昨日一日でイスタンブールを満喫したら、本日は国内線に乗って石灰棚で有名なあの「パムッカレ」へ移動する。
朝早くの便だったので、メトロが動いておらずホテルからはタクシーで移動。イスタンブールの空港の国内線のターミナルは早朝は人もまばらで静かだった。
国内線のチェックインは国際線と基本変わらないのだが、係員の本人確認作業とかが、なんとなく適当な感じがして気が抜ける。ちなみに前日にあらかじめウェブチェックインしておこうかと思ったのだが「出発時間の変更でウェブチェックインできません。当日空港でご確認ください」と出て、若干の緊張感があったのだが、結果的にその心配は全く必要なかった。
通常トルコの一般的なツアーだと、イスタンブールから反時計回りにバスで移動して、最終的にカッパドキアまで行き、そこから飛行機でイスタンブールに戻るというのがオーソドックスな日程だが、自分はトルコで興味があったのはイスタンブールとパムッカレだけだったので、ダイレクトにそこだけ行く日程を立てた。
イスタンブールからパムッカレまでは飛行機で1時間ぐらいなので超近いが、バスで行ったら一晩かかる。確かにバスは値段が安いが飛行機でも大して高くない(時期や取るタイミングにも寄ると思うが、自分が取ったときは往復で1万円ぐらいだった)ので、時間を節約したい人にとっては飛行機も全然アリだと思う。
パムッカレへ行くにはカルダック空港が最寄りの空港。パムッカレから離れていて空港からパムッカレは1時間がぐらいは普通にかかる。飛行機のタラップを降りるとターミナルまでバスみたいなものもなく、わらわらと自由に歩いてターミナルビルに向かう。こういった自由な乗り降りのスタイルはなかなか楽しい。
さて、ターミナルから外にでる自動ドアにはこんな看板が。デニズリ市街までの行き方について書かれているが、これによると選択肢は3つで「1.シャトルバス」「2.タクシー」「3.レンタカー」
さて、この中で自分のような旅行者に可能性が残されているとすれば、「シャトルバス」しかないよね。ってことでシャトルバスに乗ることに。
そのまま空港の建物を出てみると、普通に一台の大型バスが止まっていて、なんとなく係員的な人が立っている。近づいて行って「パムッカレ?」と聞くと「オーケー、オーケー」と言われて、そのまま乗る。
とりあえずバスの前に立っていた看板には何やらいろいろ書いてあったが、詳しく読んでないけどとりあえず「13」の数字はこれみよがしに大きく書かれていたので、とにかく「13リラは必要だ」ということがわかる。
カルダック空港に離発着する飛行機は1日に2〜3便しかなく、空港付近は超田舎なので、飛行機の離発着時間に合わせてバスが待機していてくれるので、何の心配もいらない。
基本、このバスはデニズリ市街行きのバスになっていて、途中で降りることも可能。デニズリ市街までは先ほどの看板の通りに13リラなのだが、パムッカレに行くにはデニズリ市街までは行かず、途中でミニバンに乗り換える必要がある。
空港からのバスのチケットはバスが走り始めてから係員が各席に回収に来るので、事前にチケットを買う必要も無くて楽々。係員がお金の回収に来たら「パムッカレ」と言えば良い。パムッカレまで行くにはこのバスの料金の13リラと途中でミニバンに乗り換えてパムッカレまで行く料金の13リラで片道合計26リラが必要。空港からのバスでお金を回収に来た係員に26リラ払えば乗り換えた後にさらに料金を払ったりする必要がない。事前情報だともうちょっと安かった(片道20リラぐらい)のだが、2015年5月現在値上がりしているようだ。
空港からのバスで料金を払うと、係りのおっちゃんがこんな紙きれをくれる。これが一応支払い証明の紙。後で必要になることもないので捨てちゃっても大丈夫。
空港とデニズリ市街、そしてパムッカレの位置関係はこんな感じ。本当にデニズリ市街直前でバスを乗り換えるのだ。
空港から走り始めるといきなりこんな感じの超のどかな風景が広がり始める。イスタンブールの混沌とした雰囲気とは一変してあまりにも田舎すぎるこの風景に「大丈夫か?」と一瞬不安になるが、とりあえず大丈夫。
左に進む(というか道なりに進む)とデニズリ市街、右に行くとパムッカレという分岐点で大きなバスを降ろされる。「パムッカレ行く人〜!」みたいな声がかかるので、降りれば良い。途中バスが止まったりすることがあるが、そこそこの人数がわらわらと降りるのはここだけなので、わらわらと人が降りるようであればそこで降りれば良いし、心配だったら係りの人に「パムッカレ?」と聞けば大丈夫。ちなみにこの辺はアウディーとかフォルクスワーゲンとかの車の販売店がたくさんある辺で止まるので、ちょっとした目安にしてもらっても良いと思う。
