【ジョージア旅行記】Day6 入国審査でワインがもらえるジョージア(グルジア)ってどんな国なんだぁ?!

この旅2国目となる「ジョージア(グルジア)」へと移動。

モスクワからエアロフロートロシア航空で、モスクワからジョージア(グルジア)の首都「トビリシ」へ飛ぶ。

アメリカの「ジョージア」に留学経験のある妻なんかは「ジョージア」と聞くと、すぐにアメリカのことを思い浮かべてしまうそうだ。
結構年配の方なんかもジョージアと聞いてもピンとこないだろう。

ジョージアは以前はソ連を形成する国の一つであって、ソ連崩壊後は「グルジア」という名前で知られている国だ。
「グルジア」というのはロシア語読みで、この名前で世界中に知られているのだが、実際のところ、現在ではロシアとはあまり仲が良くなくて、このロシア語読みの「グルジア」というのが嫌なんだそうだ。
というわけで、最近になって世界中に「グルジア」では無く「ジョージア」と呼んでください!とお願いしている。
先ほども書いたように「ジョージア」と言うとアメリカの都市と混同する可能性があるので、抵抗がある国もあるそうだが、日本は「まあ、現地の政府がそう言うんだったら、おたくの言い分を尊重しますよ」と言うことで、基本的には「ジョージア」と呼ぶことにしたそうだ。

というわけで、今後「ジョージア」と書いていきますが、アメリカの都市を指しているわけではないことを、ご理解ください。

そんなこんなで、モスクワからの飛行機は1時間半ぐらいで、ジョージアの首都「トビリシ」に到着。

一国の首都の空港とは思えないほど、到着ロビーはがら〜んとしていた。
ジョージアではロシア語では無く、現地の言語が使われており、文字も独特。
ちょとしたデザインのような文字が可愛らしく感じる。

さて、入国審査の前にちょっとトイレに寄って、ATM現地のお金を下ろしたりしていたら、気づけば入国審査はガラガラで、我々は乗ってきた飛行機のほぼ最後の人となってしまった。

入国審査は、世界最強パスポートの一つである日本のパスポートにより、何の問題もなくスタンプが押される。
すると、審査官はパスポートとちょっと小さめの瓶を渡す。
なんだろう?と思っていると審査官は「Welcome to Geogia」と。

どうやら渡された瓶はワインのようだ。
実はジョージアはワイン発祥の地らしく、町中の至る所に酒屋さんがあって、どうやらワインが豊富で値段も安いそうだ。
残念ながらお酒の飲めない我々には嬉しい情報でもないのだが、お酒好きの人にとってはかなり好印象の国なんぢゃないかと思う。

入国審査を抜けたら街へ向かうのだが、その前に現地のSIMを売るカウンターがあったので、現地SIMを買うことに。

SIMを売るカウンターは3つぐらいあったのだが、我々が行った時には一番右端の赤いブースしか人が居なかったので、選択肢はなくそこで買う。
この後、ジョージアを旅して行くと、大体の物価というのがつかめるのだが、今思えばSIM代は結構高かった気がする。(すいません、正確な値段は覚えてないです)

まあ、滞在日数が少ないので割高に感じたのかもしれない。
長く滞在するのであれば、そうでもないかも・・・。
ただ、現地SIMがあれば旅がグッと楽になるのも事実なので、高いかどうかは個々の判断だと思う。

無事SIMを購入し、旅もグッと楽になりそうな予感を感じつつ、空港から街へ向かう。

トビリシの空港は市街から離れた東の方にあって、車でも30分から45分ぐらいかかる距離にある。
街まで出る手段としては、タクシーか電車かバスということになる。
まあ電車かバスがあるんだったらタクシーは使わないと思うが、電車は本数が少ないのでちょっと利用しにくいらしい。
ということでバスで市街へ。

バス停はターミナルを出たすぐ目の前にある。
SIMが売っているブースのすぐ近くにターミナル出口があるので、そこを出た目の前。
常にバスが待機しているかどうか?は不明なのだが、我々が行った時にはすでにバスが待機していた。

