【カンボジア・プノンペン旅行記】~アンコールワットだけぢゃない!カンボジアの悲劇と復興を見に行くプノンペン旅~ (後編)

旅行日:2017/11/25

日付は変わって、旅は3日目に突入。

今日はプノンペンのド観光地を回ってみよう!ということで、まず向かったのは「王宮」。
ホテルから歩いて行けそうな距離だったのでテクテク歩いていく。

プノンペンの街をブラブラと歩いていると、途中で「日本の信号とそっくりだなぁ〜」と感じる信号に遭遇。
んで、その信号のコントロールボックスを見てみると「From the People of Japan」の文字が。
そりゃそっくりだわ。

そんなこんなで、王宮に到着。
王宮の敷地は広く、東側から入場。
と言っても正面の門から堂々と入る感じではなく、その横にあるちょっとした入り口からチケットを買って入るスタイル。

王宮内の建物はタイやラオス(行ったことないけど)等の東南アジアに見られる典型的な造りで美しい。

敷地のほぼ中央にある「即位殿」なんかは、かなり大きくひときわ立派な建物だ。

即位殿の隣にある「宝庫」には、国王が着るような服とかが展示されていたりする。
ただし、ヨーロッパとかにあるような「宝庫」と言われる施設と比べると展示物に雲泥の差があるので、あまり期待はしない方が良い。

そんな宝庫に展示されている展示物で興味深かったのが、王宮に従事する人の服の展示。
王宮に従事する人の服は曜日によってその制服の色が違うそうだ。
インドネシアの小学校とかでも、曜日によって制服のスタイルが違ったりするようなことを聞いたことがあるのだが、こっちの方は曜日にこだわる文化なのだろうか?

自分のようにルーズな人間では「やべっ、制服間違えちゃった」という日がちょいちょい起こりそうで恐い。

王宮の隣には「シルバーパゴタ」というお寺がある。
王宮からは続けて見れるような配置(というか、シルバーパゴタに行かないと外に出られない)になっており、入場券も王宮と共通。

シルバーパゴタは「ノロドム王」の政権下で建てられたものだが、敷地内にはそのノロドム王のストゥーパも鎮座。

ノロドム王の騎馬像もあって、ご丁寧にその騎馬像は立派な屋根付きの建物内にある。

日本で「金閣寺」と言えば、建物に金箔は貼り付けられているので、その名前の由来は容易に理解できるが、このシルバーパゴタは建物が決して銀色ではない。

では、その名前の由来は?というと、この建物の床には20cm角の銀のプレートが敷き詰められているから。
ちなみにパゴタ内に入ることはできるが、床には絨毯が敷き詰められている為、一面にビカビカ光る床を見ることはできない。
ただ、一部その銀のプレートを見ることができる場所がある。
これはあくまでも個人的な感想だが、勝手にピカピカで傷一つ無いような銀の板を想像してしまっていて、実際は「えっ?これ本当に銀製?」と思わず言ってしまいそうな感じの板だったので、大した感動は生まれなかった。

シルバーパゴタにはそれ以外にも見所は盛りだくさんで、例えばパゴタの西側にはアンコールワットのミニチュア模型が置かれていたりする。
上手く写真を撮れば、わざわざアンコールワットに行かなくても、それらしい写真が撮れるんぢゃないか?と思ってしまう。

シルバーパゴタの敷地全体を取り巻くように建てられている回廊の壁には「ラーマーヤナ(古代インドの大長編叙事詩。ヒンドゥー教の聖典の一つ)に関する壁画がびっしりと書かれている。

日本だったら、このようないわゆる「国宝級」と思われるようなものはすごく大事に保存されると思うのだが、こちらにはそのような概念が無いのか?保存状態が微妙で、しかも回廊の天井のペンキを塗った時に飛び散ったペンキが壁画に思っきしかかってたりする。
いいのか?こんなで?

