【韓国・ソウル旅行記】ソウルでもトイレについてのうんちくを真面目に考えてみる旅( 後編)

さて、ソウル旅は水原にあるトイレ博物館を見学し終わったところから話は続く。

トイレ博物館がある最寄駅の成均館大駅から地下鉄を乗り継いで向かうは「景福宮駅」

余談だが、韓国の地下鉄では全ての車両ではないが、車内で突然実演販売をする人がいる。

日本人だったら「そんなの買う人いるんかなぁ〜?」と思うのだが、我々が乗っている車両で実際に簡易包丁研ぎ機を買っている人がいて、ちょっと驚き。

これはかなり個人的な感想でしかも偏見のあるものかもしれないが、すっかり物に対しての購買意欲が落ちてしまった日本と異なり、韓国ではいまだに「物が欲しい」という気持ちが高いような気がする。
しかもそれほど「質」というのにこだわっているような感じも低い。

これだけ経済成長しているのになぁ〜と思うのだが、こういったところはやはり直接来て肌で感じてみないとわからない点だ。

景福宮駅から向かうは「土俗村参鶏湯」というお店。

我々は知り合いの知り合いから「ここの参鶏湯は美味いよ〜」という情報を得たのだが、ガイドブックをよくよく見てみると、普通に載ってた。

ということで実際に店に来てみると、ずらっと行列ができていてちょっとためらう。
しかしながらせっかく来たので食べてみることに。

行列を作っている人たちのメンツを見てみると明らかに観光客っぽい人たちばかりで、しかも欧米人とかがかなり多い。
そんなところも食べようかどうか?というのを躊躇した理由の一つ。

店内はこんな感じでお座敷スタイル。
100%観光客かな?と思ったが、まあ現地の方だと思われる人もちらほらいる。

そんなこんなで、ごくごくノーマルな参鶏湯を注文し待つ。

待っている間は机の上にある無料のキムチを食べながら待つ。
我々が座った席にあったキムチは、やたら白菜の青い部分の葉っぱが多いキムチだった。

というわけで運ばれて来た参鶏湯はこんな感じ。

参鶏湯は鶏肉を崩しながら、小皿に出した塩と胡椒にその肉をつけて食べるらしいのだが、特に塩をつけなくても美味しい鶏肉だった。

参鶏湯にはもち米が詰められていたり、高麗人参が入っていたりするので体には良さそう。
他の店に食べに行っていないので比較はできていないが、ここの参鶏湯は、ちょっと濃厚なスープなのが特徴な感じはする。

さて、せっかく景福宮の近くにいるので、景福宮を見に行こう!ということで移動。

と、景福宮に来てはみたものの、すでにこの時間ではガイドツアーも終了している。
韓国の歴史についての知識が薄い我々にとって、せっかくなのでちゃんと歴史背景とかを聞きながら見学したいよねというのが本音。
「韓国なんて、またいつでも来るだろう」と思っているので、次回来た時にちゃんとガイドツアーでまわることにして、今回、景福宮はパスすることにした。

んで、景福宮から出ると、景福宮前の広場的な場所が軽いお祭り騒ぎとなっていた。
ということで気になって行ってみることに…。

んで、お祭り騒ぎになっていた場所に来てみると、たくさんのテントが並んでいて「フリマ(Flea Market)」のような状態になっていた。

これが何のイベントなのか?よくわからないのだが、フリマだけではなく、通りが歩行者天国になっていて、そこでパフォーマンスをしている人もいる。

ただ、この写真はトランポリンのパフォーマンスをする大学生ぐらいの男子集団だったのだが、なんとも言えない感じでクオリティーは低く、プロ感は全くナシ。

ここの広場は「光化門広場」というかなり大きな通りなのだが、ここには韓国では人気の高い「世宗大王」の銅像がある。

この人はハングルを作ったことで有名で、現在の1万ウォン札にも描かれている立派な人。
単にハングルを作っただけではなく、多くの天体観測機を作らせたり廃仏政策を行ったりと、いろんなことを行った人だ。

この広場をさらに南下していくと、また大きな銅像が現れる。
かなり険しい表情の銅像で、これは「李舜臣将軍」の像。

彼は豊臣秀吉が朝鮮に攻め入った時に立ち向かった朝鮮側の将軍。
日本人にとって、日本が朝鮮半島を侵略していったという歴史について、太平洋戦争時代のことについては多少知っていて、豊臣秀吉の時代のことについてはあまり知られていない感じがある。
しかし、韓国の人にとっては、日本が韓国に侵略してきたのは太平洋戦争時代だけではなく、豊臣秀吉の時代の意識も高い。