市街行きのバスはこんな感じの黄色いボロボロのバスで、バスの番号は37番。
いろんな番号のバスがたくさんいるわけでもないので、迷う心配は無用だと思う。

バス料金の支払い方は、意外にも自動徴収。

後で詳細は記述するが、トビリシでは日本のSuicaのような交通カードが発達しており、そのカードで地下鉄に乗れる。
同じ交通カードでバスも乗れるので便利。
機械の右側のところにタッチされると必要分の料金が引き落とされるシステム。
どのバスでも、この料金徴収機がボロボロなので「絶対にちゃんと動かないでしょ〜!」と思うのだが、意外や意外、ちゃんと動いていた。

しかしながら、空港に到着していきなりその交通カードを入手するのは難しい。
そんな場合は硬貨での支払いが可能なので同じ機械の左側に投入する。
うろ覚えで申し訳ないが、1回0.5ラリか1ラリぐらいだった気がする。
我々はバスの中ですんごく戸惑っていたら、周りの乗客のおばちゃんたちが次々と教えてくれたので助かった。
お金を投入するとレシートみたいなチケットが出てくる。
そのレシートは別に後で使うわけでもないが、一応支払い証明となるので降りるまで大事にとっておこう。

ここで、注意点なのだが、この機会は紙幣を受け付けていない。
硬貨が必要なのだが、現金両替でジョージアの通貨を入手した場合はその限りではないかもしれないが、我々のようにATMで現金を入手してしまった場合は硬貨の入手が難しい。
というわけで、我々はバスに乗る前に空港内のショップでガムなんかを買って小銭を用意しておいた。

空港と道路、鉄道駅の位置関係はこんな感じ。
鉄道駅は道路とパーキングを挟んだ反対側にあるみたい。
時間が合えば電車で市街に出ても良いと思う。

SIM売り場は空港の端(バーガーキングの反対側)にあるカフェの手間にある。
んで、バス乗り場はSIM売り場から一番近い出入り口を出た目の前。
必要であれば参考にしてくだされ。

というわけでバスで市街に移動。

バスから空港の外観が見えたのだが、施設自体は新しく立派なのだが、一国の首都にある空港には似つかわしくないこじんまりとした空港だった。

バス乗り場付近に、日本とジョージアの国旗が描かれた看板があった。
帰国後ネットで調べてみたら、Jaica(ジャイカ)の活動でこの空港施設の何かを日本が協力しているらしい。

空港と市街の位置関係はこんな感じ。
バスだと市街まで45分か1時間ぐらいかかる。

我々は「ラステーブリ駅」近くに宿を確保していたので、そこら辺でバスを降りる。
バスはバス停で必ず止まるシステムのようだったので、iPhoneの地図アプリ(Maps.me)で現在走っている場所を確認しつつ、降りたい場所の近くで降りるようにした。

ラステーブリ駅の前には「ショタ・ルスタヴェリ」の像があった。

この人は何をやった人なのか?は全然知らないが、こういった像を作るところはロシアやヨーロッパ、あるいはソ連の系列を汲んでいるなぁ〜と感じる点だ。

ちょうど昼時でお腹も空いていたので、宿のにぃちゃんに「この辺でオススメのレストランは無い?」と聞いたら「ヒンカリレストランというお店がおすすめだよ」と教えてもらったので行ってみた。

ヒンカリレストランの場所はすごくわかりやすく、ラステーブリ駅の交差点を挟んで反対側の角にある。

レストランで一通り注文して待っていたら、まず飲み物が来た。

お酒が飲めない我々はソフトドリンクメニューで「レモネード」と書かれていたのがあったので、それを注文したら、こんな感じで「どう考えてもケミカルな感じがするぅ〜!」というような不思議な飲み物が出て来た。
完全に我々の予想の斜め45度上を行くような飲み物だった。

お味の方はどうだったか?というと「可もなく不可もなく」って感じ。
想像よりはケミカルな感じは少なく、飲み続けていると結構おいしく感じられる不思議な飲み物だった。

実は翌日別のレストランで同じように「レモネード」とメニューに書かれていたのがあったので、「あっ、昨日のやつだね」と思って頼んだら、今度は緑色では無い金色っぽいやつが出て来た。
パッケージをよく見ると緑のやつとそっくりだったので、どうやら製造元は同じのようだ。