その他にも「いかにもクメール文化だね」と感じる像が展示されていたりする。

あと、現地の伝統音楽だと思われる音楽を奏でている職員らしき人たちが居た。
ただ、音楽は素晴らしいのだが、彼らにすごく「やらされる感」がにじみ出ているところが残念。

王宮とシルバーパゴタを見たら続いてすぐそばにある「国立博物館」へ。

ちなみに、プノンペンぐらいの場所だったら、現地のタクシーとか物売りとかはガッついていないので、何かを誘われても「No」と言えばほとんどの人は引き下がっていくのだが、王宮周辺はプノンペンのほぼ唯一と言える観光地なので、ここら辺にいる物売りとかタクシーとかは地味にしつこい。

あと、自分は昼頃に王宮を見終わって国立博物館に向かおうとしたのだが、そこら辺のやつが「今から国立博物館に行っても、昼休憩でやってないよ」と言ってきたりするので要注意。
確かに王宮は11:00〜14:00の間、昼休憩でやっていないのだが、国立博物館は昼休憩は無く、8:00~17:00までぶっ通しでやっている。
たいていそういうこと言う奴は嘘を言って、自分のタクシーに乗らせたかったりするので、直接自分で開いているか確認するようにしよう。

とまあ、国立博物館に向かう途中に王宮の前を通ったら、ちょうど結婚式の写真を撮る人がいたりした。
現地の民族衣装とか着るのか?と思ったが、普通の白いウェディングドレス。

あと、王宮の外側に向かって、2012年に亡くなったシハヌーク前国王の写真が飾ってあった。
この人の生きていた時代を考えると、本当にカンボジア激動の時代に生きていたなぁ〜と思う。

そんなこんなで、王宮から歩いてほんの5〜10分ぐらいで国立博物館に到着。
王宮と同じような造りの建物だが、色は朱色でビカビカした感じは無い落ち着いた建物。

ちなみに、外から建物を見ると、全体を見渡すのがなかなか難しいのだが、国立博物館の建物は中庭がある造りになっているので中庭の方から建物を見た方が、全体を見渡せて良い。

いかにもクメールらしい建物だなぁ〜と思う造りが美しい。

博物館の展示物は基本的に石像ばかり。
オープンな造りの建物内部にこんな感じで石像が並べられている。

一応、博物館内にある展示物は時代ごとにまとまって置かれている。
「どうせ時代ごとの違いなんかわかんないだろうなぁ〜」と思って行ったのだが、自分のような素人でも、それなりになんとなく違いが分かって面白かった。

国立博物館にはたくさんの石像が展示されていることを考えると、カンボジアのクメール文化では、石像の文化が時代と共に発達して、重要な意味があったんだと予想される。

そんな国立博物館の周りには、今でも石像を作る石工の店がたくさん並んでいた。
もしかしたら昔と今ではその意味合いは異なるのかもしれないのだが、今でも石工の技術は必要とされているんだなぁ〜と思う。

さて国立博物館に続いては、セントラルマーケットよりもちょっと北にある「ワットプノン」に行ってみようかと思う。

大通りまで歩いて出て、そこからバスに乗る。

ワットプノンの手前ぐらいでバスを降りたかったのだが、そこら辺にバス停は無いのか?バスは止まらず、結局ワットプノンの北側にある広場的な所でバスが止まったので、そこで降りる。

「え〜!歩いて戻らないといけないぢゃん〜!」と思ったが、それはそれでラッキーなことに、その広場的な所に何軒かの屋台が並んでいた。
ちょうどお昼時でお腹も空いていたので、適当な店で昼飯を食べることに。

メニューがよくわからなかったので、そこら辺で食べている人の物を指差して注文。
白いご飯に強く味付けがされた肉を乗せたものだった。
味は絶賛するほどではなかったが、値段がとにかく安くお財布に優しかった。

食べ終わってワットプノンまで歩こうとしたら、なんだか焼きおにぎりみたいなものを炭で焼いているおばちゃんがいた。
なんだろう?と思ってかなり気になったので一個購入。

外側は確実にごはん。
中は何か入っているのかなぁ〜?と食べてみると、想像していなかった「バナナ」だった。
芋のようなバナナでなく、我々が普段普通に食べるような感じの甘いバナナで、これまでバナナとごはんという組み合わせを食べたことがなかったので、かなり衝撃的だったのだが、それはそれで「おはぎ」みたいで美味い。
けっして「ナシ」な食べ物ではなかった。

ついでにココナッツを大量に積んだリヤカーがいたので、一個買う。

個人的にはあの微妙な味のココナッツジュースは好き。
ただし、この大きさを一人で飲むのはちょっとキツかった。

と、まあ、そんな寄り道をしながらワットプノンへ。
ワットプノンは東側の入り口から入る。
入場料も必要。

東側には写真上のように立派な「ガーナ」がある階段があって、そこをあがっていく。
登りきったところには写真下のような立派な建物がある。
ガイド本にはプノンペンの見どころとして大々的に書かれているのだが、それほど大きな建物でもない。

