【スロベニア旅行記】Day12 一国の首都とは思えない?のどかなリュブリャナを探検

スロベニアのシュコツィアンとポストイナの鍾乳洞に感動した我々は、本日スロベニアの最終日として首都であるリュブリャナの街を散策しようと思う。

もともとはシュコツィアンとポストイナを見に行くのにトラブルが発生して見に行けなかった場合を想定して、予備日を確保していた。
結局のところ、シュコツィアンとポストイナへ行くのは、予定通りスムーズに行ったので、予備日を使う必要がなくなったので、予備日はリュブリャナの街を散策につかうことに。

事前情報によれば、リュブリャナの街は数時間あれば回れてしまうという。
どんだけ小さな街なんだ?と思うが、これでも立派な一国の首都だ。
さて、そんなリュブリャナの街は一体どんな街で、何があるのかっ?!

本日は連日の観光疲れで朝は遅めに活動開始。
「ブランチ」をいただくぐらいで十分な時間から活動し始めたので、まずはブランチへ行く。
宿のおばちゃんに「スロベニアらしい食事ができるレストランはあるか?」と聞いて教えてもらった「Jakob Franc gostilna」というお店へ。
場所はこんな感じで街の南の方にある。

お店の外観はこんな感じで、中に入ってみるとオシャレな感じのお店。
我々のような貧乏人には入りにくいかなぁ〜?とも思ったが、実際に入ってみるとそんなこともなく、意外と居心地が良い空間だった。

まずはスープを頼む。
メニューには「野菜のスープ」的なことが書かれていたので、たのんだら、こんな感じの具がいっぱいのスープだったので、すでにこれだけでお腹がいっぱいになってしまう。
そりゃ豆だもん。

んで、われわれのお目当てはこの上写真のソーセージ ではなくその下に敷かれている「ジュガンツィ」という「そばがき」。

これはスロベニアの郷土料理らしく「海外のそばってどんな感じに料理するのかなぁ〜?」とちょっと興味があったのだ。

ちなみに、宿のおばちゃんにこの店を紹介してもらう時に「ジュガンツィが食べたいんだけど、この辺で食べられるレストランはある?」といった感じに聞いたら、このお店を教えてくれた。
しかし、同時に「なんでそんなもん食べたいの?」みたいな顔をしていた。

んで、実際に食べてみると、おばちゃんの反応にも若干納得の感じ。
まあ、「マズい」というわけでもないのだが、特にこだわって食べるほどでもないかな〜というのが正直な感想。

ついでにこれもスロベニアの郷土料理的なメニューである豚の料理で、ローストポークを注文。
これは普通に美味しかったのだが、すでに先ほどのスープで結構お腹いっぱいになりつつあったので、若干苦しかったのが残念なところ。

さて、お腹も完全に満たされたところで、レストランからほど近い「聖ヤコブ教会」へ。

聖ヤコブ教会は宿から近かったこともあって、しょっちゅうその前を通っていた。
なんだか見慣れてしまって特別感がなかったことと、「歩き方」にも解説がなかったもんだから、特に注目もしていなくて中にも入っていないんだけど、外観は立派。
地元の人のシンボル的な教会なのかなぁ〜?という感じ。

さて、続いては、街を北上して「三本橋」と「プレシェーレノフ広場」へ。

三本橋は、その名の通り三本の橋が並んでいる。

結構小さめの橋が三本並んでいるので「だったら大きな橋を一本作ればいいんぢゃね?」と思っているのは俺だけだろうか?

橋の北側に広がる小さめの広場が「プレシェーレノフ広場」。
「プレシェーレノフ」は詩人の名前らしく、広場には彼の銅像も立っている。

広場に面して建っているのが「フランシスコ会教会」。
ピンク色が印象的な教会だ。

教会の中には後で入ることにする。

三本橋やプレシェーレノフ広場の東側にある橋の欄干に、リュブリャナの象徴である竜の像があるというので、川沿いを東に歩いてみる。

欄干に竜の彫刻が置かれている橋をいつのまにか「竜の橋」と呼ぶようになったらしい。
竜といってもものすごい大きな竜ではなく、ちょうど良いサイズ感の竜が4匹ある。

いつの間にかこの竜がリュブリャナのシンボル的な存在になったそうなのだが、「何で竜なのか?」についてははっきりしないそうだ。

三本橋や竜の橋は街の中を流れる川にかかった橋。

川自体はすごく大きなものでもないのだが、水量は結構豊富。
雪解け水とかがたくさん流れてそうな感じだった。

せっかくなので、竜の橋の隣にある「肉屋の橋」という橋も見に行ってみる。

肉屋の橋と呼ばれる橋の欄干には南京錠がびっしりとつけられている。

どうやら恋愛スポットらしく、カップルが永遠の愛を誓ってつけて行くようだ。
まあ、世界中のどこにでもありがちな感じですな。

肉屋の橋のすぐ南側では「青空市」が開催されている。

この青空市は日曜だけとかではなく、毎日開催されているらしい。

我々が行ったのはそれほど早い時間ではなかったので、すでに店じまいをしている店舗が多く、やっていたお店は少しだったのだが、それでもたくさんの野菜や民芸品日用品を売っていた。