帰国後ネットで調べて見ると、ジョージアでは結構メジャーな飲料メーカーの製品らしく、5種類のバラエティーがあるようだ。
我々が最初に飲んだ緑色は「タラゴン」というロシア南部や中央アジアに分布するキク科ヨモギ属の多年生植物らしい。
半耐寒性なので、日本のような高温多湿の環境では育ちにくいそうだ。

予想外の飲み物で度肝を抜かれた感があったが、そうこうしているうちに食事が運ばれて来た。
まずはジョージアの国民食「ヒンカリ」

ヒンカリとはこんな感じの不思議な形の餃子みたいなもの。
実は以前ロシアでも食べたことがあったのだが、その当時はこれが「ヒンカリ」という食べ物だってことは知らずに食べていた。
中の具である肉の汁が皮の中に閉じ込められていて、一気にパクッと食べると肉汁が溢れて来てとても美味い。中央の上の皮がまとめられている場所を手で持って食べるのが一般的らしい。
持ち手の皮がまとまった部分は本当に皮しかないので、こちらの人は食べないそうだ。

メニューにはヒンカリが0.3ラリと書かれていて、他のメニューに比べて異常に安かった。
「?」と不思議に思っていたら、メニューに書かれていた値段は1個あたりの値段で普通5個か10個ぐらいの単位で頼むそうだ。
1個だけという頼み方はできない感じ。
ただ、ヒンカリは国民食でもあるので、他の料理に比べて安いことは確かなようだ。

実は今回の旅でヒンカリを食べたのはこの一回だけだったのだが、後々考えると「もっといろんなところでたくさん食べておけばよかった〜!」と後悔している。
安いし美味いので個人的にはかなりオススメだ。

続いて来たのはハチャブリ。
これもジョージアの国民食。

基本的にはパンで、写真は平べったいものだが、ひし形のような形のものもあれば、チーズが入ったものもある。
写真のやつはチーズが乗っているもの。
まあ、この大きさのパンでしかもチーズががっつり乗っていたら、どんなボリュームかだいたい予想できるとは思うが、確実に元気いっぱいな男子ぐらいしか食べきれないんぢゃないか?という感じで、我々のようなおじさんおばさんでは全然食べきれなかった。
我々はこれ一枚で2人が2日ぐらい過ごせてしまうんぢゃないか?というぐらいのカロリー。
結局、2人で1/4ぐらいしか食べられず、残りは持ち帰りに。

とはいえ、お味の方は、間違いなく美味しい。
パンの質も結構高い方だと思う。

もう一品頼んだのはお肉とお米のスープ「ハルチョー」。

どろっとしたトマトベースと思われるスープの中に「テールかな?」という感じの牛肉と、みじん切りにされた野菜と、お米が入った不思議なスープ。
こちらも上にパクチーが乗っているので、パクチー嫌いな人には厳しいかもしれないが、我々は全然
大丈夫。
お味の方も結構美味しく、見た目を裏切らないオーソドックな味だ。

写真ではなかなか伝わりにくいと思うが、こちらもすごい量で「一人だったら絶対食べきれないだろう」と思うような量だった。
基本的にジョージアのレストランで出てくるものは量が多いので、少人数で食べる時は注意が必要。
ただ、ハチャブリのようなものは、後でテイクアウトにしてもらうこともできるので、そこら辺は臨機応変に食べた方が良い。
ちなみに、ヒンカリは時間が経ってしまうと美味しくなくなってしまう(皮が乾いてしまうんぢゃないかと思われる)ので、多分テイクアウトは無理。

ヒンカリハウスで超腹一杯食べた我々は、観光に出かける。

ヒンカリハウスの目の前にある地下鉄駅「ラステーブリ」から地下鉄に乗り南下。
「アブラバリ」駅へ向かう。

ジョージアもかつてはソ連を形成していた国なので、地下鉄の構造もロシアやウクライナ等とほぼ一緒。
かなり深いところを走っていて、ホームまで降りるエスカレーターもかなり長い。

