【ウクライナ旅行記】Day8 ウクライナのキエフにあるトイレ博物館で「うんちく」を勉強してみた!

さて、本日はジョージアのトビリシから飛行機でウクライナのキエフに飛ぶ。

エアチケットが超早朝だったので、ホテルに空港までの送迎を頼む。
特に問題なくチェックインが済み、ウクライナ航空の飛行機に乗り込む。

トビリシからキエフまでは1〜2時間ぐらいですぐ着いてしまう。

ウクライナのイミグレは特に問題なくあっさりと通過。
前回ウクライナに来た時と今回ではパスポートが変わったのだが、前回も今回もイミグレのハンコは一番後ろのページに押された。
そうゆう決まりなのか?ウクライナは。

そんなこんなでイミグレを抜けて、まず探すのは現地SIM。
空港のSIM売り場は2年ぐらい前に来た時より増強されて3つのブースがあった。
我々は単に聞いたことがあるってだけで「Vodafone」のブースを選択。

ごめんなさい。正確な値段は全く覚えていないのですが、そんな大金ではなかった気がする。
SIM売り場のブースではiPhoneを渡せばセットアップまでやってくれた。
超楽ちん。

我々が到着したのは「ボリスビリ空港」というキエフの街から結構離れた場所にある空港。
空港コードは「KBP」だ。
ちなみに市街中心部付近にも空港があって、近場の国からの国際線だったらそちらに到着する可能性も高いので、自分がどちらの空港なのか?は事前に調べておいた方が良い。

さて、ボリスビリ空港から市街までの移動はバスがあるので、それを利用。
到着ターミナル出口を出た目の前に紫色がベースのバスがあるのでそれに乗れば良い。

空港からのバスの終点はキエフ駅。
途中郊外で2ヶ所ぐらい停車するが、まあ終点のキエフ駅まで行ってしまった方が楽だとは思う。

空港とキエフ駅の位置関係はこんな感じ。
空港からキエフ駅までは1時間ぐらいはかかり、道路の混雑状況によって変動するので、逆に空港に行くときなんかは時間に余裕を持って行動した方が良い。

空港から市街へ行くバスのチケットはバスが走り始めてから係員が徴収するシステム。
ちなみに我々が乗った時は80フリヴニャ(300円ぐらい)だった。
結構安い。

空港からのバスはキエフ駅の西口に到着する。
西口にはケンタッキー(KFC)があって、その前ぐらいに到着する。
逆に空港へ行くにはここからバスが出るので、同じくケンタッキーを目指せば良い。

さて、キエフ駅からの移動は地下鉄が便利だと思うが、地下鉄の駅はキエフ駅の東口の方にある。
なので、駅構内を歩いて移動し、東口に行く。

キエフ駅の東口はこんな感じ。
ちなみに地下鉄は東口を出たら左側に進めば良い。

実は事前にネットで見かけたネタを確かめたいことがあった。

キエフ駅東口にはマクドナルドあるのだがその隣に「McFOXY」という地元のハンバーガー屋が、無謀にも並んでいるというのだ。

そんなしょ〜もないことを確かめてみようと行ってみると、確かにマクドナルドの横にMcFOXYが並んでいる。

まあ、マクドナルドの味は大体予想がつくので、予想がつかない「McFOXY」の方へ入ってみる。
McFOXYはどうやらこんな可愛いキツネがマスコットの模様。

メニューはどんなかなぁ〜?と思ったが、ごくごく普通だった。
まあマックとはちょっと違うっちゃ〜違う。

そして店内はそこそこ綺麗。
みんなマックの方に行っちゃって、客は全然いないのかと思ったら、そんなことはなく、ちょこちょこ客はいた。

んで、我々が注文したものはこれ。

チーズバーガーは正直「わざわざキエフに来てまで食べるものではないなぁ〜」という感じ。
そして、ミートボールみたいな写真があったので注文してみたら、中身はミートボールではなく、かまぼこみたいな練り物だった。
まあ、こちらもわざわざ食べるほどでもない。

