【コーカサス旅行記】Day2 地面が燃える「ヤナルダグ」は本当にショボッ!と言ってしまう場所なのか?

コーカサス地方の特に「アゼルバイジャン」と「アルメニア」メインで周り、この2国間を直接移動できないので「ジョージア」を経由する今回の旅。

旅は最初の国「アゼルバイジャン」のバクー2日目に突入。

昨日は、バクーに到着した初日だったので、バクー市街を軽く歩き回ってみたのだが、本日はちょっとだけ郊外にある観光ポイント「ヤナルダグ」や「拝火教寺院」、「モスク」なんかに行ってみようと思う。

ネットの情報などによれば、これらの観光ポイントは、バクーの主な観光ポイントにも関わらず、かなりショボいとの噂も…。
果たして、どれほどショボいのかっ!

旅は2日目に突入、本日はちょっとだけ郊外にある観光ポイントに行ってみようかと思う。

そんなこんなで宿を出発し歩いていると、ちょっと綺麗めなバザールがあり、朝にも関わらずそこそこ賑わっていたので、ちょっと寄ってみることに。

このバザールは「Yashil bazaar」というバザール。
外観からしてびっくりするほど綺麗なバザールだ。
最初「銀行か何かの建物かな?」と思ったぐらいなのだ。

中に入ると、外観に負けないほど広々として開放的なバザール。
地面もちゃんとコンクリで舗装されていて、ゴミも落ちておらず清潔そうだった。

売られているものは、どこの国の市場でも売られているような野菜類はもちろんのこと、やはり乾燥した土地だからか、ナッツ類なんかも比較的多め。
あと、現地独特のお菓子(チュルチヘラ)も多い。
チュルチヘラとは、スニッカーズみたいなお菓子(味は違うけど)を想像してもらうと、当たらずとも遠からずといったところ。
まあ、チョコレートではないけど。

カスピ海に囲まれているからか?魚は生も燻製も豊富。
特に「キャビア」なんかが多く置かれているのは特徴的だと思う。
んで、さらに特徴的なのはキャビアの親となる「チョウザメ」も売られているってところ。
お腹を開けられてキャビアを取り出された後のチョウザメがたくさん置かれていた。

肉も豪快に売られている。
基本的に羊が多い。

野菜や果物のディスプレイはヨーロッパ式に綺麗に陳列するタイプ。
東南アジアみたいにごちゃごちゃに置くタイプではなかったのがちょっと意外。

ちょっと意外だったのが、お茶(紅茶)が結構多くて、種類も豊富だったこと。
「チャイ」の文化が根付いているのかな?という感じ。

あと、時期もあると思うけど、いちごがたくさん売られていた。
画期的なのが、苗ごと売られているってところ。
いちごがなってない苗だけも売られていたりする。

施設のそとにはカゴに入った鶏やら七面鳥やらがいたのだが、これは売り物か?

釜で豪快にナンをやくおばちゃんがいたので「釜の中の写真を撮らせてもらってもいい?」とお願いしたら、このおばちゃん、サービス精神が旺盛で、焼きあがったナンを取り出して「写真を撮れ!」とポーズを決めてくれた。
こういったタイプで練った小麦粉を焼く文化はかなり広範囲にあるような気がする。

さて、そんなこんなで、いきなり朝から寄り道をしてしまったが、本日はまず郊外にある「ヤナルダグ」という燃え続ける地面を見に行こうと思う。

ヤナルダグに行くにはまず地下鉄に乗って「Koroghlu駅」に向かう。

Koroghlu駅前にはわりと大きめのバスターミナルがあるので、そこからローカルバスに乗り換える。

地下鉄駅とバスターミナルの位置関係はこんな感じ。
駅をでたら、バスが停まる場所まではちょっとだけ歩く感じ。

「だいたい、こういうローカルバスって、どこに目的のバスが停まってるか、表示もなくてわかんないんだよねぇ〜」とか思いながらバスターミナルに行ってみると、意外や意外、ちゃんと「どこにバスが停まるか?」という表示がされていて親切だった。

