【スリランカ旅行記】Day8・9 コロンボは本当につまらない首都?確かめてみよう!

スリランカの特に「文化三角地帯」と呼ばれる場所を中心に回ってきたこの旅も、とうとう最後の場所「コロンボ」にたどり着く。

コロンボはスリランカの首都。
「コロンボは観光のポイントとしては見るべき場所が少ない」というのはかなり有名。
さて、本当に見るべき場所は少ないのか?

キャンディーからのインターシティーバスはコロンボフォート駅の手前、民営のバスターミナル前で止まり、そこで降ろされた。

ここから、歩いてバックパックをホテルに置きに行き、そこから昼飯を食べに出かける。
向かった先は「Ruhunu Foods」というお店。

向かっている最中にあった「コロンボ・フォート駅」。

通勤・通学で使う人はもちろんのこと、長距離列車も出る場所なので、そこそこの賑わい。

さて、自分はこの旅で使うことはほぼなかったのだが、スリランカのどこでも走っている「スリーウィラー」について少し。

スリーウィラーとは、タイや他のアジア地域で見られるような「トゥクトゥク」みたいなタクシー。
基本的に値段は交渉制なので、乗る前に地元の人に相場を確認しておいた方が良いと思われる。

そして、コロンボのスリーウィラーはそう言った一般的な交渉制のものと、写真のように「メータータクシー」制度になっているスリーウィラーとがある。
んで、宿のにぃちゃんも自分のような観光客には「絶対にメータータクシーを選ぶんだぞ!」と何回も念押ししてきたので、そちらの方がトラブルが少ないんだと思われる。
まあ、それだけ値段交渉でトラブルがあるんだろうけど・・・。

ということで到着した「Ruhunu Foods」。
ホテルの壁にいろいろなレストランが紹介されていて、「cost」がほとんどの店は「★★★」とかだったのに、この店だけ「★」となっていたので、単に金銭的な理由で選んだお店。

ある程度想像はしていたが、中は地元民ばかりだった。
ちなみにお値段は本当に「★」だった。

この旅では本当にライス&カリーかフライドライスしか食べてない気がするが、今回もライス&カリー。

カリーと副菜の量はあまり多くなかったが、お味はグー。
お味の方は「★★★」と言ってもいいだろう。

ということで、ここからは特にあてもなく街をブラブラしてみようかと思う。

まずは、明日乗る空港行きバスの乗り場を確認しておくことに。
空港行きバスは実はいろいろなところから出ているのだが、自分はフォート駅北西側、道路を挟んだ反対側にあるバス乗り場から乗ることに。

空港行きぼバスはこんな感じで路線番号は187番。
行先表示もちゃんと「FORT」と「AIRPORT」となっているし、バスの前では車掌が大きな声で呼び込みもしていて、「airport?」と聞くと頷いてくれるので、間違える心配はないだろう。

空港行きバスのバス乗り場を確認したら、続いては「ジャミ・ウル・アルファー・モスク」に行く。
通称「レッドモスク」と呼ばれているモスクだ。

レッドモスクに行く途中、街なかを歩いていると、特にフォート駅付近はすごい活気。
街じゅうが市場みたいな感じで、質はともかく、ありとあらゆるものが売られている。
割と細い道なのに、先ほどのような大きなバスが通ったりしてちょっと恐い。

ということで到着した「ジャミ・ウル・アルファー・モスク」。

敬けんな仏教の国、スリランかではなかなかお目にかかれないと思われるモスク。
建物自体の赤と白が非常に印象的な建物。
ぎっしりと建物が密集した街の中にあるモスクなので、あまり目立たないのだが、周りの建物が低かったり少なかったら、遠くから見ても目立つだろうなぁ〜と思う派手さ。

そんなモスクの前で一休み。
ちょうどモスクの前にカットマンゴーを売る屋台があって、水分と糖分の補給のために食べる。
こんな感じのマンゴーが40円ぐらいで食べられるのは非常にありがたい。