光化門広場で行われていたイベントを一通り見て、さらにブラブラと南の方に歩いて行くと、別のイベントをやっているっぽかった。興味が湧いたので行ってみることに。

こちらのイベントは「フレンドシップフェスティバル」というイベントのようで、韓国に在住している外国人が一同に集まって、韓国の人たちと交流をはかるという目的のイベント(私の勝手な想像)のようだった。
道にはずらっとテントが並び、各テントに一カ国づつ割り当てられている。
ほとんどの国は食べ物を提供していた。
その国の郷土料理のようなものを提供していて、食に貪欲な韓国の人たちに人気のようだった。

ということで我々もポーランドのブースでジュースを買う。
買った時はすごい美味そうに見えたのだが、飲んでみるとごくごく普通のジュース。
まあ、こういうイベントでクオリティーを求めちゃいかんよね。

地下鉄「市庁駅」近くにある「Seoul Plaza」という広場が、このフレンドシップフェスティバルのメイン会場になっていたようで、各国の人たちが自国の民族衣装なんかを着て踊っていたりと、かなり賑わっていた。

このメイン会場にもテントがたくさんあって、こちらでは食べ物以外の物品の販売等をやっていた。
あとは、こんな感じでヘナタトゥーを施してくれる場所もあった(多分マレーシアのブース)。

決められた柄のバージョンと、自由デザインのバージョンがあった。
ヘナタトゥーの値段について自分は詳しくないのだが、決められた柄のバージョンだったら値段は安いとのこと。

さて、フレンドシップフェスティバルメイン会場から地下鉄に乗って「鐘路5街」駅へ向かう。

鐘路5街駅の8番出口から出て、東の方に歩いて行くと「ユッケチャメチッ」というレバ刺しが食べられる店がある。

ユッケチャメチッは現在3号店まであって、各店はすごく近くにあるので、空いている店に行けば良いといった感じ。

まず、駅から一番近い3号店に行ってみたのだが、かなり激混みだったので、仕方なく2号店へ。
1号店と2号店は、ほぼ「隣」と言って良いような位置関係にあるのだが、そもそも「ここ、入っていいのかな?」と不安になるような裏路地的な場所にあるので注意が必要。

我々が行った2号店もかなり混んでいて、結局入店までそこそこ待たなくてはならなかった。

というわけでようやくユッケチャメチッ2号店に入店。
観光客ばかりか?と思ったが、ほとんどは地元の人と思われる人ばかり。
仕事帰りにちょっと飲みに来ました的な雰囲気か。

とりあえずレバ刺しを注文すると、当たり前のようにスープが運ばれてくる。

きたぁ〜! 今や日本では食べられなくなったレバ刺し〜!

このぷるぷる感がたまらない。
一口食べると「シャクッ」とした食感があって、ごま油塩につけて食べると絶品。
見た目は「海外でこんなもん食って、お腹壊さないか?」と心配になるが、見た目も食べた感じも新鮮そうだし、お腹の弱い自分でも今までこれでお腹を壊したことはない。

本来のメニューはレバ刺しとセンマイを半分づつ乗せたメニューなのだが、個人的にセンマイは好きではないので、注文時に「レバーのみにできる?」とお願いすると、こんな感じでレバーてんこ盛りで来る。

一応、法律上では現在日本では食べられないことになっているので、なかなか貴重だし、生臭い感じもなく美味しいので、レバ刺しが好きな人はぜひ試してみて!

さて、レバ刺しで満足した我々は、せっかくなのでユッケチャメチッがある地域の市場「広蔵市場」を覗き見することに。

広蔵市場は大通りから一本入ったところにある。

広蔵市場はアーケード状になった通りにこんな感じでズラッと食べ物の屋台が並ぶ通り。
もちろん屋台だけではなく、通りに面して普通の店(魚介の店とか乾物の店とか雑貨の店とか)が並ぶのだが、やはりこの屋台に目が行ってしまう。

我々は参鶏湯やレバーがお腹に溜まっていたので、全然お腹が空いておらず状態。
しかも、以前この広蔵市場に来て屋台で食べた時には、あまり美味しかった記憶が無いので、無理して食べるのもパス。

とは言え、夜になってお腹が空いてしまったら面倒なので、チャプチェとキムパッをテイクアウトして行くことに。

テイクアウトして行く日本人が多いからか?
各屋台の前を通って、店のおばちゃんと目があうと、たいてい「キムパッテイクアウトできるよ!」と声をかけられる。

そんなこんなでテイクアウトしたのがこれ。

「大絶賛! 絶対食べてみて!」というレベルでは全然無いが、別に「マズい」というレベルでもない。
チャプチェなんかは、買った屋台が閑古鳥が泣いている状態で、かなりの不安があったが、食べてみると温かくて味が染み染みでなかなか美味しかった。