ヤナルダグ行きのバスは「217」番。

若干難ありなのは、ここまでしっかりとバス停表示されてると、「ここに来るのね」と安心してしまう。
しかし、実際には全然違うところに停まってたりして焦ったりする場合がある。
とりあず、常に周りを見回して、予想外のところに目的のバスが停まっていないか?を確認しておいた方が良い。

というわけで、koroghlu駅からバスでヤナルダグまで移動。
時間的には小一時間といったところ。
お値段は具体的には忘れてしまったのだが、かなり安かった。

バスはボロボロだが、車窓から見える景色は超近代的な建物が並んでたりするので面白い。

ちなみにヤナルダグ行きのバスはこんな感じの小さめのバス。

ヤナルダグはバクーの観光ポイントではかなり重要な場所なので、観光客ばかりかと思ったのだが、自分が乗った時には観光客なんか全く乗っておらず。
実際にはヤナルダグの直前にある集落に住んでいる人がメインに使っているバスのようだった。

ヤナルダグ行きのバスはヤナルダグが終点なので、安心して乗っていて大丈夫。
ヤナルダグの目の前のちょっとした広場が終点。
ばすはその広場でしばし待機して、その後帰りのバスになる。

ヤナルダグは噂によると「しょぼっ!」と叫んでしまいそうなぐらいショボいということは、いろんなネットのページとかで見かけるので、かなり覚悟して行ってみたのだが、その期待を裏切らず、本当に「しょぼっ!」と行ってしまいそうになるぐらいしょぼかった。

「世界の果てまで行ってQ」のイモトの解説によれば、昔この場所で現地の人がタバコか何か火気の火種となるものを投げ捨てたら、突然火が燃え広がり、それ以来消えなくなって燃え続けているとのこと。

アゼルバイジャンは油がたくさん出る土地なので、当然ガスも出る。
地中から自然に出ていたガスに引火してしまったのだと考えられる。
当然地面から染み出してくるガスなので、それをとめるようなコックなんて無く、止めようと思っても止められないってわけ。

かつてはもっと広範囲で豪快に燃えていたらしいのだが、出て来るガスの量が少なくなってしまったのか、現在では本当に「しょぼっ!」と行ってしまいそうなぐらいな量しか燃えていない。
(地震による影響との噂もある)

正直ここの観光は5〜10分ぐらいで終わってしまうと言っても過言ではない。

さて、次は拝火教寺院に行こうと思う。
拝火教寺院も、ちょっとだけ郊外のばしょにある。

ヤナルダグからは、ヤナルダグの前に止まっているバスに乗って、ヤナルダグに来るときに乗った地下鉄駅「Koroghlu駅」に一旦戻る。

ヤナルダグから「Koroghlu駅」の間のバスの車窓からは、こんな感じで油田から油を汲む機械がたくさんあって、稼働もしていた。
なかなか見れない光景だと思う。

さて、Koroghlu駅に戻ってきたら、ヤナルダグに行くときに乗ったのと同じバスターミナルで、今度は「184番」のバスに乗る。
まあ、Google Mapの経路検索では、Koroghlu駅まで戻らなくとも途中でFire Temple行きのバスに乗り換えられるらしいが、若干難度が高く、失敗する可能性も高いので、Koroghlu駅まで戻った方が無難だと思われる。

Fire Templeへ行くには184番のバスを最終まで乗っていれば良い。
バスは「Surakhani駅」が最終。
Fire Templeはバスが停まった側の反対側にあるので、線路を渡って反対側に出る。

反対側に渡るとこんな感じの風景があるので、この門の方に向かうと、写真下のような城壁が現れるので、この中が拝火教寺院。

拝火教寺院の中には中有にこんな感じの祭壇が鎮座する。

この祭壇に近づいてみると、中には火が燃え続けている。

拝火教とは「ゾロアスター教」と言われる宗教で、火を尊ぶ宗教で、なかなか独特の宗教観を持つ宗教でもある。
火を崇めたり、死者の体を鳥に食べさせたり(鳥葬)するなど。

まあ、この拝火教寺院も先ほどの祭壇で燃え続ける火ぐらいしか見どころはないんだけど、その他には祭壇を取り囲むようにいくつかの部屋が並んでいて、その中では当時の様子を示した展示なんかがあった。