中に入ると、立派な仏像が鎮座しており、観光客ばかりかと思ったらそうでもなく、熱心にお祈りしている現地の人もそこそこいる。

ガイド本で紹介されている感じからして、かなりの物を期待してしまったが、個人的な感想ではそれほどでも無い感じ。
ただ、ひたすら地元の人が昔から進行している寺院っていう感じで、観光客が「お〜!すげ〜!」とか言いながら見るような寺院という感じとは違う。

南側の外にもこんな感じのものがあったりする。

ワットプノンを見終わって「さて、次どこ行こうか?」と思いながら、そこら辺をプラプラしていたら、なんだか結構混雑した屋台を発見。
「何の屋台だ?」と思って近づいてみると、どうやら「ヌンパン(カンボジアのサンドイッチ)」屋台のようだ。

屋台はこんな感じでたくさんのフランスパンが外から見えるようになっていて、いつも写真下のように微妙な人数の人が絶えず待っている感じ。
バイクでふらっと寄って、テイクアウトしていく人が多いスタイル。
屋台の前にはいくつかテーブルと椅子があるので、そこで食べることもできる。

ヌンパンは自分がプノンペンに到着した日の夜に食べたが、そこのヌンパンは自分の期待通りの美味さではなかった。そのリベンジとして、この屋台に挑戦してみる。。

運ばれて来たヌンパンはこんな感じ。
中に入っている肉はカリカリに香ばしく焼かれた豚肉らしきお肉。
んで肝心のお味のほうだが、これは超美味かった。
さすがにひっきりなしにお客が来るのも納得の味で、パンも美味しいし、香ばしく焼かれたお肉とのマッチングもグーだ。

お皿には日本でいう「なます」のような大根と人参の酢漬けみたいなものが一緒に来るのだが、最初これはどうやって食べるのか?と戸惑っていた。
んで、現地の人が食べているところを観察すると、食べる時に自分でパンに追加で挟んで食べるようだ。
最初から挟んであると、パンが”しなっしな”になってしまうので、自分が食べる直前に食べる模様。
一緒に挟んで食べると、大根や人参のシャキシャキした食感がアクセントになってとても美味しい。

思いもかけず、おいしいヌンパンに当たって大満足になった自分は、東側にあって、建物が美しいという郵便局に行ってみることに。

郵便局は典型的なクメールの建物とは全く異なった趣の建物。
これはフランスの統治時代に建てられた建物で、「ザ・西洋の建物」という感じがパッとみただけでも分かる立派な建物だ。
この様式の建物を「コロニアル様式」というらしく、この周辺の界隈にもコロニアル様式の建物が多くあるらしい。

郵便局の前には「焼きバナナ」を売る屋台があった。
自分はこの「焼きバナナ」が結構好きなので購入。
日本じゃなかなか食べられないしね。
一袋に3個ぐらい入れてくれる。

お味の方はちょっと酸味のあるイモといった感じで、砂糖で味付けされた物とは全く異なる優しい甘さが美味しい。
イモ好きな女性だったら、お口に合う人も多いんぢゃないか?と思うスィーツだ。

さて、ここからはカンボジアの紙幣にも描かれている「カンボジア日本友好橋」の実物を見に行こうと思って移動。
素直にバスに乗ればよいのに「このぐらい歩けるんぢゃね?」と思って歩いてみたら、思いの外遠かった。

途中「銃撲滅モニュメント」というものがあるみたいなので寄ってみることに。

銃撲滅モニュメントは、こんな感じのピストルのモニュメントがラウンドアバウト(サークル状になった交差点)の真ん中にどど〜ん!と置かれている。

よく見ると、ピストルの銃口は紐を結ぶように結ばれていて、「反銃社会」の意気込みが感じ取れる。

どのような背景でこのモニュメントを置いたのか?という正確な理由はわからないが、カンボジアは過去の歴史の中で、銃によって負の歴史があることも事実。
おそらくそれを教訓に、銃撲滅の意識があるのではないか?と予想される。

本来の目的は「カンボジア日本友好橋」を見に行くことであったのだが、実はこの辺から道路が激混みしており、ここまで歩いて来て疲れてしまったことも相まって、行くのが面倒になり見に行かず。
やる気の無さが出てますな。