ここで、一台のミニバンが待ち受けているので、そのミニバンに言われるがまま乗り換える。
さて、ミニバンを15分か20分ぐらい乗るとパムッカレ村に到着する。大きな道を左折し細い路地をちょっと進んだところでミニバンは止まり、そこで降ろされる。
ここはちょっとした旅行手配所みたになっていて、地球の歩き方にも載っているアルカダシュ・ペンションのオーナーのシェリフ・バカン氏が仕切っている所。未確認の情報だが、最新の地球の歩き方には彼の情報は削除されちゃっているらしい(本人談)
さて、最初に言ってしまうが、パムッカレの石灰棚とヒエラポリスの見学は正直3時間ぐらいあれば十分。したがって日帰りは全然無理ではないし、むしろ日帰りでも時間的に余裕があるぐらい。大きく日程の変更がなければ、カルダック空港に到着する飛行機は基本的に朝と夜。もちろんその飛行機が折り返すので、出発する飛行機も基本的に朝と夜だ。
朝カルダック空港に到着する飛行機でパムッカレに来ると、おそらく9時か10時くらいにはパムッカレの見学を始めることができる。夜7時ぐらいの飛行機に乗るためにパムッカレ村を出発するミニバンは夕方の4時半ぐらいなので、全然余裕なのだ。
パムッカレ村のミニバンを降りた場所で「帰りはどうする?」と聞かれるので、そこで帰りの空港まで行くミニバンと途中で乗り換える大型バスはここで手配してしまえば良い。もちろんパムッカレで一泊するのであれば、ここでミニバンを降りた時点で「明日の飛行機で・・・」と言えば、次の日のチケットを切ってくれるので帰りの足を心配する必要はない。
ミニバンを降りたら早速目的の石灰棚の見学を始める。ミニバンを降りた所ぐらいから、もう既に石灰棚がど〜ん!と見えてしまっているのでテンションも超あがる。
チケットは2015年5月現在25リラぐらいしてちょっとお高い。
チケット売り場からちょっと歩いた所までは石灰棚ではないので、靴を履いたまま普通に歩いて行けるが、石灰棚のゾーンは土足のまま入ることはできないので裸足になる必要がある。登山靴のようなごつい靴を履いていると脱いだり履いたりするのが大変だし、その靴をずっと持っていなければならないので、結構面倒だと思う。自分はパムッカレ用にビーサンを持参して行ったので、楽だった。パムッカレに行くにはビーサン便利。
googleアースの画像で斜めからパムッカレを見てみるとこんな感じ。石灰棚の部分だけ真っ白になっているのがよくわかる。石灰棚のエリアは自由に歩けるわけではなく、本当に一本道の限られたエリアだけしか歩けない。その一本道から外れると係員に注意を受ける。
石灰棚のふもとにパムッカレ村が存在して、石灰棚を登りきった所にパムッカレ温泉やヒエラポリスの遺跡なんかが存在する。
地球の歩き方によれば、パムッカレ村側の入り口から入るか、ツアー客なんかは北門から入るのが一般的と書かれていたが、北門からわざわざ入る団体観光客なんかあまり見かけず、実際は南門から入ってくるツアー客がほとんどだった。
パムッカレは以前からすごく行きたかった場所だったから、かなり期待大だった。普通あまり期待して来るとハードルを上げすぎてがっかりするケースが多いのだが、実際に目の前に広がる石灰棚の景色はその期待を裏切らなかった。
表面はつるつるしている場所もあればでこぼこしている場所もある。表面をよ~く観察してみると、小さく波を打っている模様も確認できて、まさに自然が作った芸術品って感じだ。
午前中はまだ観光客もそれほど多くなく、静かでいい。先に言ってしまうと、昼過ぎから夕方にかけては観光バスでドッと訪れるツアー客が次々と来るので、歩けるところが限られた遊歩道はかなりの混雑となってしまう。そんな時に写真を撮ると、何処を撮っても観光客が写ってしまうので興ざめだ。
あと、季節にもよると思うが、夏の時期は日中かなり暑くなって、白の反射もけっこうキツイ。なので、気温が高くなくて静かな午前中の早い時間に訪れるのがベターかもしれない。ただし、気温が上がる前の石灰棚はかなりヒンヤリしており足は冷たい。
遊歩道沿いには「お~、こんな感じで水が溜まっている石灰棚を想像してました!」って状態を見ることもできる。水が張るとその水は適度な水色となって非常に美しい。
そんな感じで水が溜まっている棚が遊歩道沿いに連続してあるのだが、これは観光客向けにわざと水を溜めている場所なのだ。
ほとんどの石灰棚はこんな感じで水が全く無い状態。水が無い状態だと、やはり想像していた石灰棚と違って美しさもあまり無い感じだ。いろいろな要素が重なってしまって、石灰棚は完全な真っ白にはならず、多少茶色がかってしまう。
パムッカレは大昔は石灰成分を含んだ豊富な量の温泉が湧き出し、それが流れたために、地面の表面にびっしりと石灰成分が付着。そして現在こんな感じの石灰棚の景色を生成している。
