【アメリカ旅行記】Day8・9 絶対絶命!日本の免許証が無いとレンタカーできないですってぇ〜!

楽しかったセントマーチンとも今日でお別れしなければならない。ということで朝からタクシーで空港に向かう。

セントマーチンの空港内のお土産にはやはり「カリブの海賊」が。

この滑走路の延長線上に、あのマホビーチがあった。今はその滑走路から飛び立とうとしている。

ということで、とうとう離陸。楽しかったよ〜!セントマーチン〜!

この青い海は本当に記憶に残る海だったし、楽しかった。忙しく働く日本を離れてのんびりするには
本当に最高の場所だったと思う。 また、いつか、絶対に来ようと思う。

ということで、飛行機はセントマーチンから一路アメリカのマイアミに向かう。2時間ぐらいのフライト。

マイアミに近づいてくると、セントマーチンとは違い、建物が規則正しく並ぶ、都会的な風景が広がっている。

今回マイアミに来た目的は「セブンマイルブリッジ」を見ること。

セブンマイルブリッジにはレンタカーで行こうと思っていて、日本から事前にHertzのレンタカーを予約していた。アメリカはレンタカー大国なのでレンタカーは充実しているし、むしろレンタカー以外の交通手段は充実しているとは言いがたく、行動も限られてしまう。

マイアミ空港のレンタカーはターミナルから連絡列車で別の建物にあるレンタカーセンターに向かう。レンタカーセンターにはHertzやAVIS・Dollar・budgetなど、日本人でも聞いたことのあるレンタカー会社はもちろん、全然聞いたことの無いレンタカー会社のカウンターもたくさんあって、しかも各社のカウンターは結構デカイ。レンタカーセンターの建物を作っちゃうのが納得できるほどだ。

ということで、さっそくHertzのカウンターに行く。一応念のためと思って印刷しておいた予約書と国際免許証を提示するとカウンターのおばちゃんが「日本の免許証はある?」と聞いてくる。

「???」国際免許証を提示してるぢゃん!と思ったけど、丁寧に「国際免許証しか持っていないんだけど・・・」と言ったら、おばちゃんが「ここ、マイアミでは国際免許証だけではダメで、日本の免許証も必要なの」という。マジか!

とはいえ、「どうにかなるだろう」と思っていたのだが、おばちゃんは「どうにもならない」と冷たい一言。とりあえず「あそこの会社だったら貸してくれるかも」と他のカウンターを指差したので、とりあえずそのレンタカー会社のカウンターに行ってみると「日本の免許証が無いとダメだ」と、ここでも冷たい一言。

「国際免許だけで貸してくれる会社を知らないか?」と聞いてみると、「あそこのカウンターだったら貸してくれるかもしれない」と、別の会社のカウンターを指差す。んで、そのカウンターに行ってみると、やはり「日本の免許証がなければダメだ」と言われる。

マズイ!この状況。ここでレンタカーを借りれないとなると、セブンマイルブリッジには行けず、ただのマイアミ市内観光になってしまう。しかも明日の朝にはマイアミからオーランドに飛ばなくてはならないので、今日一日しかないし、セブンマイルブリッジに行けたとしても今日中にマイアミ空港付近に戻ってこないと厳しい。絶対絶命だ。

すでに5~6社ぐらいのカウンターを回ったが、回答はすべて「日本の免許が無いとダメ」。ちゃんと調べて来なかった我々が悪いのだが、ここで八方塞がりとなり、レンタカーセンター内で呆然とするアホなアジア人2人。

ここで、一人の男が話しかけてきた。英語はクセがあって、スペイン語なまりかと思ったが、どうやらポルトガル語なまりのようだ。

かなりあやしさ満点で、いつもだったら絶対断っているところだが、今回は他の手段が見当たらない。とりあえずこの段階で値段を聞いてみると、Hertzで予約した値段よりも安かったのでとりあえずついていくことに。

彼は我々を連れて建物の外に出た。建物の外には小さなバスターミナル的な物があって、建物内にカウンターが置けないような小さなレンタカー会社がミニバンみたいなバスで客を送り迎えするようになっていた。彼は我々をそこに待機してあったバンに載せ、彼自らが運転して5分ぐらいの場所にある小さな事務所に連れてきた。

Avantiの外観はこんな感じ。広大な敷地ではなく、そこら辺の地方都市のレンタカー会社のように「ちまっ」とした事務所で、駐車場にもほとんど車がなかった。ますます不安が増してくる。

