【ロシア旅行記】Day1 (赤の広場で たまねぎ寺院に出会った)

今回のロシア行きの便は、マイルがたまっていたので特典航空券で。
ロシア行きの特典航空券は、このド夏休みシーズンでも空きまくりなので
オススメです。(ハワイとかに比べてビザの取得とか、いろいろ面倒なので
あまり利用されないのかな?)

んで、使用機材が最新のボーイング787。あまり飛行機に乗る機会の少ない
自分にはこれが初搭乗。「今までの飛行機に比べて機内湿度が高めに設定されていて
快適」とか、いろいろな情報を聞いて期待大です。


初めて787に乗る。機内湿度はいかがなものかっ!

んで、実際乗ってみてどうだったか?というと、特にすごい快適ってわけでも
ないです。でも乗ってしばらくすると配られるおしぼりは、今まではすぐに
カラッカラに乾いてしまったけれども、なかなか乾かない。ということは、
今までよりだいぶ湿度が高い状態なんだなぁ~と思う。

最近は、LCCとかたくさんあって、なかなかJALの国際線を乗る機会は無くなって
しまったけれども、久しぶりに乗ってみると、やはりサービスは気持ちいいですなぁ~


日本の航空会社だと、お味噌汁がでるのがいいよねっ!

10時間の空の旅を終えて到着したモスクワの空港はドモシェドボ空港。モスクワには
大きな空港がもう一つあってシェメレチェボ空港という。航空会社によって
どちらの空港を使うか?が違うらしく。エアロフロートロシア航空はシェメレチェボ
がメインみたい。

事前のネット情報では、ロシアのイミグレですごい待たされるとかあって、
どのぐらいかかるのかなぁ~?と不安でいた。んで、飛行機を降りてイミグレまでの
途中でトイレとか行って手間取っていたら、自分たちがイミグレに着いたころには
誰もおらず。待ち時間ナシでイミグレ通過。かなり拍子抜け。

空港から市街へ行くにはエアロエクスプレスを使うのが便利。「Aeroexpress」の
文字を追って行けば、改札にたどり着く。チケットは係員のいる窓口でも買えるし
自販機でも買る。自販機はちゃんと英語表示もあってクレジットカードもOK。
ということで、自販機で購入。お値段300ルーブル(2014年8月現在)


ドモシェドボ空港エアロエクスプレスの改札

エアロエクスプレスは真っ赤な車体の電車で比較的新しいけど、
「これ、エクスプレス?」って思っちゃうほどゆっくり走る。でも、
乗客はいっぱいだった。

電車は市街の「パヴェレツキー駅」が終点。(といっても、途中に止まる駅は
ありませんが)。パヴェレツキー駅は地下鉄のパヴェレツキー駅
(павелецкая)とつながっていて
そのまま地下鉄に乗れるけど、さすがに電車にたっぷり乗っていた乗客が
一斉に地下鉄に向かうのでかなり混雑する。

地下鉄のチケットは窓口でも自販機でも買える。一回券以外にも複数回券も
買えるけども、このパヴェレツキー駅では一回券を買うことをオススメする。
なぜなら、めちゃ混雑している状態で窓口で回数券を買うのにてこずると
(なんせ、英語があまり通じないから)、「おい、何やってんだよ。早くしろよ」
的な空気を背中に感じるから。一回券で乗っても、ビックリするほど損する
金額ではないので、旅をスムーズに進めるには、ここでは迷わず一回券の
方が得策だと思う。

夕方なので、ホテルに向かうつもりだけれども、ホテルはモスクワ中心を挟んで
反対側。なら、地下鉄を途中で降りて、ついでにもっとも見たかった
赤の広場にある「たまねぎ寺院(聖ワシーリ寺院)」を見ることに。

地下鉄2号線に乗って、チアトラリナヤ駅(театральная)駅へ。
地下鉄を降りて地上に出ると、毎度の如くいきなり迷う。そりゃ地下鉄に
乗ると方向がわからなくなるからね。

なんとかiphoneのgoogle mapを頼りに赤の広場にたどり着く。赤の広場の入り口
には、全ロシアの基点となるポイントがある。ここの中心に立ってコインを
後ろ向きに投げると良いことがあるらしく、観光客が入れ替わり立ち代り
投げていた。


赤の広場入り口にて。ここでコインを後ろ向きに投げると良いらしい

でも良く見ると、そのコインをせっせと拾うおばあちゃんがいる。
この拾ったコインで生活の足しにしているとか・・・。
観光地で思わぬロシアの一面を見た気がする。


(ヴァスクレセンスキー門)

ヴァスクレセンスキー門から赤の広場に突入。近々赤の広場でイベントが
あるみたいで、なにやら準備がされており、ババーンと広い感じを十分に満喫
できなかったが、それでもやはり広い。

「赤の広場」は別に赤いわけではなく、本来の意味は「美しい(クラースヌィ)広場」。
現在では「クラースヌィ」という形容詞が「赤い」という意味を持っているので
「赤の広場」と呼ばれているだけ。

ヴァスクレセンスキー門から一番遠いところにお目当てのたまねぎ寺院
(聖ワシーリー寺院)がある。


今回の旅のメインの一つ。たまねぎ寺院(聖ワシーリー寺院)

実際に見るとさすがに有名な観光地だけあって、観光客もいっぱい。それでも
圧巻の建物だった。

着いた時点で入場時間ぎりぎりだったが、中に入ってみる。2014年8月時点で
入場料250ルーブル。写真やビデオを撮るには別途お金がかかるが、
入場料だけで入場したが、バシバシ写真は撮れた。ただし、「No Photo」の
部分もあるので、注意が必要。

