【ミャンマー旅行記】Day3 バガンのパゴタで絵画鑑賞?

バガンは広い範囲に遺跡が広がっているので、1日で見るのは難しい。
というわけで、本日はバガンの2日目。
昨日見なかった有名どころの遺跡を見に行こうと思う。

さて、そんな遺跡巡りの足だが、昨日はホテルで借りた電動自転車を使って回ったのだが、電動と言えどもそこそこ漕がなくてはならず、かなり体力を消耗した。
ちなみに1部屋あたり1台無料で借りられるのだが、2台目からは有料。
しかも5000チャット(約500円)も取られる。

だったら、電動バイクで2ケツして回れば体力の消耗もないんぢゃない?
ということで、ホテルの前にあったレンタルバイク屋で値段を聞くと、1日8000チャット(約800円)。
この1台で2人は乗れるし、バッテリーも40kmぐらいは乗れると店主が言っている。
ぢゃあ、今日はこの電動バイクにしよう!ということで、電動バイクを借りて2ケツする。

結果的にこれが大正解。
昨日あんなに体力を消耗したのがアホらしくなるほど楽チン。
2人で乗っても40km/hぐらいのスピードは出る(試しに一人で乗ってアクセル全開で走ってみたら50km/hぐらい出た)ので申し分ない。

ということで、一見するとお高めのように思えるが、電動自転車と電動バイクだったら、結果的に電動バイクの方が安くつくと思われるので個人的には電動バイクの方がオススメ。

さて、今日はまずホテルに近い所にあるパゴタから攻めてみようかと思う。

最初に向かったのは、バガンを代表する黄金のパゴタがある「シュエズィーゴン・パゴタ」。

シュエズィーゴン・パゴタバガンを代表する黄金のパゴタがあるだけあって、かなり立派。
当然の事ながら、観光客もいっぱいなので、お土産屋も常設っぽい感じがある。
お土産屋が並ぶ場所を過ぎるとこんな感じの長めの参道を進む。

境内に入り、中央にある黄金のパゴタを見ようと・・・

あ、あれ? 修復中?

うぉ〜! 黄金のパゴタ見れず〜! 中央の黄金のパゴタは修復中のようで、その完全な姿を見ることができなかったが、その大きさから言ってもかなり立派なんだろうなぁ〜というは容易に予想がつく。

中央のパゴタは残念ながら見れなかったのだが、その他の建物は特に修復中ということもの無く、普通に見れた。
建物は全体的に立派。

さて、ミャンマーではお寺でお祈りをする時に「八曜日」という考え方が浸透していて、自分に適応した曜日と方向にある祠でお祈りをする。

普通、1週間は7曜日だが、水曜だけ「午前」と「午後」に分かれて分類されていて、トータルで八曜日。
各曜日には方向と動物が決まっていて

土曜日;南西;竜

といった感じ。
例えば自分は金曜日の生まれなので、パゴタの北に行くと、こんな感じでモグラの像の祠があるので、そこでお祈りする。
正直なところ、パゴタにある動物の像を目指していくと「ネズミ」なのか?「モグラ」なのか?がよく分からなかったりするので、方向を軸にして探したほうが良いと思われる。

「えっ、自分は何曜日生まれかわかんないよ〜!」と思うかもしれない。
ガイド本とかには、いろいろな計算方法を使って、自分の曜日を確認する方法が紹介されている。
しかし、そんな複雑な計算をする必要なんか全然ない。

自分の生まれた曜日を最も簡単に知る方法は Google 等の検索窓に自分の生年月日を入力し、それに「曜日」というキーワードを追加して検索すればすぐに出てくる。
スマホが現地でも繋がっていれば、出発前に確認せずとも、その場で確認できる。

あと、方角を確認したければiPhoneに標準で入っているコンパスなどを使って確認すれば簡単だ。
テクノロジー万歳!

