」という気がしてならない。もちろんじゃがいもの種類の違いもあるとは思うのだが、十勝で食べるじゃがいもはボソボソしておらず、なんとなくみずみずしい。そして味わい深い気がする。単に個人的な感想だが。
ただ、どの店で食べるじゃがいもも、明らかに普段スーパーで買って食べるじゃがいもよりも全然「美味い！」と感じるものだった。逆に十勝に住んでいる人が本州でじゃがいもを食べたら「なんだ？こりゃ？」って思ってしまうんぢゃないの？と心配になる。結局、いろいろな料理を食べたが、じゃがいもに限らず、野菜はどれもこれも美味かったのは、間違いのない事実。ラクレットに比べれば、明らかにビジュアルは劣るが、味勝負で言ったら十勝の野菜は最高だ。もし十勝に行く機会があったら、是非お試しあれ！