しかしながら、開発しすぎにより温泉の湧き出す量が減り、現在はあまり出なくなってしまったために、全域に張れるほど水をまわすことができなくなってしまったのだ。
ただし、石灰棚自体の保全も必要な為、定期的に水を張ることもあるらしい。そんなタイミングにあったらすごくラッキーだと思う。
人が集まるメインのエリアから外れ、反対側の奥の方につながる遊歩道の方にも歩いてみたら、一部水が張っている場所もあった。
パムッカレは石灰棚の白さという面ではかなり美しい景色が広がっている。しかしながら水が張ったその景色とかも含めた総合的な評価としては、個人的には中国の黄龍や九塞溝の方が綺麗なような気がする。
自分はあまり基礎知識が無く来てしまったのだが、パムッカレは世界遺産なのだ。しかしパムッカレ自体が単独の世界遺産ではなく、一緒にある「ヒエラポリス遺跡」も合わせた複合遺産なのだ。
大昔、このパムッカレ周辺は都として栄えていた。その街がヒエラポリス。どうしてこんなところに?と思うかもしれないが、昔はこんなに立派な石灰棚が出来てしまうほどの豊富な湯が湧き出していたのだ。水が出るところに街ができるのは人類の歴史の中でも自然な行為だ。そんな感じで大昔ここに街ができていた。
太古の遺跡を評価する人もいれば、「良さが全然わからない」と言う人もいる。自分もあまり良さを実感できるタイプではない。なぜならほとんどの遺跡ってのは結構崩れている場合が多いし、しっかり形が残っても復元だったりする場合が多いから。
ヒエラポリスも自分のようなド素人が見れば「ただ、崩れているだけぢゃん!」と思ってしまうが、ちゃんと見る人が見れば、トルコの中でもかなり保存状態が良い遺跡なんだそうだ。
「これ、何だろう?」と思ってしまうほど崩れているものがほとんどなのだが、中にはこういった感じでかなり綺麗に形が残っているものもある。これは昔の大衆浴場。
これは「ドミティアン門」結構立派に残っている門で、ここで記念撮影する観光客が結構いた。ここら辺から大通りが続く。
たまたまツアー客とかぶってしまったのかもしれないが、こんな感じでわらわらと観光客がいっぱいいる。
先ほどの門のすぐ先にあったは「アゴラ」。これがどんな施設なのか?全然わからなかったが、ネットで調べてみたら、当時の政治の中心施設だった模様。確かになんとなく立派な建物に見える。
しかしながら、ほとんどはこんな感じで「これ、何?」って感じのものばかり。ちなみにこれは教会だった模様。
遺跡の中でも一番の見ものなのは、この円形劇場なんぢゃないだろうか? このローマ劇場は1万5000人も収容できたらしく、かなり立派な建物でほぼ完璧な状態で残っている。
実際に行ってみてわかったことなのだが、この円形劇場の傾斜は写真で見るより全然急で、一段一段がかなり高い。ちょっとつまづいたらゴロゴロっと滑落しそうな感じがする階段だった。
現代の施設でこんな危険な設計にしたら問題があると思うが、こういった感じで急な傾斜角で作れば、上部の階にいる人でも舞台と近くなるので、マイクが無い時代でも声とかが届いたんだと思う
実際に行ってみてわかったことなのだが、この円形劇場の傾斜は写真で見るより全然急で、一段一段がかなり高い。ちょっとつまづいたらゴロゴロっと滑落しそうな感じがする階段だった。
現代の施設でこんな危険な設計にしたら問題があると思うが、当時は、こういった感じで急な傾斜角で作れば、上部の階にいる人でも舞台と近くなるので、マイクが無い時代でも声とかが届いたんだと思う。なんとなく設計者の工夫が垣間見れて面白い。
さて、ヒエラポリス・パムッカレで有名なのが、温泉プール。温泉といっても結構ぬるいらしいのだが、プールには古代の遺跡がまだ残っているらしく、そんなところの温泉に入れるのは、かなり貴重。
しかしながら、実際に行ってみると、もうまさしく「芋洗い」状態。日本人は何となく恥ずかしさがあって、こうゆう施設に入る人は結構少ないが、欧米の方々は全然恥ずかしさがないのか、ためらいも無くどんどん入っていく。というか、「この温泉プールが目当てなんぢゃね?」と思っちゃうぐらいに気合の入っている人もいた。
とはいえ、水は結構綺麗で入ったら気持ち良さそうな感じはした。
「夕日に照らされたパムッカレの美しさは格別」という噂を聞いて、何をするでもなく、夕方までパムッカレ内で粘ってみた。
しかしながら、日中はガンガンに日焼けしてしまうほどに照っていた太陽も夕方になると何故か薄い雲が発生して、思ったほど強い夕日を照らしてくれず・・・。残念。
でも、白い石灰棚と影、そして夕日が織り成すコントラストはなかなか綺麗だった。
さて、そんな綺麗なパムッカレをバックにウェディングドレス姿で結婚記念写真を撮るトルコ人カップルを発見!!