さて、日本は大乗仏教という理由なのか?あまり信仰心が深くないのか?それとも反対に生活に宗教が浸透しすぎているからなのか? 理由はともかくとして、あまりお寺に行って真剣にお祈りをすることは少ない。

しかしながら、ミャンマーの人はこんな感じで、特別なことが無くとも真剣にお祈りしている。
我々も見習いたいところだが、ちょっと大変そうに思える。
しかしながら、彼らにとっては、我々が「ご飯を食べた後には歯を磨く」ぐらいの「習慣」的な感覚なのかもしれない。

中央のパゴタの東側階段下の地面には、小さなくぼみがあって、そこに溜まった水にパゴタのてっぺんが写っているのを見ることができれば天国に行け、見れなければ地獄に行くと信じられた場所がある。

そんなことを知ってか知らずかわからないが、その場所にはたくさんの観光客が集まっていた。
みんな欲深いのか?いつまでたっても途切れることが無く、スマホで水面に写ったパゴタの写真とかを撮るもんだから、我々は全然見ることができず。

結局相当待ってからなんとか見ることができた。
んで、パゴタがちゃんと写った水面が見えたのか?というと、ちゃんと見えました。

個人的には「こんなの自分が見る角度を色々といじったら、絶対に見えるでしょ〜」というのが正直な感想。
こういうことを安易に思ってしまう自分は、水面に写ったパゴタが見えたとしても、絶対に天国には行けないと思う。

そんなくぼみがある東側の階段脇には「病を治す」と信じられている「ナッ神」の像が浮き出ている。
この像に金箔を貼ると良いらしく、欲深い妻は一生懸命貼っていた。
ちなみに妻は「目」にわずかな不安を抱えているらしく、金箔はナッ神の「目」に貼っていた。
自分はどこに貼るかなぁ〜。頭かな?

ちなみにこの「ナッ神」は「ナッツ神」ではないので注意が必要。
普段ガイド本をちゃんと読まず、フィーリングで読んでいる自分は、しばらくの間「ナッツ神・ナッツ神」と真面目にバチ当たりな間違いをしていた。
まあ、ナッツ神は千葉あたりにいるのかもしれないが・・・。

シュエズィーゴン・パゴタは黄金のパゴタなので、ついついそちらに目が行ってしまいがちなのだが、立派な仏像もちゃんとある。

シュエズィーゴン・パゴタを後にして、我々が次に向かったのが「ナッタウ僧院」。
シュエズィーゴン・パゴタの参道の一番端にあるって感じの位置関係でかなり近い場所にある。

ナッタウ僧院は「僧院」という名前が付いているだけあって現在も数名の僧侶が出家生活を送っている僧院。
正直「黙って入っていいんだろうか?」という感じで、僧侶が洗濯などをしていて生活感溢れる感じ。

んで、その僧院の一角にはかつて仏典を納めていたという書庫があって入ってみる。
現在は書物ではなく、黄金に輝く立派な仏像がある。
しかし、我々が今回ここに訪れたのはこの仏像が目的ではなく・・・

こんな感じの美しい壁画が目的。

この壁画はバガン滅亡後の15世紀頃に描かれたと考えられてて、壁画だけではなく、仏像がある部屋の入り口にある装飾とかも立派だった。

壁画は15世紀に描かれたとは思えないほど、結構しっかり残っている。
ガイド本によれば、軍隊や宮殿の様子が描かれているとのことだった。

我々が建物内を見ていると、たまたま通り掛かった僧侶と目が合ってしまった。
無断で入っていいのかわからないが、無断で見ていたので「怒られるかな?」と思いつつも「ミンガラーバー(ミャンマーの一般的な挨拶。時間に関係なく使える)」と言うと、「中の写真を撮ってもいいんだよ」と聞いてもないのに親切に教えてくれた。
ということで、勝手に入って勝手に中を見ても大丈夫なようだ。
ガイド本には「鍵がかかっている場合は僧侶に声をかけて」と書いてあるので、場合によっては施錠されていることもあるのかもしれない。

挨拶のことに言及したので、もう一つ。

現地語を覚えておくなら、たくさん覚えておくことに越したことはないと思うが、今まで色々な国に行った自分の経験から言って、覚えておけば良い現地語は「こんにちは」と「ありがとう」だけで十分だと思う。

下手にたくさんの現地語を使って、特に現地の人に質問する時に現地語で聞いてしまうと、相手は「この人は現地語ができるんだな」と思ってしまい、現地語で返されてしまう。
もちろん聞き取れるのであれば問題ないのだが、聞き取れないのであれば逆に失礼だ。
というわけで、現地語を言うのは「こんにちは」と「ありがとう」ぐらいにとどめておいたほうが良いと思う。

さて、ミャンマーでの「ありがとう」は「ミンガラーバー」であることは先ほど述べたが、「ありがとう」は何と言うか?

