【トルコ旅行記】Day7 イスラエルの「黄金のドーム」がこんなところに!?

大満足のパムッカレからイスタンブールに戻ってきた。
明日はドイツ・ベルリンに行く予定なので、今日一日でイスタンブールの行きたい所を回ってみようと思う。

と言うわけで、朝から移動。まずは宿を取っていたアタキョイ駅からメトロバスに乗って「Halıcıoğlu」駅へ。

メトロバスとはバス専用レーンを走るバスのこと。こんな感じでバス停もちゃんとしたプラットホームがある。

イスタンブールは交通網が発達しているものの、それでも渋滞がひどいことで有名。ということで、こんな感じでこのバスだけが走れるレーンが隔離されていて、渋滞関係ナシにバスが走れるのだ。メトロとはまた違った経路を走るため、地元の人もたくさんの人が利用していた。

バスレーン以外の一般車が走るレーンはこんだけ混んでいるが、バスレーンは関係なくスイスイ走れる。

まず向ったのは「ミニアトゥルク(MİNİATÜRK)」(  )。地球の歩き方によれば、交通手段は「シシリ、ダクスィム、メジディエキョイ、エミノミュからバス」とあったのだが、「どのバスに乗ればええねん!」と関西人でもないのに関西弁で突っ込みたくなる不親切さで、しょうがなくメトロバスの停留所から歩く事にした。

地図を見る限り歩くには結構遠そうだったのだが、そこら辺の景色をキョロキョロ楽しみながら歩いてら、大した距離でもなかったし、それほど時間も必要としなかった。感覚的には15分ぐらいあれば着いちゃう感じだった。

もう、ガイド本になんか全然載っていないモスクがそこら辺にうじゃうじゃある。ぶっちゃけ、Google Mapにも載ってないぐらいなのだ。

途中やたら身なりの良い人とか高級車が結構あるなぁ〜と思いながら通り過ぎた建物は「Hilton Garden Inn」だった。自分には全然縁の無いホテルなのだが、いつかは気軽に泊まれる人間になってやろう!と思うのだった。

そんなこんなでミニアトゥルクに到着。外の駐車場にあった園内案内の地図だと、「不思議な形をしているなぁ〜」という感じ。期待も高まって早速中に入ってみる。

ど〜ん! ミニアトゥルクはこんな感じでトルコを中心とした世界の有名な観光地なんかのミニチュアを作って屋外に展示している施設なのだ。

これはトルコのどこかのモスクのミニチュア。「何の施設なのか?」というのをちゃんと記録しておかないと、帰国してから写真を見ても「これ、何だったんだろう?」と思ってしまう。

これも、モスク。先ほどのモスクと見比べても、基本の構造は一緒なのだが、微妙に違うのが良くわかる。

これは、カッパドキア。自分はカッパドキアには行ったことがないのだが、やはり自然が作る造形物を模型にするには若干の無理がある。人口の造形物であれば、単に縮小すればある程度の再現はできると思うが・・・。

んで、これはパムッカレの石灰棚。さすがに昨日まで嫌というほど見てきたものなので、それと比べるとクオリティーの低さは否めない感じ。「これを見とけば本物を見る必要がない」ってぐらいだったら楽なのだが・・・。

こちらは、サッカースタジアムのミニチュア。自販機的な感じでお金を入れると応援歌が流れるようになっているのだが、地球の歩き方によれば「故障していることも多い」と書いてあったので、お金は入れなかった。海外の自販機で信用できるものはほとんど無いからね。

こちらはトルコの空港を模したもの。飛行機も一部動いたりしていた。

これはアヤソフィア。本物を見てしまうと、外観よりも内部の素晴らしさの方がアヤソフィアの特徴だと思うので、内部が楽しめない部分は残念。ただ、本物のアヤソフィアの全景を見るのはなかなか難しいので、そういった意味では全体が見れて「お~、こうなってるのか~」と思う部分もあって面白い。