ただモスクワとは違うのは、地下鉄の案内板にちゃんと英語表記があること。
ジョージアの文字は全然読める気配はしないので、英語表記が無いと絶望的だと思われるが、そんな心配は無用だった。

ジョージアで地下鉄やバスに乗るなら、絶対にメトロカードを買っておいた方が良いと思う。

基本的にジョージアでは地下鉄やバスの値段は安い。
値段は忘れてしまったのだが、メトロカードは確か5ラリ(230円ぐらい)でそのうち2ラリがデポジットとして取られるが3ラリはすぐに使える。
地下鉄は一回0.5か1ラリぐらいだったので、プラスでいくらかチャージしておけば、数日ぐらいの滞在だったら全然問題ない。

このカードのありがたいところは、複数人の利用でも1枚でOKなところ。
むしろそういった使い方を奨励される。

我々は宿で貸してもらったカードを1枚持っており、もう一人の分を窓口で買おうと思ったら「一人持ってるんだったら、それでいいわよ」とおばちゃんが言って来た。
地下鉄だったら改札で2回かざせば良いし、バスだったら料金の徴収機に2回かざせば、2回分落とされるそうだ。
地下鉄の改札口には監視員みたいな人がいる場合があるのだが、別に2回かざして通過しても何も文句は言われない。

さて、そんなこんなで地下鉄でアブラバリ駅に到着したら、そこからテクテク歩いて「ツミンバ・サメバ大聖堂」へ向かう。
徒歩で10〜15分ぐらいで到着できる距離。

ツミンダ・サメバ大聖堂の入り口はこんな感じで、歩いて来たら地図なんか見てなくても「あっ、ここだね」とすぐわかるような立派な入り口。

この教会は現在のジョージア正教の総本山となっている。
この教会が建てられる前はこの後訪れるシオニ大聖堂が総本山だった。

比較的新しい教会のようで、建物は綺麗。そして敷地もかなり広い。
地図では分かりにくいのだが、この場所はアブラバリ駅から歩いてくると、ずっと上り坂で、小高い丘の上に建っている。なので、ここからジョージア市街がよく見えて景色が良い。
まあ、総本山の教会らしくそういう場所を選んだんだろうと思われるが…。

さて、ツミンダ・サメバ大聖堂から次の観光ポイント「メテヒ教会」へ。

ツミンダ・サメバ大聖堂の前は結構急で細い道なのだが、その道をバスが通っていた。
交通カードを持っていることだし、思わずそのバスに乗って、先ほどのアブラバリ駅までバス。
そしてそこから徒歩で向かう。

もうすっかり日も暮れてしまったのだが、メテヒ教会はライトアップされていた。
見た目は結構古そうな建物。

メテヒ教会は川沿いに建てられているのだが、一番川の方には馬に乗った「ワフタング・ゴルガサリ」の像があって、トビリシ市街の夜景をバックに写真を撮ると結構絵になる。

ワフタング・ゴルガサリはトビリシの創設者らしい。

ちなみにメテヒ教会の中に入ろうと思ったのだが、この時間では中に入ることができなかった。

メテヒ教会はちょっとした崖の上に建てられているので、ここから見えるトビリシの夜景はとても綺麗に見える。

ちなみに下の方からメテヒ教会の写真を撮るとこんな感じ。
川沿いの崖に建っているのがよくわかる。

さて、メテヒ教会から川を渡って反対側に行き、ちょっと北に行ったところにかつてのジョージア正教の総本山である「シオニ大聖堂」があるのでテクテク歩いていく。

メテヒ教会すぐ近くの橋を渡ったところからシオニ大聖堂までの場所はバーやレストランなんかが集まる繁華街的な場所になっていた。
欧米人っぽい人たちがお酒を飲んでいたりする。

そんなこんなでシオニ大聖堂に到着。
さっき見たツミンダ・サメバ大聖堂に比べればこじんまりとしている感じ。
ジョージアの教会は外装は地味で、変に飾り立てたりしていないのが特徴のような気がする。