ビルマ語での「ありがとう」は「チェイズーティンバーデー」。
ちょっと長くて覚えにくい。
この表現はフォーマルとまでは言わないが、ちゃんとした「ありがとうございます」的な表現。

その他に「チェーズーベー」という表現があるのだが、こちらは短くて覚えやすいのだが、日本語に訳すと「ありがとっ!」ぐらいの軽い謝辞な感じだそうだ。
正直これでは失礼だと思ってします。
しかし、たまたま日本語・英語が微妙に話せる現地の人と話す機会があったのだが、彼女曰く「チェーズーベーで十分だよ」と。

まあ、海外から日本に来た観光客に「ありがとっ!」みたいに言われたら「失礼だなぁ〜」と思うかもしれない。
しかしながら、彼らには悪気があるわけではなく、感謝の気持ちを伝えたいんだろうということは容易に想像できるだろう。
それと同じように穏やかなミャンマー人はそんなことぐらいでムッとするような人はおらず、我々はこの旅でしこたま「チェーズーベー」を連発していた。

たいてい、言われた相手はニコニコしているか「テェーズーベー」と返してくれるので、何かある度に「チェーズーベー」と言えば、空気がさらに和むと思うYo!

さて、続いて向かうは「グービャウッジー」。
電動バイクで5分ぐらいの場所にある。

「グービャウッジー」の「グービャウッ」とは「壁画の寺」という意味で、「ジー」は「大きい」という意味だそうだ。
というわけで「大きな壁画の寺」とでもいいのだろうか。

「大きな」と名のつくほど大きい感じはしなかったが、それでも立派なお寺。
「壁画の寺」と名がつくだけあって確かに内部は綺麗な壁画なのだが、帰国後に写真を確認したら、ここの壁画を全然撮っていなかったことに後から気づく。

さて、グービャウッジーの近くに同じような名前の「グービャウッゲー」というお寺があるので行ってみた。
電動バイクで1分もかからない近さ。

「グービャウッゲー」の「ゲー」は「小さい」という意味だそうなのだが、別に「小さい」と名前がつくほど小さい感じはなく、先ほどのグービャウッジーと同じく結構立派なお寺に感じた。

このお寺の面白いところは、中に入って進んでいくと、かなり大きめの仏像が鎮座する。
まあ、ここまでは普通なのだが、その仏像の両サイドの壁にはたくさんの小さな仏像を収めるくぼみが作ってあって、これまた色々なテイストの仏像が各くぼみに鎮座している。

この感じはかなり圧巻で、こんなタイプのパゴタは他になかったなぁ〜と思う。

しかし、このお寺の難点は、すごく暗いこと。
中央のパゴタこそ多少の明かりで照らされているが、反対側にある大きな仏像は全く明かりで照らされておらず、当然回廊も全然明かりもなく、外からの光も入ってこないもんだから、懐中電灯的なものがないと見るのはなかなか難しかった。
我々はiPhoneのライト機能を使って回る始末。

我々のちょっと前を歩く西洋人の観光客が、ガイドを連れて見ていたのだが、彼らの声は聞こえるのだが姿が見えず。
その観光客がたまに写真を撮るために炊くフラッシュで、なんとかその位置を確認できるというぐらいの暗さ。

さて、ここで一旦パゴタ鑑賞は中断し、ニャンウーの市街に行って市場を覗いてみようかと思う。

ニャンウーの市場はかなりの賑わい。
屋根が付いているところは基本的に電気とか無いようで、すんごく暗いのだが、それでもバガンに住んでいる地元の人は基本的にここで食料品とかを買い求めるんぢゃないか?と思うぐらい、

確かに小さなコンビニ的店はいくつかあったが、スーパー的な店は全然なかったもんね。
多分市場で買うのが一番新鮮でいいんだと思う。
でもそれだけ人が集まるので結構カオス。

