旅行時期 2019/11/21~25
日付は変わって、本日は朝からちょっと遠い観光地に行く。
目指す場所は高雄と台南の間にある「月世界」という観光スポット。
高雄からの行き方はまず地下鉄レッドラインで北側の最終駅である「南岡山駅」まで行く。
南岡山駅の改札を出ると、バス停があるので「紅70」のバスに乗る。GoogleMapで自分の位置を確認しながらバスに乗っていればよいとは思うが、降りるバス停は「日月潭寺」というバス停。
とまあ、サラッと説明したが、正直このアクセス方法はお勧めしない。なぜならバスの本数がすごく少ないから。自分が行った時は地下鉄とバスの接続が超悪く、南岡山駅でバスを1時間以待った。
地図を見るとあまり便利な気がしないのだが、一度新幹線で台南駅まで出てしまい、そこからバスで行った方がバスの本数も多くロスが少ないと思う。(自分は行きは南岡山からバスで行ったが、帰りは台南の新幹線駅に行くバスに乗って、台南から新幹線で高雄に戻ってきた。そちらの方が全然早いと感じた)
そんなこんなで「月世界地景公園」に到着。
「月世界」という名前からも想像できるとは思うが、地質が面白く、まるで月面にいるかのような風景が見られる観光スポットだ。
この写真でも緑の木が写っていなければ、月面みたいな感じは否めない(まあ、「月面だとしたら、空が青いってことはありえないっしょ」と言われてしまえば終わりだが)
月世界は遊歩道が整備されていて、ぐるっと回っていろんな場所が見られるようになっているのだが、自分が行った時は遊歩道の修復工事をしている場所があったみたいで、ほとんどの場所を歩くことができなかったのが残念。
とはいえ、自分が歩き回れた範囲内でも、こんな感じで月面のような不思議な山肌の写真を撮ることができる。
自分は地質に詳しくないので、合っているかどうか?は分からないが、この不思議な土を手に取ってみると、泥が固まったような地質だった。
そんな地質に植物が生えることなく地面がむき出しになっているので、月面みたいな様相になっているんだと想像できる。
ちなみにこの月世界は2019年の段階では入場料とか取られず、自由に見ることができるのでお財布にもやさしい。
いかんせん高雄や台南から離れているので、観光で時間が余ったら行けば良いレベルかもしれないが…。
先程も書いたが、月世界からは新幹線の台南駅経由で高雄市街に戻ってきた。
続いては、地下鉄オレンジラインの「鹽埕埔」駅近くにある「阿進切仔麵」というお店に行く。
ネットでここのビーフンが美味しくて、地元の人には人気だという情報をゲットしたので、汁ありのビーフンを注文。
昼食の時間帯からは外れているにもかかわらず、結構たくさんのお客さんが黙々と食べていたので、食事時は結構混む店なんぢゃないか?と思う。
さて、ビーフンのお味だが、結構あっさりで流石に美味しい。
びっくりするほどではないが「安定して美味しい」といった感じだ。特別な味ではなく、毎日食べても飽きない感じ。
魚の出汁がしっかりと出ていて、濃すぎないのに味の少ないビーフンとマッチするという不思議な料理で女性でもサラッと食べられると思われる。
阿進切仔麵の近くに肉まんの美味しい店があるという情報もゲットしたので、行ってみることに。お店の名前は「下一鍋水煎包」
下一鍋水煎包はオープンしている時間が短い(14:00〜18:30)なので、時間に注意して狙って行かなければならない。
自分が行った時には何人ものお客さんが次々に買っていき、自分が購入した後もしばらく見ていたら、地元の人たちがバイクでふらっと寄って買っていく感じで飛ぶように売れていた。
肝心のお味のほうだが、野菜がかなりたっぷりで「肉まん」というよりは「野菜まん」といった様相。女性は好きな感じだと思う。野菜も歯応えがしっかり残る程度になっており美味。味も薄いわけではなく、しっかりとした肉の味が出ており、人気の理由もわかる。
すでに「どんだけ食べるんだ?」という状態であるが、まだまだ色レポ。
次に向かったのは、香港式「パイナップルパン」が食べられるお店「好好味冰火菠蘿油大統五福店」へ。
パイナップルパンとは日本で言うメロンパンのようにパン生地の表面にカリッとしたクッキー生地の処理がされているパンの真ん中を切ってその中にシート上にカットされたバターを挟むという超恐ろしい食べ物。