通常、海外でカットマンゴーと言うと、日本で食べられるような甘〜いマンゴーではなく、どちらかと言えば「酸っぱくて硬い」マンゴーの方が一般的。
しかしここのマンゴーは甘いマンゴーだった。

自分が行った時はちょうどお祈りの時間が近くなっていたようで、「いかにもイスラム教徒ですっ!」って感じの人たちが、続々と集まってきていた。
ここのモスクには毎日2000人ものイスラム教徒がお祈りのために訪れるそうだ。

仏教の国だけど、イスラム教徒も結構いるのね。

ジャミ・ウル・アルファー・モスクから道路沿いに北東の方向に沿って行くとあるのが「オールド・タウンホール」

オールド・タウンホールはかつてイギリスの植民地時代に役所として利用されていた建物だそうで、外観とその形から歴史を感じさせる建物だ。
しかし、その存在感は薄く、ガイド本に書いてなかったら完全に見落とすよねっていう感じは否めない。

オールド・タウンホールの北西側の歩いて数分のところに「ゴールドセンター」という場所があるらしく、行ってみることに。

ゴールドセンターの外観はこんな感じ。一階は金のアクセサリーを売る感じの店が並んでいることが外からでも確認できたのだが、人が全然いないくて賑わっていない状態。
そんなところに、当たり前のように買う気もない観光客が乗り込んで行ったら出れなくなるかも・・・と思い、入らず。

2階・3階はなんとなく金とは関係ないお店がありそうだったので行ってみたら、確かに店はあるのだが、開いている店はまばら。
人も少なくゴーストタウン的な様相だった。

ゴールドセンターは「ちょっと外した」感が否めなかったのだが、気を取り直してここからはフォート地区を南下するように歩いてみる。

オールド・タウンホールから少し南側に位置する場所には市場がある。

まず訪れたのは「野菜市場」。
この野菜市場もすごい賑わいだった。

商品を陳列する棚や台的なものを用意している店は少なく、野菜の置き方は基本的に「じか置き」。
基本的に野菜は日本にあるものとあまり変わらないが、玉ねぎが日本のものより小さかったりとか、大きさや形などが多少異なる感じがあった。

野菜市場は野菜や果物ばかりだったが、その周辺の違うエリアでは、ビーサンや小物・雑貨などが売られている場所があり、大雑把に売るものがエリア毎に分かれているんだなぁ〜という感じがする。

衣料品を売るエリアに入ってみたら、今度はここはギュウギュウで、人とすれ違うのにも若干苦労するような通路の両サイドに、これまた「ちゃんと服選べる?」と思うほど衣料品が並べられていた。

市場からさらに南下していくと、バスターミナルがある。

市場のすぐ南側にあるのがセントラルバスターミナル。
こちらは公営のバスターミナルのようで、停まっているバスは国営だと思われる赤いバスがほとんど。

公営のバスターミナルから道路を挟んで反対側に当たる南側に位置するのが民営バスターミナル。
こちらには赤いバスは止まっておらず、それ以外の民営バスが停まっている。
先ほどの公営バスターミナルよりは静かな感じで、行き先とかも若干わかりやすい感じがあった。

ちなみに、ここからも空港行きバスが出ていて、場所は東側の一番端っこ。
そこらへんの人に聞けば、どこが空港行きバスの発着所か教えてくれると思う。
バスの番号はフォート駅近くのバス乗り場から乗れるバスと同じく「187番」だったが、こちらのバスは大型バスではなくマイクロバスだった。

さて、ここからは、フォート地区を西の方向に進んでみる。
続いて向かったのはダッチホスピタル。

民営バスターミナルからは、フォート駅や空港行きバス乗り場の前を通って歩いていく。

「ダッチホスピタル」はその名の通り、もともとは「オランダ病院」だった。
長い航海で病気になった患者などは、港に着くとすぐにここに運び込まれたそうだ。

現在は病院ではなく、高級ショッピングセンターになっている。
ショッピングセンターと言っても平屋建て。
ただし、あまりにも高級すぎて、自分には関係ないかなあ〜という感じ。
先ほどのカオス状態の市場や、ローカルの人たちで埋まる食堂の値段からは考えられないような値段なので、お金持ちの観光客か地元のお金持ち向け。