ゾロアスター教は現在ではイスラム教に取って代わられてしまったところはあるので、マイナーな宗教になってしまった。
しかしながら、当時この辺は遊牧の文化で旅をし続ける人たちの文化の中で、拝火教の考えが発生したんだと思われる。

というわけで、ヤナルダグと拝火教寺院に行ってみたが、前評判通り「しょぼい」感は否めない観光スポットであった。

そんなこんなで、拝火教寺院からは再び「184番」のバスでKoroghlu駅まで戻り、そこから地下鉄でバクー中央駅である「28May駅」に戻る。

続いては市街から南の方にある「Bibiheybatモスク」に行こうかと思う。

「Bihiheybatモスク」は28May駅の前から出る125番のバスに乗れば一本で行けるので超簡単。

ただし、自分は全く知らなくて来てしまったのだが、自分が行ったこの時期はちょうど「F1バクーグランプリ」の開催と被ってしまい、運の悪いことにこのバクーグランプリは市街地コース。
なので、通常だったら125番のバスが通る道もコースになっていて道路は閉鎖。
ということで自分が行きたいときに限って125番のバスは運休という不運に。

どおりで、事前にホテルの予約をしようと思ったら、随分前なのに埋まっているホテルが多くて、値段も高いなぁ〜と思っていたのは、このF1が原因だったのか。

125番のバスが運休なので、仕方なくGoogle Mapの経路検索で他のバスを必死こいて探す。
どうやら他のバスでも乗り継いで行けば行けるらしく、とりあえずそのバスに乗る。

自分が何番のバスで行ったか?なんてことを事細かに説明したところで、通常は125番のバス一本でいけるもんなので、解説はしないけれど、とにかくバスは「Bibiheybatモスク」の前にあるバス停で停まるので、バスを降りたら目の前がモスク。

バスを降りるとこんな感じでかなり立派なモスクがどど〜ん!と現れる。
かなり立派なモスクだ。

内部はどこもかしこも綺麗なタイルで覆われているような豪華さは無く、結構シンプル。
しかしながら、立派な霊廟があって、丸い独特の天井は綺麗。

霊廟のある部屋の隣にはちゃんとお祈りする部屋もある。
お祈りの時間ではなかったからか、お祈りしている人は1〜2人ぐらいしかいなかったけど。

部屋の入り口にはこんな感じで石が置かれている。
お祈りの時にこんな感じの石を使うのは、イスラム教でもシーア派独特の特徴。
同じくシーア派のイランとかでもよく見かける。

このモスクはカスピ海に面した場所にあり、どうやら港みたいな所のすぐ近くにあるようで、たくさんのコンテナなんかがあった。

モスクからは通常だったら125番のバス一本で帰れるのだが、自分の場合はF1の影響で帰るのもかなり苦労しながら市街に戻る。

そんなこんなで、夕食はバクー中央駅近くにある「Turkuaz Erzurum Çağ Kebab Restoranı」という店で食べることに。

このレストランは結構おしゃれなレストランで、地元のカップルとかおっさんとかが利用しているような感じのレストランだった。

基本的にこちらの食事は「ケバブ」が基本な感はあるのだが、とりあえずケバブを注文。
といってもパンに挟んだケバブではなくて、ヨーグルトと一緒にいくつかの野菜と煮込んだ肉を食べるものをチョイス。

ついでに飲み物も欲しいなぁ〜と思ってメニューを見ると、ヨーグルトドリンクである「アイラン」があったので、「お〜!アイランぢゃん!」と思って頼んだら、来た料理が肉とヨーグルトの料理で、ヨールグとが見事に被ってしまうという失態。

とはいえ、お味の方は普通に美味い。

街を歩いてみると「ここはイギリスか?」と思うようなおしゃれな車がたくさん走っている。
こちらのタクシーはこんな感じの車がデフォルトのようだ。
とはいえ、バクーの市街に限ったら、バスが充実しているので、タクシーを使う機会はあるんだろうか?とも思うが…。

さて、明日はバクーの市街を特に旧市街を中心にブラブラしてみようかと思う。

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