市場には日本でも見慣れたようなものもあれば「何だ?こりゃ?」というものまであってなかなか楽しい。

ただし、肉や魚のコーナーは、写真をアップすると、ちょっと引いてしまうぐらいハエがたかっていたことは否めない。
それだけ見ると「うわぁ〜、やっぱミャンマーって衛生状態とか悪いんだなぁ〜」とか安易に思ってしまいがちなのだが、逆にヤンゴン市街にあった市場では路上で肉や魚を売っていても、全然ハエはたかっていなかった。

自分はかなりお腹が弱く、韓国のキムチだらけの辛い料理を食べても若干お腹を壊すし、今まで数回タイに行っているのだが、その中でも2回ぐらい帰国してから1週間ぐらい下痢が止まらなかったほどお腹を壊したことがある。

そんな自分でもミャンマーでガンガン屋台とかの飯を食べたが、結局のところお腹を壊す気配は全くなく、最近海外に行くとお腹をやられる傾向にある妻も全然大丈夫そうだった。
帰国後、妻に「最初、そんなに屋台でガンガン食べて大丈夫かなぁ〜?って思った」と言われたぐらいなのだが、結局大丈夫で、最後の方は妻もあまり気にしなかったそうだ。
ミャンマーはどの街に行っても、路上にゴミがあったりして衛生状態は悪そうに見える。
しかしながら、実際のところ、それほど悪くないんぢゃないか?というのが自分の結論。
もちろん、だからと言って水道水をそのままガンガン飲むようなことはしない方が良いと思う。

この市場で面白かったのは、こんな感じで仕立て屋があったこと。
足踏みのミシンが通路に置いてあって、その場で仕立ててくれるんだと思われる。

一応、何となくで売っているもののエリアが分かれてはいるが、明確な区分けものないので食料品のすぐ隣に仕立て屋があったりして混乱する。

ちょっとお腹が空いたので、市場から少し離れた食堂的な店に入る。
店内は若干汚くて不安を感じたが、結構お客が入っているように見えたので果敢に挑戦。

しかし、店に入ってから気づいたのだが、店内に入るのはほとんどが男性。
若い男性もいればちょっと歳がいった男性もいる。

んで、食事をしているのか?といえば、なんだかお茶一杯でひたすら粘っているようで、ほとんどの人が充電しながらスマホをいじっている感じ。
正直「こんな時間に何してるんだ?」と思う。
朝から晩まで働く気性の日本人からしたら「働け!」と、ついつい思ってしまう。

多くの東南アジアの熱い国では、熱いので働く気がしないと言うこともあるが、基本的に「食いっぱぐれ」をしないと言うこともあって、勤勉さに欠けるところが見られる。
なんせ、寒くはないので、そこらへんの外で寝てたところで死ぬことがないのだ。
逆に極寒の国なんかだったら、死んでしまうので外で寝ることなんてできない。
そうなると、最低限の生活を守るためにそこそこ働かないと生きていけないのだ。

それだけが理由ではないとは思うが、そう言った理由もあって、例えば東南アジアとヨーロッパでは社会的に結構な違いがあったりするのではないか?と思う。

さて、そんな汚い店でガイド本に載っている写真を見せて何か食べられるものはないか?と尋ねたところ、この写真の汁なし麺しかなかった模様。
これが見た目に反して結構辛く、辛いものが苦手な我々夫婦には結構きつかった。
それ以前に麺の固さとか味とかで、あまりイケてない食事となってしまった。

さて、気を取り直して、今日はこれから「ミンナントゥ村」にある遺跡群を見に行くことにする。
ミンナントゥ村はニャンウーの空港に近いところにある村だ。

で、まず向かったのは「ナンダマンニャ寺院」。
ミンナントゥ村の中にある有名なパゴタでは一番北側にあるパゴタ。

ナンダマンニャ寺院は、それほど大きなパゴタではないのだが、それでも立派なパゴタ。
有名なパゴタのようで、その前には常設っぽいお土産が幾つかあった。

このパゴタは内部の壁画が有名らしく、瞑想中のブッダをエロティックな女性が惑わすシーンを表した「マーラの誘惑」という壁画が有名らしいのだが、自分はどれがその壁画なのか?が分からずじまい。

あと、外壁の角っこには怪魚マカラを表した装飾があるらしいのだが、個人的には「ふーん」といった感じ。

我々は次の遺跡に行こうかと思っていたら、ナンダマンニャ寺院の前にいた物売りが「あっちが洞窟だよ」と言う。

ガイド本には何も書いてなかったので「???」だったのだが、とりあえず行ってみると、こんな感じの洞窟があった。
ここら辺の寺院はこの洞窟も有名らしい。
んで、中に入れそうだったのでとりあえず入ってみると・・・

突き当たりにはこんな感じのLEDで飾られた小さな仏像が置いてあるのみ。
昔の修行の場とかそういう感じだったんだろうか?