「スリランカの空気が身の丈に合わないなぁ〜」と感じている人は、ここに来て休憩するとリセットできるかもしれない。

自分が泊まったホテルのすぐ近くは鉄道駅で、ホテルにアクセスする時には線路を越える高架橋を渡るのだが、そこからの電車の風景はこんな感じ。
インドやバングラデシュとは比べ物にはならないとは思うが、それでも出入り口から人が出ているのはスタンダードのようだ。
まあ、屋根に人が乗っていないだけマシだと思うけど・・・。

街を歩いていると、サリーを着ている女性が結構いる。
その土地で発達した服を着続ける文化というのは素敵だなぁ〜と思う。
その土地の気候やその土地に住む民族の体型などにベストフィットなんだと思う。

なので、日本人がサリーを着ると若干の違和感があるだろうし、逆に日本の着物を着た欧米人なんかは違和感丸出しだ。
日本では普段から着物を着る文化はすっかり消え去ってしまったが、できればサリーを着るこちらの文化は消えないで欲しいなぁ〜と思う。

夕方ぐらいから疲れたので宿で休んでいたら、すっかり寝てしまい「あぁ、夕飯食べてないわ」と思って出かけようとしたら雨が降っていた。

雨が止むのを待っていたらすっかり遅くなってしまったのだが、ようやく夕飯を食べに出かける。
今回向かったのは「Pillawoos Hotel」という歩き方にも載っている食堂。

「pillawood Hotel」の外観は上写真のような感じで、こちらも「Hotel」とあるが宿泊施設ではなく、ただの食堂。
相変わらずの地元民で溢れた食堂だが、歩き方にも載っているだけあって、日本人観光客らしき人もいた。

まあ、食べるものは相変わらずのライス&カリーですね。

もう、ここまで来ると、ライス&カリーも「どこのが美味い!」とかいうのを感じられなくなって、「どこのも美味い!」という感じになってきた。

そもそも、暑い気候なので、外にいるだけで体力を奪われる。
その上、観光するとなると歩き回るので、余計に体力を消耗する。
そうなると、日本人にとってはライス&カリーのように、基本的に野菜を煮込んだ料理で白いご飯を食べるスタイルは合っていて、自然とバクバク食べられちゃうのだ。
結果的に、どこのライス&カリーも美味しく感じられるのかなぁ〜というのが自分の分析。

基本的にご飯文化の国で「あまり食が合わない」ということはほとんどない。
「海外に行こうと思っているけど、食が合わなそうだなぁ〜」と躊躇している人は、まず米文化の国に行くのがオススメ。
最終的には「肉・パン・芋」「肉・パン・芋」文化の国(「米」の文字が付くが、米なんか全くない「世界の警察」とか言っているバカな大国とか)に行けば良いのだ。

ついでに食べたサモサと締めのミルクティー。

やはりミルクティーはどこで飲んでも感動する。

日付は変わって、この旅は9日目の最終日に突入。
今日は夜の帰国便まで最大限時間を使って、引き続きコロンボの街を観光しようと思う。

昨日はフォート駅付近をブラブラしたのだが、今日はタウンホール付近をブラブラしようと思う。
ということで、泊まっていたフォート地区のホテルからタウンホール付近に行く。

手っ取り早いのはスリーウィラーでの移動なのだが、ここは地元のバスを使ってみようと思う。
なんせ安いし。

しかし、歩き方に載っているバスの路線図では、かなりわかりにくく、正直「フォート地区からタウンホールに行くのは、何番のバスに乗ればいいの?」という感じ。
たまたま宿にあったコロンボ観光のパンフレットに、すんごい単純な路線図が書かれているのを発見。
こちらもあまりにも単純すぎて使いづらいのだが、まだ「歩き方」よりはわかる感じ。
そのパンフレットを発行しているところのWebサイトを帰国後見たら、同じ図が載っていたので、もし使えるようでしたらどうぞ。
URLは「 