聖ワシーリー寺院入場の際は強面(こわおもて)の係員(女性)のセキュリティー
チェックがある。ホテルに着く前に寄ってしまったため、バックパックを
おもっきし背負った状態だった。なので、「バックを開けろ」といわれた時は
結構面倒だった。「どうせ、大して見ないくせに~」と思っていたが、
案外しっかり中まで見ていた。赤の広場やクレムリン付近を
観光する際はなるべく軽装で行った方がスムーズかもしれない。


ワシーリー寺院の中はイコン画がいっぱい


回廊の壁画も圧巻だ

ロシア正教の寺院の中に入ったのは初めてだったが、中は美しいイコン画がいっぱい
だった。中は外の鮮やかな色彩とは対称的に、若干狭く暗い。ただ、それが
厳か(おごそか)な雰囲気を盛り立ててる感じがして良かった。

聖ワシーリー寺院の後は、隣にある「グム百貨店」へ。と言っても、本当はトイレに
行きたかっただけ。

さて、「グム(ГУМ )」とは総合百貨店を意味するロシア語
Главный Универсальный Магазин」
の略称で、国営百貨店。

実際に行ってみると、単なる国営百貨店ではなく、国営高級百貨店と
言った方が正しい感じで、高級店ばかり。正直この旅で結構なお金を使ってしまう
予定なので、ココで余計なお金を落とすわけには行かない我々には手が出せない。


グム百貨店

ちょっと疲れてきたので一休みしようかと思ってたら、グム百貨店の
通路でちょっとした人だかりが。何だろう?と思ってみてみると
アイスを売っていた。疲れた体にはちょうどいいし、こんなに並んでる
んだったら、おいしいだろうと思い買ってみることに。

食べてみると、適度な甘さで結構いける。次から次へとお客さんが
買ってくのも納得の味だった。お値段50ルーブル。


けっこうおいしい


次々とお客さんが買ってた。

さて、グム百貨店を後にしたら、いい時間だったので、夕飯を済ませてから
ホテルに向かおうということになった。クレムリン付近をそぞろ歩きながら
レストランを物色。やはり「ロシア料理を安く食べたい」ということになり、
ロシア料理のチェーン店「ヨールキーパールキー(Ёлки-палки)」へ。

写真付きのメニューで気軽に食べられる店。気張ったレストランではなく、
ロシア版「ファミレス」といった感じ。ここで、「ボルシチ」「ピロシキ」
「サーモンソテーとフライドライス」を注文。

ボルシチは疲れた体に染み渡るいい味で、真っ赤な見た目とはうらはらに
やさしい味で、妻はかなり気に入って、その後の行程で事ある度に
「ボルシチが食べたい」と言っていた。

ピロシキはなんとなく「揚げパン」的イメージがあるが、実際は普通の「焼きパン」
タイプ。日本で当たり前の「惣菜パン」って感じ。お肉の味が一般的に思えるが
「キャベツのピクルス」とか、日本人には意外な具もロシアでは一般的だった。

この旅行ではいろいろなロシア料理を食べたが、ロシア料理は日本人の
口にとても合う料理で、クセが無く非常においしいものばかりだった。

ロシアの料理ではよく「ビーツ」が使われている。真っ赤なカブみたいなもので
煮たりすると赤い色素が出て料理が真っ赤になる。日本ではほとんど見かけず
味の想像がしにくいが、ヨーロッパでは一般的で、味もやさしくとてもおいしい。
「日本でも一般的になればいいのになぁ」と思う。


特に「ロシア料理」といったわけではないが、オーソドックスな味でおいしい

夕飯に大満足した後は地下鉄3号線でパルチザンスカヤ駅
(ИЗМАЙЛОВСКАЯ)へ向かい、本日のホテルへ。
ガイド本には「パルチザンスカヤ」駅となっているが、ロシア語では
「イズマイロボスカヤ」という表現になっている。

本日のホテルは

Best Western Plus Vega Hotel & Convention Center

パルチザンスカヤはモスクワ中心から離れていてアクセスにはちょっと
難があるが、ホテル自体はパルチザンスカヤ駅を出てすぐのところにある
ので非常にわかりやすい。

なんでも、モスクワオリンピックの時に整備されたホテルでかなりでかく、
周囲にも同じようなでかいホテルがいくつか建っていて、それらを
あわせると、部屋数は世界最大らしい。


値段相応の良いホテルでした

さて、ホテルについての評価はTrip Adviserとかを参照してもらうとして、
気になる「レギストラーツィヤ(外国人登録)」だが、チェックインが
普通のチェックインで終わってしまったので、「レギストラーツィヤは?」
と聞いたところ、「あ~、君たちはツーリストだから特に必要ないけど、
必要ならば、あっちのスペースでできるよ」との回答が。事前の情報からは
「???」な感じで、「ツーリストでも外国人だったらいるんちゃうん?」
と思ったが、べつにどうでもいい感じだったので、あえてやらなかった。

現地でトラブルに遭わないように万全の体制を敷くならば、しといた方が
いいと思われるが、実際今回の旅の中で必要な感じはぜんぜんなかったし、
どうやら、レギストラーツィヤは宿泊させる側(ホテル側)の義務みたい
なので、まぁ、いいかと自分を納得させた。

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