事務所に入ると更に不安が増した。事務所には若いにぃちゃんが3人程いて、どの人も皆「不法入国しました」とか「パソコンオタクです」とか「一日中スマホ見てます」とか「野球とかアメフト見るの大好きです!」的な(すごい悪い言い方をしているが)感じの人ばかりで、しかも彼ら同士で話すのは英語ではなくどうやらポルトガル語(マイアミという場所もあってスペイン語と思ったが、どうやらスペイン語とは似ているが少し違かった)。我々に話す時だけ英語だった。

追い込まれた状況でなければ確実に選択しないオプションだが、八方塞がりの状況の我々にとっては、受け入れるしかなかった。「これ、後でクレジットカードの請求額とかいじられて、多額の請求がこないかなぁ~?」とか、一通りの最悪状況を想像しつつもとりあえずレンタカーを借りる手続きをする。日本の免許が無くても借りられるというのは、実は「闇」ってことだろうか?(多分そうだと思う)

「我々はセブンマイルブリッジに行きたいんだ」と言って所要時間を聞くと、片道およそ3時間か4時間ぐらいとのこと。これを言うと我々に声をかけてきたオッサンはしきりに「何時頃帰ってきそうか?」とか「○○時を超えそうだったら、この電話に電話してくれ」とか、しきりに返却時間を気にしてきた。更に怪しさは増すが、とりあえず無事にレンタカーを借りることが出来た。

後日この「Avanti」のホームページを見たらこんな感じだった。画像の右下には立派なコールセンターを思わせるような写真が乗っていたが、こんなオシャレなコールセンターなんて全く無く、ただただしょぼくれた事務所があるだけだ。しかも駐車場に停まってる車を見ても、こんなに車種が豊富ではない。せいぜい2~3台。

結論から先に言ってしまうと、我々が感じてきた「あやしさ」と「不安」は全く無用で、後日クレジットカードの請求を確認したら、ちゃんと契約通りの金額しか引き落とされていなかった。彼らが我々が戻ってくる時間をしきりに気にしていたのも、彼らが早く家に帰りたかっただけの模様で、結果的に我々が日暮れ前に戻ってきたら、事務所をクローズしていた。

しかも、我々が事務所に車を返却した後、我々を彼らの車でホテルまで送り届けてくれて、降り際にチップを渡そうとしたら「いいよ、要らないよ」とまで言った(結局渡したが・・・)。

というわけで、あまりオススメ出来ないが、我々のように日本の免許証を持参していなくてレンタカーが借りられないというピンチに立たされた人が居たら、この「Avanti」というレンタカー会社に連絡を取ってみるという手はありかもしれない。というか、アメリカでレンタカーを借りる際には日本の免許証をお忘れなくと言うのが正しい表現。

さて、話は戻り、無事にレンタカーを借りられたので急いでセブンマイルブリッジに向かう。もともとこの日の予定はかなりタイトだったのだが、レンタカーを借りる際に手間取った段階で時間が押し押しになってしまった。

何年か前に我々はロサンゼルスからグランドキャニオン周辺をやはりレンタカーでドライブした事があったのだが、さすがに最初は運転に戸惑った。車が多い上に初めて走る場所で次々と道が分岐して、カーナビが付いているもののよく分からない。

そんな小さなトラブルもあったため、時間はさらに押し押しとなり、結局食事は途中にあったバーガーキングでバーガーを買い、運転しながら食べるという、ひたすら車に乗る時間が続いた。

すでにこの段階でマイアミの空港付近まで戻るには時間がギリギリ。これ以上のトラブルが発生したら戻れないぐらいの時間になっていた。

そんなこんなで、ひたすらカーナビとGoogle先生に従うこと2時間。何とかフロリダ半島の先端に近づいてきて海が見えてきた。海が見えては街中を走り、街中を走れば突然海が見えてくるの繰り返しが始まった。

「セブンマイルブリッジは近い!」そう感じてきた我々の期待は否応なく高まる。

がっ!しかし、ここで痛恨のミスが発覚!

我々は海外旅行先としてハードルの低い「アメリカ」というだけで、何となく緊張感が無く、下調べを全然してこなかった。なので、何故か勝手に「フロリダ半島の近い方にセブンマイルブリッジがあるものだ」と思ってしまっていた。そしていざドライブを始めてフロリダ半島の先端側に来たので改めてセブンマイルブリッジの場所をGoogle先生に尋ねたところ、我々が思っていたところと全然異なって、「もうちょっと走ったら、本当に先端のキーウエストぢゃん!」ってぐらいの場所にあることに、今になって気づく。

今走ってきた距離に対してかかった時間から換算して、ここからセブンマイルブリッジがある場所までの距離を考慮すると、片道1時間ぐらいはかかる。その後引き返しても2時間は余計にかかるということだ。

時計とにらめっこすると、かなりギリギリだ。というか、目的の時間に戻れる可能性が低くなっていると言っても過言ではない。

しかしながら、わざわざアメリカまで来て、「あと1時間走ったらセブンマイルブリッジが見れる」という場所で引き返すのはあまりにももったいない。ということで一か八か、このまま走り続けることにした。