そんなこんなで、本日は就寝。
明日も帰国の便までの時間、思っきしソウルを楽しむ予定。

さて、翌日。
この旅も最終日に突入。

まずは朝飯を食べに行く。
向かった先はホテルから一駅の「会賢駅」

会賢駅の近くには「南大門市場」という有名な市場があるのだが、そこの中にある「ウンホ食堂」という店に行く。
ウンホ食堂は会賢駅5番出口から歩いて2〜3分のところにある。

ウンホ食堂の外観はこんな感じで、店の前にある看板にも日本語が書かれている。
ただし、日本語的に「???」的な部分もあるが、そこら辺は気にしないことにする。

店の看板に書かれている日本語では「ウンホ食堂」だが、韓国の情報がたくさん提供されている「コネスト」のサイトでは「ウノ食堂」と記載されている。

この店はテールスープが美味いという噂を嗅ぎつけて来てみたのだ。

とりあえず、そのテールスープを注文し、しばし待つ。
待っている間には当たり前のようにテーブルに常備されているキムチを食べながら過ごすのだが、ここのキムチは白菜のキムチより大根のキムチ(カクテキ)の方が美味しい気がする。
まあ、韓国で食べるキムチはどこで食べても美味しいんだけどね。

そんなこんなで待っていると運ばれて来たスープがこちら。

「コリトマッ」というメニューで牛のテールがどどんっ!と入っている。
ネットで見た時はもっと「テール感」がはっきりとしていたのだが、我々の物は多少形が崩れていて、それほど「テールまんま」感はなかったのだが、それでもビジュアルは素敵。

一緒にご飯も運ばれて来るので、ごはんと一緒に食べても良いし、スープの中にごはんを入れて「おじや」風にして食べても良い。

さて、肝心のお味の方だが、見た目に負けず美味。
牛独特の臭さは全然なく、割とあっさりした感じのスープだ。
韓国のスープ全般に言えることだが、スープ自体の味付けはかなり薄いので、ちょっと塩っ気を足したければ、自分で調整できるところも良い。

買い物には全然興味が無い我々だが、せっかくなのでこの界隈の「南大門市場」をそぞろ歩いてみる。

衣料品なんかが多めの市場。
観光客向けなのかな?という感も強く感じられる市場で、よくよく見ると「それ、バッタもんでしょ」と思うものもかなり多い。

それに加えて、自分のような日本人が通ると「お兄さんベルトあるよ」とか「お兄さん、バックあるよ」と、かなりの確率で声をかけられる。
いや、日本人、そんなにベルトにもバックにも不便してないし…。
しかも、今どき日本人ってブランド物欲しがってる?
しかもバッタもんだし…。

もともとは、朝飯を食べるためにココに来たのだが、せっかく南大門の近くにいるんだからということで、南大門を見に行くことに。

南大門(崇礼門)はかなり立派な門で、正直「これがあるから周辺道路が複雑になってない?」という感じも否めない。
2008年の放火で石造りの門を除いた木造部分が消失したが2010年に復元された門なので、見た目は結構新しい。

もともとソウルは城壁都市で、城壁内の出入りができる4つの門のうちで最も大きい門がこの南大門なのだ。

さて、朝飯も済んだので続いて向かうは観光。
「宗廟」と言われる世界遺産に行くために、地下鉄に乗って鐘路3街駅へ向かう。

鐘路3街駅から宗廟までは歩いてすぐのところにある。
この宗廟は土曜日以外は自由に見学することができず、かならずガイドツアーで回らなければならない。
ガイドツアーは「韓国語」はもちろん「英語」「日本語」「中国語」で行われている。
ちなみに余計な情報だが、日本語のガイドツアーの回数は他の言語に比べて異常に多い。

ガイドツアーまでちょっと時間があったので、時間を潰せるところはないかなぁ〜?と、そこら辺をふらついていると、一軒のスムージー屋があったので寄ってみた。

妻が好きなキウイのスムージーを選択。
まあ、ごくごく普通のスムージーなのだが、冷たくて美味。

そんなこんなで、スムージーが飲み終わらないうちに、ガイドツアーの時間が近づいてきてしまったので、急いで宗廟へ行く。

宗廟は世界遺産に登録されている施設。
しかしながら、観光客がごったがえすような場所でもないので、なかなか良い。

ということでガイドツアー開始。
ガイドは写真のように韓国の民族衣装を着てガイドをする。
日本語ツアーなのだが、ガイドは韓国人。
まあ、いろんな過去の歴史もあって、韓国には流暢に日本語を話す人は多い。