リュブリャナの街では大きなスーパーを見かける機会が無く、日本で言ったらコンビニとスーパーの間ぐらいの大きさの店はあった。
多分多種多様な野菜なんかを地元の人はこの青空市で入手するんだろうなぁ〜という感じだ。

多分朝から行けば賑わっているんだと思うし、それほど広くないので、ささっと見れてしまうのも良いところだ。

リュブリャナの街には小高い丘というか山があって、そこには「リュブリャナ城」があるので行ってみる。

リュブリャナ城がある山に登るには、ケーブルカーを利用すれば楽に登れるのだが、ここはいっちょ歩いて登ってみるか〜!ということで、青空市が開催されている場所付近にある小道から登ってみることに。

城がある山に登るには、こんな感じの「裏路地」的な狭い道を登って行く。

麓から見るに、大して高い山でもなさそうなので、簡単に登れるかと思っていたら、そこそこキツかった。
体力を消耗したくなければ素直にケーブルカーを使った方が賢い。

というわけで、リュブリャナ城に到着。

外観は「お〜!ヨーロッパのお城だね〜!」という感じで立派だ。

ヨーロッパのお城と言うと、貴族や領主が住んでいた建物というイメージがあるが、リュブリャナ城は軍事的要塞の目的が強くて、領主が住んでいたわけでは無いそうだ。

更に言えば、第二次世界大戦時にはイタリア人やドイツ人捕虜の収容所として使われていたり、その後は市内の住宅不足を解消するために、部分的にアパートとしても使われていたらしい。

そんなリュブリャナ城は現在、カフェスペースや簡単な博物館となっている感じだった。

正直な感想を言えば「わざわざ来るほどでもないなぁ〜」といった感じ。
しかしながら、山の上にあるだけあって、街を一望できる景色は圧巻だ。

リュブリャナ城がある山から降りて、続いて向かうは、中心地よりちょっと離れたところにある「国立現代史博物館」

国立現代史博物館はスロベニアの特に戦争に関する内容の展示が豊富な博物館。

日本人にとって世界史の中でスロベニアってなかなか登場しないし、あまりその歴史に馴染みのない国であるが、戦争をしていた頃は、お隣のイタリアから侵略を受けて、悲惨な過去があったりした。
そんな内容を展示している博物館。

「へぇ〜!そうだったんだ〜!」と思わず言ってしまいそうな内容が展示してあるのだが、英語力の薄い自分には、完璧に理解することが難しくちょっと残念だった。
スロベニア周辺の現代史を事前に予習して見に行くと面白いと思う。

国立現代史博物館から中心街に戻ってきた我々は、昼間外観を見たプレシェーレノフ広場に面して建っている「フランシスコ会教会」に入ってみた。

外観はピンクで可愛らしい建物だが、中に入ってみるとかなり立派な造りの教会。

その壮大さに心奪われ、席に座ってじっくり見ていたら、ミサが始まってしまい、抜けることができなくなってしまった!ピンチ!

思っきし仏教徒なのに、なぜかミサの席に座ったままの我々は、見よう見まねで周りの人に合わせて、隙を見て何とか脱出。

フランシスコ会教会がある周辺は車が簡単に入れないようになっており、歩行者天国状態。
一国の首都であるにもかかわらず、その中心地をのんびり歩けるのは良いところだ。

まあ、年末年始ということで、街全体がクリスマスの雰囲気になっていて、街はイルミネーションで飾られていたので、夜になると綺麗だった。

さて、真夜中のバスでここからイタリアに向かうのだが、その前に夕飯を食べておこうと思う。

どこに行こうか?いろいろ迷ったのだが、スロベニアはイタリアの隣の国ってことで、ここでピザを食べても美味いんぢゃね?ということで「歩き方」に載っている「Foculus」というピザ屋へ行く。

入り口はそれほどでもないが、中に入ってみるとかなり広いピザ屋で、座れないほどではないがかなり賑わっていた。

ピザの種類は結構多く、どれにしようか?迷うぐらいで、選びきれない我々は、店員のにぃちゃんに「どれがオススメ?」と聞いてしまうほどだった。

当たり前かもしれないが、店内にある大きな釜で焼かれるピザは結構美味しくて、しかも店員のにぃちゃんは感じが良かった(我々のテーブルを担当したにぃちゃんだけかもしれないが)。
おじさんとおばさんではそれぞれピザを1枚づつ食べるのはキツイかも…と思って一枚だけ頼んだら、頼んでもないのにちゃんと半分にカットしてそれぞれの皿で持ってきてくれたりした。

我々的には高評価。

そんなこんなで、リュブリャナの街は「半日はあれば十分観光ができちゃう」って噂はそこそこ正解だってことはわかった。

しかも「これは必見!」ってほどのものもないなぁ〜というのが正直な感想。

しかしながら、一国の首都なのに殺気立ったガッツリ感は無く、なんとなくのんびりしている感じがとても居心地が良かった。
もちろんちゃんと発展した街なのだが、自然溢れる田舎の感じもあって、我々にはすごく落ち着ける都市だ。
「ヨーロッパに来て、なんとなくのんびりしたい」と思ったら、是非訪れてみてもらいたい。

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