そんなこんなで、予定の時間を30分ぐらい過ぎたところで、何とかセブンマイルブリッジ付近に来た。

セブンマイルブリッジはその名の通り、およそ7マイル(正確には6.765マイル)の橋。

現在走れる橋に並行するように北側にもう一本橋がある。この橋は最初に作られた橋で、この橋には鉄道が走っていた。しかしながら、大きなハリケーンによって被害を受けてしまった。そしてそれらを修復した後は鉄道ではなく、道路の橋として再開されたのだ。

しかしながら、もともと鉄道の橋として作られた橋は、車が走るには十分な幅が無かったため、新たに現在走れる橋が作られた。なので、現在走れる橋を車で走ると隣にず~っと古い橋を見ながら走ることとなる。

場所によっては、こんな感じで現在走れる橋と昔の橋が遠くまで続く景色が見られる。

ここで、本当の事を包み隠さず話してしまおう。

行ったことがあっても無くても、セブンマイルブリッジの存在自体を知っている人であれば、その写真を一度は見たことがあるだろう。試しに「セブンマイルブリッジ」とググッてみれば、こんな感じの画像はわんさか出てくる。

こんな画像を見た我々は「お~!これは見に行って見たいぞ~!」という単純な理由で、ここまで様々なトラブル(先程述べたような)に遭いつつも来た。

しかしながら、ここで一旦冷静になってみよう。これらの写真は当然の如くヘリコプターとか最近流行りのドローンとかで上空から撮ったものなのだ。ということは当然青い海にまっすぐ伸びるセブンマイルブリッジの雄大な景色は見える。

では、実際にセブンマイルブリッジを走ってしまったらどうだろう? 見えるのはこんな景色ではなく、先ほどから嫌というほど見てきた道路とウンザリするほど広がる海ばかりなのだ。というか、ここに来るまでに同じような景色は何度も見た。途中「ここがセブンマイルブリッジかなぁ~?」と何度車内で言っていたことか・・・。

そう、セブンマイルブリッジは実際に走ってしまうと、いろいろなサイトやガイド本に載っているような景色は絶対に見れず、思わず「う~ん、苦労したけど正直失敗だったんぢゃね?」と言ってしまう可能性は大なのだ。実際のところ、今回は私が「行きたい!」と言ってわざわざ来たにも関わらず、その私が「失敗だったなぁ~」と思わず言ってしまったのだ。大して見たかったわけではなく、仕方なく連れてこられた妻には申し訳なかった。

まあ、冷静になって考えればそんなことは当たり前なのかもしれないが、「がっかりするよ」ということは、来てみて初めて言えることなのだ。これも旅の醍醐味だと自分に言い聞かせることにする。

ということで、「セブンマイルブリッジに行ってみよう!」と思っている人は、それなりの心構えで行ったほうが良い。もちろん「行くべきではない!」と言っているわけではないので、誤解の無いように。物事の捉え方は人それぞれなのだ。

すでに予定の時間をオーバーしてしまっている我々は、一通りセブンマイルブリッジを走ったらすぐに引き返すことに。そして、また3~4時間の道のりをひたすら帰る。

ということで、なんとか無事にAvantiレンタカーの事務所に戻ってくることができた。当然レンタカーはガソリン満タンで返さなくてはならないのだが、当たり前のようにガススタでは色々とイッパイイッパイの状況になった。もう「旅=トラブル」と言っても過言ではないのではないか?とも思ったりする。早く旅の初心者から抜け出して上級者になりたいものだ。

Avantiレンタカーの事務所から空港近くに予約してあったホテルには、Avantiの兄ちゃんが送ってくれた。見た目があやしかったので完全に疑ってしまったが、結果的にすごく良い兄ちゃんで、疑ったことを心のなかで詫びた。

今回停まった「Sleep in Miami Airport」は、ごくごく普通のモーテル。アメリカの良い所はモーテルが充実している所だと思う。ベッドはデカイし部屋も広い。お湯はたっぷり出るし、バスルームは広い。日本でもこんな感じでモーテルが一般的になってくれると、もっと気軽に旅に出ることができるんぢゃないか?と思ってしまう。

さて、運転しながら食べたバーガーキングのバーガーから何も食べていなかったので、夕飯を食べに出かける。ところがどっこい、レンタカーは既に返してしまっているので、移動手段は徒歩のみだ。ホテルの周りの徒歩圏内で食事が取れそうなところは「IHOP」しかなかったので、仕方なくIHOPで食事をする。

これは「Roasted Turkey Dinner」。肉とマッシュポテトのいかにも「アメリカ」的なメニューで、日本人には重いと思われる。

そしてサラダ。相変わらず肉たっぷりなので、「肉料理」なのか?「サラダ」なのか?よくわからないと思ってしまうのは、私だけだろうか?

