【ヨルダン旅行記】Day8・9(帰国) 真水のプールで体は浮かなかった!

本日も快晴。イスラエルでは雨に降られないか?と心配だったが、この旅今の所天気には恵まれている。というか、中東の国だったら天気には恵まれる可能性は高いかもしれない。

ホテルの目の前には青空市場的な市場が開催されていた。ここで売られているものは主に衣料。古着や安そうな靴なんかが主に売られていて、食べ物とかはほとんど売られていなかった。

そんなこんなでホテルを出発。昨日は歩いた市街までの道のりは今日はタクシーを使って楽チン移動。ちなみにアンマン市街のタクシーは市街だったら数JDで済むので、ガンガンタクシーを使ってもそんなに痛手とはならない。

アンマン市街に着くと、昨日ちょろっと見た市場をさらに奥の方まで覗いてみることに。相変わらずすごい活気で、野菜などの食べ物はもちろん石鹸等の日常用品まで所狭しと売られていた。ちょっとエリアは異なるが、小鳥なんかを売るエリアなんかもある。

市場を後にして次に向ったのは「アンマン城」。アンマン城はダウンタウンから北側に歩いていけば到着するが、若干場所がわかりにくく、住宅街の中を歩いて行ったりして、そこら辺の人に聞きまくってようやくたどり着く。しかもたどり着いた入り口は完全に裏門(というか、無理やり入った感じ)みたいなところで、「ここ、入ってもいいのかなぁ〜?」的な感じだった。
アンマン城は小高い丘のようなところにあるので、歩いて行くと結構疲れる。

地球の歩き方によれば、ここは古くから人が暮らし、要塞とされてきた場所だそうだ。中には「神殿の跡だろうなぁ〜」と思われる柱や柱の基礎なんかが残っていた。

ほとんどの物は崩れている状態なので、「これは何だろう?」と思われるものばかり、いくつかは完全に形が残っているものもあるが、詳しくはわからないが、復元かもしれない。

我々は寄らなかったが、敷地内にはヨルダン考古学博物館もあるらしく、ヨルダン全土からの考古資料が展示されているらしい。

昨日親切なおじさんに案内された「ニンファエウム」からも眺めが良かったが、アンマン城からも昨日とは逆方向の南方向にむかって、アンマン市街が一望できる。夜になると比較的美しい夜景が楽しめるらしいが、夜なので治安には十分注意したいところ。

さて、アンマン城を見た後は、ちょっと早いが、そろそろ空港に向わなくてはならない。ホテルに戻ってバックパックをピックアップしたら、空港行きのバスに乗る為、北バスターミナル(ムジャンマ・シャマーリー)にタクシーで向う。

北バスターミナル(ムジャンマ・シャマーリー)はだだっ広いバスターミナルなのだが、空港からバスでここまで来てしまうと、ここからの交通手段はタクシーだけなので、観光客はタクシーの格好の餌食になってしまうので、7thサークルで降りたほうがいいが、乗るときはここの方が楽かもしれない。

バスは空港から乗ってきたバスと同じように黄色い車体のバス。大きなバスもあるが、時間によってはミニバンのバスの場合もあって、我々の時はミニバスだった。

バスは途中7thサークルを経由して空港に向う。7thサークルでもバスに乗ることは出来る。欧米出身らしき外国人が一人7thサークルで乗ったが、ほとんどの乗客は北バスターミナルから乗っていた。

バスは無事にクイーンアリア空港に到着し、チェックイン。短かったがこれでしばしヨルダンともお別れだ。この時シリアでの内戦が激化していて、隣の国のヨルダンに行くのはちょっと心配だったが結局何の問題もなかった。

事前の情報では、ヨルダンは王様が治める国で中東の国の中では比較的安定した国。お隣のシリアから逃れてきた難民が多く大変な思いをしているんだと思われる。

そんなこんなで、アンマンから数時間のフライトでドバイに到着。ドバイでは空港の目の前にある「  」というホテルに宿泊。
このホテル、地図上では空港の目の前なのだが、大きな道路等があって直接徒歩ではたどり着けない。ホテルのシャトルバスが30分おきにぐるぐる回っているので、それに乗るしか無い。ドバイの空港を出たら目の前がタクシー乗り場になっている。シャトルバス乗り場は左手方向に歩いて行くと、バスが止まるエリアがあるのでそこで待つ。Premier Innのバスは全体が紫色で塗られたバスなのでわかりやすい。我々は事前の情報から「本当にバスくるかなぁ〜?」と心配していたが、最大で30分待てば必ず来るので心配は要らない。
ホテルはさすがに金持ち国ドバイのホテルでしかもトランジットホテルということで、最低限の設備は確実に揃っている上に設備は綺麗だった。ちょっとお値段は高いが、ドバイでトランジットとしても観光としても利用する価値はアリだ。

