【ベトナム旅行記】ダナンとフエで何をする?の旅(後半)

旅行時期 2019/12/7 – 12/11

本日は丸一日フエで過ごすことができる日なので、観光ポイントを自由気ままに回ってみようと思う。
まずは腹ごしらえ。
フエでは「ブン・ボー・フエ」という麺が有名で、どんなガイド本にも載っているが、そのお店はあまりたくさん載っていない。
ネットでいろいろ調べていると、泊まっていたホテルの近くに地元民で人気の店があるようなので行ってみた。
ちょっとレアなお肉が入った、丸いお米の麵が特徴のブン・ボー・フエ。
スープがわりとあっさりしていて美味しい。

今回訪れたのは「Quán cafe 100%」というお店。場所はこんな感じ

お店はほぼ100%ローカル客。
朝なのにかなり席は埋まっていて、次から次へとお客さんが入って来るが、ほとんどのお客さんが、さっさと食べて出て行くので店内がギュウギュウになることはない。
出勤前にささっと朝食を済ませて行くといった感じなんだろうか?
ローカルに根付いた店なんだと思う。

さて、朝食を済ませたら、さっそく観光。
若干遠いところまで行こうと思ってるので、足をどうしようか?と思っていた。
「原チャリぐらいがあると楽なんだけどなぁ〜」と思ってホテルのフロントで「ここら辺でレンタルバイク屋ってある?」と聞くと、ホテルでも貸しているとのこと(有料)。
ラッキー!ということで、原チャリを借りて早速観光。まず向かったのは「ティエンムー寺」という観光スポット。

ティエンムー寺の最大のみどころは、高さ21mもある立派な仏塔。この仏塔は「トゥニャン塔」呼ばれていて、「福と天の恵み」を意味しているそうだ。

トゥニャン塔以外にも、重さが2トンもある立派な鐘や亀の上に乗っかった碑文などもある。

ベトナムらしく、かつベトナムが中国の影響を強く受けていたんだなぁ〜とわかる像で建物が飾られている部分もあった。

ベトナムらしく、かつベトナムが中国の影響を強く受けていたんだなぁ〜とわかる像で建物が飾られている部分もあった。

フエにはいろんな特産品があるが、そのうちの一つは線香。
こんな感じの独特でかつ色あざやかな線香の製作過程を見ることができる。

現在は先ほど観光した「ティエンムー寺」から次の目的地である「トゥドゥック帝廟」への移動の最中。先ほどの線香製作過程は「線香村」と呼ばれる場所で、トゥドゥックの近くで見ることができる。

次の目的地であるトゥドゥック帝廟に到着。
トゥドゥック帝は第4代の皇帝。かなり広い敷地だ。

ここは帝廟というだけあって、現在では墓の扱いだが、当時は皇帝が長期滞在に使用したとされる宮殿だ。

この広さと中央にある大きなハス池、そして静かな環境を感じると、当時の皇帝が長期滞在した理由もなんとなくわかる。
一応、墓の扱いをされているが、実際にはここには埋葬されていないそうで「ではどこに埋葬されたのか?」と疑問になるが、正確な埋葬場所は、いまだに分かっていないそうだ。

さて、ここからは地球の歩き方には載っていない観光スポットに行ってみようと思う。
観光スポットと言っても、正確には「廃墟スポット」と言ってもいいかもしれない。

目的地は「ホー・トゥイ ティエン・ウォーターパーク」という、かつてのウォーターパーク。
トゥドゥック帝廟から南に、原チャリで10分ぐらいのところにある。

ホー・トゥイ ティエン・ウォーターパークは現在は閉園しているので、基本的に中に入ることができない。しかしながらある場所からは係員らしき(多分違うと思うけど)おっちゃんにお金を払うと敷地内に入ることができる。
ただし、多分正規のルートではない場所からの入園だと思われ、目的の場所へは、こんな獣道(けものみち)的なルートからのアクセスとなり、若干不安を覚える。

原チャリで園内に入ることはできないので、昔ゲートがあったところに原チャリを停めて、そこからは徒歩。
すると「アトラクションの中に入るな」的な簡単な注意事項を言われ、そこから歩いて行く。

今は閉園してしまったウォーターパークなので、現在は廃墟。
中央にはかつてはその大きさと威厳で客の注目を浴びていたんであろうと予想される、現在ではボロボロになったドラゴンの塔がそびえ立つ。

係員には「アトラクションの中に入るな」と言われていたが、敷地内には係員がいないし、他に来ていた人たちがドラゴンの塔に登っていたので、自分も登ってみた。
ドラゴンの口の部分から外を見ることができるが、結構景色は良い。
ちなみに、日本人の観光客はほとんど見られなかったが、欧米人の観光客は結構いた。

ウォーターパークというなの遊園地の体を成していただけあって、ドラゴンの造りはしっかりとしていて、かつ客を楽しませるように作られていた。
経営がうまく行かなかったのかなぁ〜と想像したり、かつてはベトナム人の家族連れが大勢ここで楽しんでいたんだろうなぁ〜とか、いろんな想像をしてみる。