そしてこちらがブルーモスク。さすがに圧巻の造りだし、そこらじゅうにあふれるモスクの中でもトルコを代表するモスクなので、施設の中央に大きく作られていた。

施設にあるミニチュアは、ほとんどがトルコ国内の施設や自然の物なのだが、端っこの方に世界の物が多少ある。これは、イスラエルにある「岩のドーム」。

いくらイスラム教の国だと言えども、サウジアラビアの「カアバ神殿」を作るのは問題アリだと思われるので、代わりと言っては何だが、岩のドームを作ったんぢゃないか?と思われる。岩のドームは一応イスラム教の聖地の一つとなっている。

さすがに綺麗な造りになってはいたが、本物には到底及ばないなぁ~と思う。ただ、実際にイスラエルに行けない人が写真を見るだけではなく、立体的な状態で見るには良い資料なのかなぁ~と思う。教科書以上実物以下の資料と言った感じだ。

これは恐らくボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルにある世界遺産の橋。モスタルもトルコやイスラム教の影響を強く受けた街である上に世界遺産でもあるので、この場所に作られたんではないか?と思われる。

ミニアトゥルクは比較的新しいし、まだまだレジャー施設として現地の人達にも人気なんだなぁ~と思わせるほど賑わっていた。さらに観光地の一つとしても確立してきているのか、中国人団体客なんかも結構いた。

正直なところを言えば「日本からわざわざ来てまで行くところか?」と聞かれたら正直「わざわざ行かなくても・・・」と答えてしまうと思う。ミニチュアを見るぐらいだったら、苦労して本物を見に行った方が良いと思う。とは言え、わざわざ本物を見に行かなくても気軽に楽しめる施設としては良いと思う。イスタンブールに来て時間が余って行くところに困ってしまったら、行ってみてもいいかもしれない。

ミニアトゥルクを後にして、市街地に向おうと思う。

先ほど降りたメトロバスの次の駅である「okmeydani」駅まで徒歩で移動。ミニアトゥルクからはかなりの急坂を上がらないとたどり着けず、結構気合を入れて歩く必要があった。

メトロバスは主要幹線道路の中央レーンに専用レーンが設置されているため、バス停までは歩道橋でアクセスすることになる。歩道橋の入口にはこんな感じでバス停の名前が書かれている。

メトロバスでまず「シシュリ ŞİŞLİ」までメトロバスで移動。そこからメトロM2ラインに乗って「Vezneciler」駅まで行く。

んで、今行きたいのはイスタンブールのド観光地である「地下宮殿」。メトロM2ラインの「Vezneciler」駅からはトラムに乗り換えてアクセスする。

ちなみにイスタンブールの公共交通機関のマップを見ると、メトロの駅からトラムの駅への乗り換えはすぐのような感じで書かれているが、東京の地下鉄の乗り換えのように駅が繋がっておらず、実際は結構歩かないとトラムの駅にたどり着かなかったりする。あと、同じ駅名でも全然離れていたり。利便性と完璧さが微妙に低いのはトルコだからだろうか?

トラムの「スルタンアフメット」駅を降りたら、進行方向に少し歩くと地下宮殿がある。

「地下」という名前がついているだけあって、ブルーモスクやアヤソフィアのように地上には「お~!」と思わず言ってしまいそうな建物はないのだが、さすがにイスタンブールの定番ド観光地ということだけあって、入場待ちの行列ができており、思わず「お~!」と違う意味で言ってしまいそうになる。

行列は結構長く、さらにツアーとかの団体客が別入場口から入ったりして大盛況。そこそこ待たないと入れない。

とまあ、気長に待って中に入るとそこには薄暗くて巨大な空間が広がっており、無数の柱で天井が支えられていた。

「地下宮殿」と聞くと、なんだか王様が住んでいた隠れ家のような豪勢な建物を想像してしまうが、実際の所はそうではなく、巨大な貯水池なのだ。先日見に行ったヴァレンス水道橋を使って市街地の北にある森から水をひいて、ここに貯水していた。貯水した水はすぐ近くにあるトプカプ宮殿にいる人たちが利用していた。

