アゼルバイジャン・バクーから飛行機でジョージアの「トビリシ」へ飛ぶ。
時間にしたら1時間ちょっとって感じかな。
自分は以前にジョージアには行ったことがあり、もともとこの旅ではジョージアに行くつもりではなかった。
この旅ではアゼルバイジャンとアルメニアのみに行くつもりだった。
しかし、世界中ではお隣同士の国の仲が悪いってのは常であり、アルメニアとアゼルバイジャンも仲が悪い。
まあ、ほとんどは領土問題なんだけどね。
そんなこんなで、バクーからアルメニアに飛ぶ飛行機を探したが全然ヒットせず。
基本的にアゼルバイジャンからアルメニアに移動するときには、ジョージアを経由して行くのが一般的のようだ。
ジョージアはアゼルバイジャンともアルメニアともそれほど仲が悪くは無いそうだ。
余談だが、アゼルバイジャンに先に入国し、そのあとジョージア経由でアルメニアに入国する際には、アゼルバイジャンの入国スタンプがあってもそれほど問題視されない。
しかしながらその逆の、アルメニアスタンプがある状態でアゼルバイジャンに入国する際には、いろいろと面倒になるそうなので(入国自体は可能。根掘り葉掘り聞かれるという噂)、できることなら、先にアゼルバイジャンに入国しておいた方は良い。
さて、トビリシの空港は市街から少し離れているので、バスで市街に向かう。
市街行きのバスはターミナルを出てすぐのところにいる。
以前トビリシに来たときはこんな立派なバスではなかったのだが、今回はこんな立派なバスだった。
バスは37番。まあ、そこら辺の人に「市街に行く?」と聞いたら、親切に教えてくれると思う。
やっかいなのは料金。
市街までは0.5ラリなので格安。
バスに乗るには現金か地下鉄カードで乗れる。
地下鉄カード(日本でいうSuicaみたいなもの)があれば楽なのだが、いかんせん空港では売っておらず、初めてジョージアに来た者は現金で乗るしかない。
空港ATMのキャッシングで現地通貨を入手してしまうと、この「0.5ラリ」という小銭の入手が困難。
でかいお金が使えないので困ってしまう。
そんな時は、そこら辺にある両替所で「ごめん、バス乗りたいからお金崩してくれない?」とずうずうしくも頼むと、案外快く領外してくれる。
バスに乗ると、なかにこの写真のような機会があるので、お金を入れる。
すると、レシートが出てくるので、ちゃんととっておこう。
そんなこんなで市街に到着し、確保して置いたホテルにバックパックを置いたら、さっそく市街を散策する。
トビリシは市街を南北方向に走る地下鉄があるので、それを利用すれば便利。
かつてソ連だった国だけあって、地下鉄駅のつくりはロシアの地下鉄と一緒。
さて、地下鉄「Liberty Square」駅で降りて、トビリシのメイン通りでもある「ルスタヴェリ大通り」を歩く。
ルスタヴェリ大通りは人も多く賑やかな通りだ。
Liberty Square駅から北に歩いて行き、国立博物館をちょっと過ぎた所にある「Sakhachapure No.1』という店に行く。
ジョージアには「ハチャプリ」という有名なパンがあるのだが、前回来た時は他のいろいろな物(ヒンカリとか)を食べて、食べれなかったのだだ。
というわけで、ちゃんとしたハチャプリの店で食べよう!ということで来た。
Sakhachapure No.1は、予想に反してかなりオシャレなカフェみたいな店だった。
来ている客もカップルが多く、「ハチャプリの店」と言うよりは、オシャレなカフェって言った方が正しいのかもしれない。
そんなオシャレなカフェにおっさん一人で乗り込んでしまったが、気にせずメニューを。
メニューはハチャプリだけかと思いきや、ハチャプリ以外のメニューもかなり充実。
ハチャプリだけでも結構たくさんあるので、違いが分からない自分にとってはかなり迷う。
これは以前にも体験済みなのだが、ジョージアで「レモネード」というメニューを見たら、こんな不思議な飲み物が出てくるので要注意。
いろんな種類の味があるので、何が出てくるのか?はお楽しみ。
個人的にはこの飲み物は好きだ。
メニューに「TOMATO CREAM SOUP」というのがあったので、あっさりしたトマトスープを想像して頼んだら、上にがっつりチーズが乗っているスープで、これだけでお腹いっぱいになってしまいそうだった。
そんなこんなで、お目当のハチャプリが登場。
とにかくチーズがたっぷりで、パンを食べるためのものなのか?チーズを食べるためのものなのか?が微妙なライン。
正直かなり「くどい」ので、元気いっぱいの若い男子なら全然いけちゃうと思うけど、自分のようなおっさんには食べきるのは結構キツイ。
女性の場合はとにかく小さいものをお願いするか、複数人でシェアしても全然足りる。
お味の方はチーズがたっぷりで美味しい。
ただし、チーズがかなり多いので、後半はけっこうクドく感じてしまうかも。
お腹が満たされたら、地下鉄に再び乗って「ナリカラ要塞」と「ジョージア母の像」を見に行こうと思う。
ナリカラ要塞やジョージア母の像はかなり小高い丘の上にあるのだが、ロープウェイがあるので楽に行ける(はずだ)
というわけで、ロープウェイ乗り場に来てみたが…
がーん! ロープウェイまさかの運休。
これじゃあ楽して観光できないぢゃないかっ!