毎日毎日ガイドをしているからか、ガイドはかなり手馴れたもの。
あまりに手馴れすぎているので、質問するタイミングを失うぐらいだ。

さて、この宗廟という施設、どんな施設か?というと、歴代の王様の「魂」を祀っている場所。
「魂」を祀っているので、お墓とは異なり、実際に遺体が安置されているわけでもない。

しかしながら、韓国では重要で神聖な場所とさている。
そんなこともあって、世界遺産にも登録されているんだと思われる。
かつての韓国は帝政であったのだが、現在は帝政ではない。
したがって、この施設で行われる行事なんかは、基本的に国が行うものではなく、王様の子孫である人が行なっているそうだ。
まあ、軽い「政教分離」的な考え。
とはいえ、国がほったらかしにしているわけでもないのでご安心を。

ここでは土曜日以外はガイドツアーでしか回れないという不便さがある一方、逆に言えばガイドの解説によって細かいことまで知ることができるので良い。
魂を祀っている施設だけあって、当たり前だが、アトラクション的な物があるわけでもないので、もし個人で回っていたら「ふぅ〜ん」ぐらいにしか見ないんだろうなぁ〜と思う。

宗廟で有意義な時間を過ごした我々は、さらにここから地下鉄に乗って移動。
鐘路3街駅から一つ隣の乙支路4街駅へ移動。

乙支路4街駅から南に数分歩いたところに冷麺の店がいくつか集まっているらしく、そのうちの一軒である「五壮洞新昌麺屋」という店を目指す。
乙支路4街駅の8番出口を出たらこんな感じに道路沿いを歩く。

そんなこんなで「五壮洞新昌麺屋」に到着。
予想に反してこんな感じの商業ビルみたいな建物の一階がお店。

ちなみに、店に入ると注文を聞きに来るのがめっちゃ早い。
なので、店の前にある写真付きのメニュー表を見て、予め注文するものを決めておいた方が良い。

さて、店の中に入ってみると、これがかなり綺麗なお店。
しかも「どうせ、我々のような観光客が来るんだから、当然他の客も観光客ばかりだろうなぁ〜」と思っていたのだが、実際にはどうやらほとんどが現地の人っぽい。

さて、注文をすると、おばちゃんがやかんとコップを持って来た。
喉が乾いていた我々は「わ〜い!わ〜い! お茶だ〜 お茶だ〜」と喜んでコップに注ぐと、我々が想像するお茶ではなく、不思議な白い液体が出て来た。
なんだか豚骨スープのような感じ。

「???」と思って、おばちゃんに「何?これ?」と聞く(もちろん韓国語は話せないのでジェスチャーのみで)と、どうやらお茶の代わりに飲むスープのようだ。
帰国後にネットで調べてみると、どうやら牛のスープのよう。
あっさりした冷麺と一緒にすすると良いらしい。
ちなみにスープは温かい。

んで、我々が注文した冷麺がやってきた。

冷麺にもいろいろな種類があって、我々が想像するような冷麺の他に辛い冷麺とか刺身冷麺と呼ばれるものもあるらしい。
我々は辛いものが苦手なので、日本人が普通に想像する冷麺を注文。
ついでにメニューに「マンドゥ」(水餃子みたいな感じで形は饅頭みたいなもの)も注文。

辛くない冷麺はあっさりした味わいで美味。
韓国のスープ系食べ物は味にパンチが無くすごくやさしい。
冷麺も同じくパンチがないのが逆にゆったりできる感じで良いのだ。

マンドゥの方は、肉汁溢れる水餃子といった感じで美味い。
この写真だけでは大きさが想像できないと思うが、一つ一つが結構な大きさで、食べ応えもたっぷり。
一人ぢゃ食べきれないかも。
正直冷麺を食べに来たけど、どちらかと言えば、このマンドゥの方が感動が大きかった。
もちろん冷麺も美味しいけどね。

さて、冷麺とマンドゥでかなりお腹は満たされていたのだが、さらにしつこく食べに行こうと思う。

地下鉄に乗って、昨晩レバ刺しを食べに行った「鐘路5街駅」へと向かう。

昨晩のレバ刺しが食べられる店「ユッケチャメチッ」は駅を出て西側の方に歩いて行くのだが、今回は逆に東側の方へ歩いて行く。
この地図のように歩いて行くと、一般的に「タッカンマリ横丁」と呼ばれる、タッカンマリのお店がたくさんある場所へ着く。