まあ、夜ってこともあるが、大聖堂の内部はすごく暗くて、それがまた厳かな感じをかもし出している。
中にいる人も我々のようなおちゃらけた観光客はほとんどおらず、本当に心底お祈りに来ているような人たちばかりだった。

「歩き方」によれば、ここには「聖ニノ十字架(葡萄十字)」という十字架があって、どうもこれのような気がする。
この十字架については自分も詳しいことはわからないが、写真のものはコピーで、本物は協会内に保管されているそうだ。

さて、シオニ大聖堂から次に向かうは「平和橋」という橋。
この界隈は観光名所が集まっていて、みんな徒歩圏内。

平和橋とはこんな感じの歩行者専用の橋。
かなり新しく、橋の両側の手すりなんかはLED電球が埋め込まれたガラスだったりする。

写真を近くから撮ってしまったので、少し分かりにくいが、白と赤のライトでライトアップされている。
これはジョージアの国旗を映し出しているようだ。
観光名所としてここに来ている地元民ぽい人も結構いた。

この界隈は先ほども書いたバーやレストランの他にもお土産や酒屋なんかもたくさんある。

ジョージアでよく見かけるのがこんな感じの不思議な棒状のものが大量に釣り下がった店。
これは棒状飴の「チュルチヘラ」という、ジョージアのお菓子。

見た目は絶対に美味しそうには見えないのだが、食べてみるとそこそこ美味い。

飴といっても、普通の飴と水あめの中間ぐらいで、ソフトキャンディーといった食感。
そんな生地にナッツ類などがたくさんん練りこまれていて、日本で言ったら「スニッカーズ」や「カロリーメイト」といったようなポジションのお菓子なんぢゃないか?と思う。
多分、携帯食としても重宝しそうな感じ。

物にもよると思うが、我々が食べたものはちょっと甘酸っぱい味で、最初食べた時は「うめー!うめー!と食べるもんでもないなぁ〜」と思っていたのだが、不思議とちょっとハマってしまい、次の日に食べた時には、気づけばバクバク食べていた。

そんなこんなで、夜も更けて来たので、ホテルに帰ろうかと思う。
平和橋やシオニ大聖堂の付近には地下鉄駅がないので、地下鉄駅がある「自由広場」付近まで歩く。

自由広場はロータリー状になっていて、車がビュンビュン走っているのだが、中央には立派な塔が建っている。
多分戦争か独立に関する記念の塔なんだろうなぁ〜と予想される。
この時期はクリスマスということもあってか、ものすごく立派な電飾がされていた。

そんなこんなで、ジョージアに到着したこの日は終了。

さて、日付は変わって、旅は7日目に突入。

実はこの日はジョージアの「ゴリ」という街に行って来たのだが、その内容は次の旅行記にまとめるとして、ゴリから帰って来た後のトビリシの旅行記をここから少し書こうと思う。

ゴリから帰って来た我々は「ディドベ駅」という駅から地下鉄に乗って、昨日も利用した「アブラバリ」という駅まで来る。
そこから、昨日と同じくメテヒ教会へ来た。
というのも昨日はメテヒ教会の中には入れなかったので「今日はどうかな?」と思って再び来たのだ。

昨日は夜だったの細部がわからなかったのだが、こうやって昼間に改めて見ると、結構歴史がありそうな建物に見える。

んで、本日は中に入ることができたので、中を見学。

中はそんなに広くはないものの、天井がすごく高いので、圧迫感は無い。
昨日見たシオニ大聖堂は中のほとんどが絵などで埋め尽くされていたのだが、こちらはそう行った感じもなく結構シンプルだった。

ライトアップされたワフタング・ゴルガサリの像と昼間見るそれとはやはりちょっと違う。
個人的にはトビリシの夜景がバックになる夜の方が好きかな。

川岸の崖に立つ教会は昼間見るとこんな感じ。
結構な崖だなぁ〜と思う。

実はゴリで昼食を食べそびれてしまい、すでに夕方。
お腹の空いていた我々は、メテヒ教会の近くにあって「歩き方」にも載っているレストラン
「マスピンゼロ」に行って見た。