現在は底の方にすこ~しだけ水が溜まっていて、そこにはたくさんの魚も泳いでいた。

地下で水が溜まっている場所ということもあってか、地下宮殿の中はすこしヒンヤリとした空間で、なかなか気持ちが良い。

しかも、観光客用だと思うが、無数の柱には適度にライトアップが施されており、薄暗い空間と無数の柱とそれをライトアップする光で幻想的な空間が広がっている。

地下宮殿の中には柱の根元の部分にメデューサ(ギリシア神話に出てくる怪物)が彫られた場所がある。どこかなぁ~?と思って探していたが、別に探す必要は無く、そういった有名な場所は観光客で人だかりになっているのですぐに分かる。

ちなみにこのメデューサは写真を逆向きにしてしまったのではなく、本当にこんな感じで逆さま向きで彫られている。

こちらのメデューサは横向き。何で上向きに作らなかったのか?というと、メデューサの目に不思議な力があって、それを封じ込めたかったとか、柱の高さを調整するために、横向きにしたとか、諸説あるらしいがはっきりしたことは分かっていないらしい。

世界には「何でそうしたんだろう?」と不思議に思う人口造形物が結構あって、たいていはその理由がはっきりしていない。個人的には本当の理由が「作った人の遊び心や気まぐれ」だったらいいなぁ~と思う。何故なら、そんな理由も無い遊び心で作ったものを、すごく偉い学者とかがクソ真面目に「何でだろう?」とか研究している姿を想像したら、ちょっと面白いからね。まあ、性格が悪いですが・・・。

内部の構造を良く見てみると、仕事柄「強度的にすごく良く考えられているなぁ~」と思われる構造になっている。強度ばかりではなく美しさも兼ね備えている構造を見ると、昔のトルコ人の知識や技術・美術的センスの高さに関心してしまう。

地下宮殿の見学が終わったら、お腹が空いてきたので本日もサバサンドを食べに行く。せっかくトルコに来たんだったら、もっといろいろな物を食べればいいのにぃ~と自分でも思うが、やはりあのサバとパンの絶妙な組み合わせが忘れられないのだ。

地下宮殿からはトラムで行っても良いのだが、賑やかな街を体感しながら歩いて行った。

途中、国鉄のスィルケジ駅を通ったのだが、勝手にすごく大きな駅かと思っていたら、意外と人が少なく落ち着いた駅だった。

というわけで、本日もサバサンドを食らう。本日も変わらぬ美味さ。レモン汁をたっぷりかけて食べるのがオススメ。ちなみにテーブルに置いてある塩は、結構振っても中が湿気ているのか、なかなか出ないので根気良く振るのがコツ。

サバサンドと一緒にこんな感じのドリンクも売られていて、地元の人も結構飲んでいたので挑戦してみた。

キャベツの酢漬けで、漬け汁も一緒に飲むといった感じのすっぱい飲み物。サバサンドとこの飲み物の組み合わせに昔から慣れているのであれば、多分サバサンドになくてはならない飲み物なんだろうけど、いかんせん観光として異国から来た自分にとっては、「別になくてもいいな」という飲み物だった。けっして「マズイ」というわけではないのであしからず・・・。

サバサンドを売っている屋台の前の広場には、茹で+焼きのトウモロコシと焼き栗の屋台がたくさん出ていた。焼き栗は昔は冬の風物詩だったらしいのだが、現在は一年中見られるらしい。ほどよく焦げがついた栗がうまそうだった。

この栗は「100gいくら」みたいな売り方で売っていて、「どうせ100gとか適当で、少なめにするんでしょ」と根拠も無く勝手に決め付けていたのだが、実際に買ってみると一応しっかり量っていた。おもりの重さが正しいのかは分からないが、この意外さに最初から「適当だろう」と決め付けてしまっていた自分が恥ずかしくなる。

実際に食べてみると、本当に「生の栗をそのまま焼いた」という感じで「天心甘栗」のように味付けされている感じもないので、栗の味をダイレクトに感じることができて、それなりに美味い。ただ、大きな栗なんかは、微妙に中まで火が通っていないのもあって、たまに「ガリッ」とする感じもあったが、それはご愛敬(ごあいきょう)ってことで・・・。