このタッカンマリ横丁で超有名なのは「陳玉華ハルメ元祖タッカンマリ」というお店で、どのガイド本にも載っているし、いつも混み合っている。
自分も以前韓国に来た時には、最初の食事が陳玉華ハルメ元祖タッカンマリのタッカンマリで、あまりの美味しさに衝撃を覚えたのを鮮明に覚えている。

んで、今回行ったお店は、その陳玉華ハルメ元祖タッカンマリの隣にある「東大門明洞タッカンマリ」というお店。
ここは明洞ではないのだが「明洞タッカンマリ」という名前になっていて、実際に明洞にも「明洞タッカンマリ」というお店があるので注意が必要だ。

余計な話だが、このタッカンマリ横丁をさらに東に進んで行くと「焼き魚横丁」という店の前でガンガン魚を焼くお店が並ぶ通りもある。

東大門明洞タッカンマリのお店の外観はこんな感じの独特な造り。
なので、これを目印に来たら良いと思う。
実際にはここも店舗だが、店続きになった西側の店舗(こちらの外観は普通の造り)も同じお店で、まずそちら側から客を埋めてくみたいなので、西側のお店に入っても良い。

さて、先ほどから何度も出て来ている「タッカンマリ」とは一体何ぞや?という説明を少し。

タッカンマリとは冷たい出汁に鳥が一匹入れられて、同時にジャガイモやらネギやら生姜やらトッポギなどが入った鍋が運ばれて来る。
その状態で机にあるガス台が点火され、どんどん煮ていく。
オプションでえのきなんかを追加することも可能。

まだまだ出汁が冷たい段階で、店のおばちゃんがハサミで鳥を一口大に切ってくれる。
んで、鍋がどんどん湧いて来て、一通り具材が煮立ったら食べごろ。
という料理。

「参鶏湯と何が違うのか?」と聞かれたら難しいところなのだが、素人的な考えで言えば、タッカンマリに高麗人参ともち米を足したら「参鶏湯」と考えて良いと思う。
まあ、似た感じの料理だ。

さて、こちらの店は陳玉華ハルメ元祖タッカンマリに比べたら、入っている客も全然少ないのだが、ネットのサイトによっては「陳玉華ハルメ元祖タッカンマリよりも美味い」と書いているところも多い。
「地球の歩き方」にもこの店は紹介されているのだが、確かにこの店のタッカンマリは美味い。

陳玉華ハルメ元祖タッカンマリとどっちが美味いか?と聞かれれば、正直どちらも同じぐらいという感想。
しかし、メインの具材についてはどちらもそんなに変わらないのだが、こちらの店の方がつけダレが美味しいと思う。
なので全体的にこちらの店の方が美味く感じるといった感想。

ソウルには何回も来てるし、陳玉華ハルメ元祖タッカンマリも食べたことがあるけど、この東大門明洞タッカンマリを食べたことが無い人は、一度食べてみても良いかもしれない。

ちなみにそんな美味いつけダレは自分で調合する。
親切にも調合の仕方が書いてあって、日本語でも解説されているので安心だ。

ちなみに我々は辛いものが苦手なので、つけダレにコチュジャンを入れずに食べていたら、店のおばちゃんが来て「これ(コチュジャン)入れた方がおいしよ」としつこく迫るので、渋々少し入れてみたら、確かに入れた方が美味かった。
さすがに一番美味い食べ方を知っているだけはあるなあ〜と思った。

そんなこんなで、食べてばかりいて最終的に「苦しぃ〜よ〜!」と言いながら帰国した今回のソウル旅はこれにて終了。

もともと「どこかに行きないなぁ〜」ぐらいの軽い気持ちで「しかも大きな旅にするほど時間もないしなぁ〜」という背景から、目的も無く「じゃあ、韓国にでもすっか!」ということで決まった今回の韓国旅。
目的は無いわりに、それなりに楽しむことができたし、やはり韓国の美味い食べ物を味わうことができたのはすごく良かった。

本当は「韓定食」とかも食べようと思っていたのだが、いかんせん歳が歳なので、なかなか食べられなくなってきているのが悲しいところ。
今回、本当は韓国の歴史をもっと知るような「学習旅」にしたかったのだが、実際のところひたすら食べまくる「食旅」で終わってしまったのが残念。

次回は、事前に韓国の歴史なんかも勉強したうえで、いろんなところを回る旅にしようかと思う。

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