専門のカメラマンをつけていろいろな所をバックに写真を撮っていた。こんなところで記念写真が撮れるなんて超幸せだね。
白い石灰棚をバックに白いウェディングドレスを映えるように撮るには、カメラマンにも相当な腕が必要なんぢゃないかなぁ~?とも思う。
事前情報で知っていたとはいえ、やはり水の張っていない石灰棚はちょっと寂しかった。まあ、それでも綺麗で他ではなかなか見られない、自然が作った絶景を楽しめるので、個人的にはかなりオススメだ。
温泉が枯れつつある中で、この景色はいつまで見られるのかも分からない。今生きていることを楽しみたかったら、今すぐGO!だ。
パムッカレを十分すぎるほど満喫したら、宿に戻ってから夕飯を食べに出掛ける。
今回泊まったのは、日本人のおかみさんがいる「サンライズ・アヤ・ホテル」。自分が探していた予算内で最安値だったし、口コミも悪くなかったので迷わずチョイス。
んで、宿のおかみさんに「オススメのレストラン」を聞いたところ、ちょっと迷った後に「Kayaş Restoran」というのお店を教えてもらった。地球の歩き方にも載っていたし、パムッカレは「食」が目的でもなかったので、こちらも迷わず行ってみた。
お店はオープンカフェみたいな感じで、バーも併設と言う感じ。雰囲気はなかなか良い感じでしたよ。
あまりお金を使いたくなかったということもあり、店の前に大きく書かれていたスペシャルセットメニューを注文。んで出てきたのがこれ。もうちょっとトルコっぽい料理を注文すればよかったかな?と後悔するぐらい、ごくごく普通の料理(野菜の炒め物・ご飯・肉)だった。とはいえ、どう頑張ってもまずく作るのが難しいような程の料理なので、味は普通にうまい。
「さすがにこれだけではトルコに来たのにもったいないよね」と思ってもう一品頼んだのが、「インゲンのトマト煮(ターゼ・ファスリエ)」。地球の歩き方の料理がたくさん載っているページでも紹介されていた品だったので注文。
インゲンをこんな感じでクッタリと煮たものってのは、今まであまり食べたことがなかったので、ちょっと食感とかに驚きで、しかも、何故か勝手に「温かいもの」だと思って食べたら、完全に裏切られ「冷たいもの」だったので、驚きが強くて味の印象が薄い。しかしながら「まずい」という記憶はないので、美味かったんだと思う。というか、トルコらしい一品が食べられて良かった気がする。
トルコであまりたくさんの食事をしていないので、これはちょっと偏見かもしれないが、トルコには「煮物料理」も結構たくさんあってうれしい。しかしながらたいていは、
“がっつり”煮られているので、「食材の食感を楽しむ」ってのは難しいかもしれない。
悪いことばかりではなく、トルコはパンが「食べ放題か?」というぐらい出てくるので、くたくたに煮ることによっていろんな具材から出た旨みがたっぷり出た「汁(表現は良くないが)」をパンに浸けて食べると、これはこれですごく美味い。
そう考えると、海外の料理って「日本での食の常識」で当てはめて考えるから「合う」だの「合わない」だの意見がでてしまうが、現地の主食や気候環境・収穫されるものとか、はたまたそこに住む人達の体質まで、いろんな要素を総合した結果、本当にベストな「食」が出来上がっているんぢゃないか?とも思う。
だから、よく「どこの国の料理が一番だった?」とか聞かれるけれども、自分の中では「どこの国の料理も一番です」と答えたいのだ。(なかなか理解してもらうのは難しいと思うが・・・)
さて、日付は変わって、本日もパムッカレ滞在。本日の夜便でイスタンブールに戻る予定。
また、パムッカレの石灰棚を見に行こうかとも思ったが、昨日一日で十分すぎるほど見たし、また入場するとお金が取られてしまうので、今日はパムッカレ村でブラブラ・グダグダして過ごすことに。
パムッカレの石灰棚の前には大きな池みたいなのがあって、池に石灰棚が微妙に映って綺麗。