エジプシャンバザールはこんな感じで全体が「L」型になった屋内お土産市場。

イスタンブールの市場といえば、言わずと知れた「グランドバザール」なのだが、あそこは完全に観光客向けとなっているらしく、グランドバザールよりもエジプシャンバザールの方が「品質も値段も良い」という噂を信じて行ってみた。

とはいえ、だいたい世界中のどこのお土産屋が並ぶ市場にはろくなもんが無いのは分かっているのですが・・・。

中に入ってみると、結構な賑わい。とは言ってもギュウギュウに人がいるわけではなく、あまりスリとかも心配しなくて良さそうな感じの混み具合なので、居心地は悪くない。

勝手な想像だったのだが、入ったとたんにアホみたいに、すごく声をかけられるのかと思いきや、思ったほど声をかけられなかったのが、ちょっと拍子抜け。でも最初に「ニーハオ」と声をかけられるので、中国人観光客パワーは世界中に広がっているなぁ~と実感できる。

「エジプシャンバザール」とは、かつてここがエジプトからの貢ぎ物を集めて設営されたことにちなんでそう呼ばれている。かつては香辛料を扱う店が多かったので「スパイスバザール」とも呼ばれていたそうだ。現在はそれほどスパイスの店が多いわけではないのだが、それでも綺麗に並べられたスパイスを扱う店が多かった。

スパイス以外にも、こんな感じでチャイのセットや、ごくごく普通のお土産を売る店もたくさんあって楽しい。

スパイスを扱う店では、スパイス以外にもこんな感じでハーブ系も一緒に扱っていたりして、スパイスとハーブの香りがぷ~んと匂って良い。

エジプシャンバザールはもともとすぐ隣にあるイェニ・ジャーミィの施設として作られたもの。そのイェニ・ジャーミィにも訪れてみる。

イェニ・ジャーミィもブルーモスクに匹敵するんぢゃないか?ってぐらい巨大なモスク。

早速中に入ってみると、こちらも素晴らしい内装。特に天井が綺麗。こちらはどちらかと言えば赤系で淡い色が使われていた。

さすがに大きなモスクだけあって、お祈りの時間からはズレているのだが(もともとお祈りの時間には観光客は入れない)、お祈りをするイスラム教徒の方々が結構いた。

やはり落ち着く内部の空気。キリスト教の教会ではあまりないが、仏教施設の特にお寺なんかは落ち着く空気があるからか、何となく「市民の憩いの場」的に休憩する人とかも多いが、イスラム教のモスクは落ち着く空気であるにも関わらず、「憩いの場」的な感じはあまりない。キリスト教やイスラム教のような一神教の宗教の信仰に対する真剣さや必死さが自分との戦いである仏教とはちょっと違うからなのか?とも思ったりする。

壁や柱のタイルなんかにも注目してみると面白い。それぞれのモスクでもちろん模様が違うし、センスなんかも垣間見れる。いずれにせよ共通するのは「美しい」という点。

イェニ・ジャーミィの近くにこじんまりとしているが、静かで穴場的と噂のリュステム・パシャ・ジャーミィがあるというので行ってみることに。

この辺の界隈(かいわい)は、ちょっと中の方に入ると結構込み合った「路地」的な感じで成り立っているのだが、その途中でカタクチイワシの揚げ物(ハムスィ・タワ)を揚げている店があって、結構たくさんの地元の人が黙々と食べていたので、思わず寄ってしまった。

カタクチイワシにほんとうにパン粉をつけて揚げただけのシンプルな物で、添えられたレモンを絞って食べる。トルコのファーストフードの味付けの基本は塩とレモンかもしれない。シンプルなだけあって、イワシの味をしっかりと感じられて結構うまい。机の上にはカットされたパンが常備されているので、パンは食べ放題。メニューがトルコ語しかなかったのでよくわからなかったのだが、後から来た女性3人組のお客さんは、なにやら細かく注文してパンにこれらのイワシを挟んだ状態にしてもらっていた。テイクアウト的にできるところもいい感じだ。