妻はアメリカ留学時代によくIHOPを利用していたそうだ。「あまりまともな食事的な物がないなぁ~」と言う自分に妻は「IHOPはパンケーキの店だからね」と冷静に教えてくれた。そうだったんだ~。

まともな夕食的なメニューが無い中でもなんとか美味しい物がないだろうか?と欲張った妻は、思わずミネストローネスープを注文する。

これが「激マズ」。好き嫌いがあまり無く、何でも食べる妻が自分で注文したにも関わらず2~3口食べただけで「ピタッ」と止まってしまったのが衝撃的で、何も言わずとも、そのマズさは伝わった。

正直に言おう。今日は「勝ち」「負け」で言ったら完全に「負け」だ。
「ノーヒットノーランで負けた」と言っても過言ではないだろう。

さて、日付は変わって旅は9日目に突入。

今日も朝から移動を開始する。マイアミの朝焼けが綺麗だった。

ホテルの巡回シャトルバスでマイアミの空港まで移動。空港激近のホテルだったので、ほんの5分程度で着いてしまう。

マイアミの空港内にて。空港内にいる警察は建物内をチャリンコで待機していた。確かに空港は広いけど、チャリンコで追っかけるとは・・・。さすがにアメリカ人の考える事は違うね。

今日はマイアミからオーランドまで移動。マイアミからオーランドは「離陸したなぁ~」と思ったら「あれっ?もう着陸?」ってぐらいの近さ。1時間ぐらいで着いてしまう。

あっという間にオーランドに到着。オーランドの空港はとても広く、空港敷地内には椰子の木とかたくさんの植物が植えられている空港でちょっと特徴がある。

オーランドは結構昔からある都会なのかと勝手に思っていたら、どうやら最近できた田舎町だそうで、このオーランドの空港もキューバ危機の時に、キューバを爆撃するような事になったら使用する予定で軍用の飛行場として急遽作られたそうだ。現在は民間の空港となっている。

1週間ぐらい前にも、ここオーランドに降り立ち、ケネディー宇宙センターに行ったが、今回再びオーランドに来た目的は、日本人にも超有名な「ディズニーワールド」に行くこと。「オーランド=ディズニー」と言っても過言ではない程有名。

空港からディズニーワールドまではバスで3~40分ぐらいと、少し離れた場所にあるのだが、空港からはシャトルバスが用意されている。今回ディズニーワールドへの入場券とディズニーワールド内のホテルを予約する際に同時にこのバスも予約しておいた。ディズニーワールド内のホテルを利用するのであれば、基本的このシャトルバスは無料なので、利用する価値は大だ。

ディズニーワールドへのシャトルバスはこんな感じで既にディズニー感が満載のバスで、バスの中ではず~っとディズニーに関する映像が流れていた。ディズニー好きにとっては、否応なく期待が高まってしまうんぢゃないだろうか?

しかもバスの座席もこんな感じの「キラキラ」仕様。細かい所まで手を抜かないところが、実にディズニーらしいところだと思う。

そんなこんなで、オーランドの空港からディズニーワールドへ移動。ディズニーワールドは東京ディズニーリゾートとは比べ物にならないほど広い敷地で構成されている。

さて今回我々が泊まったホテルは、ディズニーワールドの敷地内にある直営ホテル「All Star Movie Resort」。このAll Star Movie Resortは、「All Star Resort」シリーズのホテルの一つで、その他には「Sports Resort」や「Music Resort」なんかもある。

All Star Resort以外にもホテルはたくさんあるのだが、このAll Star Resortシリーズのホテルは一番安いランクのホテルを集めたものだ。とは言え、お金のない我々にとっては、目ん玉が飛び出ちゃうんぢゃないか?ってぐらいの金額はする。

突然話は変わるが、ホテル内にはSIMカードを売る自販機もあった。ここでは買っていないので使えるかどうかは不明。ただし電話は不要で、ネットさえできれば良いという人は、わざわざここでSIMを買わなくても、ディズニーリゾート内にはFREEのWIFIが飛んでいるので、場所によって電波が弱い所もあるが、基本的には問題なく使える。

さらに話はそれてしまうが、今回私はこの旅でアメリカで使えるように、日本で「READY SIM」というSIMを事前に購入しておいた。Amazonなんかで「READY SIM」と検索すればわんさか出てくる。このSIMはSIMフリーのスマホに差すだけで基本的には使えちゃうという便利なSIM。ほとんど複雑な設定も要らないし、通常サイズのSIMはもちろん、マイクロSIMサイズやナノSIMサイズのどのサイズにも対応(切れ込みが入っている)のでどんなスマホにも対応してくれた。