石灰棚の入口に近い所に石灰棚を再現したような場所があった(多分人工作成物)のだが、そこに張った水の景色の方が本物の石灰棚より綺麗ぢゃね?と思うほどに上手くできていた。
あてもなくパムッカレ村の中をうろついていたら、偶然にも青空市場をやっているのを発見したので、見てみることに。
もともと住んでいる人もそれほど多くない場所なので、市場がギュウギュウになるような賑わいではないものの、それなりに賑わっていた。
というか、市場と言ったら普通朝早くに始まって結構早い時間で売り切れて閉まってしまうケースが多いが、ここの青空市場は「結構長い時間やってるよ」的な空気があって、買い物に来るお客さんも「別に急がなくても」的にのんびりやって来るような感じがあった。必死さのないゆったりとした時間がなかなかよかった。
衣料品や雑貨なんかもあるが、やはり主体は野菜や果物などの生鮮食品ですな。
途中、陽気なオジサンが声をかけて来て、一枚パシャリ。口ひげがマンガに出てきそうなぐらい立派。
特に多かったのが「トマト」。トマトは痩せた土地でも育つ優等生なので、やはり世界中どこでも見れますわな。しかも海外で売っているトマトの方がすごく美味しそうに見える。多分値段も日本みたい高くなくて、結構手軽な値段で買えるんだと思う。
なんせ、この箱にはみんなトマトが詰まってる。こんな田舎でのんびりした青空市場でこんなたくさんのトマトが売れるんだろうか?とちょっと心配になる。スペインのトマト祭り的なことができちゃうんぢゃないの?というぐらいの量だ。
さて、あまりにもヒマになってしまってやることが無くなったので、小高い丘に登って木陰でのんびりと石灰棚を見ながらゆっくり過ごすことに。
こうやって見ると、石灰棚は本当に丘の一部だけに突然現れた絶景なんだなぁ~というのがよくわかる。石灰棚以外は緑豊かな草原っぽい景色が続く。
さて、お腹も空いてきたので、歩き方に乗っていた「Mehmets Heaven(メフメッツ・ヘブン)」というレストランで昼食。歩き方に「本書持参で15%オフ」と書いてあったので行ってみたのだが、値段が若干お高めなのであまり意味がないかもしれない。
んで、これまたあまりトルコっぽくない料理を頼んでしまった。味もごくごく普通。まあ、ド観光地のレストランってそんなもんだよね。
さて、空港行きのチケットは、来る時にミニバンを降りた所で買っておいたので、指定された4時半頃に乗り場へ行く。数人(自分以外に2人)の客と共にミニバンに乗り、 やはり途中で大きなバスに乗り換える。料金はパムッカレ村で払った料金以外、途中で払う必要はない。
パムッカレはこの旅の中でも結構大きな目的地の一つだったので、中途半端に見て帰るのが嫌だった。しかも、夕日に照らされた石灰棚を見たかった。なので、パムッカレで一泊する計画にした。しかしながら、実際に行ってみると、朝便でデニズリの空港に到着する飛行機にのれば、日帰りでも十分で、むしろ時間も余るぐらいだった。結果的にほぼ丸一日無駄にしたような気がする。
もちろんこれは自分のようにイスタンブールから飛行機で直接パムッカレInする場合であって、ほとんどの人はカッパドキアからバスで来たり、もしくはイスタンブールからツアーバスなんかで反時計回りで次々と回ってくるポイントの一つとしてパムッカレがあったりするかもしれないので、あまり参考にならないかもしれない。
もし、イスタンブールから飛行機でパムッカレに行こうとしている人がいれば、日帰りで十分ですよ。
ちなみに文章とは関係ないが、トルコではこのぐらいでかいパンも1リラ(50円弱)で買えてしまう。パン好きにはたまらない国かもしれない。
ここまでとこれからの中欧旅
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