かつては子供達を楽しませていたと思われる自動車のオブジェも現在では落書きだらけで見るも無残な姿に・・・。

ホー・トゥイ ティエン・ウォーターパークから次は「ティエウチ帝廟」に行ってみる。

ティエウチ帝廟とウォーターパークとの位置関係はこんな感じ。

ティエウチ帝廟は一応立派な建物があるものの、石碑を取り囲む建物はボロボロだったりして、世界遺産としてはちょっとハテナ「?」な部分もある。

この帝廟は戦争時代にボロボロに破壊されたのだが、それから修復されていないのだそうだ。
他の帝廟はけっこうしっかりと整備されているのにこちらは全然な感じ。

ここからはちょっと遠くなるが、フエにもある「日本橋」である「ゴイ・タントアン橋」に行ってみようかと思う。
これまでの帝廟群もそうだが、ゴイ・タントアン橋もフエ中心部からはそこそこ離れているし、公共交通機関も無いので、自分のように原チャリで自力で行くか、タクシーをチャーターして行く必要がある。

ホイアンにある日本橋は有名だが、フエにもよく似た日本橋がある。
違いは、観光地化に失敗した感があって、客がほとんどいないこと。
どちらかと言えば、普通〜に地元の人が利用する橋って感じ。
とはいえ、ホイアンの日本橋と同様、景色としてはグーだ。

橋の構造もホイアンの日本橋とそっくり。
中央には祭壇のようなものもある。まあ、外観は趣があるが、実際に渡ってみるとただの橋で、味けないんだけどね。

日本橋を見た後は、フエの市街に戻る。
次に向かったのは、「フエ大聖堂」。混沌としたフエの街でどどーんと大きく構える立派な建物だ。

日本橋であるゴイ・タントアン橋からの位置関係はこんな感じ。原チャリで20分ぐらいはかかるかなぁ〜。

聖堂の中に入ってみると、かなり立派な協会で天井がすごく高い。
敷地はかなり広いのだが、建物の広さ自体はそれほどでもない。
しかしながら天井がすごく広いのが、その狭さを感じさせない空間を作り出している。

お腹も空いて来たので、腹ごしらえ。
オーソドックスなフォーを食べようと思う。

フエ大聖堂からわりと近い位置にある「Nhà hàng Phở Sài Gòn」というお店。確か「地球の歩き方」にも載っていたような・・・

フォーはオーソドックスな味で美味しい。
ついでに店先で温められていた肉まんが美味しそうだったので、一つ注文。
中身もしっかりしているが、皮もかなりしっかりとした食べ応えのある肉まんだった。

どのガイド本にも「フエにあるチャンティエン橋のライトアップが美しい」と書いてあるので、行ってみた。
この橋は数分ごとに色が変わるライトアップがされていて、確かに遠くから見ると美しい。
しかし、この橋、普通に通行できる橋なので、ライトアップされている橋の上をバイクなんかで通っている地元の人にとっては、やかましくないのか?と心配になる。

チャンティエン橋の位置はこんな感じ。
先ほどのフォーの店「Nhà hàng Phở Sài Gòn」からは歩いて行けない距離ではないが、やはりGrabを使って行くのがちょうど良いと思う。

さっきフォーを食べたばかりだが、ホテルの近くの汚ったな〜いお店が、いつもやたら混んでいたので「ここ美味いんぢゃね?」と思って行ってみた。
店の前で若いねぇちゃんがチャーハンを作っていたので、思わず頼んでしまう。
ついでにおかゆも頼む。気づけばどちらも米だった。若干チョイスに失敗する。
どちらも結構美味かった。絶賛するほどではないが、ごくごく普通だが、食べ飽きない味って感じかな

お店の名前は多分「Cháo Bò Đập Đá」という名前だと思われる。
チャンティエン橋からの位置関係はこんな感じ。こちらも徒歩で行けない距離ではない。

値段も安く、味は悪くないためか?地元の人で結構賑わっていて、ほとんどのテーブルは埋まっている感じ。外国人観光客が多いエリアだが、あまりにもローカルすぎるからか?外国人観光客はほとんどいなかった

さて、日付は変わって、本日はフエからダナンへ再び戻る。
相変わらずの「シンツーリスト」のバスでダナンへ。

ダナンに着いてまず向かったのは「ブンチャーカー109」というお店。

外観はこんな(上)感じで、中もごくごく普通。
混雑時間からずれていたからか、お客は少なめだった。

お店の名前にもある「ブンチャーカー」という麺料理がこれ。
Bún=米麺、Chả=焼き、揚げ Cá=魚 
ということで、日本でいう「さつま揚げ」のような魚のすり身揚げが入った特徴的な麺料理。
さつま揚げが入っているってことは、魚の出汁が出ていることが容易に予想できると思うが、実際その通りでなかなか美味しい麺料理だった。