この超単純な路線図によれば、フォート地区からタウンホールに行くには、とりあえず120番か138番のバスに乗れば良いようだ。
ということでホテルの前の道路でバスを観察すると120番と138番のバスはバンバン走っていて「もっとバス同士の走る間隔を空けた方が効率いいんぢゃない?」というぐらい次から次へとやってくる。
そんなこんなで、バス停っぽいところからバスに飛び乗る。
フォート地区からタウンホール付近までは時間にしてバスでおよそ10分ぐらい。
お値段は確か10円もしなかったように記憶している。

そんなこんなで今回向かったの「JR Jayawardena Center」

そんなこんなで今回まず行きたかったところは「JR jayawardena Centre」

タウンホール付近でバスを降り、交差点を右に曲がり、公園の北側の道路を西に向かって進む。

「J R Jayawardena Centre」は、ぼーっとしているとうっかり見落としてしまいそうなぐらい地味な建物で、道路沿いにひっそりとある。
正直入っていいのか?も疑問な感じなのだが、入り口にいたセキュリティーに「入っていいか?」と尋ねると、親切にも入り口まで案内してくれた。

入り口は写真下のように、ちょっと豪華な一軒家の玄関と言った感じ。
しかし、何の看板も無いので、誰の案内もなければ絶対に入れないような感じだ。

「J R Jayawardena Centre」は、小さな博物館のようになっている。
入場料は無料だが、入り口で記帳する必要がある。

建物内は広くないのだが、たくさんの資料が展示されている。

さて「J R Jayawardena Centre」とは何ぞや?

「J R Jayawardena」は「ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ」という人のことで、ここは彼に関する資料を展示している場所。
ではジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナとはどんな人なのか?

彼は大統領・大蔵大臣・農業食料大臣・国務・防衛大臣など国の要職を務めた人物。
そして、日本人にとって最も感動的なのが、彼が大蔵大臣だった1951年のサンフランシスコ対日講和会議にセイロン代表として出席し、日本は真に自由で独立した国でなければと、ソ連の制限案に反対し、対日賠償請求を放棄した。

しかし、その権利を行使するつもりはない。
なぜなら、ブッダの”憎悪は憎悪によって止むことなく、愛によって止む” との言葉を信じるからである。
ソ連の修正条項に我々が同意できない理由は、制約を付ければ日本が宗主権と平等と尊厳を取り戻すことが不可能になるからである」
と語っている。

そう、日本人にとって、彼は本当に感謝に値する人間なのだ。

彼は大の親日家で、その理由として
・スリランカにたくさんの援助をした
からだと語っているそうだ。

事実、日本はスリランカにたくさんの経済援助をしたが、そもそもサンフランシスコ対日講和会議での彼の発言が無ければ、日本との友好関係も築かれなかったのかもしれない。

J R Jayawardena Centre にはそんな親日家のジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナの日本との関わりを展示する「日本会館」というコーナーもある。

日本会館の中には、彼が日本との親交の中で得た鎧兜や雛人形、その他絵画などが展示されていた。
それだけではなく、彼が日本を訪問している様子の写真なども展示されている。

J R Jayawardena Centre はコロンボ観光で必見ポイントか?と言われれば、そうではないとは思う。
しかし、日本人として一度は訪れてみたい場所ではあるのではないか?と思う。

続いて向かったのは「ガンガラーマ寺院」。
J R Jayawardena Centre から歩いて10分ぐらいの距離。

ガンガラーマ寺院は歩き方には「自由に中を見学することができる」と書かれていたので、何の心配も無く行ったら、普通に入場料を請求された。

さて、そんなガンガラーマ寺院だが、入ってみるといきなりこんな感じの仏像がドンッと現れる。

寺院内は「とにかく仏教に関するものであれば何でも良い」的な雰囲気が出ていて、別にスリランカの仏教にこだわった感じも無く、仏教に関するものがいろいろと置かれている感じ。