店頭の路地沿いでこんな感じのパフォーマンス的に揚げられたら、寄らずにはいられないのだ。

さて、寄り道を終えて本来の目的であった「リュステム・パシャ・ジャーミィ」に到着。このモスクはゴチャゴチャした問屋街の2階にある。

本当にこじんまりしたモスクであるにもかかわらず、内部はすごく美しい。ブルーモスクのような派手さはないのだが、落ち着いた美しさと言った感じがとても良いのだ。

モスクは普通薄暗かったりするのだが、このモスクは2階にあるからか、窓から日が十分に入ってきて割と明るかったりする。

このモスクは壁のタイルが美しいことで有名らしく、実際に近づいてタイルの写真を撮ってみたが、「よくも、まあ、こんなに美しい模様を規則正しくタイルにしたなぁ~」と感心してしまうほどの出来だった。

すごく混沌とした問屋街にあるとは思えないほど、モスクの中は静かな空間になっている。やはり、イスラム教の人にとって、モスクはすごく神聖な場所なのかもしれない。

このモスクは賑やかなところにあって、ド観光地から近い場所にあって、さらには内装がかなり美しいにもかかわらず、観光客で溢れていないところがすごく良い。静かにモスクの内部を楽しむにはオススメだ。

リュステム・パシャ・ジャーミィの入口はすごくわかりにくくて、こんな感じで混沌とした問屋街の通りに面した「ここ、入っても大丈夫かしら?」と不安になるようなところが入口。入口にいきなり階段があって上がるのに勇気がいるが、とりあえず大丈夫。

リュステム・パシャ・ジャーミィから南東方向にほぼ真っ直ぐ行った海沿いには、超ド観光地の「トプカプ宮殿」があるので徒歩で向うことにする。

リュステム・パシャ・ジャーミィがある問屋街は本当に賑やかな場所で、生活用品のあらゆるものが、ジャンルに問わず所狭しと並んでいる。正直お土産とか生活用品が欲しいと思っていない自分にとっては「ガラクタ」のレベルに近いものばかりなので、「お土産探し」には向かないかもしれない。

仕事の都合で日本にいる妻から「トルコの震えるほど甘いお菓子を食べてきて」という指令を受け、トプカプ宮殿に向う途中で「これは震えそうだ!」と思われるスイーツをたくさん並べている店があったので寄ってみた。

こんな感じで、ほとんどのお菓子の基本は「揚げ+シロップコーティング」という、カロリー的に「それ、いかんでしょ!」という物ばかりなのだ。「どれだけカロリーを乗っけられるか選手権」か?と思われるようなお菓子ばかり。

こんな感じでお店の中で大量のお菓子を揚げている。

ということで、名前は分からないのだが「震えるほど甘そう」な物を一つ買ってみた。

これも「揚げ+シロップコーティング」バッチリ。しかもお菓子自体が網状になっているので、油をたっぷり抱え込めそうな感じに出来ていた。

んで、一口食べてみる。「う~ん!甘い!」というか「くどい」。一口目で「くどい」と感じてしまうほどのくどさなのだ。

自分は甘いものが大好きで、たいていどんな甘いものでもパクパクと食べてしまうのだが、これは「う~ん、半分で十分だわ」と思ってしまう程だった(結局全部食べたが)。

「震えるほど甘い」を期待して買ったお菓子は「震えるほどくどい」お菓子だった。今まで一番「震えるほど甘い」お菓子はカナダのウィスラーで食べたケーキで、それに勝つか?と期待したが、とりあえず今だにカナダのケーキの方が上だ。

余計な話だが、そのカナダのウィスラーで食べたケーキは、本当に「こんなの今まで食べたことないよっ!」ってぐらいの甘さだった。「砂糖だけ食べてもこんな甘さにならないんぢゃない?」てぐらいで、こんだけ甘いのに「ジャリッ!」としないのは、逆に賞賛したいぐらいだわっ!って感じなのだ。

そんな寄り道を経つつ、トプカプ宮殿に到着。かつてこの場所はオスマン帝国の中心として国政が行われてきた場所だ。

トプカプ宮殿の入り口には「表敬の門」と言われる立派な門がある。昔この門の前で罪人の斬首刑が行われていたそうだ。

トプカプ宮殿の中で最も有名で人気があるのが「ハレム(Harem)」。ということで早速行ってみる。ガイド本によると「ハレムは人気があり、いつも混んでいる」とあったのだが、行ってみると全然混んでなかった。