正直ダナンでやることとか行くとこのネタが無くなって来たので、ここらでまったりとしようかと思う。
そういえばベトナムコーヒーってまともに飲んだ記憶がないなぁ〜ということで、手軽にベトナムコーヒーが飲めるチェーン店に行ってみようかと思う。向かった先は「ハイランズコーヒー」というお店。
このマークが目印。

先ほど食べたブンチャーカーのお店との位置関係はこんな感じ。すぐ近くだ。

といってもこのチェーン店はベトナムでも超有名なので、店舗数もめちゃ多い。
ということで試しにGoogle Mapで「ハイランズコーヒー」と検索するとこんなに出て来る。
思い立ったらすぐそこに店があるので、立ち寄ることができるカフェなのだ。

オーソドックスなベトナムコーヒーが飲みたければ、このメニューを頼めば良い。
ここにはベトナム語しか書かれていないが、レジのところには英語のメニュー表もあるので心配なしだ。基本的にはサイズを選ぶぐらいかな。

コーヒー好きだが、知識の浅い自分は「え〜、ベトナムなんてコーヒーの産地ぢゃないし〜」と思っていたが、意外や意外、ベトナムって世界第2位の生産量なんだって。
でもベトナムってなんとなくブラジルやエチオピアと比べて、コーヒーの生産地っていうイメージが少ない気がしない?
コーヒー豆の種類は大きく分けて2つあって、一つはアラビカ種といわれるやつで、これは日本で「コーヒー豆」と言ったら・・・という豆。ブラジルとかエチオピアとかで栽培されている品種。
もう一つはロブスタ種という種類で、ベトナムではこちらの品種を主に栽培している。
このロブスタ種は味がかなりストロングなので、そのままではちょっとキツい。
というわけで、甘い練乳をたっぷり入れて飲むベトナムコーヒーの文化ができたってわけ。
個人的にはストロングな味のブラックコーヒーが好きなのだが、意外や意外、このベトナムスタイルのコーヒーもなかなか美味しく感じた。

まったりし終わったところで、ちょっとアートを鑑賞しに行こうかと思う。
向かった先は「ダナン美術博物館」。ハイランズコーヒーからは全然歩いていける距離にある

美術博物館まで歩いている途中で前を歩いていた現地の学生らしき女の子。
たぶんアオザイが制服なんだと思うけど、アオザイの素敵な格好にヘルメットそしてフード付きのパーカー。そしてバックパック。
ベトナムの伝統文化と現代文化の融合を見ている感じで、ちょっと面白い光景だ。

ダナン美術博物館は3階まである美術館で、一階には現代アート的な絵画がほとんどだったので「あ〜、こうゆうテイストの美術館ね〜」と軽い気持ちで回ろうと思ったら、2階と3階はこれまた全然ちがったテイストの美術品が展示されていて、なかなか面白かった。
ダナンに来たら、わざわざ行く場所でもないとは思うが、時間が余れば行ってもいいかなぁ〜ぐらいな場所だ。

ダナンには「鶏おこわ」的なものがあるという情報をゲットしたので行ってみた。
こんな感じで鶏の出汁で炊いたと思われるご飯の上に、割いた鶏肉と香草を乗っけて食べるご飯。その名もソイガー(Xôi gà)
まあ、予想はできる味だったが、タイのカオマンガイやシンガポールの海南鶏飯とはちょっとテイストが違う感じかな。
普通に美味しい。

今回行った店は、ダナン美術博物館から歩いていけちゃう距離にある「Xôi gà Bà Hoa」というお店

ここには2〜3件同じようなXôi gàのお店が並んでいる。自分は一番左側のお店で食べた。
現地の客もちょいちょい入ってくるお店。地元に根付いた店なんだと思う。

続いてはスイーツを食べに行く。
相変わらずのチェーを食べにソイガーの店からはちょっと遠い「Chè Xuân Trang – cs 1」というお店に行く。

交通量の多い通りに面した店で、自分は何度か店の前を通ったことがあるのだが、たいてい混んでいた。ただ、自分が行った時には割と空いていた。

安定の美味いチェー。
ここでも「タップカム(全部入り)はあるか?」と聞いてみたが、ここの店にはなかったので適当な豆のチェーを選択。
道路を挟んだ反対側で、川の方に少し歩いたところに「Chè Cung đình Huế」というチェーの店もある。こちらでも何度か食べたことがあるのだが、そちらも美味しい。
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特に目的もなく(まあ、目的と言ったらフォンニャケバン洞窟ぐらい)ブラブラするだけのダナン・フエの旅。
最近はこのベトナム中部の街ダナン・フエ・ホイアンあたりはかなり注目を浴びているし、安いエアチケもどんどん出てくるようになった。
日本から簡単に行けるし、治安も良く、人も優しい街なので、すごくオススメ。
思い立ったらすぐGO!だ。

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