「金を取るんだったら、ちょっとは整理しろよ」と思わず思ってしまう程、無造作にいろいろな物が置かれた物置きみたな部屋(写真上)があったり、通路の端っこに適当な台を作って仏像を並べていたり(写真下)していて、若干「???」的な感じもある。

ガンガラーマ寺院で一番見ごたえがあるのは、個人的はこのストゥーパと仏像が交互に並べられ、ひな壇みたいになっている場所ぢゃないか?と思う。

ただ、1階から見るとかなり上の方にあり、見にくく、写真も撮りづらい。
逆に2階に上がると、正面に回り込むことができないので、横からの写真になってしまうのがイタイところ。

寺院内には象の剥製があったりしてちょっと気持ち悪い。
しかもこの象の剥製は2つあって、1つはこの写真のように全身の剥製なのだが、もう一つは頭部のみの剥製で、さらに気持ち悪い。

実は個人的にこのガンガラーマ寺院には期待を持って行ったのだが、実際に行ったら「う、う〜ん」という感じで「行く前からハードルを上げすぎたかな?」と反省した。

続いて、歩き方にはガンガラーマ寺院とセットで紹介されている「シーマ・マラカヤ」に行ってみることに・・・

シーマ・マラカヤは「ジェフリー・バワ」による設計の建物で、斬新な作りが特徴。
ベイラ湖の上に建築されているので「湖上寺院」といった感じ。

しかし、こちらも入ろうとしたら入場料を要求されたため「まっ、いいか〜」ということで外から写真撮影のみ。

シーマ・マラカヤから東の方向に歩いて「アルピコ」というスーパーに行ってみようかと思う。

アルピコはかなり現代的なスーパー。食料品の他にも化粧品・電化製品なんかも置いてある総合スーパーだ。

ちょっとお腹が空いていたので、スーパーの中にあったイートインもできるパン屋でパンを買う。
右写真のホットドックにかかっている赤いソースはジャムではない。
ちなみにお味の方は・・・。

さて、スリランカはどうやらクリケットがポピュラーなようで、スーパーのスポーツ用品売り場に普通にクリケットの道具が置かれていた。

スリランカに着いた最初の頃「クリケット」という名前がどうしても浮かばなかった。
ある時、食堂のテレビでクリケットが中継されていたので、いい機会だと思い、店員に「このスポーツって何て名前?」と聞いてみたところ「フットボールだよ。日本でいうサッカーみたいなものだよ」と答えられてしまった。

店員は日本人に「クリケット」という内容を説明するのが面倒で気を使って「フットボール」と教えてくれたんだろうが、俺的には「そうぢゃねぇよっ!」と思わず言ってしまいそうになった。

スーパーの次はショッピングモールへ。
「ODEL」というショッピングモールで、ガイド本にも紹介されている。

んで、 ODELに行ってみると、ここは完全に高級ショッピングセンター。
先ほどのアルピコスーパーも多少お金持ちが来るようなスーパーだったが、こちらはさらにお金持ちが来るようなショッピングモールだった。
ここにいるのはお金持ちと観光客のみ。

正直、大きなショッピングモールかと勝手に想像してたのだが、結構こじんまりとしたショッピングモールだった。

ちなみにODELの道を挟んで反対側には「National Hospital」があるのだが、こちらの建物は素敵な形と色だった。

ODELから公園を抜けて南には国立博物館があるので行ってみることに。

国立博物館は一部工事中だったが営業中。

国立博物館は、さすがにその名前が付いているだけあって、展示されている品も種類も豊富。
正直、スリランカの歴史や文化について詳しくはないので、分からない部分もたくさんあったことは否めない。