しかしこれが自分のような肥満体質の人にとっては「クスリ(悪いほう)」のようなもので、一度食べたらやめられなくなってしまう食べ物なのだ。
そんな香港式パイナップルパンをわざわざ台湾で食べる必要なんか全く無いとは思ったのだが、せっかく台湾でも食べられるんだったら・・・というわけのわかんない理論で食べてみた。
自分が行った時にはちょうど焼きたて(売り切れていて、次のが焼き上がるのを他の人たちが待っていた)の状態で適度にバターが溶けて美味しかった。
さすがに若い人たちが多く、結構な人が買って行くので、この危険な食べ物は台湾の人たちにも人気なんだろうと思う。
さらに食レポは続く。
続いて向かったのは台湾のタロイモ団子といった感じのスイーツ「芋圓(うえん)」が食べられるお店「嚐仙手工芋圓專賣店 五福店」。先程のパイナップルパンのお店から歩いて行ける距離にある。
かき氷の上に芋圓や小豆や仙草ゼリー等が乗っていて、いろんな味が食べられるスイーツ。
台湾では一般的なスイーツだと思う。こちらもビックリするほどではないが安定した美味さ。量が多めなので、女性だったらシェアしても良いかもしれない。
わざわざ遠くから訪れるほどではないが、近くに行ったらふらっと寄っても良いかもしれない。
昨日の夕飯は六合夜市で済ませたが、今晩は別の夜市である「自強夜市」で食べてみようと思う。
向かった店は「名家手工潮州餛飩麵(自強店)」
ネットを徘徊していて完全にビジュアルで選んでしまった。写真のように超美味そうな麺に惹かれて行ったのだ。
こちらも想像できるぐらいだけど間違いない味の麺。
一緒に入っているワンタンも美味しい。
旅に出ると何故か汁物、しかも麺が食べたくなるのは自分だけだろうか? そんな旅行者の気持ちを十分に満たしてくれる美味い麺だった。
名家手工潮州餛飩麵から次は1ブロック南に行ったところにある「南豐魯肉飯」に行ってみた。
自分は単に「客がそこそこ入っていて美味しそう」という、完全に「勘」だけで入ったのだが、後でいろいろ調べて見ると、結構有名な店だったっぽい。
ここの魯肉飯の特徴はゴロッと大きな角煮が乗っている点。
ビジュアルもすごいが味も確かだった。魯肉飯の場合は味が濃すぎる場合もあるが、ゴロッと大きな肉だからか?味は濃いものの、濃すぎる感じはなかった。
人気の店だからか?客のさばき方もしっかりしていて、すごく混雑するような感じもなかったので、気軽に食べに行くことができると思う。
自強夜市で「菱角」が売っていたので購入してホテルで食べる。
日本ではなかなか手に入らないこの「菱角」が個人的にお気に入りだ。このなんとも言えないボンヤリした味(良い意味で)が良い。
そんなこんなで、本日もホテルにて就寝。
高雄最終日。本日は朝からまずアートを楽しみに行く。
高雄市街中心部から東の方にある「衛武営彩絵社区」に行ってみる。地下鉄オレンジラインの「衛武営」駅を出てすぐのところにある。
駅を出てすぐ目に飛び込んでくる光景はこんな感じで建物の壁が本棚になっているもの。結構な大きさと迫力に圧倒される。
本棚の他にも様々なビルがいろんな図柄で彩られており、ビル(に描かれた絵)観賞でこの界隈をお散歩するのは楽しいと思う。
無料で楽しめるアートとしてオススメだ。
さて、アートを楽しんだ後は、高雄市街から外れたところにある航空博物館へ行く。「航空教育展示館」という名前の博物館。
航空教育博物館へ行くには、地下鉄レッドラインで北へ向かい、最終駅である南岡山駅(先日行った「月世界」へ行くときにも降りた)で降りる。
南岡山駅からはバスで行くこともできるが、南岡山駅には高雄公共自転車のステーションがあるので、自転車でも行くことができる。ちょっと遠いけど。
しかも、航空教育展示館にも公共自転車のステーションがあるので、一旦そこに自転車を返せば、ほぼほぼ無料で行ける。
航空教育展示館の入り口ではちょっとした実験コーナーみたいなイベントをやっていて人がたくさんいたが、展示館の中は全然人がいなかった。
一般的な飛行機の展示か?と思って行ったのだが、実際には台湾の軍隊がベースになった航空機関係の展示がほとんど。
したがって、戦闘機や偵察機の展示がメイン。唯一面白いのは蒋介石が乗っていた政府専用機のジェット機。