二人でバーガーとかまぼこボールを食べたので、ちょっと物足りない。

歩き方によれば、キエフ駅東口には「ドゥラヴァー」という大衆食堂があるようだったので、ついでにそっちにも行ってみた。
マクドナルドとは道路(ロータリー)を挟んで反対側。

ドゥラヴァーの店内はこんな感じで、モスクワの「ムームー」と同じような造り。
すでに出来上がった料理が並んでいるので、自分で取ってお盆に乗せ、レジで会計する学食形式のタイプ。
旅行者にはありがたいシステムだ。

ただ、残念なところは、我々が行った時間が悪かったのかもしれないが、料理があまり温かくなく、ちょっとイマイチだった。

McFOXYもドゥラヴァーもどちらもちょっと残念な感じの食事になってしまったのだが、気を取り直して移動開始。

地下鉄を乗り継いで「クロフスカ駅」を目指す。

ウクライナもかつてはソ連を形成していた国の一つ。
ということで、地下鉄の作りもロシアとほぼ同じ。

クロフスカ駅からどこを目指したのか?というと、キエフには「トイレ博物館」という珍しい博物館があるという情報をゲットしていたので、その博物館を目指したのだ。

クロフスカ駅からは割と近いのだが、ずっと登り坂で地味にキツイ。

道の途中にはこんな感じの看板があり、確かにこの先にトイレ博物館があることがわかる。

そして博物館の建物はこんな感じ。
ちなみにこの建物全体が博物館ではなく、中の一部屋が博物館となっている。

チケットを買って中に入ると、ボランティア的な若い女性が一緒についてガイドしてくれる。
自分のうっす〜い英語力では、理解できなかった部分も多かったのだが、まあ理解できなくてもいいかなってレベル。

トイレの歴史とかについてすごく勉強したかったわけではなく、そもそもトイレの博物館ていう、普通なかなか無いジャンルの博物館はどんななのか?を知りたかっただけなので。

基本的にはトイレの歴史や成り立ち的なものがほとんど。
まあ、人間生きていくにはトイレとは切っても切れないものなので、それはそれは大昔からいろんなスタイルのトイレがあったわけ。

我々の想像を超えるようなトイレのスタイルや、処理方法なんかも展示されていた。
ここでは説明しないので、興味のある人は是非この博物館に足を運んで欲しい。

もちろん最新式のトイレなんかも紹介。
最近の日本のトイレは技術が進みすぎてしまっていて、ここでの展示は間に合ってない感じだった。
あっても一昔前のウォシュレットぐらい。

博物館の入り口付近にはお土産も売っている。
右下の言葉では表現しにくいようなお土産を冷やかして買っていこうかぁ〜と自分が言うと、妻は「こういうのはねぇ〜、渡す人によっては人格を疑われるよ」と冷静な回答をしてきた。
確かに。そうだ。

トイレ博物館をそこそこ楽しんだ我々は、地下鉄に乗ってチアトラーリナ駅へ。

キエフの地下鉄は、首都の地下鉄だが、3つのラインしかなく単純。
ロシアみたいにたくさんの線が無いので迷う心配も無しだ。

チアトラーリナ駅を出たすぐのところに「黄金の門」がある。

本当に駅の出口を出て目の前にこんな感じの建物が「ど〜ん!」と現れる。
まあ、反対側の出口から出ちゃったらそうはならないけど…。

門の隣にはこんな石像があった。
ヤロスラフ賢公と勝手に想像。

黄金の門は、大昔にキエフの市街をぐるっと取り囲むように城壁が築かれた。
んで、その公式な門として存在したのが黄金の門。
(この人がヤロスラフ賢公だとしたら)この人がその城壁と門を築いたってわけ。

んで、現在の門は再建されたもので、元々の門はこんな感じ。
現在でのこの建物の中にオリジナルの門が一部残されていて、見ることができる。

外から見るだけでも十分なのだが、お金を払えば上に登ることができる。
上に登るとこんな感じの景色が見られるのだが、そんなに高い建物でも無いので、見晴らしは絶賛するほど良いわけでも無い。