マスピンゼロは人気店のようで、お客がいっぱい。我々も少しだけ席に案内されるのを待たされた。
観光客はもちろん、地元の家族連れなんかも食べに来ていた。

本日もレモネードを頼む。

昨日と同じく緑のものが出てくるかと思ったら、今日は違った色で驚く。
同じシリーズが全部で5種類あるってことは前にも書いた通り。

野菜をあまり食べれていなかった妻が、メニュー表にある「Eggplant(ナス)」の文字に惹かれて注文した「バドリジャーニ」。

中央にはなんだかよくわからないものがあって、それをナスで包んでいる。
上に乗っているのはザクロの実。
別に突飛なことはなく、ごくごく普通に美味しかった。

そして、事前にネットで情報を入手していた「シュクメルリ」。

ネットの見出しには「デートには不向き?」と書かれていたので「どんなんだろう?」と思っていたが、鶏肉を丸々ヨーグルトなんかで煮込んでいる料理だそうだが、そこにニンニクを大量に使っているとのこと。
だから「デートには不向き」だそうだ。

んで、実際に食べて見ると、確かにニンニクの香りは強いものの、それほどまでではなかった。
まあ、海外の人は日本人ほど他人のニンニク臭なんか気にしなそうだし…。

しかし、味付けは結構ショッパめ。
事前に運ばれていたパンをバクバク食べてしまう感じがある。
そして、こう行った調理方法は海外ではデフォルトだとは思うが、骨が大量にある部分も一緒に煮込んであるので、ひじょ〜に食べにくい。
そしてこちらも大量で、多分一人では食べきれないだろうなぁ〜という量だ。
2人で食べてやっと食べきれる量。

とはいえ、全体的には普通に美味い。
別にニンニク臭が気にならなくて、お腹が空いていたら是非どうぞという感じだ。

マスピンゼロの周辺は温泉街になっていて結構有名。
高級個室温泉や格安公衆温泉なんかもあるそうなので行ってみた。

温泉はこんな感じの独特な丸い屋根を持ってるので、すぐわかると思う。
丸い屋根がかなりたくさんあるのだが、全てが温泉なのか?はよくわからず。
「歩き方」によれば「硫黄の匂いがする」とあったが、我々はあまりその匂いを感じなかった。

温泉のタイプとして、高級な個室温泉がある。
入り口はこんな感じで立派。
しかしお値段が50ラリで、日本円で2000円はする。
温泉で2000円はちょっと高いなぁ〜と思う。

個室温泉だったら、男女で入っても大丈夫かなぁ〜と思ったけど、その辺は実際に入らなかったので不明。

高級個室温泉からちょと奥に行ったところには、格安の公衆温泉もある。
一件だけではなく、何件もある。

ジョージア正教が主体の国だが、イスラム教の人も結構いるようで、温泉街にはモスクもあったりする。

さて、温泉街からホテルがあるラステーブリ駅まで昨晩と同じく地下鉄を使っても良かったが、街の雰囲気を感じたかったので、歩いて帰ることに。

この先出てくる写真の位置はこんな感じ。

余計な話だが、ジョージアはワインの国だけあって、酒屋さんがかなり多い。
街中にはこんな感じでワインがずらっと並ぶ。
値段は見てないが、結構安いんぢゃないかなぁ〜と勝手に予想。

これは多分国会議事堂だと思われる建物。立派。

これはこじんまりとした教会だが「カシュエティ教会」という教会。

このしましまの建物はオペラ・バレエ劇場。
ジョージアの物価から考えたら、こちらの方でバレエやオペラを見た方が安いかもしれない。

大通りではこんな感じで日常雑貨や土産物を路地で売っている場所もあった。

ちなみにマクドナルドもある。
建物は結構立派。

現地文字での「マクドナルド」は読める気配が全くしない。
んで、日本で言う「てりやき」のような現地独特のメニューがあるかと期待したが、ごくごく普通のメニューしかなかった。

さて、次の旅行記は、ジョージアの「ゴリ」と言う場所で、スターリンの足跡を探っていきますよ。

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