万事休す。
一応、ロープウェイ以外にも徒歩では行けるので、仕方なく徒歩で向かう。
しかしながら、見るからに小高い丘にあるので、気持ちが萎える。
なんせ、ナリカラ要塞に向かう道は、いきなり急坂なのだ。
と言っても、写真でその急さかげんが上手く表現できないのが悔しい。
頑張って、どれだけ急か?というのを表現した写真がこちら。
決して斜めに撮影しているわけではないですぞ。
カメラはあくまでもフラット。
こんな急坂を登り続けなければならないなんて、アキレス腱が切れちゃいそうだよ!
そんなこんなで、ようやく丘の上にあるナリカラ要塞に到着。
上には教会なんかもある。
さすがに急坂を登って来ただけあって、逆に景色は素晴らしい。
トビリシの街がいろんな方向に一望できる。
ナリカラ要塞をずんずん進んで行くと、「ジョージア母の像」がある。
ジョージア母の像に行く途中には、ロープウェイ山頂駅が。
これが動いていないせいで、軽い登山になったのだ。
動いていたら、ここまで何の苦労もなく来れたハズだ。
そんなこんなで、ジョージア母の像へ到着。
かなり大きな像なのだが、崖の端っこに立っており、正面に回って見る場所が無いので、良いアングルで写真が撮れない。
撮ろうと思っても近づき過ぎてなんだか良く分からない写真になってしまうか、後ろ姿しか撮れない。
右手には剣を持ち、左手にはワインの杯を持っている。
これは「敵には剣で戦い、友にはワインの杯で迎える」という精神を表しているそうだ。
街を見下ろすように建てられたシンボル的像なのだが、街から見ると結構離れているので小さくしか見えないし、近づいても良いアングルで大きく見える場所が無いので、もうちょっと良い場所に建てられなかったんかいな?と個人的には思う。
ジョージア母の像から見るトビリシ市街も景色も素晴らしい。
よく見てみるとアーティスティックな建物も見える。
以前「平和橋」に行ったことがあるのだが、ガラス張りでなかなか綺麗だった。
夜になるとジョージア国旗にライトアップされるので、必見ポイントだと思う。
ナリカラ要塞は観光ポイントになっているので、お土産屋がいくつか並んでるし、市街地と逆の方向にはジップラインを楽しめる場所なんかもある。
場所によっては「お〜、要塞だね」と思わず言ってしまいそうなアングルで見ることもできる。
要塞には先ほどの教会ぐらいしか建物が無いのだが、19世紀初頭に火薬庫が爆発し、多くの建物が失われてしまったからだそうだ。
さて、ここからは苦労して登った丘を降りて、モスクを見に行こうと思う。
ジョージア母の像の前ぐらいにある階段を降りていけば、良いアングルで像が撮れるのでは?と期待して降りてみたものの、やはり、良い感じで写真が撮れないのがもどかしい。
ここら辺はトビリシの「旧市街」と呼ばれている観光ポイントなのだが、この地域にはガイド本に載っていないような教会もたくさんあるのが特徴。
ジョージアは基本的にキリスト教の国。
そんなところにイスラム教の施設である大きなモスクがあるのは面白い。
このモスクの先をさらに進むと「滝」があるそうなので、行ってみることにする。
崖の間の歩道をずんずん進んで行く。
観光客も多く歩いているので、彼らについていけば迷うことはないだろう。
途中、橋があって、その欄干には南京錠がたくさんつけられていた。
特に願いをかなえそうなご利益があるとは思えない橋なのだが何故?
そんなこんなで遊歩道の一番奥にはこんな感じの滝が現れる。
びっくりするほどの大きさでもないが、それなりに立派な滝。
わざわざ見に行くほどでは無いが、行くところが無くなったら行っても良いのでは?といった感じの滝だ。
さてさて、トビリシの街をブラブラしてみたが、明日はトビリシからバスで30分ぐらい場所にある世界遺産「ムツヘタ」に行ってみますよ!