ここに登るぐらいだったら、この後訪れるソフィア大聖堂の鐘楼に登った方が見晴らしは良い。

そんなこんなで、黄金の門から歩いて5〜10分ぐらいのところにある世界遺産「ソフィア大聖堂」に行ってみる。

ソフィア大聖堂はヤロスラフ賢公のベネチェーグ人に対する勝利を記念して建てられた、現存するキエフ最古の教会。
現在の建物は17世紀に再建されたものだそうだ。

敷地内には鐘楼があって、かなりの高さ。
別料金とはなってしまうが、上に登ることもできる。

もともとこの場所はちょっと小高い場所になっており、そこに高い建物が建っているので、見晴らしは良く、キエフの街の遠くまで見る。

ただツキの無い我々は、こんな時期に来ちゃったもんだから、ガスってて全然遠くまでは見えないが…。

逆に近いところを見てみると、ソフィア大聖堂の前の広場はちょっとしたクリスマスイベントをやっていて、お祭り騒ぎ。

普通、教会を上から見たりすることってなかなかできないけど、ソフィア大聖堂はすぐ近くに鐘楼があるので、上から見たり、中途半端な高さから見たりすることもできて面白い。

もちろん「鐘楼」っていう名がついているだけあって、ちゃんと鐘もある。
しかもでかい。
まあ、我々が鳴らすことはできないんだけど…。

さて、鐘楼を降りて、先ほど上から見たソフィア大聖堂の前の広場に行ってみると、メリーゴーランドやでっかいクリスマスツリーがあって、子供達も楽しめるお祭りみたいになっていた。

ソフィア大聖堂と向かい合うようにして「聖ミハイルの黄金ドーム修道院」という場所があるので、行ってみる。
ソフィア大聖堂の正面からまっすぐ伸びる道を行くと、突き当りが聖ミハイルの黄金ドーム修道院だ。

以前キエフに来た時は普通の道だったのだが、この時期はクリスマスシーズンなので、この道でクリスマスイベントが行われていた。

ソフィア大聖堂から黄金ドーム修道院までの道はこんな感じの歩道で、両脇にぎっしりと屋台が建ち並んでいた。
そして、そんな雰囲気からか、結構な人が歩いていた。

大きな鍋を並べている屋台が結構あった。んで「なんだろう?」と思って近づいてみると、ホットワインを売る店だった。
お酒があまり飲めない我々だが、今日は結構寒く、喉も渇いていたので飲んでみることに。

ホットワインなので、アルコール分も若干飛んでいて、我々にも飲みやすい。
しかも温かいので、体に染み渡って美味い。

ソーセージを専用の機械で綺麗に焼いている店があったので一本注文すると、筒状のパンを取り出して、おもむろにケチャップとマスタードをむにゅ〜っと中に入れた。

んで、焼きあがっていたソーセージをその筒の中に「スポッ」と入れると出来上がり。
最初に入れていたケチャップがむにゅ〜と出てくる。
こちらではホットドックと呼んでいるらしく、我々が想像するホットドックとちょっと違う。

自分は以前、ポーランドのヴィエリチカという岩塩坑で有名な街に行った時に、同じようなホットドッグを食べたことがあった。
まあ、絶賛するほどの美味さでも無いが、食べやすくて良い。

そんな寄り道をしつつ、聖ミハイルの黄金ドーム修道院に到着。
入り口は立派な鐘楼になっていて、中に入ると、中央には聖ミハイル聖堂がある。

デジカメって紫色の表現が不得意らしく、この写真はとても綺麗な水色に写っているが、実際目でみるともう少し紫がかった感じの色だ。

それにしても聖ミハイル聖堂は外観がとても綺麗。
内部は写真撮影禁止なのだが、その空気が写真撮影禁止も納得させる感じで、我々のようなおちゃらけた観光客は真面目にお祈りしに来た人の中でちょっと浮いちゃう感じだった。