さて、ここからはバスに乗って街を南下し「独立記念碑」を見に行くことに。

独立記念塔はフランスからの独立を記念して建てられた塔。
祖国のために戦って亡くなった兵士たちを祀る慰霊塔でもあるらしい。

以前のカンボジアの100リエル札にはこの記念塔が描かれていたけれども、2014年ぐらいから随時発行されている新しいお札からは消えてしまっている。

こちらもラウンドアバウト状の交差点の中心にどど〜ん!と鎮座していて立派。

さてさて、日付は変わって帰国の日。

飛行機の時間までちょっとあるので、朝飯ぐらいは食べて行こうと思う。

別にガイド本に載っていたわけでもなんでもなかったのだが、オルセーマーケット付近に行く時に通っていた裏道で、なんだかいつも客が絶えない店があって気になっていた。
「777 vietnamese broken rice」というお店らしく、カンボジアに来たのに「ベトナム」の名前がついてしまっているが、中身は別にベトナム感満載というわけでもないお店。

こんな感じでどこにでもありそうなオープンな造りのお店。
朝から地元の人が朝食を食べるのかそれともコーヒーを飲んでゆっくりするのか、その目的ははっきりしないのだが、とにかく常に客がいる店だった。

店の前では、マスクやらで完全防備のおばちゃんが、タレに漬けたチキンやボークを、もっくもくの煙と共に豪快に焼いていた。
おばちゃん、一日中ここで焼き続けるんだろうか?

別に焼いた肉ばかりではなく、写真下のように作り置きのおかずも棚に置かれているので、指差しで注文できる。

んで、自分が注文したものがこちら。

カンボジアではごくごく一般的なスタイルの、ごはんに肉を乗せたもの。
肉が香ばしくて普通に美味い。
あとは、ゴーヤの中に肉詰めしたスープも一緒に食べる。
ゴーヤがすごく苦いか?と思ったが、そんなことはなく、丁度良い苦さで美味い。

どちらも大絶賛というほどではないが、ごくごく普通に食べる分には地元感があって丁度良い感じだ。

ただ、正直に言おう。
自分は帰国してから、おもっきしお腹を壊した。
お腹を壊したタイミングと食べた物の感じからして、多分このどちらかに当たったんぢゃないか?と予想される。
なので、食べてみようと思っている人はちょっと注意した方が良いかもしれない。

というわけで、セントラルマーケット付近からバス「02番」にのって空港へ。

特にトラブルも無く飛行機には搭乗。

カンボジアには日本からの直行便が無いので、必ずどこかを経由しなければならない。
今回自分は香港経由で行ったのだが、行きは乗り換えの時間がほとんどなく、香港入国なんか絶対にしてられないような時間だった。
しかし、帰りは乗り換えに10時間ぐらいあったので余裕で香港観光が可能だった。
ということで、ここからは番外編として香港観光の内容を少し。

香港はこれまで何回か行ったことがあり、主だった観光ポイントは一応行ってしまった。
なので、何か特に香港らしいものはないかなぁ〜?と思っていた。

香港では日本の「出前一丁」が人気らしく、そのバリエーション展開は日本よりはるかに多い。
んで、普通にラーメンとして食べるのはもちろん、いろんなアレンジ料理で、しかもそれをメニューとして出している店もあるらしい。

そんな店として「蘭芳園」という店があるらしく、事前調査で店の場所を確認し向かった。
そしてここから悪夢が始まる。

まず中環にある「蘭芳園」に向かったのだが、そこに店が無いのか?ただ単に時間的に閉店だったのかよくわからないのだが、閉まっていた。
そこで「じゃあ、お粥にしよう!」と思って「生記粥品專家」という有名なお粥の店に行ったが、すでに閉店。というか、後で調べたら日曜定休だった。
仕方ないので、スイーツのお店「満記甜品」で大好きなドリアンパンケーキを食べようと思って行ってみると「Sold Out」と悲しい一言を言われる。
いや〜、ネタが無くなって来た。焦った自分は続いて、香港で美味しい「エッグタルト」を食べようと、 「ザ・エクセルシオール 香港」という「銅鑼灣(コーズウェイベイ)」駅の近くにある高級ホテルの1階にある「EXpresso」というお店に向かう。
しかし、日曜日の営業は夜18:00までらしくすでに閉店。
「うぉ〜!ホテルの1階にあるカフェが夜18:00にしまるかぁ〜!」と叫びたくなった。

とまあ、行くとこ行くとこ、自分の希望が叶えられず。
しかも、トランスファーの時間を利用してちょっと香港をブラつくだけのつもりだったので、ガイド本も持っておらずで、完全にネタが切れてしまった。

もともと数時間の滞在のつもりだったので、現地SIMを買うつもりは全くなかったのだが、ネタが切れた上にガイド本も持ってないとなると、完全に八方ふさがり。
というわけで仕方なく香港のSIMを買う。

香港で短期滞在だったら「csl」というところのツーリストsimが便利。
最近香港で「サークルK」が少なくなって来てしまったが、サークルK買える。
一応公式ホームページではセブンイレブンでも買えることになっているのだが、実際は「無い」と言われる。

この写真のSIMがcslのSIMなので、サークルKの店員にこの画像を見せると「あるよ」と言ってレジのところから出して来てくれる。
5日間使用できるもので88香港ドル。8日間のもので118香港ドルなので1000円台。
自分のように数時間の滞在で買うのは完全に勿体無いのだが、数日間香港に滞在するのであれば、ちょうどよい値段なのではないか?