数日という期間から数十日という期間まで短期旅行者にはわりと融通が効く設定を選択できるので、個人的にはオススメだ。

さて、話を戻して、ホテル内のご紹介。

ホテルの部屋は広さとか綺麗さという点では、そこら辺にあるチェーン店のモーテルとそんなに変わらない気がした。ディズニーなのでびっくりするほど綺麗かと勝手に想像してしまっていたがそうでもなかったのは残念なところ。

しかしながら、壁の装飾や机、ベッド等いろいろな所にディズニーのキャラクターなんかが「これでもかっ!」ってぐらいに描かれていたりするので、ディズニー好きにはたまらないと思う。著作権が関係ないので、もうキャラクターなんか使い放題なのだ。

我々が泊まった「All Star Movie Resort」は「Movie」と付いているだけあって、「映画」が主なテーマとなっている。なので、部屋に描かれているものや、ロビー等に置かれているものは「映画」に関係しているものばかりだ。

ちなみにここ以外の「Music Resort」は「音楽」がテーマとなっているし、「Sports Resort」は「スポーツ」がテーマとなっている。

部屋の中ばかりではなく、建物の外にもかつてディズニーの映画に出てきたキャラクターなんかが、大きなモニュメントとなって飾られている。冷静に見ると、ホテル自体はそこら辺の街なかにあるモーテルと基本的には変わらない。しかしながら、部屋の中や建物の外をディズニーのキャラクターで飾るだけでこんなにも「夢の国」感が出るのはすごいと思う。

ここで、またまた正直な事を言ってしまおう。

毎度、旅の計画を立てるのは自分(夫)なのだが、そうなるとどうしても自分が行きたい場所がターゲットになってしまう。今回の旅も「ケネディー宇宙センター」「カンクン」「チチェン・イツァ」「セントマーチン島」「セブンマイルブリッジ」等、本当に私(夫)が行きたい場所ばかりだったのだ。

そんなこんなで、それだけだったら単に「付いて来るだけ」となってしまう妻には大変申し訳無い。ということで、ここからは妻にこの旅をおもっきし楽しんでもらおう!ということで、すごい高い金を払って旅程にディズニーワールドを組み込んだのだ。

そんな理由で来たディズニーワールドなのだが、正直私(夫)はディズニーのキャラクターについてほとんど知らない。あの日本で大ヒットした「アナ雪」すら見たことがない状態でここ「ディズニーの本拠地」に来てしまったのだ。「全然知らないアーティストのコンサートに行ってしまった」的な感じがあって、「アウェー」感は半端無かった。そんな理由で、ディズニーの「夢の国」感は十分感じられるのだが、たまに「これ、何?」と、ディズニーファンにぶっ飛ばされそうな発言がちょいちょい出てしまうのは否めなかった。

ホテル内にはプールもあるので、このディズニーワールド内に長期滞在する人は、ディズニーの施設に行かなくても、ホテル敷地内だけでも十分に楽しめちゃうのが、すごいところだなぁ〜と思う。

ディズニーワールドは、東京ディズニーリゾートで言えば「ディズニーランド」や「ディズニーシー」のようなテーマパークがたくさんあって、主なものには「Magic Kingdom」「Epcot」「Hollywood Studios」「Animal Kingdom」なんかがある。

我々が泊まった「All Star Resort」は、これらのテーマパークからわりと離れた場所にある。というのが、ホテル代が安い理由で、高いホテルはテーマパークからも近い場所にあってアクセスが楽という利点がある。

ホテルからこれらのテーマパークまでは巡回バスが走っているので、それほど苦労は感じなかった。ホテル前には各テーマパーク行きのバス停が並んでいて、自分が行きたいテーマパーク行きのバス停で待っていれば、バスが来る。もちろんバス代は無料だ。

巡回バスはこんな感じで日本での路線バス的な大きなバスが走っているが、やはり人々が移動するような時間にはバスも満員になったりする。バスはそこそこ頻繁に来るので、びっくりするほど待たなくても良い。

ということで、我々が初日に行こうと決めたテーマパークは「Epcot(エプコット)」。巡回バスで10分ぐらいのところにある。

エプコットのゲートをくぐると、こんな感じの大きくて不思議な球体が出迎えてくれる。この球体はたいていのガイド本とかに大きく載っている、エプコットを象徴する球体だ。

エプコットのテーマパーク内は大きく2つのゾーンに分かれている。一つは「フューチャーワールド」、そしてもう一つは「ワールドショーケース」だ。

フューチャーワールドはその名の通り、未来世界を見据えた展示やエンターテイメントが主で、ワールドショーケースもその名の通り、世界各国の小さなテーマパークが並んでいるエリアなのだ。