さて、このスリランカ旅の最後に何故この国立博物館に来たか?というと、そろそろ旅の疲れが出てきており、さらにこの暑さにやられており「国立博物館だったら館内は冷房も効いて涼しく、ゆっくりスリランカの文化に触れることができるだろう!」という、若干邪(よこしま)な考えもあったのは事実。

んで、実際行ってみると、予想は完全に裏切られ、冷房なんか全くかかっておらず扇風機のみ。
しかもその扇風機は「お前、そこにいる必要ある?」と思ってしまう、無駄に客を見張っているだけの係員に向けられていて、お客に向けて風を送る気は全くなし。
博物館なので、外からの風通しも良いわけではなく、蒸し風呂状態。

そんなこんなで、暑さから逃げる目的で来たのに、さらに暑さにやられて全然ゆっくり見られないというオチに・・・。

そんなこんなで、国立博物館で逆に疲れてしまったのだが、帰国の便の前にもう一度腹ごしらえしようと思い、適当な食堂でライス&カリー。

このライス&カリーはマンゴーのカレー煮が入っていて珍しかった。
マンゴーの微妙な酸っぱさがカレー煮マッチしていた。

腹ごしらえも終了し、タウンホール付近からフォート駅方向に走る適当なバスに乗って、空港行きバス乗り場に向かう。

無責任な発言だが、タウンホール付近からフォート駅方向に向かって走るバスだったら、路線番号とか気にせずとも、フォート駅近くまでなら辿り着けそうな気がする。

最初の方でも述べたが、空港行きバス乗り場はフォート駅の北西側の道路を挟んで反対側のところにある「187番」のバス。
バスには「Airport」と書かれているし、大きな声で呼び込みしている車掌もいるので「Airport?」と聞けば間違える心配もない。

そんなこんなで、コロンボフォート駅付近から空港までバスで移動。
空港までは1時間ぐらいはかかるので、十分時間に余裕を持って行った方が良い。

そして帰国も上海経由で帰る。

今回のトランスファーは時間があまりなかったので、再び上海の街を歩くことも無く、空港で過ごす。

「スリランカにいったい何があるというんですか?」という疑問から始まり、その答えを探しに行った今回のスリランカ旅。

これはあくまでも個人的な感想だが、スリランカにあるものと言えば、数え切れないたくさんのものがあるが、最もたくさんあったのは、こんな日本からの観光客に対しても優しくしてくれる、スリランカ人の「優しさ」だったんぢゃないか?と思う。
それは、仏教に対して真摯に向き合うスリランカの文化がその優しさを作っているんだとも思う。

ほとんどボッタクられそうになることもなく、情報も少ないまま臨んだ旅でも、大きな困難に遭うことなく次々といろいろな街に移動して観光できたのは、現地の人の優しさがあったから。

妻の友人で、新婚旅行にモルディブに行った人が帰りにスリランカに寄ったらしい(モルディブ行きの飛行機はスリランカを経由するのが普通)

彼女は「スリランカはちょっときつかった・・・」と言っていたそうで、それを聞いた自分は「あぁ、スリランカってきついんだろうなぁ〜」と思ってしまっていた。

そりゃ新婚旅行のモルディブと比較したら、スリランカはビーチリゾート的な感じも無く、街は人で溢れカオス状態なので、彼女が「きつい」と感じるのは無理もない。
しかし、スリランカを「きつい」と決めつけるのは時期尚早で、スリランカという国にじっくりと向き合うと、スリランカ人の優しさに気づき、スリランカという国の良さにも絶対気づくはず。

そう考えると、スリランカって暑さを除けば、とても過ごしやすく旅行向きな国だなぁ〜というのが正直な感想。
もちろん食事のバリエーションが少ないとか、多少の不満もあるが、それも旅の醍醐味だ。

もしあなたが「スリランカに行ってみたいなぁ〜。どうしようかな〜」と悩んでいるならば、一言だけ言わせて欲しい。「絶対行くべし!」

さて、次の旅の目的地は「ミャンマー」。
残念ながら「雨季」なのだが、果たして良い旅ができるのだろうか・・・。
乞うご期待!

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