ナンダマンニャ寺院の斜め前にも名の知れないパゴタがあったので一応入ってみることに。

そんなパゴタでもこんな感じで鎮座する仏像は立派。
ではガイド本に紹介されるパゴタと紹介されないパゴタとは何の違いがあるんだろうか?と不思議になる。

さて、続いて向かったのは「ダンブラ寺院」と「パヤトンズー」

まずはタンブラ寺院に行ってみる。
タンブラ寺院は大きさは中くらいで、外から見るとごくごく普通のパゴタに見える。
この寺はガイド本によれば壁画が美しいとのことで、期待大だ。

ところが、ここでちょっとした問題が発生。
入り口に鍵がかかっており、入れないのだ。
他に入れる場所がないか?と一周ぐるっと回ってみたが、やはりこの鍵がかかった場所からしか入れなさそう。
あたりを見回しても管理人っぽい人も見当たらない。
困った。

そういえば、タンブラ寺院から歩いて1分ぐらいのすぐ隣にあるパヤトンズーの前に物売りのおばちゃんがいたなぁ〜と思って、そのおばちゃんのところに行き「タンブラ寺院の鍵って持ってない?」と聞くと、どうやら他の物売りの男性が鍵を管理しているようなのだが、その男性は今食事のために出かけてしまったそうなのだ。
う〜ん、万事休す。

しかし、そのおばちゃんは機転を利かせ、その男性が鍵をしまっている場所から鍵を出してきて「入って来なよ」と。
「観光客に鍵を渡しちゃうって、そんなズボラな管理でいいのかっ?!」とは思ったが、まあ、自分たちが入れるのであれば何だっていい。

というわけで、その鍵を持って再びタンブラ寺院に行き、自分たちで鍵を開けて中に入る。

このパゴタも4方に仏像が鎮座している。
それぞれの仏像の表情には険しさが無く、かなり穏やかな表情。

んで「美しい」とガイド本に書かれている壁画の方だが、確かに美しい壁画だ。
壁がはがれ落ちている場所も少なく、ほとんどの壁画が残っている。
描かれた絵は細部まで細かく、主にブッダや僧侶の絵が多い。

オールドバガンにあった「アーナンダ寺院」などには回廊の壁に小さな仏像を設置する場所を設け、そこにたくさんの仏像を設置していた。
そして、このタンブラ寺院の壁画はそのような小さな仏像を設置するわけではなく、壁画で代用したのかな?と勝手に想像。

タンブラ寺院に限った話ではないのだが、この壁画は人間の身長程度だけではなく、天井まで様々な絵をびっしり描いている。
ここまでたくさんの絵を描くのは大変だろうなぁ〜と、当時の人の苦労が読み取れる。

さて、タンブラ寺院の次はすぐ隣にあるパヤトンズーに向かう。
そうそう、タンブラ寺院には元の通りちゃんと鍵をかけて出てきましたよ。
そして、鍵を貸してくれた物売りのおばちゃんに鍵を返す。
すると、鍵を返すのとまるでセットのようにおばちゃんの土産売り熱にスイッチが入る。

とりあえず「後でね」と言ってその場を切り抜けてパヤトンズーへ。

パヤトンズーはこんな感じで、同じ形の塔が3つ並ぶパゴタ。
それぞれの塔は内部で繋がっているので中央の入り口から入れば中は全て見ることができる。
しかしながら、内部はこれといって特徴も無い感じのパゴタだった。