さて、まず最初に向かったのが、フューチャーワールドエリアにある「テストトラック」。

ここで、いきなり話はそれるのだが、ファストパスについて書いておこうと思う。

ディズニーワールドに関することをネットで検索すると、ディズニーワールド自体の解説はもちろんだが、それ以上に「ファストパスの取り方」みたいなのがたくさんヒットする。ディズニーワールドのファストパスは日本のディズニーリゾートと違って、わざわざそのアトラクションに行かなくても、ネットや「ファストパスステーション」という場所でファストパスを取ることができるので非常に便利。

ネットでファストパスを取るには、まず自分の予約番号とかでアカウントを作成しなければならないのだが、これについてはココで書くより全然詳しく解説しているページがたくさんあるので割愛するが、正直ページを読んでいるとすごく複雑そうでちょっとウンザリする感じがある。自分も事前に日本でページを読んでいたら、複雑そうで嫌になり結局なにもしないで来てしまった。ということでココに来てからiPhoneでディズニーのサイトにアクセスして、なんとなく勘で登録していったら全然普通に登録できたので、特に日本で準備していかなくても、当日やったって問題ない。

「ネットでは難しそう」と思ったら、各テーマパーク内には「ファストパスステーション」という機械が設置されている場所があるので、そこでファストパスを取ることができるし、ファストパスステーションには必ず何人かの係員が待機してくれていて、操作に戸惑ったら優しく教えてくれるので、ファストパスステーションでファストパスを取っても全然問題ないので利用価値は大だ。

ディズニーワールドについて解説してくれている日本のページを読んでいると、「ファストパスをとるかどうかで運命が変わってくる!」みたいな大げさな表現をされているので、「えっ!ファストパスを取るための登録を意地でもしておかなければならないのかっ!」と焦ってしまうが、正直フロリダのディズニーワールドは東京ディズニーランドみたいに、楽しみに来ているのか?並びに来ているのか?よくわからない状況になるのは少なく、「別にファストパス取らなくても同じぢゃね?」と思う場合の方が多かった。

事実、自分は「あ~、ファストパス取っておいて良かったわ~」と思ったアトラクションは1ヶ所か2ヶ所ぐらいしかなかった。なので、ディズニーワールドに行く前に日本で焦らなくても全然大丈夫というのが正直な感想。

さて、話を戻してテストトラックについて。

テストトラックはアメリカの有名な自動車メーカーである「シボレー」が協賛しているアトラクションで、コンセプトは「新車の開発段階における各種のテストを行う」といった感じのアトラクション。車に乗っている体(てい)で、急ブレーキや蛇行運転・急加速なんかを体験できるアトラクションだった。

フューチャーワールド内にあるアトラクションということもあって、未来の自動車のあり方をコンセプトにした新しい自動車なんかの展示もあった。

これは市街地における1人ないしは2人乗りの自動車で、完全にコンピューター制御されている車なのだ。コンピューター制御されているので、交差点においても信号機は無く、それぞれの車が交差点で停まることなく、他の車と微妙にタイミングをずらしながら交差点を通過していくという、それが本当に出来たら、交差点で停まる必要もなくぶつかることも無い、素晴らしい交通システムになるなぁ~というものだった。まあ、実現するには相当難しく、高い壁があると思うけど・・・。

続いて向かったのが「THE SEAS with Nemo & Friends」。

このアトラクションは海がテーマとなっている。そして「with Nemo & Friends」とあるように、映画「ニモ」のキャラクターがいろいろ出てくる。

外の植木にも「ニモ」に出てきたキャラクター達が飾られていて、普通の植木なのに、何故か海藻のように見えてきてしまうのが不思議。

このアトラクションがある建物に併設されている場所は小さな水族館のようになっていた。

この水族館では「人魚のモデル」となったマナティーがいた。ちょうどエサの時間だったらしく、エサとしてレタスが与えられ、マナティーは実に優雅にムシャムシャとレタスを食べていた。

ここには2匹のマナティーが居て、彼らはレタスを贅沢に食べるもんで、こぼれた小さな葉っぱの部分は全然食べない。ということで、水面にはこんな感じでたくさんの小さくなったレタスが浮いている。

マナティー以外にもこんな感じでごくごく普通の水族館と同じように綺麗な魚がたくさん泳いでいる水槽もある。「テストトラック」のような激しい乗り物系のアトラクションもあれば、こんな感じの水族館で魚を楽しめたり、楽しみ方のチョイスがいろいろできるところも、ディズニーが人気の理由かもしれない。