ただ、ジェット機の中を見るには、別にお金が要るところが残念。
飛行機の展示はそこそこあるものの、ほとんどが軍関係の航空機なので、あまり手応えは無し。
高雄市街からも遠いので、時間が無いのにわざわざ行くほどでもないかなぁ〜というのが、正直な感想。
さて、航空教育展示館から再び高雄市街中心部に戻ってきた。
続いて向かうのは「高雄忠烈祠」
地下鉄オレンジラインの西側最終駅である「西子灣」駅まで行き、そこから徒歩で向かう。徒歩で行くとそこそこ距離がある。
高雄忠烈祠入り口には立派な鳥居というか門が設置されている。
高雄忠烈祠は抗日戦争等で戦没した英霊を祀る宗教施設で、日本統治時代にはこの場所に「高雄神社」が建てられていて、その後忠烈祠に転用されたそうだ。
英霊を祀る施設だけあって、かなり立派に作られている。
この場所は山の上にあるので(おかげで徒歩でここまで来るのがすごい疲れるけど)、眺めはかなり良い。
ここに来た目的はこの「映え」ポイントの写真を撮ることだったんだが、天気が微妙で全然「映え」ず。
最近、観光ポイントではこういった「映え」ポイントを作るのに必死だよなぁ〜と思う。
ただ、「忠烈祠」という場所にこのオブジェは正しいのか?とも思う。
この近くにふわふわのかき氷が食べられる店が並んでいる場所があるらしいので、休憩がてら行ってみることに。
何軒か店はあるのだが、自分が行った店は「福泉雪花氷.布丁豆花 西子湾店」というお店。
一番ビジュアル的に派手で美味そうなかき氷を選んでみたらこんな感じの豪華なかき氷になった。
単にシロップがかかっているだけではなくフレッシュなフルーツや、アイスなんかも乗っているので、食べ飽きなくて良い。
さて、旅も終盤にさしかかってきたので、お土産を買いに行こうと思う。
お土産と言っても会社の人や友人へ買うわけではなく、自分のため。買うものは決まっていてそれは「お茶」。
普段の生活で毎日飲むためのお茶を買いに行くのだ。
向かった先は「東信製茶廠」というお店。
東信製茶廠は「三鳳中街」という仲見世商店街みたいな商店街の一角にあるお茶屋。「高雄車站」の西側に位置しており、この地図の点線のところが三鳳中街
台北でのお茶問屋だったら「林華泰茶業」なんかが有名だが、そこまで問屋ではないが、茶葉をそれほど高くない金額で大量に買うことができる。
1斤(600g)単位での値段表示にはなっているものの、多分もっと少ない量でも買うことはできると思う。
あと、頼めば普通に真空パックにしてくれるし、小分けにして真空パックにするのも頼めば普通にやってくれるので、複数人へのお土産にしたり、自分が飲む用に買っても一気に飲みきれないので、そんな場合は小分け・真空にしておくと劣化を防げて便利だ。
そんなこんなで自分用お土産もゲットしたのでホテルに戻ろうと思うが、三鳳中街の近くに「三民市場」という市場があるので目的はないのけど寄ってみることにした。
遅い時間だったので、市場自体はほぼ閉まっていてあまり興味をそそられるものはなかったのだが、なぜか地元民がたくさん食べている屋台的食堂があったので、食べてみた。
ビジュアルはそれほど美味しそうではないが、別に不味くはない。ただ、この混みようから想像した美味さではななかったので若干残念だった。
三民市場の近くには三鳳宮という神社があるので行ってみる。
三鳳宮はかなり大きな神社で、提灯が「映え」る。
市街地にある神社なので、後ろの高層ビルと神社の本殿が一緒に写ってしまうという絵もなかなか面白い。
さて、この旅最後の食事を食べに行く。
結局なんだかんだで夜市に行くのが楽なので、自強夜市に行く。今回ターゲットとしたのは水餃子が美味いと噂の「苓雅水餃大王」というお店。
苓雅水餃大王は地元の人もたくさん食べている人気の店だった。しかも呼び込みの店のオヤジの押しも強い。
酸辣湯も美味そうだったので食べてみた。
酸辣湯は酸味も辛味もあまりキツくなくて食べやすい。そして普通に美味い。
餃子の方は皮が厚めで食べ応えがある。
結構早くにお腹がいっぱいになるかもしれないが、台湾でのこの手の料理はどこで食べても間違いはないよね。
そしてシメにはタロイモが入った豆花。
こういった優しい甘さのスイーツが食べられる国ってなかなか無いので、台湾はやはり何回行っても居心地が良いなぁ〜と思う。