パヤトンズー前の道路と直交するような形で伸びる道の先にあるのが「タヨッピェ寺院」

タヨッピェ寺院は、寺の周りをぐるっと壁が囲む造りになっている、バガンではちょっと珍しい感じのお寺。
建物自体はわりと大きめだった。

タヨッピェ寺院の特徴はこのような外壁らしく、確かに彫刻はかなり細かく精巧に出来ている。

中に入ってみると、こちらも4体の仏像が鎮座するレイアウト。
こちらの仏像も穏やかな表情ばかりで、険しい表情の仏像ではない。

そんな穏やかな仏像に見守れながら、仏像の前で昼寝をする地元の少年3人。

パゴタの構造的に、各仏像が鎮座している場所はちょっとした部屋になっており、それを狭めの回廊で繋ぐような構造になっている。なので、回廊からは仏像のある部屋の中はあまり見えない。

なので、回廊から仏像の部屋に入ってまず目に入ってきたものが、こんな感じで死んだように眠る人が3人もいたもんだから、若干びっくりする。
彼らはぐっすり眠っていて、我々が周りを歩いても全く起きる気配はなかった。

こんな光景を見ていると「あぁ、ミャンマーってわりと平和な国なんだろうなぁ〜」と思う。

タヨッピェ寺院から、パヤトンズーまで戻り、そこからさらに南下するとあるのが「レイミャナー寺院」

レイミャナー寺院は外壁が真っ白に塗られた珍しくて印象的な寺院。

レイミャナー寺院の4体の仏像は全て黄金の仏像だ。
ちょっと特徴的だったのは、各仏像の上には傘となるような布が張られていたこと。

内部の壁画も状態は良くないものの結構残っている。
ブッダの母である摩耶夫人の姿や、天井にはたくさんのブッダの姿が見える。

さて、ミンナントゥ村の遺跡はだいたい見たので、お腹もすいてきたことだし、オールドバガン方向に戻ることに。

その前に「バガン・ビューイング・タワー」を近くで見ようということで、寄ってみた。

バガン・ビューイング・タワーはバガン平原を見渡せるように作られた58mの高さの展望タワー。
一応、あまり目立ちすぎないように、他のパゴタと同じような色で塗られているのだが、近くで見ると完全な近代建物だ。

上層階にはレストランもあるそうで、食事や休憩もできるらしい。

さて、ここからオールドバガンの方向に戻ることにするのだが、iPhone上の地図だったら近道できそうな道が地図上にバッチリ書かれていた。
「おぉ!この道行けばいいぢゃん!」と意気揚々と行ってみたのだが、最初から未舗装の道で若干不安を覚える。

とりあえずどんどん行ってみるが、だんだん道は悪くなり、とうとう「この先、道?」と思うな状態になってきてしまったので、泣く泣く引き返す。
電動バイクのバッテリーを気にして近道しようとした結果、逆にバッテリーを食ってしまうという結果に・・・。

ミンナントゥ村からオールドバガン方向に行くには、空港とニャンウーの街の方向をぐるっと回らなければいけないのでちょっと面倒。

さて、今日のお昼ご飯として選んだレストランは、オールドバガンにある「アーナンダ寺院」の近くにある「ザ・ムーン」というお店。

「ザ・ムーン」は予想はしていたものの、かなりの観光客向けのレストランで、地元客は全然おらず、100%観光客で埋まっていた。

店は基本的にテラス席で、東南アジア感を頑張って出しました〜!というような感じの造りになっていた。

ガイド本を読むと「パイナップルカレーなど季節の野菜や果実を用いたメニューが自慢」と書かれていたので、その「パイナップルカレー」など、ここまでほぼミャンマーカレーぐらいしか食べてなかったので、ちょっと趣向の違うメニューを頼んでみた。

んで、肝心のお味の方であるが、マズくはないが、値段相応か?と言われると答えは「No」だ。
パイナップルカレーは我々の口には合わないなぁ〜という感じ。
それ以外の料理は「別にミャンマーぢゃなくても、どこの国でも食べられるよね」って感じかな。
だったら個人的には地元民で溢れる「クセ」のある料理を食べたほうがよかったかも・・・。

さて、せっかくオールドバガンに来たので、昨日見ていなかった大型のパヤー2つに行ってみようかと思う。

まず向かったのは「スラマニ寺院」

スラマニ寺院は結構大型の寺院で、こちらも寺院の周りをぐるっと壁が取り囲むような造りになっている。
バガンのパゴタの中でも有名なパゴタの部類に入るので、参道の両脇には常設のお土産屋が並ぶようなパゴタ。