そこら辺で売られているプレッツェルもミッキー顔。「かわいい」とも言えるが「ちょっと恐い」とも言える。 見る人によって意見が変わりそうだ。

さて、続いてはお昼ごはんを食べるためにワールド・ショーケースエリアへ移動。

ワールド・ショーケースのエリア内にはこんな感じの国についてのちょっとしたアトラクションがあって、アメリカに居ながらにしてプチ世界一周ができてしまうお得な空間。

我々はガイド本でちょっと気になっていた「モロッコ館」に向かい、そこにあったレストランでモロッコ料理をいただく。

ここで、またまた本当の事を言ってしまうと、ディズニーワールド内のレストランはどこもかしこも高い。しかも「一旦外に出て食事をしにいく」ということはほぼ不可能なので、我々のような金無し旅行者にとっては痛いところ。安く上げる工夫ができないので、それなりの覚悟が必要だ。

モロッコ料理はレンズ豆やファラフェル(コロッケのようなもの)、その他にはフムス(ひよこ豆をつぶしてペースト状にした、中東などで良く食べられる料理)等がワンプレートになっているものを注文。我々はモロッコには行ったことが無いのだが、味は「可もなく不可もなく」といった感じ。アメリカ人が作っている点にも若干の疑問を感じるところだった。

モロッコ館はこんな感じで「いかにもモロッコっぽい」建物でできている。

といっても、乗り物系のアトラクションがあるわけではなく、基本的にはレストランと土産物店のみ。モロッコらしい服や雑貨などがたくさんあったが、「これ現地で買ったら絶対こんな値段しないよね」と思わず言ってしまうような値札がついているのは、予想の範疇だ。

モロッコ館は全体的に「イスラム感」を匂わせる建物で構成されていた。まあ当たり前だけど。このような綺麗な幾何学模様で飾るのは、イスラム教文化の特徴。偶像崇拝が禁止されているイスラム教では、「仏像」的なシンボルを作ることはできないため、このような装飾で飾ることで「神聖感」を演出する手法をとる。

一日のうちで決まった時間のスケジュールで、こんな感じの民族衣装を着た人が現地の音楽を演奏したりするので、ちょっと楽しい。

ワールド・ショーケースエリアの中心には結構広大な範囲で池がある。夜にはここで毎日花火が打ち上げられる。

モロッコ館の隣には「日本館」もあるので、せっかくなので寄ってみた。

ワールド・ショーケースエリアの中心にある池の畔(ほとり)には立派な鳥居が。アメリカ人は何故か「鳥居」が好きなようで、日本にある米軍基地にも鳥居が作られているケースが結構多い。しかし一神教の宗教のみを信仰する文化であるアメリカ人にとって、鳥居の存在意義は分かっているのかどうか?については疑問。

そして当たり前のように存在する「五重の塔」。こういうところにある日本の建物ってどうせクオリティーが低いだろうなぁ〜と勝手に想像していたのだが、ここにある建物は想像以上にクオリティーが高かった。さすがに高い入場料を取るだけあるわぁ〜というのが正直な感想。

こちらはレストラン兼土産物屋の建物なのだが、こちらの建物もクオリティー高し。このまま日本にあっても全然OKな感じだ。

そして絵に描いたような日本庭園。こちらも結構な出来栄えだ。

そして日本館にある軽食屋の前にあったメニュー表には「いかにも日本食」といったメニューが並ぶ。アメリカの食事にうんざりしていた我々だったが、妻はこれを見て「うどんが食べたい」という「禁句」をあっさり発してしまっていた。

日本館の一番奥には立派なお城が。といっても中はお土産屋。中で働く人はみんな日本人で、着物を着ている。大変そうだった。

ワールドショーケース中央一番奥には当然の如くアメリカ館が鎮座する。

アメリカ館の前のステージでは、ちょうどボイスパーカッションのパフォーマンスが行われていた。歌自体は絶賛するほどではなかったが、それぞれのメンバーの歌声が重なると、なかなかいい感じに仕上がっていた。

通路を挟んだ反対側には、アメリカ館の本館がある。お土産屋はもちろんのこと、ちょっとした映画館的な物もある。

アメリカ館の隣にある「イタリア館」。イタリア館スペースの中央にはちょっとした広場があって、何らかのイベントが行えるようになっていた。

こちらにも、イタリアらしい立派な彫刻があったりして、自分はイタリアには行ったことが無いのだが、「お~、イタリアっぽいね」と言ってしまいそうな感じだった。彫刻も日本館にある建物と同じく、クオリティーは高い。

自分が行った時は、ちょうどイタリアの地方の民族のパレード的なパフォーマンスをやっていた。これも決まった時間のスケジュールで毎日行われているようで、湿度が高く気温も高いオーランドの気候のもとで必死に旗振りをするパフォーマーは汗だくだった。大変そう・・・。