聖ミハイルの黄金ドーム修道院の敷地の外になってしまうが、入り口近くには、ウラジミール聖公の祖母で、キリスト教に改宗し、聖人となったオリガ公妃の像がある。

あと、同じく、入り口付近にはウクライナ大飢饉のメニュメントがある。
ウクライナはソ連のおかげで、何度も大変な目にあっていることは確か。

聖ミハイルの黄金ドーム修道院の裏手ぐらいには、外務省の建物がある。
いかにもソ連的な建物で立派。そして特徴的だ。

さて、聖ミハイルの黄金ドーム修道院から、ソフィア大聖堂の方に少し戻り、そこから坂を下って独立広場へ向かう。
歩いて10〜15分ぐらいの距離。

独立広場に来ると、道路を挟んだ南側に立っている高い「独立記念碑」が目に留まる。

独立記念碑のさらに南側は一段高くなって降り、そこから広場が見渡せる構造になっている。

独立記念碑の東側にある道路の歩道脇には2013年11月に始まった「ウクライナ騒乱」の犠牲になった人たちの写真がずらっと飾られていた。
ここは「天国の100人の英雄」通りという名前になっている。

ウクライナの騒乱(ユーロマイダン革命)は簡単に言うと、ウクライナがこれからEU側に付くのか?それともロシア側に付くのか?について揉めた騒乱。
当時の大統領はロシア側に付こうとした、しかしそれに反対する民衆が反乱を起こし、それを叩く警官との間でたくさんの犠牲者が出たのだ。

まだ最近の話なので、テレビの中継などで記憶に新しい人も多いと思う。

当時はロシア側に付こうとする政府に反対する人たちがこの革命広場付近を占拠しており、警官隊と衝突した。
現在でも地面なんかは焦げたり破損した痕がある。

もともとウクライナはその国の位置から、西部に住んでいる人はどちらかといえばEU寄り、東部に住んでいる人はロシア寄りの考えを持っている人が多い。
なので、何かをきっかけにこういった騒乱が起こってしまう。

まあ、西側諸国とロシアが仲良くしてくれれば、そんなことは起こらないと思うんだが…。

さて、夜も更けて来たので、夕飯を食べてホテルに戻ろうと思う。

独立広場付近の「マイダン・ネザレージュノスチ駅」から一駅のところにある「プローシチャ・リヴァ・トルストホ駅」へ移動。

狙ったお店は「歩き方」に乗っている「ペルヴァック」と言うお店。
駅から歩いて数分のところにある。

「ペルヴァック」の外観はこんな感じ。ちょっとしゃれた感じで、中もしゃれた感じ。

さて、店内に入って早速注文。

とりあえずドリンクはジンジャーティーとモルスを注文。
ジンジャーティーは本当にジンジャーで、そのジンジャー感の強さから、自分は飲みきれなかった(あっ、妻がちゃんと飲み切りましたよ)

そしてスープは毎度毎度のボルシチ。
ちなみにボルシチと聞くとロシアを思い浮かべるが、本当はウクライナ発祥の料理なのだ。

こちらのボルシチはかなり上品なボルシチで美味しかった。

そして、ロールキャベツとキエフカツレツを注文。
ロールキャベツみたいな料理が食べられると何故かホッとする。

キエフカツレツはその名の通り、キエフのカツレツで、中にバターの塊を包んで揚げてある。
なので、カツを真ん中からガッツリ切ると、大量のバターが出て来るので注意が必要。

キエフの物価は基本的にすごく安い。
食事もすごく安い。
ヴェルバックはその物価からすれば若干お高めなのだが、それでも我々の感覚からすれば、まだまだ安いと言える。
その値段でこれだけしっかりとした、そして美味しい料理が食べられるのであれば、結構お得なんぢゃないか?と思う。

さてさて、これにて本日は終了。
明日は、あの最悪の原発事故が起こった「チェルノブイリ」に潜入してみますよ!

現在のチェルノブイリは果たしてどんな感じになっているのかっ!

トップへ戻る