このパゴタも大型のパゴタなので、4方に仏像が鎮座している。
仏像は黄金のものもあれば、そうではないものもあり、はたまた顔だけ黄金でできている仏像もあったりして不思議。

しかし、このパゴタの特徴は、仏像が鎮座する部屋をつなぐ回廊の壁にびっしり描かれた壁画なんぢゃないか?と思う。

ここの壁画はかなり見事な出来で保存状態もそこそこ良い。
あと、単に仏の絵だけが描かれているわけではなく、象の絵があったりと、当時の人々の生活が垣間見えるような絵も多数あった。

もちろん仏の絵が基本であることは間違いない。

この寺院は当時の王様がこの地でルビーを発見したことを仏に感謝して捧げられた寺院で、この寺院の名前「スラマニ」は「無上の宝石」という意味だそうだ。

スラマニ寺院の次に向かうは、スラマニ寺院にほど近いところにある「ダマヤンヂー寺院」

ダマヤンヂー寺院はかなり大型の寺院で、「アーナンダ寺院より大きな寺院を」という王様の意向で作られたお寺。

ダマヤンヂー寺院に向かう途中にでもその大きさがわかるぐらいで、途中の離れた場所から写真を撮ってその大きさを表現しようとした(上写真)が、写真ではその大きさが上手く表現できず。
まあ、とにかく大きなお寺なんですよ。

こちらに鎮座する仏像も黄金の物や、顔だけ黄金のもの等さまざま。
仏像が二つ並んで鎮座するものもあって、他のパゴタとちょっと違う感じもある。
しかも建物の作りも他とちょっと違う。
表現が難しいのだが、通常は仏像が鎮座する部屋同士を回廊でつなぐのだが、その回廊だけではなく、ただ一周ぐるっと回廊だけがつながる道がその内側にあったりする。

このパゴタの回廊は天井がすごく高い。
あまり日が入らない構造なのか?結構暗い感じがある。
天井が高いので、鳥にとっては好都合な場所なのか?鳥の鳴き声が結構するし、なんだか鳥の糞の臭いがしてちょっと居心地の悪いパゴタだった。

ダマヤンヂー寺院の前でカットマンゴーとカットグアバを売るおばちゃんがいたので、思わず買ってしまう。
自分で皮をむいて切る手間がかからないので思わず手を出してしまったのだが、全然売れてないのか?買ったものは結構パサパサで「これぢゃあ、市場で買って自分で剥いた方が良かったわ〜」と思う感じ。
ちょっと失敗。

この2日間でたくさんのパゴタを見てきて、かなり疲れてしまった。
昨日見なかったサンセットを見に行こうかとも思ったが「もういいか〜」という気にもなって、これでバガンのパゴタ巡りは終了にしようかと思う。

ということで、のんびりするために、ダマヤンヂー寺院の前にあった休憩所的な店でココナッツジュースを飲むことにする。

こちらのココナッツはかなり大きく、ずっしりとしてる。
二人でシェアして飲むのにはちょうどいいんぢゃない?と思ったが、ジュースの量はかなり少なめ。
割ってもらうと下た写真ように中は結構小さかった。

ちなみにスリランカに行った時に飲んだココナッツはこんな感じで、同じ「ココナッツ」といえども大きさも形も全然違かった。
熟れ具合にもよるのかもしれないが、中の白い果肉の部分の硬さもミャンマーのものとスリランカのものでは違かった。

昨日飲んだサトウキビジュースが気に入ってしまった妻は、再びサトウキビジュースが飲みたかったようで、ここでもサトウキビジュースを買う。

やはりライムを絞って飲むのがスタンダードのようで、こちらも美味い。

さて、バガン観光は今日で終わり。
明日はここから「マンダレー」という街に移動して、弾丸でマンダレーを観光する予定。

ここまでとこの先のミャンマー旅
Day1・2 完全想定外!日本人にビーサンをパクられる!
Day3 バガンのパゴタで絵画鑑賞?
Day4 時間無いのにバイクがパンク! マンダレーヒルのサンセットに間に合うのか?!
Day5・6・7 実はがっかり?雨季のゴールデンロックはこんなことに!
Day7・8 スーチーさんちに行ってみた!

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