こちらはドイツ館。昔のドイツの街並みのような景色が広がる。

そして、こちらは中国館。中国館は遠くからみても「あっ、中国だね」って感じがする。

さすがに今世界で一番勢いのある国だけあって、人も多い。

こちらはノルウェー。ちょうどアナ雪が大ヒットしてしばらく経った後なのだが、この建物はアナ雪に関する建物らしい。

そして、こちらはメキシコ館。ちょうどこの旅でメキシコを訪れ、チチェン・イツァとかに行った直後にこの建物を見てしまうと、「何故こんなにクオリティーが低いんだろうか?」というぐらいのクオリティー。結構日本館の建物は気合が入っている感じがあったのに、メキシコ館の建物は「手を抜いた感」が否めない。

ワールドショーケースエリアは、ほとんどがお土産屋と言っても過言ではなかったが、それでも世界各国の特徴を表面的にでも体験することができて楽しかった。

アメリカは国の成り立ち的に、各州が一つの国家のような位置づけの認識があって、アメリカ人の中には「外国に行った」=「他の州に行った」という考えをする人もいるらしい。となると、実際に本当に遠くの国まで行く人もそれほど多くないのかもしれず、そういった意味で手軽に本当の外国を体験する施設が作られるのも納得できるのかもしれない。

さてさて、一通りワールドショーケースエリアを楽しんだ我々は、フューチャーワールドエリアに戻り、「Living with the Land」」というアトラクションに行ってみた。

エプコットは、ディズニーワールド内にあるテーマパークの中でも、「学習的」なテーマが含まれているのが特徴。未来へ向けて考えることや、世界各国の事について学んだり。

そんな中、この「Living with the Land」では、世界中にある様々な植物を温室内で育てられており、それらを川下りのように水路上を走る船にのって観察できる。

熱帯の植物から砂漠の植物、はたまた我々が普段食べているような果物の木など、様々な植物を観察することができて、「あ~、あの果物ってこんな木にできているんだねぇ~」とか知ることが出来てなかなか面白い。実際の植物だけではなく、現在の食料事情や、各地方の取り組みなんかも少しだけ紹介されていた。

きっと家族で来た時に、子供に「ああなっているんだよ~」とか教えたするようにできているんぢゃないか?という感じだった。

さて、夕方になり一旦ホテルに戻って休憩。本日はディズニーワールド直営のホテルに泊まっている人は夜も各テーマパークに入場できるので、夜にエプコットで開催される花火の時間まで待機した。

再びシャトルバスでエプコットに向かう。ホテルにあるシャトルバス乗り場には、各テーマパーク行きのバスの次の出発時間がモニターで表示されるようになっていたが、時間通りかどうか?と言ったら微妙だった。

夜になると、エプコットのシンボルでもある球体は、なんとも言えないような色にライトアップされていて綺麗だった。

花火が始まる時間まで、ワールドショーケースエリアをちょっとブラブラする。

こちらは昼に見た「モロッコ館」。明るすぎないライトアップがいい感じになっていた。

日本館にあった五重の塔もライトアップ。これは割と貴重な景色だと思うのが、日本にある本当の文化財的な建物は、建物内にライトを設置して建物内からライトアップすることはなかなか難しく、できても外から光を当てるぐらいだ。しかし、ここにある五重の塔はそういった制限の必要はないので、中からライトアップされていた。なかなか綺麗だと思う。

他の建物もこんな感じで、美しくライトアップされている。

鳥居も一応ライトアップされていたが、若干微妙。

アメリカ館にあるお土産屋をブラついていたら、面白いクッションを発見。

お~、星条旗のクッションなのね~と思って手にとって見ると・・・

本来「星」である部分が、すべて「ミッキー」になっていた。ちょっとかわいい。

そんなこんなで、待っていると、花火が始まる。

結構写真を撮ったが、どれもこれも微妙な写真ばかりで感動が何も伝わってこないが、実際に見るとやはり綺麗ですよ。

帰り際に、他のテーマパークの一つでもある「Hollywood Studios」でも花火をやっているのが見えたのだが、そちらの花火の方が豪快で良さそうだった。なので、花火を見るならエプコットよりもHollywood Studiosで見たほうが良いかもしれない。

これまでのカリブ旅
Day1・2 アメリカ人のショーマンスピリッツの真髄を見た!
Day3 カンクンのおばちゃんが作る料理は絶品だったぁ?!
Day4 ADOバスで行く灼熱のチチェン・イッツァはとろける寸前だったぁ?!
Day5・6 カンクンからセントマーチンへの果てしない道のり!
Day7 世界で一番美しいビーチはアンギラにあったぁ?!
Day8・9 絶対絶命!日本の免許証が無いとレンタカーできないですってぇ〜!

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