さて、日付は変わって次の日の朝。本日は日本帰国便の時間までドバイをふらふらと歩いてみることに。まずはブランチとして適当なレストランを探していたのだが、さすがドバイだけあって日中外を歩くのはかなりツライ。そんなこんなで適当なショッピングセンターに入ることに。入ったショッピングセンターは「Burjuman」というショッピングセンター。そこにちょうどフードコート的なものがあって、適当に食べる。
気づけは、基本エビの料理ばかりになってしまったが、写真上のエビたっぷりのサラダはエビがプリプリで美味かった。んで、写真下は炊いたご飯の上に揚げたエビとオニオンが乗っていて、普通にうまい。久しぶりに米を食べた感じがしてよかった。

食事を終えて向かったのは「ゴールドスーク」。ドバイのド定番観光地ですね。まだ時間が早いせいか、人通りはそれほど多くなく歩きやすかった。

旅行に出るだけで金銭的にいっぱいいっぱいな我々にとって、Goldを買うなんてことは到底できないので、ここでは見るだけ。さすがに金ピカばかりが並んで目がくらみそうだ。
基本的にここで売られている金は装飾の具合ではなく「重量」により値段が決まる。要はたくさんの金を使われていたらその分高いという、単純明解・明瞭会計なのだ。
我々のように貧乏丸出しの旅行者は、店の人にも相手にされないのだが、地元の人にとっては「金」は、単なる装飾品だけの意味ではなく、れっきとした「財産」としての考え方の方が強い。というのも、世界情勢や自国の情勢が不安定になったりする可能性が大きいと、自国の通過で財産を持っていることはリスクが高い。一方「金」はある程度価値が安定しており、どこにいってもその価値は保たれる。女性なんかはアバヤの下にはたくさんの金を常に持っているなんてこともよく聞く(実際はどうかわからないが)
日本のようにお金や国の情勢がかなり安定している国ではあまり感じられないことだが、自国でなくとも周辺の国等で戦争が起こりやすい国では「どうやって自分の財産を守るか?」というのも重要な問題なのだ。

ゴールドスークの近くには「あ〜、イスラム教の国に来たんだなぁ〜」と感じさせてくれるようなモスクもあちこちに見られる。本当に生活にイスラム教が密接に関わっているのが感じられる。

これはグランドモスク。こっち側からみても全然きれいだが・・・

違う面を見たらもっと綺麗だったりする。イスラム教は基本的に偶像崇拝が禁止されているので、立派な仏像のような物をつくることはできない。でもモスクに豪華さを加えたかったりするので、綺麗な幾何学模様のタイル等で飾ったりするのが特徴的だ。

実はドバイ観光にも若干飽きてしまった上に、暑くて歩き回れない。ここで我々はホテルに一旦戻って休憩することに。
ホテルには屋上にプールがあって、ちょうど死海に行くために水着を持っていたのでプールでひと泳ぎ。ところがどっこい、なんとなく体は死海で浮いていた感覚が残っていたので、真水のプールに入って初めて「お〜!体浮かないよ〜!」と感じる。というのも死海では「そんなに浮かないなぁ〜」と思っていたのだが、実はすごい浮いていたんだということを真水のプールに入って初めて実感することに。
そんなこんなで、お昼寝をしつつ休憩をしていると、気づけは夜。宿泊していた Premier Innでは、決まった時間にドマイモールの方へバスが出ているので、そのバスを利用してドバイファウンテンを見にいくことに。
ドバイファウンテンはドバイモールの横にある池で毎晩行われている噴水のショー。無料で見ることができる。中東では貴重な水を豊富につかって行われる噴水ショーはかなり見応えがある。

隣には現在世界一高い超高層ビルとして有名なブルジュ・ハリファがあって、噴水とブルジュ・ハリファを一緒に撮るとかなり絵になる。

夜のブルジュ・ハリファはうるさくない程度に適度な感じでライトアップされていて綺麗。

夕飯はドバイモールの中にあるフードコートで済ます。ドバイには出稼ぎで来ているインド人がかなり多い。ということで、インド系のご飯は結構外れが少ないと思って「ビリヤニ」を食べる。確かに外れないなぁ〜。

最後にスムージーなんかを飲んだりして、この旅も終了。

「どんなに恐い国なんだ?」と思いつつ、でも「行ってみたい!」という気持ちが抑えられないで出かけたこのイスラエル旅。実際に行ってみたら全然恐いこともなかったし、そこには普通の一般市民の生活があった。しかしながらそこらじゅうには信仰と関わる空気が感じられ、あまり信仰深く無い日本人にとってはかなり新鮮な体験だったと思う。

この度のもう一つの大きな目的だったペトラは写真やテレビを見てかなりの憧れを持って出かけてしまった。自分で異常にハードルをあげてしまったために、実際に見た時の感動はイマイチになってしまった。しかしこれはがっかりすることではなく、来てみて初めてわかる貴重な体験なので、そういったことも大切にしていきたいと思う。
自分的には中東の国に行ってみることはすごくオススメ。なぜなら日本とは違う日常も日本と同じ日常も感じられる。そして毎日のニュースで伝えられていることは果たしてどの程度信用できるのか?というのもはっきりとわかるから。
旅行記を読んでくださってありがとうございます。さて、次はどこに行こうかなぁ〜?

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