このハレムは宮殿内の女性達の居住区だった所。「な〜んだ、ここが政治の中心ぢゃないのか〜」と思うかもしれないが、実際の所スルタン(王様)を操っていたのは、女性の部分が多い。実際の国政を裏から操っていたとも言われているらしい。

さて、実際に入ってみると、豪華な装飾の部屋等にあふれている。普通装飾と言ったら金銀宝石のキラキラな場合が多いのだが、ここの装飾は綺麗なタイルがほとんどだった。

タイル装飾等はすごく綺麗なのだが「これは何なのか?」的な解説が少なく、個人的にはそれほど興味を惹かれる感じでもなかった。ハレムへの入場は、トプカプ宮殿の入場料とは別に入場料を払う必要がある。「そこまでしてか?」とも思ってしまうのが正直なところだ。

さて、自分が行った時(ゴールデンウイークぐらいの時期)はトルコではチューリップが美しく咲く時期で、トプカプ宮殿の奥の方にある庭園では真っ赤なチューリップがすごく綺麗に咲いていた。

写真を撮る角度によっては、真っ赤な絨毯を敷いているかのようにも見える。この時期、チューリップ好きな人にとってはオススメの時期だと思う。

トプカプ宮殿の見学で最後に「宝物館」へ行ってみた。

実際に行ってみると、事前情報で人気があると言われていたハレムよりも、全然混んでいて、宝物館からは「これ、どれだけ時間かかるんだ?」と思う程の行列ができてた。正直宝物館がかなり先の方にしか見えないし、正直「これは、本当に並んでまで見るべきか?」という点にかなり悩んだが、とりあえず並んだ。

宝物館の中は写真撮影が禁止なので写真はないのだが、「こんなデカイダイヤモンドってあるんだ〜」と思ってしまうほどの、すんごい大きなダイヤモンドとか、「あ〜、昔のトルコ人が持ってそうだよね〜」と思わず言ってしまいそうな短剣なんかが飾られていて、「ハレムよりも全然面白いんぢゃね?」って感じだった。

さて、びっくりするほど並んでいた行列は、これらの「どのガイド本にも載っている」ダイヤモンドとかが見れるところへの行列なのだが、実は宝物館はもうひとつあって、先ほどの入り口の隣にも同じような入り口があって、こちらはガイド本にはほとんど載っていないような「マイナーな宝物」が展示されていた。まあ、すんごくデカイダイヤモンドほどのインパクトはないのだが、それはそれでなかなか面白い宝物が揃っているので、時間が無い人はこちらだけ見るのもアリかもしれない。

トプカプ宮殿を適度な時間にあがって、ホテルに戻る。

夕飯はトルコらしくオーソドックスなケバブにする。さすがにトルコだけあってこんな感じで肉を焼く光景はどこに行っても見られる。

ということで、オーソドックスなケバブをテイクアウト。本当に飾り気の無い「ザ・ケバブ」と言ったケバブで、味の方もオシャレ感は全くなく、まさしく「ザ・ケバブ」的なダイレクトな味で普通に美味い。

ここまでとこれからの中欧旅
Day1・2 サラエボって本当はどんなとこなんだろう
Day3 国を二つに分ける境界って何?
Day4 自作 vs 本場のサバサンド 勝つのはどっち?!inトルコ
Day5・6 パムッカレは日帰りで十分だったぁ?
Day7 イスラエルの「黄金のドーム」がこんなところに!?
Day8 世界で一番美味いケバブはベルリンにあったぁ!?
Day9 あの騒乱があったウクライナの独立広場は今!?
Day10 ローカルバスで世界遺産へ行こう!
Day11 ヴィエリチカ岩塩抗ってどうやって行くの?
Day12 アウシュビッツで思うドイツ人と日本人の違いとは…?
Day13 最大の見どころワルシャワ旧市街は工事中だったぁ?

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