とりあえず、SIMをゲットして、作戦を練ることに。

そこら辺にあった「檀島珈琲餅店」というお店に入って、さきほど食べられなかったエッグタルトを食べながら作戦を練る。
ここのエッグタルトも大絶賛とまではいかないが、そこそこ美味しい。

現在いるのは香港島の方。九龍半島の方にも「蘭芳園」はあることは知っていたのだが、地味〜に行くのが面倒だなぁ〜と思っていた。
しかし、ネタの切れた今は行くしかないかぁ〜と重い腰をあげて九龍半島にある「蘭芳園」へ向かう。

九龍半島にある「蘭芳園」はあの有名な「重慶大廈」の地下にある。
「重慶大廈」の地下にはちょっとしたショッピングモールみたいな場所があり、そこの一番奥の方に店はある。

店は結構混んでおり、普段から混んでいるのか?店員の客さばきは手慣れたものだった。

さて、当初の計画からはいろいろあったが、とりあえず目的は果たせそうだ。

小豆ココナッツドリンクでも飲みながら「出前一丁」のアレンジメニューを待つ。
小豆ココナッツドリンクは想像の範囲内の裏切らない味でとても美味い。

そんなこんなで待っていると、出前一丁のアレンジ料理が出て来た。

見た目は麺の上の大きなチキンがのっており、付け合せとして茹で野菜があって豪華。
出前一丁の麺は甘辛いタレで軽く炒められていた。

肝心のお味の方だが、結構美味い。
さすがに麺の感じは「インスタント感」が否めないのだが、それでもインスタント麺がこんな感じでしっかりとした料理になるのはすごいなぁ〜と思う。

「香港に行ったら是非!」と力強くおすすめできるものではないのだが、ネタに困ったりしたら、食べてみることをオススメしますよ。
まあ、冷静に考えれば、香港でしか食べれない料理だしね。

お腹はほとんど満たされていたが、まだ時間があったので、香港独特のあの「輪ゴム」みたいな麺の雲呑麺を堪能しようと「佐敦駅」裏にある「麥文記麵家」というお店に向かう。

「麥文記麵家」は相変わらずの賑わいで、ほぼ地元の人と思われる人ばかりだった。
1人で食べに来ている人もいるぐらい。

ちなみに混雑時に一人で食べに行くと、相席になる確率はかなり高いので注意が必要。
自分はおばあちゃんと相席だった。

ということで雲呑麺が来た。

日本だったら、麺の上に雲呑を置くのが普通だが、こちらは雲呑の上に麺があるので、運ばれて来た直後は単に麺しか見えない。
しかし、掘り起こせば立派な雲呑が出てくる。

この独特の食感の麺、そしてエビの味が溢れんばかりの雲呑は超美味い!
間違いの無い味だ。

そんなこんなで、ふらっと行ってその歴史を感じることが目的だった今回のプノンペン旅。

さすがにちょっと衝撃的な光景もあったが、これまであったカンボジアの悲しい歴史を考えながら今のプノンペンの街を歩いてみると、まだ完全とは言えないと思うけれど、素晴らしい発展を遂げているなぁ〜と思う。

実際に行ってみてわかったことは、日本がカンボジアに多大な援助していると思っていたが、それは一昔前のお話。
現在のプノンペンは中国資本の影響を大きく受けているなぁ〜と肌で感じた。
これからも一層中国の存在感は大きくなり、日本の存在感は小さくなるんだろうと思う。
まあ、日本人としては悲しい事かもしれないが、どんな手段であれ、カンボジアが平和で発展すれば、それはそれで良いのではないか?と思う。

プノンペンはアンコールワットがあるシェムリアップに比べたら、観光するポイントも少なく、あまりオススメする場所ではない。
しかし、カンボジアで起こった悲しい歴史を知る事ができるし、こういった歴史はそのうち記憶が薄れてしまうと思う。
なので、機会があれば是非行って、肌で感じ、現在の平和が素晴らしいということを感じてもらいたいなぁ〜と思う。

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